GO HOME  BACK

2003年12月の食べ歩き

12月23日( つじ田@紀尾井町/秀@赤坂/二郎@要町
12月21日( つるや@壬生町/麺らいけん@宇都宮
12月14日( 汐留らーめん@汐留/鮎らーめん@二子玉川/生粋池袋/二郎@堀切

2003/11 <<>> 2004/01

> ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2003/12』

12月30日(火)えぞっ子@五軒町
12月26日(金)花月@駅南
12月19日(金)えびす@見和
12月17日(水)えぞっ子@東前
12月10日(水)山岡家@茨城町
12月09日(火)花月@駅南
12月08日(月)とんこつ家@高場
12月06日(土)角ふじ@つくば
12月05日(金)花月@水戸駅南
12月04日(木)すずき@水戸
12月03日(水)じゃんがら@上水戸
12月02日(火)山岡家@茨城町
12月01日(月)常総軒@水戸

<TOP>
12月23日()つじ田@平河町/秀@赤坂/二郎@要町
午後を過ぎてから自由になったのだが,家族とは別行動だし,どうやら今年最後の東京行きになりそうなので,ラーメンに徹しひたすら食べ歩くことにする。もちろん祝日の今日の目的は「日休」の店,土曜も仕事の僕の場合,祝日しか食べられない店なのである。
つじ田@平河町:千代田区平河町1-4-11 日休 11〜/18〜(祝16〜)<03-3556-5727>
正確な店名は「めん徳 二代目 つじ田」。かつて高円寺で一世を風靡した店らしいが,僕自身は長い食べ歩きの中で初めて聞く名前である。日休だから僕の場合,祝日しか食べられない店なのだが,祝日は夜の部は16時からになるようで,売り切れで今まで何度も振られた店なのである。今日も祝日なので店に着くまで少々不安だったが,18時40分でなんとか間にあった。「紀尾井町交差点」の角地にあり,カウンターのみ8席の狭い店。席の背後にスペースはほとんどないからフロア係の男性はほとんど店の外に立っていることになる。そのくらい狭いがこんな場所にラーメン店があるだけ立派なものだろう。「らーめん」(680円)を注文。茶濁した熱々の超濃厚魚系トンコツスープ。重いスープに歯切れのいいストレート麺だから,この手のラーメンを出す新しい店に慣れているとは言え,なお満足感は高い。カネジン(KANEJIN)の文字。具は海苔・メンマにコンパクトながら厚みのあるももチャーシューだが,柔らかいものの味がない感じで残す。残ったスープに卓上の四角い容器に入った『京都祇園の黒七味』をかけると俄然風味が増して飲みやすくなった。「二代目らーめん」は味玉子付きで880円。つけめんは750円。
秀@赤坂:港区赤坂2-17-58 日休 12〜23(売切終了) <03-5545-9488>
TBSの裏側の道を南下し坂を上った途中にある。ラーメン的に言えば「茂助」の入り口向かい側。ガラス張りのおよそラーメン屋らしからぬメタル調の洒落た店で,入口は石段を登った上にあり,道側は全面ガラス張りで道を見おろすような感じになる。元々はカフェのような雰囲気。メニューのトップは50食限定の「博多もつそば」(950円!)だが,基本のラーメンを注文。それでも値段は700円だが,店の雰囲気と場所柄からしかたないかも。「昭和35年以来守り続けた鉄の羽釜で14時間炊き込んだ」という豚骨スープは背脂が少し浮くような薄茶濁系。どろっとした濃厚なもので,これでも無化調かと思えるくらい強烈な旨味がある。でもけっこう飲みやすく,ラクに飲み干してしまった。麺は超極細のストレート麺。量は少な目だから替え玉必至。でもそれも150円と高めなのだ。麺は自家製麺のようで製麺コーナーがあった。味のしみこんだトロトロチャーシューもいい。連食の場合チャーシューを残すことの多い僕だが,珍しく食べてしまった(笑)。端の部分を含めそのチャーシューが3枚乗っていたのは偶然かな?あと「東京のみのメニュー」と言う「博多つけ麺」と言うのがあったのが興味深い。レンゲはコンパクトなステンレス製。卓上の紅ショウガは色のないもので,博多ラーメンならお約束の「辛子高菜」はなかった。それでも700円と言うのはやっぱり高いよなぁ。今度「麺喰い王国@渋谷」に出展する模様。
