GO HOME  > 『 どんぶりリスト index 』

東京23区の「宿題のラーメン」/あ

 やらわ <<>>

「23区・提出済みラーメン/あ」 (食べてみた店) 1999/04/01〜2003/12/31現在

※営業時間等のデータは食べた当時のものです・ネット検索等で確認されるようお願いします

 あうん@池袋:豊島区西池袋3-33-17 不定休 11〜14:30/17〜22:30 
 青葉@中野:中野区中野5-58-1 木休 10:30〜18:00※売切次第終了
赤のれん@丸ビル千代田区丸ノ内2-4-1 丸の内ビル6F 無休 11〜23(日〜22)
 秋葉家@大森:大田区山王3-1-10 月休(祝日→火休) 11:30〜24(スープ切れ終了)
 麻布ラーメン@南麻布港区南麻布2-5-16 グランドメゾン南麻布1F 無休 11〜翌4
 味千ラーメン@西池袋 : 豊島区西池袋3-33-10 不定休 11〜22(オーダーは21:30まで)
 阿闍梨(あじゃり)@新宿新宿区富久町11-5 無休 11:30〜15/17:30〜翌4
 AFURI(アフリ)@恵比寿:渋谷区恵比寿1-1-7 不定休 11〜23 <03-5795-0750>
 鮎らーめん@二子玉川:世田谷区玉川3-15-12 無休 21〜翌2頃(日祝は18〜23頃)

 斑鳩@九段:千代田区九段北1-9-12 土日休  11:30〜14:30/18〜23(売切終了・祝通し〜21)
 らーめん庵(いおり)@練馬 : 練馬区豊玉北5-22-10 月休 11〜24 <煮干し醤油>
 いごっそう@練馬 :練馬区関町北4-33-30 月祝休 11:30〜14;30・17:30〜21<二郎系>
 ラーメン勇(いさむ): 中央区銀座8-15-6 土日祝休 11:30〜14:30/17:30〜21<がんこ>
 いち@千歳烏山 : 世田谷区給田3-31-18 無休 18〜24 <博多>
 壱参らーめん@古川橋 : 港区白金1-3-14 無休 11〜翌4(日11〜24)
 一福@初台 : 渋谷区本町6-6-4 月休 11:30〜13:30/18〜21:30<味噌>
 いちや@高円寺:杉並区高円寺北1-4-12 11:30〜翌3頃(日祝〜翌1)  
一蘭@六本木:港区六本木4-11-11六本木411ビル2F 年中無休 24時間営業
一蘭@上野:台東区上野7-1-1 アトレ上野山下口店 無休 24h <03-5826-5861>
 一風堂@恵比寿:渋谷区広尾1-3-13(明治通り沿い) 無休 11〜翌4(日祝12〜24)
 一風堂@吉祥寺:武蔵野市吉祥寺本町1-18-1 11〜翌4<0422-23-8186>
 一本槍@大森 : 品川区南大井6-11-12 無休 11:30〜15/17〜23
 いなせや@御徒町:台東区上野6-8-7 無休 11〜23 
 稲荷@経堂:世田谷区経堂3-38-7 月火休 11:30〜20
 入谷拉麺本舗@入谷 : 台東区入谷1-1-1 日祝休 17〜翌3
 イレブンフーズ@新馬場 : 品川区東品川1-34-23 日祝休 8〜18(土〜14)<トンコツ?>

うだつ食堂@早稲田:新宿区西早稲田1-11-1 無休 11:30〜15/17〜翌3(日祝〜22)
 梅もと@鬼子母神 : 豊島区雑司ヶ谷3-7-10 日祝休 11〜20(土〜15) <醤油>

縁や@池袋豊島区西池袋1-1-25 スパイス池袋東武12階 11〜22(L.O.21:30)<03-5950-7175>
 戎(えびす)@西台 : 板橋区高島平1-77-13 不定休 11:30〜14/18〜1(スープ切れ終了)<和歌山>

 つけめん 岡崎@池袋:豊島区東池袋1-15-1 無休 11:30〜14(土日祝11:30〜20)
 オリオン食堂@南長崎:豊島区南長崎5-15-3 火・1水休 11:40〜15/18〜22(月昼のみ)
 俺の空@高田馬場:新宿区高田馬場4-2-31 無休 11:30〜15頃/17:30〜21:30頃
 おもだかや@神保町 : 千代田区神田神保町1-30 日祝休 11:15〜21:15

23区INDEXに戻る

今まで食べてみた店は「どんぶりリスト」参照

宿題の残りのラーメン」へ

<TOP>

 あうん@池袋:豊島区西池袋3-33-17 不定休 11〜14:30/17〜22:30 <03-5911-6201>

2002年12月29日

池袋駅西口から立教大学に向かう裏通りにある。手前に「えるびす」「蒙古タンメン」「ぶしょう屋」等があり,超行列店「ごとう@池袋」の真上にあるという挑戦的な場所。もっともごとうは早々に夕方で売り切れ閉店してしまうので夜は問題ないかも。居酒屋風の外観からすると意外に広く明るい店内。女性客も多い。店のシステム的には個人経営と言うより会社経営のような雰囲気。この店の売りの「鯛ラーメン」(600円)を注文。あっさりといいながら味(旨味)はストレートに感じる。とても分かりやすい『鯛』の味。細縮れ麺はつるつるしこしこでよくできているとは思うが,東京の有名店の中ではインパクトは少ないか。でも,このスープに合わせていくにはこのタイプでしょうがないかもしれない。海老ワンタンは具がしっかり詰まっていてありがたみがあるが,ラーメンに普通のる他の具(チャーシューとか味玉とか)はないから,600円と言う値段ではではこんなものだろう。でも基本となるラーメンを500円に抑えているのは場所柄と店の形態からすると良心的か。この鯛ラーメンも今時の人気店・老舗店を基準にすれば700円くらいの価値はあると思う。

<TOP>

 青葉@中野:中野区中野5-58-1 木休 10:30〜18:00※売切次第終了

中野駅北口のブロードウェイの路地を入った角地にある,カウンターのみの何でもない小さな店。この店がその後のラーメン界に与えた影響は限りなく大きい。ラーメン好きにはこの店の説明は不用だろう。1996年の創業だが,それまでの東京ラーメンのどの分類にも属さない「豚骨」&「魚介系」のダブルスープという手法で,オーソドックスな味を求める層にもインパクトある味を求める層にも受け入れやすい味を作り上げた。プルプルの麺,とろ〜り半熟の味玉も秀逸。この系統の店で「つけ麺」を普通のメニューにしたのもこの店からではないか?

