● 2003年5月の食べ歩き
■ 5月25日(日) こうかいぼう@深川/麺彩房@中野/桂花@新宿 ■ 5月18日(日) 王道家@柏/ぽっぽっ屋@晴海 ■ 5月11日(日) 国上屋@大泉学園/いごっそう@武蔵関/空海@野方 ■ 5月04日(日) くろいわ@鹿児島/黒亭@熊本/桂花本店@熊本 ■ 5月03日(祝) 朱華園@尾道/呉朝明@博多/元祖長浜屋@博多
南京千両@久留米/大砲@久留米> ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2003/05』へ
5月22日(木)●とんこつ家@ひたちなか・高場
5月21日(水)●宝や@水戸・住吉
5月20日(火)●大黒@ひたちなか・東石川
5月15日(木)●花月@水戸駅南
5月08日(木)●麺・COOK@水戸・米沢
<TOP>
■ 5月25日(日)こうかいぼう@深川/麺彩房@中野/桂花@新宿
● 諸々の用件を片づけて,自宅を出発したのは昼近く。本当は未だ未食の「夢うさぎ@葛西」「宮田@板橋」を目的としたのだが,時間的に昼の部に間に合いそうもない。通し営業で,安心して食べられる店と言うことで,以前食べて気に入った「こうかいぼう@深川」を選ぶ。ラーメン(600円)を注文(ちゃーしゅーごはんセットは850円・生玉子にライスのセット700円もある)。薄茶色に濁ったスープは,表面の透明な油が目立つ割にはくどさが無く,旨味が凝縮された感じ。麺は固めの麺。具は極太メンマに脂身のないよく味のしみたチャーシュー。徹底して丁寧な接客は見てて気持ちがいい。 ● さて次の目的は,「ラーメンSELECTION(2003)」の残りの未食店「一番・胤暢番@梅ヶ丘」(世田谷区梅丘1-32-8 無休 11:30〜15/17〜21 <03-3425-4642>)が。環七の西側のこの一帯にクルマを乗り入れるには勇気が必要だが(道が狭く一方通行が多いのでややこしいのだ),梅ヶ丘は思ったより浅い位置なのでまだいい。あっさり小田急線梅ヶ丘駅北口に近づけてホッとしたが,肝心の店が閉まっている。なんと「けがで休み」だって。環七に戻る。北上していくと「九州一番〜ばさらか〜なんでんかんでん」と続く博多系の店の前を通り過ぎることになる。すごい激戦区。目指すは中野。 ■ 麺彩房@中野:中野区新井3-6-7コート2 月休 11〜15/17:30〜21(日・祝通し〜20)<03-3386-2327> ● 新井五差路を「高揚」側に曲がり,スーパー「ライフ」の手前の路地を入ってすぐにある。中野通りを一歩入れば静かな住宅地だ。麺の量がサービス中(つけめん小・200g,中・300g,大・400gで,中華そばは170gが大盛り250g)。つけめんを中盛りで注文。スープはトンコツ+魚系で,つけ汁は節系の油の浮いて柚も効いた甘辛酸味。具はメンマ・なるとと厚めに切ったチャーシューの細切りがけっこう多量に入る。特製黒豚チャーシュー(950円)にする必要を感じないほどのチャーシューの量だ。ところでこの店,大手製麺所「大成食品」の直営店なのだが,麺は基本的につるすべだがもう少しざらつきがあった方がいいと思う。スープに絡まないわけではないが,食べていてどうにも舌ざわりが物足りないのだ。ぬめりのせい?店には男性店員が2人。応対はとても丁寧なのだが,おとなしい感じで何となく社員ぽい(研修中かも)よそよそしさも気にかかるところ。気のせいかなぁ・・・奥に板の間があり,堀ごたつ式大テーブルがあってけっこう広い店内。カウンターは7席。 ● さて最後の1杯はと考えて,頭に浮かんできたのはマイルドなトンコツスープ。そこで思い浮かんだのはなんと「桂花@新宿」。連休の「九州縦断旅行」の影響があるのは否めないが,浮かんでしまったのはしょうがない。新たに新店開拓する気力も情報もないので,そのままアルタ裏の「桂花@新宿」へ。注文はもちろん「太肉(ターロー)麺」(900円!)。HP開設以後,この店に来るときはいつもついでと言うか,中途半端な状態(満腹とか)で食べることが多かったので,こうしてゆっくり味わって食べたのは久しぶりだ。誰がなんと言おうと,25年間慣れ親しんだ味なのだからこれはこれでいいのである。茎わかめとキャベツに甘い太肉・・・それでいいのだ。
<TOP>
■ 5月18日(日)王道家@柏/ぽっぽっ屋@晴海
