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がんこラーメン

がんこ@高円寺
がんこ@松戸 「がんこ@松戸」4種同時食べ比べ
がんこ@江古田
福福@九品仏
がんこ@西早稲田(家元) > 「家族で祝日の悪魔」

 がんこ@末広町 : 千代田区外神田3-7-8 日月祝休 11:30〜19 <塩>
 ラーメン勇(いさむ): 中央区銀座8-15-6 土日祝休 11:30〜14:30/17:30〜21<がんこ>
 がんこ十五代目@亀戸:江東区亀戸3-45-14 月・第3火休 11:30〜24

 がんこ@高円寺

高円寺駅北口の狭い商店街を北進・早稲田通りに出る直前左側にある・お約束通りの黒いドアに牛骨・ここが生まれて初めて行った「がんこ」なのだが,意外に愛想がいい店主に拍子抜け・しょっぱめのラーメンでこれががんこなんだと納得する(1997.2.2)・・・詳細は次回食べたときに追加する予定。

 がんこ@江古田 : 練馬区栄町4-3(西武池袋線江古田駅南口)不定休 16:30ごろ〜23ごろ

「がんこ@江古田」の危険な香り

「元祖一条流がんこ十八代目」と言うのが正しい店の名。黒いドアの店先に,お約束の牛骨がぶらさがってはいるものの,他のがんこのようにスキンヘッドにヒゲの店主がいるわけではない。店主は現役の俳優という。店内に「〜履いてみせましょ二足のわらじ」といった風の貼り紙がしてあった。俳優業のある日は店は休みになるという。奥へと続くカウンターのみの店。背後の壁面には,台本(出演作品の?)がズラッと並べてある。今月から日曜も営業するようになったと聞き,喜んでやってきた。この店はなんと会員制。番号付のドアはいつもロックされている。左の小窓から人数を告げてドアを開けてもらうのだ。どしゃ降りの雨の降る日曜の午後9時,客は僕1人だった。

お冷やを出してきた助手がまたすっきりした「超2枚目」,それに比べると店主はぼさぼさした髪とヒゲで・・・なんて思ってたら,よくよく見るとエキゾチックな「いい男」。なるほど俳優の顔だ。今日はたまたま妻を連れてこなかったが,危ないところだった。妻の目がハートになって輝いてしまうところだった。茨城ではなかなか拝めない顔の造作の方々だ。

ラーメン・700円を「こってり」で注文。メニューの「こってり」に赤丸がついていたからだ。味玉子や揚げネギのトッピング・100円もある。全体的にはがんこそのものの見た目。白いどんぶりに透明な醤油色のスープ・黄色い縮れ麺。こってりは背脂が多めにふられる。ただし,しょっぱさは抑えてある。とはいっても「がんこ系としては」と言う程度だが・・・。背脂が甘みを出してくれるから丁度いい。食べやすい味だ。麺も標準で固めが出てくる。量的には多くない。すっと食べられた。スープはさすがに飲みきれなかった。

この店は,会計時に「味に納得して」会員になる(会費100円)とドアの番号を教えてくれる。もちろん僕も会員になった。番号スタンプされた小さなカード(単語カードの大きさ)をくれた。発想は面白く,話題性もあるとは思うが,システムを知らない人にとっては敷居の高い感じがする。僕自身次の機会を考えると多少面倒くさい。連れがある場合名ら,話のタネにもなるが,1人の場合を考えるとあまり意味がない。これで店主がいかつい頑固親父だったらバランスもとれるが,前述のように「二枚目の」今風な店主なのである。頑固のスタイルは維持するにしても,会員制には一考の余地はあるように思う。貴重な日曜営業の「がんこ」なのだから。(1999.7.11

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 福福@九品仏 : 世田谷区奥沢6-22-13 11:30〜14(平日)/18〜26(日〜24)

前の道は狭い・路駐は迷惑である

「福福@九品仏」って「がんこ」なの?

店自体は落ち着きのあるカウンターバーのようなつくり。奥に座敷もあるようだが,基本的にカウンター(8席くらい)の店である。店員(3人)はみな若い。しかし,接客はきっちりとしている。だれた感じはない。店もきれいだ。黒いドアに牛骨がぶらさがってることもない。周囲の環境に合わせたしゃれたラーメン店である。店の前でも,中に入ってからも,「ここってがんこなの?」とずっと考えていた。しかし,そんな外観と対照的に,ラーメンの「味」は「がんこラーメン」そのものだった。