この店が話題になり始めた1998年頃は日曜の夜9時に行っても並ばずに食べられたもので,とても楽しみにしていたのだが,一時期マスコミで繰り返し大きく伝えられて,今や大行列〜売り切れの店。狭い路地にある店だから食べるにはそれなりの覚悟が必要である。脱サラ&独学でこの店を始めたという寡黙な感じのご主人,狭いカウンターの中で渋く一杯一杯のラーメンをずっと作っていくのかなと思っていたら,意外にも支店展開を始めた。うれしくもあり寂しくもあり・・・。飯田橋・新中野・新宿御苑に同名の支店がある。

2003年1月18日

開店当初に来た時は日曜の9時過ぎでもけっこう普通に食べられたりしたものだが,マスコミへの露出が増えるにつけ好みの店でありながら『高嶺の花』の店に。以前近くに来た時はとんでもない長い行列だったから,もう日曜に本店で食べることはないだろうとずっと思っていた。僕自身は1999年3月以来4年ぶりと言うことになる。「またこの店で食べることができる」と思うと,わずか2〜3人の行列に並びながら感慨もひとしおだった(笑)。西側に1間ほど店舗面積は広くなったが,席数的には4席くらいの増加。客席と言うより調理場が広くなったという感じだ。昔は必ずいあた寡黙な店主は今日はいなかった。若い男性3人と片言の日本語の女性店員。つけ麺にしようかとも思ったが,店売りの袋物になっているのが「つけめん」ばかりなので今回は「中華そば」(650円)にしてみる。あらかじめ注文をいいタイミングで聞いていくので回転はかなりいい。着席してすぐラーメンが出てきた。期待して一口目・・・ぬるく感じる。まぁそれは魚系のスープの場合仕方がない(=沸騰できない)部分もあるが,元スープの濃度もなんか薄いような。そうなると麺の印象も弱くなる。チャーシューはほぐれる柔らかさだったが,食べ終わっての満足感は不完全燃焼。「これが青葉?」。青葉を模倣し,それを強烈にしたような店がどんどん出来る中,もはや東京ラーメンのスタンダードと言ってもいいようなWスープの本家本元のこの店,その『青葉』の味を,僕自身が平凡に感じるような時代がくるとは思わなんだ・・・。たまたま今日がそうだったのか?ご主人がいる時も今日と同じ印象だったら,僕の「青葉」崇拝も考え直すべき時期に入るのかも知れない・・・。

<TOP>

  赤のれん@丸ビル:千代田区丸ノ内2-4-1 丸の内ビル6F 無休 11〜23(日〜22)

>「東京の博多ラーメン」へ

<TOP>

 秋葉家@大森:大田区山王3-1-10 月休(祝日→火休) 11:30〜24(スープ切れ終了) <03-3777-1022>

2004年2月01日(日)

大森駅南部の小さい店が整然と並ぶ古い商店街の中にあった。渋い色の暖簾なので遠目にはあまり目立たない。店内は敷石に玉砂利が敷かれ,壁は外壁用の粗いもの。カウンターは石。高めの丸太の椅子は足の置き場がなくどうにも居心地が悪い。メニューは和風らあめん(700円)とつけめん(850円)の2種。ゆずの効いた粉っぽいスープは節粉?魚介系(カニ)+豚骨ブレンドのWスープ系だが,スープは茶濁しているものの表面に油っけは無い。中太麺はコラーゲン入り。メニュー的には100円増しの大盛りがあるだけでチャーシュー麺もないが,普通に極厚チャーシューが2枚乗ってくるので不満はないだろう。スープが濃い目なので薄目の味付けの極太メンマがありがたく感じた。この日の印象では「発展途上」という感じの店。「家」がつくが「家系」ではない。「あきばけ」が正しい呼び方。

<TOP>

 麻布ラーメン@南麻布 : 港区南麻布2-5-16 グランドメゾン南麻布1F 無休 11〜翌4

なんでもありの「麻布ラーメン@南麻布」

今回が初めてである。屋台からの店と言うが,屋台時代も知らなかった。ただ最近ちらほらとうわさは聞いていた。片側4車線の広い道路沿いのマンションの1階にある。三ノ橋バス停前。夜は赤い提灯が遠くからでもよく目立つ。食券制。

醤油ラーメン(650円)のスープはトンコツ醤油に背脂が浮き,さらに油が膜を張るというもの。味は濃い。もっと正確に言えば「旨み成分」を強く感じる。人工的な味である。赤坂ラーメンに似ていると思った。それに背脂と油の膜だからかなりヘビーな味である。麺は黄色い太麺(赤坂ラーメンよりやや太いか?)で縮れていて,バラ肉のチャーシュウ(柔らかいが味付けは薄い)がのる。それにこの手のラーメンでは珍しくメンマものる。あと小さい海苔が2枚。ネギはカゴに盛られた中から自分で好きなだけ入れられる。これで冷茶でもあればホープ軒にいるみたい。家系も少し入っているか。でも一番近いのは「赤坂ラーメン」。もう東京中のこってりラーメンの特徴を集めたようなラーメンである。チャーハンがキムチ・明太子など数種類,野菜いため(ライス付)なんてものまである。時間帯から行っても若者向けの店か。よほどのこってり好きでないと女性や年輩者はもてあますと思う。でも僕は割と気に入ってしまった。クセになるラーメンである。(1999.5.16