新店巡りは十分成果があった。〆はやはり「二郎」だろう。時間も早いし,いつも「堀切二郎」ばかりでもなんなので久しぶりに「赤羽二郎」系のこの店へ。
二郎@要町板橋区南町4-7 月休 18時〜24時
ラーメン(650円)の食券を買いカウンターの上に置いて待つことしばし。カウンター越しに作っている手元を見ると遠慮なく入れられる「白い粉」。実に二郎らしい(笑)。注文はいつも通り「普通」で。隣の人の量を見れば怖くて「野菜増し」なんてできないもの。先客で食べずに残す人がいるなぁなんて思っていたら,自分でいい加減食べてふと見てみると普通の店の1人前くらいの麺とスープがまだどんぶりに残っていた。どんぶりは普通のものだが,量は標準で2人前以上あると言うことだ。ここの麺はゴワゴワの平べったい縮れ麺。と言うか,麺生地を延ばさずにそのまま切ったような感じのものとでも言おうか。そして固まりのよう背脂がゴロゴロと浮いている。味付けは濃くj,注文時に「にんにくダレ・しょうがダレを」と言えば別皿でくれるのだが,元々舌がしびれるほどスープが濃いから,タレのいれどころがわからない(笑)。荒れた感じの店内だが,その辺でボードでもやっていそうな若い店主夫婦(?)の接客は意外なくらい丁寧なのが印象深い。結局少し残してしまったたけれど僕としては満足。これで思い残すことなく年が越せると言うものだ(笑)。
<TOP>
12月21日()つるや@壬生町/麺らいけん@宇都宮
家族との行動で,自由になるのが午後遅くににずれ込んだ場合,必然的に行き先は宇都宮近辺になる。ずっと気になっていた新しい店2軒が今日の課題である。参考にしたのは「茨城ラーメン本」のメンバーでもあり,現・TVチャンピオン・ラーメン王である小林氏の「栃木のおいしいラーメン63」。今月発売されたばかりのラーメン本だ。
つるや@壬生下都賀郡壬生町本丸2-1657-2 月休 11:30〜14/18〜21<0282-82-7028>
正直,「壬生町」と言うのがどのあたりにあるのか,今までまるで知らなかったのだが,この店の名が急にラーメン仲間,しかも東京のフリークの間で話題になるようになってずっと気になっていた。結構交通量の多い県道沿いにある。店を囲むように駐車場。夜の部のちょうどのれんを出すところに到着し,入店してほどなく満席になった。もう十分な人気店のようだ。店内は周囲の環境同様ゆったりしていて,板張りの広い小上がりに6人座卓が4台,テーブルが2台にカウンターが4+6席。けっこう広い店の割には調理場の店主とフロアに女性がひとり。夫婦だろうか。注文したのは「地どりと魚介薫る和風スープ」の「らー麺」(600円),「こってり濃厚醤油スープ」の「とんこつ醤油」(600円),「極太ボリューム麺」(麺280g)「つけ麺」(650円)の3種。豚骨+鶏ガラを煮込み濃縮したような重みのあるスープはこってり,かつ,かなりな濃厚さ。「和風スープ」の方はさらに魚系が入り節系の粉が浮く。麺は太麺で自家製麺のようだが,同時に食べ比べた感じでは「つけ麺」の方が麺のもちもちっとした特徴が活かされていたように思う。