ラーメンは700円。「こってり」「味濃いめ」「ふつう」「背脂ぬき」の指定ができる。「しょっぱさ」を予測して,「こってり」を注文。醤油色のスープに背脂がほどほどに浮いている。厚めのバラ肉チャーシュー,小ぶりのメンマ,小さな海苔が一枚といったところ。スープはそんなものだと思ってるから「しょっぱさ」は気にならないレベル。でも,初めての人は少し抵抗があるかも知れない。ただ,固めの中細の縮れ麺との相性がいいのでするする食べられる。量的に700円はちょっと高い気もするが,がんこはみんな700円だからしょうがないか。この店には数種の変わった餃子があった。海老,チーズ等だが,やはり値段が高め(700円〜800円)。これも,場所柄からしょうがないのかもしれない。「がんこ」を意識することなく「がんこ」のラーメンを食べられる店である。1999.7.18

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 がんこ@西早稲田(家元):新宿区西早稲田 土日祝休

家族で「祝日の悪魔」

知る人ぞ知る「がんこ」の創始者の店。店主の名は一条安雪氏という。坊主頭になまず髭のちょっとコワモテ。その特異な経歴はジャンボさんの「ラーメン三昧」の中の「ラーメンは人なり・第3回」に実に詳しく書いてある。食べる前に一度読んでおくことをおすすめする。その「がんこ」で月1回「悪魔」という日がある。がんこの味の原点となった,一条氏の「親父の味」を再現すべく,さまざまな食材でスープを作り,ラーメンを作る。それが「悪魔」なのである。

そもそも,土日祝休のこの店は「日祝東京食べ歩き専門」の我が家には,いつも見てるだけの「高嶺の花」だった。しかし,祝日の今日,なんと「悪魔」があることを「とらさん」の「とらさん会議室」で知り,子供もOKという赤パジェさんの情報に強く後押しされて初めて行く事ができた。次の日が金曜になるため,飛び石の休日を避けるための「祝日の悪魔」。家族4人(妻と娘2人・8才と4才)で初めての「悪魔」である。

17時半頃だったが,運良く行列がない。入口は,建物から飛び出すように黒いテントで四角く覆われている。その角に,牛の頭蓋骨に赤電球を埋め込んだものが飾ってある。普通これをラーメン屋とは言わないだろう。張り紙に「本日は悪魔。鳩と鮭の燻製のスープ。とにかく正油っぱい。まいった」と書いてある。どこからどう入るんだ?と立っていたら,お兄さんが「どうぞ」。奥にカウンター(4人がけくらい)があるだけの狭い店だが,その手前の屋台のような4人席(?)に通される。敷地的には店の外である。中の先客は2人だった。

いきなり一条氏さん困った顔で「おにいちゃんは食べられるかなぁ,表の張り紙見た?」うちの男っぽい「娘」が食べられないのではと心配のよう。カウンターの店だから,わるいので,しょう油2杯・悪魔2杯と人数分頼もうと予定していたのだが,「悪魔」の日は「悪魔」しかないそうだ。それさえ知らなかった・・・。

「じゃぁ悪魔3杯で・・・」「いやぁそうじゃなくて・・・子供は無理だと思うんだ」「じゃぁ2杯でもいいですか?」「そうね,大丈夫だったら,追加して」 みかけによらずやさしい(笑)。食べ始まると,一条さんが「どうですか?」とにやっと笑う。「大丈夫です,思ったほどしょっぱくはないですね。」「そうかなぁ」と不満そうなので「いやぁ,もっととてつもなくしょっぱいと思ってたんで・・・(汗)」「お子さんはどう?」 娘に「どうだ」と聞くと,明るく手を上げて「しょっぱくて食べられな〜い」。「子供は正直だから・・・」と一条さん笑ってた。そう言われることを楽しんでいるみたいだ。実は,娘は3時間前に「武蔵@新宿」でつけめん1人前食べたばかりだった。空腹だったら,たぶん「悪魔」はOK。鍛えてるから。出してくれた小鉢に分けた分きれいに食べたし,チャーシューは「やわらかくて美味しいっ」と2人前食べた。

さて,大人の感想だ。「悪魔」は800円。小ぶりのどんぶりに盛られた濃い醤油色のスープ。それに固めの縮れ麺。大きなチャーシューとバラ肉が2枚。これが「鳩」なのかと思ったが,普通の豚肉だそうだ。当然これもしょっぱい。「がんこ」の基本を理解して,「悪魔」の意味をわかって初めて納得できるラーメンである。とにかくしょっぱいのだ。それもタレのしょっぱさ。妻が帰りの車の中で面白いこと言ってた。「舌で味わうとしょっぱいけど,鼻で息するときに香りを感じる。」「鼻でかぐってこと?」 と,聞くと 「じゃなくって,鼻から息を出すときに鮭の香りがする。」 麺を食べることはできても,スープはさすがに飲みきれなかった。普通食べられないラーメンをあえてつくり,わざわざそれを食べにくる。まずいわけではない。スープが飲めないのだ。「悪魔」はラーメン好きのお祭りのようなものである。1999.9.23