<TOP>

味千ラーメン@西池袋 > 「東京のご当地ラーメン」へ

<TOP>

 阿闍梨(あじゃり)@新宿 : 新宿区富久町11-5 無休 11:30〜15/17:30〜翌4

紺の厚いビニール幕に「麺や阿闍梨」と大きく書いてある。入り口上の木の板にも赤字で「阿闍梨」。照明を下から当てて浮かび上げる。字体にいまいち「重み」がないかなぁ・・・。靖国通り沿い・富久町にこの店はあるのだが,ここまで来ると新宿とはいえ人通りは極端に少ない。客は日曜の夜11時で僕1人。カウンターと同色の木の四角い回転椅子。塗装(茶色)がちょっと雑か。トイレはきれい(豪華)だ。店員の男女は紺のエプロン,頭に巻いた布,丁寧な応対。すべてにプロデュースされた感じだが今一歩こなれていないような気もする。予算の関係か。醤油らーめんは650円。深いどんぶりで油が浮いている。醤油色はそこそこ。味は複雑で濃厚。話題の素材は一応全部入っている感じだ。麺は固め。山頭火みたいな「味」のする麺だと思う。チャーシューは肩ロース肉。やわらかい。メンマもいい感じ。総じて言えば,店構えも内装も,スタッフの服装も応対も,そしてラーメンの味も,その狙いがわかる『今風』の店だった。1999.12.12

<TOP>

 AFURI(アフリ)@恵比寿:渋谷区恵比寿1-1-7 不定休 11〜23 <03-5795-0750>

2003年8月24日

中村屋@大和」〜「ZUNDO BAR@厚木」の流れを汲むこの店,恵比寿駅ガード下と明治通り・渋谷橋交差点の間にある路地の,その入口部分にある。「山頭火@恵比寿」「ぢゃぶ屋@恵比寿」に行くために昔から何度も通った場所だ。でも,事前にその位置がわかっていながら店の前を一度通り過ぎてしまった。それほどそっけないシンプルな外観。角度的に入口上の『AFURI』の文字が見づらいのだ。路上に置かれた立て看板の黒板の字もあっさししたもの。とてもラーメン店の雰囲気ではない。店は異様に奥に深いカウンター24席の店で,奥の窓から,明治通沿いに流れる外の川が見下ろせ明るい。入ってすぐの券売機で食券を買う。ちょっと迷ったが一番左側にある(=看板メニュー?)の「塩」(750円)にする。あっさり系が予想されるので「鶏油」(50円)も追加。例の,頭上から振り下ろすような湯切りを眺めながら待つことしばし。小振りの丼だが「ZUNDO BAR」のようなステンレス製のものではなくて一安心(冷たい感じがして苦手なのである)。スープは基本的に「ZUNDOBAR」と同じ味付けだそうで,雑味のないすっきりしたもの。丁寧に作られた感じの澄んだきれいなスープ。わかりやすい味。でも個人的感想としては,味に雑な感じがない分,「ふ〜ん」とは感じても「おぉっ」と言うほどではなかった。もっとも,クセになるような吸引力はないものの,ちょっとラーメンにこだわりを持っているような一般の人(フリークではない人)には薦めやすいタイプだと思う。麺はストレートで固め極細麺。全体の量は少な目なので,値段からするとボリューム的にものたりない印象だが,土地柄には合っている?そもそも厚木からの東京進出ではこういう値段設定も仕方ないかも・・・。結論。「ZUNDO BAR」の味が好きな人には,都内にできて食べやすくなったと言うメリットはあるだろうが,「東京の話題の新店」として考えると目新しさはあまり感じなかった。埋もれてしまうような印象。やはりはるばる神奈川の奥まで行って並んで食べたから有り難みがあったのかもしれない。

<TOP>

 鮎らーめん@二子玉川:世田谷区玉川3-15-12 無休 21〜翌2頃(日祝は18〜23頃)※スープ切れまで

2003年12月14日

渋谷からR246を川崎方面に向かい,環八・瀬田交差点を過ぎたら二子玉川駅方面の測道に入る。高島屋の手前を右に入り,高架下をくぐってからすぐ左折する・・・店に近づくにつれ思い出した。HP開設当時よく話題になった「いっせいラーメン」の並び(少し奥)だった。外装内装とも木材を多用した屋台風で,入っていきなりカウンターのみの奥行きのない狭い店。ラーメン店らしくない「イケメン・細身・茶髪」の若い男性がそろっているので,「ニコタマ」と言う場所柄から言っても若い女性向けかも(笑)。ラーメン店なのに男一人で入ると何となく居心地が悪いのだ。注文したのはもちろん「鮎ラーメン」(600円)。なんと鮎の一夜干しがのるラーメンなのだ。黄金色に透き通る鶏ベースのスープはさっぱりに見えるが旨味十分で厚みがある。細縮れ麺はけっこう固めでスープとの相性はいい。具はチャーシュー替わりの焼いて焦げ目がついた鮎の切り身(鮎丸ごと1本の乗った「鮎ゴトラーメン」もある=1000円!)。ラーメンに焼いた鮎が合うのかというと正直???なのだが,このさっぱりしたスープならミスマッチと言うことはない。とにかく話題性は十分。話を聞けば一度は食べてみたくなるし,一度食べれば他人に紹介したくなる。見た目も味もしつこさはないから女性にも安心して薦められる。これはアイデアの勝利だろう。サイドメニューの「鮎姫ごはん」「鮎焼おにぎり」も非常にそそられたのだが,なんとなく味が想像できるので(淡白なのではないか?)連食を考えパスした。店前の通りはクルマを置くには狭い。最初の通り沿いにコインPがあるので利用するといいだろう。

<TOP>

 斑鳩@九段:千代田区九段北1-9-12 土日休  11:30〜14:30/18〜23(売切終了・祝通し〜21)