● 久しぶりに家族での行動の日だが,仕事の関係で出発がちょっと遅れた。それでも6号線を南下。取手にあ「キリンビールの工場(キリンビアパーク取手)に人だかり。毎年よく見かけるのだが,どうやら一般の人を迎えてのお祭りイベントのようなので寄ってみる。少しは子供たちが面白がるようなイベントを組み込もうと思ったわけだ。6号線を挟んだ反対側に無料の大駐車場がある。工場内に入ると当然のことながらビール臭い。入場者には飲み物券が配られ,それで生ビールが1杯無料,2杯目も紙コップを持っていけば100円で飲める。つまり飲み放題のようなもの。出店に簡単な酒の肴もあるからもう宴会状態。つまみ持参で来ている人も多いようだ。でも運転があるから飲めない僕には他人事。同じ券で缶ジュースももらえるので家族4人で4本いただき,ビール工場を見学してから工場をあとにする。ビール好きのお父さんにはオススメのイベントかな。本来の目的地,柏へ向かう。 ■ 目的は「王道家@柏」。僕の「久しぶりに家系でも」の提案に賛同した妻の意見によるものだが,時間的にも行列的にも「わかとら家@取手」で食べることが実質的に不可能になった(日曜に取手を通過する時間帯にはたいてい売り切れている)我が家にとっては,ほぼ6号沿いにあるこの店はこれからとても有効な日曜の昼食の選択肢になるのである。東葛飾高の交差点を柏駅方向へ左折してほどなく右側。店脇の駐車場が満車だったので2軒先のコインパーキングへ。20分100円だから便利である。カウンター席のみなのだが,家族4人で並んで座れるようフロア係のおねえさんが配慮してくれたので,少し待っただけで座れた。注文した(=食券を買った)のはラーメン(590円)3杯に,中盛り(710円)を1杯。それにキャベツ(40円)をあとからトッピングする。今日の麺は柔らか目。薫製の香りのするチャーシューは3切れ。久しぶりのほうれん草が。いつも気になる黒板メニューの賄い飯・海苔チャーシューまぶしご飯(130円)は今日も食べそびれた。卓上に3種類のニンニク(無臭・行者・揚げ)に2種類の唐辛子(赤・緑)・ショウガ・酢・胡麻等々いろいろな調味料が並ぶので,隣の娘がいろいろ試していた。揚げニンニクがスープでふやけるといい感じだが,入れすぎると帰って邪魔になってくるので注意が必要。娘はもっぱら酢を入れていた。 ● そのまま都内に入る。例の如くたいした目的はないのだが「本やさんに行きたい」と言う娘の実に平凡な願いを叶え,かつ,わざわざ東京にまで来た意味を出すために「三省堂@神田」へ。1階から6階まで書店,しかも各階がみっちり詰まっているのがすごいのだが,少なからず娘も驚いたようだ。水戸にも昔から同じような書店ビル(川又書店)があるが,各階の本の密度が圧倒的に違うもの・・・。その後駿河台下の楽器店街やずいぶん様変わりした明治大学界隈(山の上ホテルや喫茶店レモン等々)を散策して晴海に向かう。目的は「晴海トリトン」。一応ショッピングとラーメンが目的だ。 ● 中庭の噴水で遊び,妻や娘のお買い物のあと僕にとっては一番の目的の「ぽっぽっ屋@晴海」へ。「晴海トリトン」の3階にあるこの店。狭い店なのだが窓際のカウンター席から見る夜景がとてもきれい。でもって出てくるラーメンはしっかり『二郎系』。根性ありの極太麺と格闘しながらちょっと優雅な気分になれる。そのアンバランスさに笑ってしまう。注文したのはらーめん(700円)とつけらーめん(750円)が2杯。僕はこの機会に初めて夜のみの「海の塩らーめん」(800円)を試す。たしかに塩ダレのスープは桜エビが浮くタイプ。麺はゴワゴワの極太麺だし(これはこれで正しいのだ),ほかの具(小振りなバラチャーシュー・モヤシ)も同じなだけに,エビ系の味が足された背脂スープはちょっと違和感がある。先週「いごっそう」の塩を食べただけに余計そう感じるのかも。僕の好みとしてはふつうに醤油でいいかなと感じた。娘が食べていたつけのスープも今日は薄く感じた。でも,仕上げに夜の部のみの杏仁豆腐をつければ妻と娘も満足。ラーメンに付加価値のつく,東京のちょっとしたオススメの店だ。>『拉麺徒然草2003』 ● 連休の「九州縦断旅行」以後,幕末偉人伝に凝っている妻のリクエストで,なんと「上野の西郷さん」を見学に行く。上野駅の公園口にクルマをとめて向かったのだが,そこにたどり着くまでの公園内がとても危険な雰囲気。銅像を見上げて(やたら頭がでかいのが漫画的)早々に公園をあとにする。坂の途中から「一蘭@上野」の人だかりが見えた。
<TOP>
■ 5月11日(日)国上屋@大泉学園/いごっそう@武蔵関/空海@野方