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 がんこ@末広町 : 千代田区外神田3-7-8 日月祝休 11:30〜19 <塩>

昔から秋葉原は数え切れないくらい休日に来ているのだが,「日祝月休」のこの店は,開いているのを見たことがなかった。丸窓の開いた黒いドアを「引いて」カウンターのみの店内へ。意外に明るい店内だ。平日のこの時間,周りの客はサラリーマン風の人ばかり(当たり前?)。子連れの,しかも短パンはいた親子連れと言うのは,かなり場違い。ヒゲの店主に「お〜こまいのが来たよ〜」と珍しがられる。その店主から見れば,意外におしゃれな感じの奥さんも,子供のお客そのものが珍しいのだろう,しきりに下の娘(5才)に話し掛けてくる。「いくつ?ラーメン好き?」。注文はまず「塩(しそ風味):800円」を2杯(ひとつ大盛り)。妻も僕も他の「がんこ」にないこれが目的だ。娘には「(醤油味の)こってり:700円」を1杯。食べ比べるのである。あっという間に出てきた。かなり固めの黄色い縮れ麺。スープは濃い目のはっきりした味つけ。しょっぱさは他のがんこにくらべれば抑え気味かな?しそ(大葉)のきいた「塩」は,たしかに特徴がある(でも800円は高めだよなぁ)。チャーシュー好きの娘は大ぶりのバラチャーシューを喜んで食べる。「けっこう食べちゃうもんだねぇ」おやじさんが感心している。「こんな美味しいラーメン,おうちじゃ食べられないだろう?」「あっ,そう言っちゃお母さんの立つ瀬がないよね〜」「あっ座っているか(笑)」・・・これはネタなのかと思うくらい店主夫婦の会話はまるで「かけあい漫才」。客はみんな食べながら苦笑い。怪しげな外観とは裏腹に楽しい店である。もちろん完食。もっとも,娘には「スープは残してもいいんだ」と言う。塩分多いもの・・・。(00/09/22

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 ラーメン勇(いさむ): 中央区銀座8-15-6 土日祝休 11:30〜14:30/17:30〜21<がんこ>

土日祝休のしかも午後9時までのこの店は,今日食べなければ僕の場合いつチャンスがくるかわからない。僕がこのHPを開設するちょっと前(1999年初め)に「がんこ」から分家した店で,何度もネットで話題になり,食べられない分ずっと「憧れ」だった。銀座のはずれの路地裏にボォッと浮かび上がるこの店,僕の前には「この店が目的で来た」と言う感じのOL3人組。考えてみれば今日は花の金曜日。休日食べ歩きオンリーの僕には滅多に見られない情景である。「あっここよここ〜。ねぇ何が美味しいの〜。ほらほら食券買うみたい。」・・・華やかだ。「味噌らーめん」(なんと900円)の食券を買いカウンターの中程に座る。饒舌と評判の店主(思ったより若い感じだ)は,奥に陣取ったOL3人組の接待に余念がない。がんこ系ではここだけと言うその「味噌」は,独特の複雑な甘味があり,たしかにそのへんの「味噌」とは一線を画すもの。「ふ〜ん」と思いながら食べていた。ただ,この固めの麺と言い,「がんこ」の何たるかを知った人にはそのアレンジ版として理解しやすくとも,そう言う前提がない一般の人にとっては変わったラーメンと思われるかもしれない。値段もかなり高めだし・・・。(00/09/22

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 がんこ十五代目@亀戸:江東区亀戸3-45-14 月・第3火休 11:30〜24

2002年11月17日

両国に行ったら店がない。もしやと思い来た道(蔵前橋通り)をもどると案の定入り口壁に貼ってる記事には同じ店主の顔。同じ通りを東側に移転したということになる。亀戸天神の少し東側。黒壁に牛骨はがんこの外観はお約束通りだがカウンターのみの店内は広く明るい。店主(?)も女性(奥さん?)も普通な感じ。味噌800円をいただく。最初平凡にも感じたが,じっくり食べると味わい深い。でも800円は高いと思う。太めの縮れ麺だから「これでもがんこ?」という感じだ。具は油炒めのもやしにニラ・コーン・白ゴマ。チャーシューでも欲しいところだ。「醤油」は3段階で「こってり」にすると表面が背脂で覆われる(700円)。塩もあるようだ(700円)。場所柄か,大相撲本場所中限定というちゃんこそば(900円)と言うのもあった。どうやら「つみれ」が入るようだ。

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