2002年9月23日

土日休という変わった営業形態のため,僕の場合祝日しか行けない。2000年4月の創業だが,当時からいろいろと話題になっていた(アパレル業界出身の店主とか奥にブティックがあるとか)にもかかわらず,なかなか食べる機会がなかった念願の店。靖国通りの北側,目白通りから斜めに入った,休日はあまり車通りの少ない九段の広い通り沿いにある。休日の夜では,道の広さの割に周囲があまりに暗いのでぽつんと店の明かりが見えて思わずガッツポーズ。やっと食べられる。黒白基調で間接照明の洒落た外観。店内は満席で,待つ空間はありそうだが,食べている人への配慮だろうか席が空くまで外で待つシステム。待ち客は3人。入り口の券売機で「らー麺・650円」の食券を買いカウンター席に座る。店内もシックだ。「青葉@中野」に影響を受けたというこの店,メニューにはらー麺とつけ麺があり,各々に味玉&チャーシュー増量の「特製」が選べるもの青葉流。醤油色と言うより薄茶色の,トンコツのとろみがあるスープ。青葉流のとんこつ+魚系のダブルスープ系だ。量的には少な目。無化調らしいが,ど〜んとインパクトがある濃縮されたスープと言う感じだ。麺はざっくり固めの麺。縮れは少ない。具は小判大のほぐれるチャーシューにトロトロの煮玉子。濃くてコストの高さは感じるが,今日の印象としてはぬるいのが残念だった(だから青葉系?)。表面の脂の温度が低いせいかな?麺を啜るときの『ふぅふぅ』がないとちょっともの足りないのだ(笑)。<03-3239-2622>

<TOP>

 らーめん庵(いおり)@練馬 : 練馬区豊玉北5-22-10 月休 11〜24 <煮干し醤油>

実は僕は「練馬生まれ」。でも考えてみればこの町に来たことがなかった。HP開設初期の頃からこの店は「宿題のラーメン」だったのだが,なかなかこれないでいた。実際来てみると,練馬駅前は意外に環七から近く,また意外に大きな町だったことに初めて気がついた。その駅前正面の路地裏。花屋と質屋の間に挟まれ,向いは神社の白い壁。いきなりひっそりとしている。先客なし。奥に続く木のカウンターのみのすっきり店内。もりそば700円を注文。「つけめんですけどいいですか?」と奥さん。つけ汁には良く味のしみこんだ味玉が丸ごと一個入っている。あとワカメにチャーシュにメンマ(これは柔かめ・もっとコリコリがいいかな)。大きな丼に盛られた麺は,刻み海苔がかけられたかなり細いもの。でも思いっ切りコシがあり,歯応えがいい。ラーメン本によれば「無化調で脂にたよらない」と言うスープ。かなりあっさっりを覚悟しがちだが,ユズのきいた酸味のあるこのつけ汁はけっこうパンチがある。それでいてスープ割りしなくてもそのまま飲める濃さ。ラーメンだともっとインパクトは弱くなるかもしれないが,このもりそばは連食にはちょうどいいかな(笑)。ラクに食べ終わり店を後にする。(2001/05/27

<TOP>

 いごっそう@練馬 :練馬区関町北4-33-30 月祝休 11:30〜14:30・17:30〜21:00)

2001年06月17日

新青梅街道沿いで,クルマだと行きやすい場所だが(下り線,左にスタンド,右にファミレスの交差点のちょっと手前の左側)カーナビでピンポイント指定して行ったにもかかわらず前を通り過ぎた。看板も地味で,ラーメンののぼりはあるもののクルマからはあまり目立たない店だ。黄色い看板もないし・・・。L字型の高いカウンターのみ9席の店内は,右側の狭い方から出入りするのでちょっときつい。から入る入口が狭く,先客さんの背後を通るときちょっと苦労する。食器棚に営業時間の貼り紙があった。「11:30〜14:30/17:30〜21:00」。夜遅くても大丈夫だと思ったのに残念!ところでこの店,店名からはわからないが,「二郎@三田」で働いていた人が独立して最近出した店なのだ。で,その味はと言うと,何せ「三田二郎本店」での経験が浅い(懐かしの有名店「ラーメン二郎」参照)ので本店との違いはうまく言えないのだが,「堀切二郎」とかと比べるとスープ表面の熱い(&厚い)油の膜と,油通ししたようなもやしの熱さが際だっている。こうなると淡泊にある程度冷めた茹でモヤシの方がこの脂ぎったラーメンには合うのかなとも思ったりする。最後まで熱々で,良くも悪くもスープが冷めないのだ。結局,飲みきれなかった(もっともこの日4杯目だし・・・)。でも,もちもちのしっかりした「極太麺」と言い,細かい「背脂」といい,店名は違ってもこれは二郎なんだと明快にわかるインパクトがある。また行きたい。貴重な日曜の「二郎」なのだ。同行した友人は「二郎初体験」のだったのだが,化調の粉を匙一杯入れてるのに驚きつつも,けっこう抵抗無く食べていた。「喜神@中野」の超極太つけ麺からの太麺二連食。次の朝まで満腹感が残ったそうだ。ところで,街道沿いでクルマ通りは多いものの,並びにあまり店はなく日曜夕方では人通りも少ないこんな場所の新店。次々と訪れるお客さんがみんなラーメンフリークに見えた(知っている方もいたし)。でも,茨城からわざわざ練馬の奥のこんな場所まで,はるばる食べに来る僕なんかが,実は一番もの好きなのだろう(笑)。それでも食べられて「しあわせ」なのだ。「どんぶり会議」の情報では子供無料とのことだが(01/06/11の投稿参照),店の狭さとこのカウンター席のみでは親子4人で並んで食べるのはかなり難しいと思いった。接客はとてもとても丁寧。帰る客にはみな「あつくてすみません」と言っていた。「(スープが)熱い」それとも「(店内が)暑い」?僕も汗だくだったし・・・・。いずれにせよ「一生懸命食べるラーメン」だ。