● 連休明けの最初の日曜だから家でおとなしくしていてもよさそうなものだが,妻の都合で単独行動になったので東京へ。もうこれは悲しきサガである(笑)。まずは課題のこの店へ。 ■ 国上屋@大泉学園:練馬区大泉学園町4-23-5 無休 11:30〜14/18〜スープ切れまで <03-59-33-3383> ● 中央に12人テーブルがど〜んとあって,2+2の小テーブルと小上がりに4+4の座卓。全体的に手造りっぽい内装で,今の若い人の店にしてはむしろ素っ気ない。この店のスープは二本立て。鯛と鮪のすっきり味と言う「清スープ」,海老と鮪のこくまろスープと言う「白スープ」。さぁどのように組み合わせるかと迷っていたら,午後8時前で「熱いのがなくなって・・・」とのこと。つまり選択できるのはつけめんだけになったが,元々その予定だったので不都合はない。つけめん(白)を中盛りで。麺は中&大盛りでも同じ値段らしい。黒い小振りなどんぶりで出てきたつけ汁は,表面に油の膜が張る茶濁スープ。見た目ほどその油はくどくはなく,鮪と海老もそんなに強くない。具は細かいチャーシューにメンマ。焦がしたネギと赤唐辛子。けっこう酸味もある。スリゴマのかかった平皿の麺は中細の縮れ麺。これが食べやすい。こうなると『熱いの』が気になってくる。超オススメという,「国上屋らーめん」(850円)も気になるところだ。基本は白スープだが,具が別皿で出てきて,その中のホタテ味噌・レモンを溶かして味の変化を楽しむらしい。+200円で鯛めし(天然真鯛の炊き込みご飯・11:30〜14は食べ放題)が食べられるのも魅力。いずれにせよ家族ででもまた来てみたい店。店の前は幹線道路とは言え狭い道だが,関越道をくぐって店に向かって,店のすぐ手前(南側)の交差点を左折したところに4台分の駐車場がある。 ● せっかくここまできたのだからと,近場で手頃な店をと選び出したのが「いごっそう@武蔵関」。このあたりで例の如く「二郎系」を食べたくなったのだ。店の前の行列を確認し,急いで並ぶと「すみません,並んでいるお客さんで終わっちゃったんです。野菜切れで・・・」。一瞬あきらめたが,つい反射的に出てしまった言葉が「野菜なしでもいいんすけど(笑)」。店主が苦笑いしながら「・・・わかりました〜それでいいんなら・・・」。もう頭の中はすでに『二郎』なのである。ここで振られたのでは次のあてもない以上必死なのだ。狭いカウンター席に座りメニューを見ると「塩」(650円)がある。そう言えばそうだったとそれにする。ニンニクを入れたので舌にビリビリ来る味だが,色も味も確かに「塩」。塩ダレの色に濁ってはいるが表面は油っぽい透明感がある。麺は二郎にしてはきれいな表面の麺。そして厚めのチャーシュー。隣の若者が旨い旨いと言って食べているのが印象的だった。そう「ラーメン二郎」は世代を超えてハマル味なのである。ちなみに野菜は普通にのってきた(笑)。 ● さらに西に向かう。「ラーメンSELECTION(2003)」で残っている未食店「秋津屋@新秋津」(東村山市秋津町5-13-44 火休 11〜23)が次の候補。「いごっそう」でそこそこ満腹になっていたので,たまたま営業していた「マツダ」で発売されたばかりの『RX-8』を試乗(座っただけだが)したりして時間を調整。閉店1時間前に新秋津駅そばにある店に向かったら,午後10時で暖簾が外されている。閉店直後という感じで掃除をしていた。見た目は普通の中華店という感じだが,こういう店でも売り切れるのか・・・でもまぁここまで来たと言うことで納得する。 ■ 空海@野方:中野区野方1-5-17 無休 11〜23 <03-5318-2156> ● 早稲田通り沿い,野方警察署の西斜め向かいあたりにある。昨年初めに開店したばかりの「空海@参宮橋」の早くも支店展開である。23時の閉店間際で先客は1人。もう終わりかけていたが滑り込みでセーフ。歩道側は全面木枠のガラス戸と言う明るい店内。夜は店の場所だけがキラキラと輝いている。「まずは塩から」とメニューに書いてある「支那そば」(塩or醤油)は800円と高めの(強気の?)値段設定。この店は,フランス料理の手法で,ゲンコツ・鶏ガラをローストして焼き色をつけてゆっくり煮出したと言うスープ(フォン)を売りにしているので,その手間の差なのかな。スープは透明に近い色で,タレの味が強く,そのまま飲むとしょっぱめ。麺はかなり固めの中細縮れ麺。具はチンゲンサイと香ばしくローストされ焼き目のついた大振りなももチャーシュー,そして揚げニンニクチップにコリコリメンマも多量なので,小さめのドンブリのせいもあってか「具だくさん」な印象だ。値段通りの,少なくとも700円以上の満足感は得られるラーメンだと思う。
<TOP>
■ 5月04日(祝)くろいわ@鹿児島/黒亭@熊本/桂花本店@熊本
>「三連休で九州縦断&尾道ラーメン」
■ 5月03日(祝)朱華園@尾道/呉朝明@博多/元祖長浜屋@博多/南京千両@久留米/大砲@久留米
>「三連休で九州縦断&尾道ラーメン」