麺らいけん@宇都宮:宇都宮市大曽1-8-10 水休 11:30〜14/18〜スープ切れまで <028-624-5311>
一度ふられているので早めに行ったのだが,19時30分で店の外に待ち客5人。覚悟を決めて並んでみれば中にも5人の待ち客が!。店内は狭く,カウンター4席にテーブルが4+4+2+2。若い夫婦の店のようだが,接客は実に丁寧。客の応対の声が三重奏になり店内に響いている。らぁ麺550円。豚バラの煮ちゃーしゅう麺2枚で600円,3枚でも650円。限定10食の焼き豚らぁ麺(豚肩ロース肉)が730円。ゴマ風味の塩胡麻らぁ麺は650円。アジアン風の香辛麺と言うのもありこれは680円。さらに冬季限定で,辛葱らぁ麺(700円)と新登場で限定20食のらぁ醤麺(680円)。細麺は20円増しで大盛り100円増し。どうやら一度に作るのは4食がベースのようで,回転はかなり悪い。丁寧に作っているのは店主の動きでよくわかるのだが,席が計16席あるのだから,もう少し一度に作る数を増やして欲しいところだ。さて肝心のらぁ麺,基本は透明な塩味。でも旨味はしっかりしていて,固めの平縮れ麺にほど良くからむ。具は極厚のほぐれ系チャーシュー1枚。これがうまい。太めのメンマのコリコリ感も実に心地よい。若い人の店のようなので,もっと「今」の流れ(トンコツとか魚系とかWスープとか)を意識した店なのかと思ったらさにあらず。昔ながらのオーソドックスなラーメンの形を突き詰めたらこうなったという感じで,これなら世代を問わず広く受け入れられそうなラーメンである。事実,年輩の夫婦の人や家族連れが多かった。
宇都宮に来ればどこか日帰り温泉に寄るのが我が家のセオリーなのだが,麺らいけんで時間をとってしまい不可能になる。家族は少々不満気味(汗)。
<TOP>
 12月14日()汐留らーめん@汐留/鮎らーめん@二子玉川/生粋池袋/二郎@堀切
1時30分自宅を出発。この時間だと東京に近づくにつれ,ひたすら西日に向かって走ることになる。今日は単独行動。ひたすらラーメンが食べられる(笑)。
汐留らーめん@汐留:港区東新橋1-6-1 日テレタワーB2F 火休 11〜22(スープ切れ終了)
日本テレビ開局50周年記念』と言うコンセプト(どういう関係があるのだろう?)でできたラーメン店。8月に開店して話題になった店だが,僕自身は仕事が忙しい時期でTVを見られなかったため番組の印象は薄かった。ただ,開店後マスコミに何度も登場して話題になっているので,だんだん気になっていたわけで,すでに9月に一度来て売り切れでふられている(>03/09/18)。と言うわけで今回,開店5ヶ月目で行列も一段落したことだろうと期待していったのだが,店前に5〜6人,向かいの壁側に10人以上の行列が(汗)。だが回転はすこぶるよく,20分ほどで入店〜着席し,食券を渡して10分ほどでらーめんが出てきた。基本の「汐留らーめん」がなんと780円。白いどんぶりに,具が平坦な感じで盛られているので見た目はあまりそそられない。とんこつ醤油+甲殻類(蟹・海老)と言う印象。揚げ葱(焦がし葱)が浮いていて,スープ表面にトンコツの膜。それをよけるようにレンゲでスープを飲んでみるのだが,タレの味が強いのでせっかくの濃いスープの味がわかりづらい。麺はちょっと太めのストレート麺。固めだがうれしい固さではなく,今日のはゆでが足らないような印象。具はほうれん草に柔らかメンマ,薄いチャーシューに半熟玉子。店内はカウンター3列で30席。機械的にラーメンを量産している感じがした(だから回転が早いのだが・・・)。でも一度食べられただけで良しとしよう。また並んで食べたいかと言われれば???である。こういう場所のこの手の店の場合,初めての客はあとからあとから来るだろうから,いわゆる「リピーター」が増えなくても困ることはないだろうし・・・。