2003年5月11日

店の前の行列を確認し,急いで並ぶと「すみません,並んでいるお客さんで終わっちゃったんです。野菜切れで・・・」。一瞬あきらめたが,つい反射的に出てしまった言葉が「野菜なしでもいいんすけど(笑)」。店主が苦笑いしながら「・・・わかりました〜それでいいんなら・・・」。もう頭の中はすでに『二郎なのである。ここで振られたのでは次のあてもない以上必死なのだ。狭いカウンター席に座りメニューを見ると「塩」(650円)がある。そう言えばそうだったとそれにする。ニンニクを入れたので舌にビリビリ来る味だが,色も味も確かに「塩」。塩ダレの色に濁ってはいるが表面は油っぽい透明感がある。麺は二郎にしてはきれいな表面の麺。そして厚めのチャーシュー。隣の若者が旨い旨いと言って食べているのが印象的だった。そう「ラーメン二郎」は世代を超えてハマル味なのである。ちなみに野菜は普通にのってきた(笑)。

 ラーメン勇(いさむ)> 「がんこラーメン」へ

<TOP>

 いち@千歳烏山 > 「東京の博多ラーメン」へ

<TOP>

 壱参らーめん@古川橋 : 港区白金1-3-14 無休 11〜翌4(日11〜24)

桜田通りの上り線,古川橋手前にある。左折レーンに面しているため車を駐めるのは難しい。すぐ先の「古川橋交差点」を左折したところにチケットPのスペースがある。黄色いのれんをくぐり,間口の狭い入口から店内に入ると,奥に向かってL字型のカウンター。先客は2人。けっこう年配のおじさんが厨房にいた。しょう油ラーメン(600円)を注文。事前の情報から「勝丸@目黒」をイメージしていたのだが,けっこう「煮干し」の味が強い。しょう油の色は濃いが,見た目ほど濃くはない。麺はやはり縮れ麺。スープによくからむ。チャーシューは厚めの角肉がのっている。太肉みたいに「とろける」ほどではないが,けっこうやわらかい。それに小ぶりのメンマ。食べやすいラーメンだ。すぐ近くの「盛運亭」からの連食(5分くらいで)だったのだが,もて余さなかった。深夜営業で,タクシーの運転手に支持されそうなタイプの店である。(1999.9.12

<TOP>

 一福@初台 : 渋谷区本町6-6-4 月休 11:30〜13:30/18〜21:30<味噌>

甲州街道に並行して走る水道道路のさらに北側,クルマで近づくにはかなりわかりづらい場所にこの店はある。外観はちょっとごちゃごちゃした(家庭的とも言う)つくり。奥行きはなく,横に広い店内はクランクのカウンターのみの変わった造りだ。みそラーメン・600円を注文。「おみそですね」とにこっと笑う。とても家庭的な笑顔の女主人の店。アクがなく,ちょっと拍子抜けするくらいだ。そのみそラーメンは白みその平凡な見た目。どんぶりが白いからよけいそう感じる。味のほうも最初の一口目は?。特別「濃厚」とかそう言う特徴があるわけでもない。よくあるみそ味なのだ。でも,具(チャーシュー・メンマ・海苔)とともに食べ進むうちに「これはこれで深い味なのかも」と思うようになってきた。海苔を食べたら,味噌の味が引き立ってきたのである。なぜかそう感じたのだ。淡いがしっかりした味付けのチャーシュー・メンマは実に丁寧なつくり。スープもそういう微妙な味付けを狙っているのだろう。「みそラーメンの評価」はむずかしい。麺は縮れ麺。かなり固めだが,食べ進むうちに丁度よくなる。伸びやすい麺なのだと思う。メニューを見ると「半カレー」が350円。安い。ラーメンとセットにすると800円。食べてみたかったのだが,連食の予定があり断念する。惣菜系のメニューも豊富な家庭的な定食店といった雰囲気だから,学生時代に,下宿の近くにこんな店があったらありがたかったろうなぁ・・・,そう感じた。(19999.12.19

<TOP>

 いちや@高円寺:杉並区高円寺北1-4-12 11:30〜翌3頃(日祝〜翌1)

2002年5月12日

本店は江古田にある(がんこ@江古田=現・いちや@江古田)この店,環七沿いの「峰」(今日も行列していた)と「創家」の間のラーメン激戦地にあえて支店を出店してきた。かなり戦略的な場所だ。労せずしてラーメン好きに店の存在をアピールできるわけだから,商売がうまいという感じだ。生木のカウンターのみの狭い店だが,しゃれた丸椅子や,カウンター内にライトを仕込みメニューを浮き上がらせるなど内装に凝っている。豪華ではないがセンスがいい。その今風の字体のメニューから「ゴマとしその新しい風味」と言う「塩ラーメン・750円」を注文する。かなり固めの細チヂレ麺におもいっきりしょっぱいスープ。元をただせば「がんこ」だから当然と言えば当然だ。醤油味があっさり・まんなか・こってりの3つに分かれ各650円。トッピングは青唐辛子・味玉・揚げネギ・こげニンニク等で100〜200円。それら全部入りの「スペシャル」が+400円でお得だが,結局合計1050〜1150円になるから値段的には立派なもの。若いカップルが多くその「スペシャル」がかなり出ていた。チャーシューはほぐれる柔らかさ。若い店員さんの応対がハキハキしていて感じがよかった。

<TOP>

  一蘭@六本木 > 「東京の博多ラーメン」へ

  一蘭@上野 > 「東京の博多ラーメン」へ

  一風堂@恵比寿 > 「東京の博多ラーメン」へ

  一風堂@吉祥寺 > 「東京の博多ラーメン」へ

<TOP>

 一本槍@大森 : 品川区南大井6-11-12 無休 11:30〜15/17〜23

)。黒い着物ににエンジのエプロンで決めたモデルのような綺麗なお姉さんが二人。外光は入口のガラス戸のあかりだけの落ち着いた店内。らあめん(600円)に煮タマゴ・コーン・ワカメを足したのが一本槍ラーメン(750円)。背脂が浮くどっしりとした旨味のスープ。独創的で重奏的。複雑な素材の組み合わせを感じる。どこかのラーメンの味を真似したのではなく全く違うところから発想した感じだ。麺は固めの縮れ麺。心地良い固さ。微妙な味付けの,ほろほろ溶けるチャーシューも秀逸。そして黄身と白身の色合いが見事なコントラストの煮タマゴが1個。味も濃からず薄からずと絶妙。スープはこの「醤油」のほか「塩」・「味噌」・「白醤油」も選べる。「白醤油」なんて実にそそられる。なんと煮玉子もスープによって各々味付けが変わるそうだ。チャーシュー炊きめし(250円)食べたかったが連食を考え断念。次は家族で来たい店だ(家族連れも多かったし)。もちろん4種類を一度に味見するためである。煮玉子の違いも味わいたい。食べ終わって店を出ると外に5〜6人の行列ができていた。すでに認知されている人気店なのだろう。さてもう一杯。「壹(いちや)@大井町」「一○(ひとつまる)@大森」あたりもそそられたが,何せ時間をあけず連食になるためその塩ラーメンの写真に惹かれ選んだ店は・・・。