さて次の一杯。予定していた「稲荷@経堂」は電話で確認すると売り切れ。3時か4時頃にはなくなるそうだ。
鮎らーめん@二子玉川:世田谷区玉川3-15-12 無休 21〜翌2頃(日祝は18〜23頃)※スープ切れまで
渋谷からR246を川崎方面に向かい,環八・瀬田交差点を過ぎたら二子玉川駅方面の測道に入る。高島屋の手前を右に入り,高架下をくぐってからすぐ左折する・・・店に近づくにつれ思い出した。HP開設当時よく話題になった「いっせいラーメン」の並び(少し奥)だった。外装内装とも木材を多用した屋台風で,入っていきなりカウンターのみの奥行きのない狭い店。ラーメン店らしくない「イケメン・細身・茶髪」の若い男性がそろっているので,「ニコタマ」と言う場所柄から言っても若い女性向けかも(笑)。ラーメン店なのに男一人で入ると何となく居心地が悪いのだ。注文したのはもちろん「鮎ラーメン」(600円)。なんと鮎の一夜干しがのるラーメンなのだ。黄金色に透き通る鶏ベースのスープはさっぱりに見えるが旨味十分で厚みがある。細縮れ麺はけっこう固めでスープとの相性はいい。具はチャーシュー替わりの焼いて焦げ目がついた鮎の切り身(鮎丸ごと1本の乗った「鮎ゴトラーメン」もある=1000円!)。ラーメンに焼いた鮎が合うのかというと正直???なのだが,このさっぱりしたスープならミスマッチと言うことはない。とにかく話題性は十分。話を聞けば一度は食べてみたくなるし,一度食べれば他人に紹介したくなる。見た目も味もしつこさはないから女性にも安心して薦められる。これはアイデアの勝利だろう。サイドメニューの「鮎姫ごはん」「鮎焼おにぎり」も非常にそそられたのだが,なんとなく味が想像できるので(淡白なのではないか?)連食を考えパスした。店前の通りはクルマを置くには狭い。最初の通り沿いにコインPがあるので利用するといいだろう。
用賀経由で北上。この町を通ると切なくなる。学生時代の4年間(1978〜81年)を過ごした町で,町に部分部分で思い出が残っているのだ。世田谷通り沿いの,上京した日に初めて買い物をした「サミット」や日曜にカツ丼ばかり食べていた「山之内」はまだあったが,隣の「元祖札幌や」はゲームソフト店に変わっていた。世田谷通り沿いの「美幌」はまだあった。思い出の店だが,また食べる機会はありそうにない・・・。山手通で池袋に向かう。
生粋@池袋:豊島区池袋2-12-1 不定休 11:30〜15:30/17:30〜20 スープ切れ終了
池袋駅西口五差路奥の路地裏にある。大正ロマン風と言う店内はカウンターのみの狭い店で,満席だと外で待つことになる。入口の券売機で「正油そば」(650円)の食券を買う。狭い調理場の中央にある竈のような調理台が印象的で,注文ごとに小鍋でスープを温めるのが見えた。『創新麺庵 生粋』と言う店名通り,この店のスープ独創的。家庭的にはよくある素材ながら,今までありそうでなかった組み合わせ。そう,一口飲めば誰でもわかる,まさに焼き秋刀魚の味なのだ。隠し味と言うより,ストレートに秋刀魚の脂の味。これがラーメンに合うかどうかはともかく,圧倒的な個性はある。しかもわかりやすい。固めのストレート麺とのからみもよくインパクト大。ただ,味付けが濃いのでスープ単品では飲み干すのはちょっと辛い。具は極細の穂先メンマに小振りだが厚みのあるチャーシュー。あと海苔に半熟玉子。個人的には秋刀魚の脂がちょっと強すぎると思うのだが・・・
これだけ個性あるラーメンを食べながら,最後はやはり二郎を食べたくなる。24時過ぎに「堀切二郎」へ。こんな状態でも食べられてしまう自分が怖く,かつ笑ってしまう。

ホームはじめに茨城の麺東京の麺食べ歩き日記食べ倒し日記