<TOP>

 いなせや@御徒町:台東区上野6-8-7 無休 11〜23 <03-3836-4871>

2004年1月04日

アメ横がすぐ向こうに見える商店街の一角にある。吉野家式U字型カウンターのみの店。元気のいいおかみさんの接客は下町浅草のノリで小気味いい。壁一面のいいオヤジさん2人の等身大の写真がちょっとひいてしまうが,要するに東京出身のオヤジ(オーナー)と博多出身の店主の合体した店だと言うことらしい。と言うわけで調理場の店主の格好は博多どんたく(笑)。メニューは基本の「らーめん」が750円と高めで,スープはトンコツ+魚介系。東京と博多の合体と言うことで確かに個性はあるとは思うが,この系統は東京ではもはや飽きてきた感も否めない。麺はツルツルではなくざっくり系のストレート麺。博多系とすれば太めかな。具に岩海苔と言うのは珍しい。あとチャーシュー。トロトロ味玉は○。カウンター上にある鯖寿司・鱒寿司が2かんで150円。小振りだがちょっと食べるにはほどよい量だ。でもそれを人数分頼む(と言うか回転寿司のように勝手にとる)と家族4人で3600円になってしまうのだが・・・。ラーメンの種類的にはトッピングの差だけでスープ・麺のバリエーションがない(味も種類も)ので,家族で行っても食べ比べはできない。1人ならともかく家族連れでの満足感は薄いだろう。手前の店に行列があったが、あの「武蔵@新宿」の新店として話題の店「武骨」だった。こんな近くにあったのか・・・。

<TOP>

 稲荷@経堂:世田谷区経堂3-38-7 月火休 11:30〜20 <03-3425-9061>

2005年4月25日

経堂駅西側の,商店街からちょっと外れた普通の町中にある。日曜の午後3時過ぎ,行列こそ無かったが店内は満席。入口の前で1人で待つことになったのだが,暖簾や垂れ幕,「稲荷」と書いた大きな木札がかかるものの,平面的な店頭の造りなので,店前に立たないと何の店かわからない構造。その前にポツンと立っているのがちょっと異様に移るのだろう,歩いてきた通行人が不思議そうにのぞき込んでいく。1人だからすぐ空くだろうと思ったらなかなか客が出てこない。15分ほどでやっと入店。・・・入って納得。カウンター4席とテーブル席が2台一応あるのだが,片方はなんと1人掛け。とにかく狭い店なのだ。お薦めのつけめん(醤油味)を注文。麺が270gで750円とのこと。店内には手書きの蘊蓄がペタペタと貼られているのだが,当然のことながら注文してからも待ち時間があったのでそれをPDAに入力することができた。曰く,「鶏ガラ,豚背ガラ,ゲンコツ,丸鶏スープにウルメカタクチ煮干し,サンマ干しのダシ汁をブレンド。隠し味に伊勢海老の頭から抽出したエキスを少々加えコクと旨味を出す。タレは有機丸大豆醤油,本むらさき醤油など4種類をブレンド。つけめんは実生ゆずポン酢,京都山田ごまらぁ油を使用。麺は3種類の粉をブレンドし,シコシコツルツルモチモチ感を出す」等々。運ばれてきたそれは,けっこうな太麺でまさに能書き通り。見た目も食感も文句なし。減っていくのが惜しいほどだが,満腹感も加速して,実に幸せな気分になった。海苔が1枚無造作にのるつけ汁は,動物系と魚介系のバランスがとれたどっしりしたもの。それに辛みが足され,麺との絡みもほど良く,そのままでもスープ割りしても実に美味。メンマは「台湾産乾燥メンマを5日かけもどし,魚介ダシで味付けした」とのこと。これがホント「コリコリ」。国産豚バラのチャーシューは,標準では量は少ないが焦げ目がついて実に香ばしい。脂身が溶けるようだ。もうこれは,今考えられるつけめんで最高のもの。これなら是非家族で来て,妻や娘たちみんなに食べさせたいと思ったほど。日曜は4〜5時で売り切れるとのことだが,不可能な時間ではない。でも店の狭さがネックかな。経堂そのものも道が狭く入り組んでいるから,クルマで店前まで来るのは事実上困難だろう。店前の道はそもそも駐車できる道幅ではない。駅前の駐車場にクルマを預け徒歩で来るのが無難だろう。ラーメン好き,特につけ麺好きの「麺喰い」ならば絶対食べておくべき店だろう。

<TOP>

 入谷拉麺本舗@入谷 : 台東区入谷1-1-1 日祝休 17〜翌3

入谷の「松ヶ谷4丁目」交差点のすぐそばにある。ステッカ-に『since1990』と書いてあったから,名前の響きほどには古い店ではない。4〜5年前にTV番組でチェックしてずっと気になっていた店(日祝休だから食べられなかった)。オープンスタイルの変わった造り。奥行きのない店で,立ち食いかと思ったら,石のカウンターに背の高い赤と黒のデザインされたイスが5席並ぶ。カフェバーのようである。一方どんぶりは外側の黄色いものと派手。右側の食券機でラーメン(M)600円と辛口(M)750円を妻と注文する。土曜の深夜11:30,他に客はいない。ラーメンは甘目の透明な醤油味。細麺。それに柵に細く切ったネギにチャーシューとあっさりした味付けのやわらかいメンマがのる。現代(ここ1〜2年)の基準からすれば,ちゃんと作った普通のラーメンといったところか。一方辛口はゴマダレで具はひき肉。あとメンマに万能ネギ。麺が細麺なだけに,このボリュームでは750円は高いと感じる。なんとなく食べ終わり外に出て見上げると,1階同様,表にむき出しになった2階席があった。しかもこちらは道の方を向いて座ることになる。冬なので厚い透明なビニールで覆ってあるが,暖かくなればとるのだろうか。シチュエーションとしては面白いと思う。むき出しの2階席から通りを見下ろしながらラーメンを食べるのだから・・・。あと,やはり以前気になっていた「ルカフェ@上野」と姉妹店だったことが初めてわかった。2000.1.8

<TOP>

 イレブンフーズ@新馬場 : 品川区東品川1-34-23 日祝休 8〜18(土〜14)<トンコツ?>

HPを開設した当時(1999年4月),ネットでよく話題になっていた店で,情報誌「東京1週間」・1999/06/08号の『完全無欠・首都圏ラーメンランキング』で見事9位に入った店。しかも取材拒否。イメージはふくらむばかり。当時の「朝食にイレブンフーズ」と言うフレーズが強く印象に残っている。つまりこの店,実はなんと朝8時開店なのである。この時間からやっているラーメン店なんてそうそうはないだろう。一応,店には電話で営業を確認してみる。取材拒否の店なのだがカーナビの電話帳データには載っているのである(つまり一般の電話帳には掲載されている店ということ?)。10:30からの甲府での結婚式に出るため珍しく土曜に上京したこの日,7:45に新馬場についた。ちょっと早いがしかたない。少しでも早く食べられるよう一番で待とうと思ったら先客がいた。なんとまぁ熱心な・・・だって朝の8時にラーメン店に並ぶていうのはどう考えても普通じゃないだろう。でもその最たる者がこんなせわしい思いをしてここまでたどり着いた僕自身と言うことになるのだろうが・・・。ところで何でもない裏通りにあるこの店,ラーメンと言う看板はあるものの,古いサッシのガラス引き戸の内側に古ぼけたカーテンが雑に引かれているだけ。開店前の外観はおよそラーメン店と言う感じがしない。そこに朝っぱらから並んでいるわけだから目立つことこの上なし。ゴミ出しに出た近所のおばさんが物珍しげに僕たちを眺めて行く。8時ぴったりに店が開いた。店内は奥に続くカウンターのみで目一杯の狭い店。高いカウンターの向こうで,初老の店主が1人でせわしく動いている。家系で有名な「酒井製麺所」の太麺を,平ざるで軽く水切しただけでスープを張ったどんぶりに入れる。それからちょっと不安になるくらい時間をかけて具を入れて,店主が震える手で差し出したラーメンは600円。白濁したスープには意外なくらいコクは感じられない。サラッとしている。今日だけのこと?それとも元々こう言うもの?具はキクラゲにワカメ,そして粗切りの玉ネギ。バラ肉ブロックをそのままの形で切り落としたチャーシューは脂身が3分の1を占めようかと言うもの。さすがの僕も,朝からこのチャーシューは辛い。全体として僕自身が勝手に「どろどろこってり」をイメージしていたのでいささか拍子抜けしたが,このシチュエーションならこれでもいいのかなと納得してしまった。カウンターにはおしぼりが山積みされ,水は当然セルフサービス。なんと料金もカウンター角のザルから各自,自己申告制でお釣りをとることになる。店主に直接払おうとお金を差し出したらそう言われ,ザルの場所がわからなくてとまどっていたら,周りの客にジロッと見られてしまった。それもまたいい思い出。満足してクルマに戻り,甲府を目指した。(2001/06/23

うだつ食堂@早稲田:新宿区西早稲田1-11-1 無休 11:30〜15/17〜翌3(日祝〜22)

> 「東京のご当地ラーメン」へ

<TOP>

 梅もと@鬼子母神 : 豊島区雑司ヶ谷3-7-10 日祝休 11〜20(土〜15) <醤油>

2002年9月21日

土曜の営業が3時までなので何度も振られているこの店,電話で確認すると15時30分まで大丈夫とのこと。明治通から路地を入った奥にある。クルマで近づくのはちょっと難しい場所だ。創業25年らしいが,当時はもちろんつい5〜6年前までこの店の存在を知らなかった。建物自体はもっと年季が入っているような印象。路地裏の民家を改造したような佇まいだ。引き戸の狭い入り口を入ると左に調理場とカウンター。先客の後ろを体を斜めにして入った奥に畳敷きの小上がり。靴を脱いでビニール袋に入れて上がるほど土間は狭い。やはり民家である。その奥にある板の間を含めてもかなり狭い店だ。周囲の壁に雑誌の紹介記事がベタベタと一面に貼ってある。ネギ豚ラーメン(700円)は豚骨+鶏ガラのオーソドックスな甘味のあるスープ。つけめん(700円)はゴマの浮いた甘酸味のつけ汁。この店の特徴は麺の量が多段階に設定されていること。小盛り1玉・中盛り1.5玉・大盛り2玉から地球盛り3玉・銀河盛り4玉・宇宙盛り5玉・ビッグバーン盛り7玉・ブラックホール盛り10玉とコミカルなネーミングだが,最近は洒落でどんどん増えている印象だ。値段が変わらないのは大食いにはありがたいが,地球盛り以上は麺を残すと追加料金700円をとられるので注意。でもその普通サイズの縮れ麺が我が家にとってはやわらかめだったので,普通でも足りないことはなかった。現代の味の店と言うより,シチュエーションが懐かしい(いや,昔でもこんな店はなかなかお目にかかったことはないかな)ユニークな店と言うべきかな。 

縁や@池袋:豊島区西池袋1-1-25 スパイス池袋東武12階 11〜22(L.O.21:30)<03-5950-7175>

> 「東京のご当地ラーメン」へ

<TOP>

 戎(えびす)@西台 : 板橋区高島平1-77-13 不定休 11:30〜14/18〜1(スープ切れ終了)<和歌山>

(・・・編集中・とりあえず「食べ歩き日記・2000/04/16を)

川越街道から板橋を抜けて「戎(えびす)@西台」へ。以前から気になっていた「和歌山ラーメン」の店である。ここでは子供は「さば寿司」をからめて乗り切ろうと思ったのだが,なんととっくに(お昼で)売り切れ。さすがに娘達はここの和歌山風(?)ラーメンに箸がすすんでなかった(←当たり前)。少し父親として反省。今日は本当にラーメンしか食べさせなかったことになるから。(2000/04/16

<TOP>

 つけめん 岡崎@池袋:豊島区東池袋1-15-1 無休 11:30〜14(土日祝11:30〜20)<03-3985-6200>

2004年2月22日

地下1階にあるこの店,本来は音痴貴族飲み屋のようで,まさにそう言うソファが並ぶ店なのだが,そこにポツンポツンと先客が座っていて,作務衣に草履ばきの若い軽めのオネェチャンに「いらっやいませ〜」なんて迎えられると風俗店に来たようでどうにも居心地が悪い。独特のすえた匂いもちょっとつらいところ。メニューは白(塩)or黒(醤油)+辛汁or甘味orライスで800円。壁を背に黒いソファ。つるしこの麺は期待以上。固まった背脂を入れて小鍋で温めるWスープ系のつけ汁。これもいい。白は薬味で白ゴマ・大葉・ゆず胡椒がつく。「蒙古タンメン」張りの見た目の赤い辛汁。どうしたものか迷うが直接つけて食べても思ったほど直接的な辛さはない。じんわりくる辛さ。店を仕切るママさんの指示通りチャーシューをつけ汁につけておくとほぐれてきていい感じになる。見事にトロトロの味玉もつき,値段は高いが全体として十分楽しめる内容だ。味に満足すると,いかにも水商売っぽいおねぇさんの職種違いのぎこちなさがなんともほほえましくも思えてくる。話のタネとしてかなりおすすめの店だ。問題は匂いかなぁ・・・。1日限定10食で石焼きみそつけ麺(1000円)と言うのもあった。

<TOP>

 オリオン食堂@南長崎:豊島区南長崎5-15-3 火・1水休 11:40〜15/18〜22(月昼のみ)

2002年1月13日

なかなか凝った内装でいただく「無化調」の「醤油ラーメン」はイマドキ490円。粗目に切ったネギが多量にのる。色は濃いがしょっぱくはなく,旨味は強烈に感じる。麺は固めの中細麺。一緒に注文した「特製チキンカレー」は490円という値段から考えても出色の出来映え。元々は30種類のスパイスしたう奥さんのオリジナルだったという。さらりとしたルーの本格派。これが490円と言うのはすごい。ラーメンスープで味付けしたという茶色のご飯。すでに満腹で,最初持て余した大きな鶏肉も食べるとこれがうまくて。店内は天井まで柱が通った屋台風の座席が不定型に並ぶ楽しい造り。他の席の人が見えない造りになっている。無化調のせいだろうか,確かに喉は乾かなかった。スープにもう少ししょっぱさが欲しい気もするが,これは無化調のバランスの問題かな?スープは飲みきれなかったが,確かに冷めても旨いし油とのバランスが微妙に変わってちょっとした味わいがある。ご主人は元私立中高の数学教師。いろいろ楽しい店だ。今度は家族で来てみたいなと思った。(でも最近は娘達の方が休日は色々忙しかったりする・・・)

<TOP>

 俺の空@高田馬場:新宿区高田馬場4-2-31 無休 11:30〜15頃/17:30〜21:30頃 <03-3366-0631>

2004年1月25日

開店当初は普通に話題の店という感じだったと思うのだが,2002年末の日本TVの特番で突然全国1位になって以来,超行列店になり,加えて元々日祝休の店だったので,基本的に日祝にしか上京できない僕には全く「高嶺の花」の店だった。でも新しい本を見ると何故か「無休」になっている。印刷ミスかと思い電話したら「日曜の今日も営業している」とのこと。これは行くしかあるまい。1年越しの夢が叶う。山手線・高田馬場駅のホームから見えそうな線路沿いにある店なのだが,高田馬場駅方面からクルマで近づこうとすると道が狭くかなり厳しい場所。反対側(目白側)に駐車して近づくことにする。店前にさほど行列もない。午後7時30分で10人ほど(中に4人いた)。一瞬「ラッキー」と思ったが,店前の立て看板を見ると『17:30以後』つまり『夜の部はつけめんのみ』とのこと。僕の場合,この店のイメージはスープありのラーメンの方なのだが,ここまで来た以上背に腹は代えられない。素直に並ぶことにする。駅のホームの放送がずっと響いている。若い女の子のグループやカップルが多い気がするが,そのあたりはマスコミ露出の影響か。でもなぜ夜は「つけめん」だけなのだろう。「品質保持のため麺あげは2玉まで」だそうで,そういう意味でまとめてゆでられるつけめんなのか,スープの調整がしやすい(?)つけめんなのか・・・。30分ほどで入店。カウンターのみの店内。当然注文は「つけ豚そば」(700円)。つけ汁は予想通り「豚〜」と言う感じ(笑)。固めの細麺はざっくりした歯ごたえでいい感じだが,案の定,麺が乾き気味でくっついている。ひと固まりで持ち上がってしまい,どうにもちょうどいい量が箸でとれないのだ。具はチャーシュー片がごろごろ。食べ終わった感想は「こんなものかな」。やはりこの店は普通のスープ有りのラーメン(「豚玉そば」700円)を食べてからかなぁ・・・。

 <TOP>

おもだかや@神保町 > 「東京のご当地ラーメン」へ

<TOP>

前のページへ戻る


ホームはじめに茨城の麺東京の麺食べ歩き日記