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水戸周辺の店/食べ倒し日記 2001/07

ここでのコメントは僕自身がその日に食べた「印象」であり,あくまで僕個人の「感想」です。
参考程度にとどめ御自分の舌で判断されることを希望します。人の好みは人それぞれですから・・・

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2001年7月の食べ倒し日記 < > 2001年INDEX

☆日付はその日の日記,店名はさらに詳細な内容にリンクできる。

7月31日(火)えぞっ子@水戸・五軒町
7月28日(土)玄海@水戸・堀町
7月26日(木)たつ蔵@水戸・笠原
7月23日(月)きでん@多賀
7月18日(水)一福飯店:ひたちなか笹野
7月16日(月)とんこつ家@ひたちなか・高場
7月13日(金)東会芳@水戸・住吉 
7月10日(火)えぞっ子@水戸・五軒町
7月10日(火)珍満@水戸・三の丸
7月10日(火)光来@水戸・南町
7月09日(月)せきた@水戸・住吉
7月08日(日)太平ラーメン@神栖
7月08日(日)純輝@潮来
7月05日(木)幸楽苑@水戸・元吉田
7月04日(水)ラーメン王@東海・二軒茶屋
7月03日(火)喜楽@水戸・東台

> ちなみにこの月の遠征は以下の通り ≫ 『食べ歩き日記 2001/07』

7月15日( 大勝軒@佐貫/欣家@高島平/龍神@板橋
7月01日( ゆうひ屋@赤羽/一○(ひとつまる)@大森/ホープ軒@千駄ヶ谷

2001/07

7月31日(火)えぞっ子@水戸・五軒町

珍しく客がいなかったので,みそ・しお・しょうゆ・各大盛り+餃子2枚を注文。ひとつの鍋で作るので手順が大変そうだった。スープ的には「しお」も「しょうゆ」も深みはないのだが,油っ気としゃきしゃきモヤシで美味しくいただく。最近,家族でラーメンを食べるときはいつもここだ。妻が最近よく口に出すのは,現TVチャンピオン・ラーメン王のSさんが番組の最後に言った「馴染みの店で5回か10回通ってそのうち1回くらい出てくるおいしいラーメンが好き」と言う言葉。我が家にとってえぞっ子はそう言う店なのだ。今の流行のスタイルからすれば全く一昔前のスタイルなのだが,「今日は〜がイマイチだったね。」と帰り道に各々勝手な文句を言いながら,それでもまた行くのはこの店なのである。

7月28日(土)玄海@水戸・堀町

急に東京のネットラーメン界(?)の大御所・Oさんご一行様が水戸に来ることになる。仕事的に一番忙しい時期なのだが,何とかやりくりしてこの店で落ち合うことに。すでに「白龍・福之家@牛久」(「どんぶり会議」で話題の店)をこなしてきた一行と,1:30に無事落ち合う。僕が頼んだのは「ホルモン冷やし・600円」。聞かれる前に注文したらおばちゃんに怒られてしまった。そうそうここはそう言う店。一方オヤジさんはフライパン一杯に野菜を詰め込んで見事に「スタミナ(正確にはホルモンのスタミナ?)」を作っていく。その真ん前で(つまりカウンターの左端の席で)それをじっと見つめるOさん。考えてみれば僕自身もこの店は「ラーメン本」の取材以来1年ぶり。ラーメン本を見せて「僕,覚えてますか」と聞いたら「覚えてるよ〜」とにやっと笑う。相変わらず話好きのご主人。スタミナの起源から最近の別口の取材の話まで,ずっとしゃべりっぱなし。ところで出来上がりが今日はかなり辛かったのだが,これはOさんと話していて唐辛子の分量を間違ってしまったと言うことらしい。まぁご愛嬌。それでもこの太麺との組み合わせならけっこう食べられるのである。このあと一行は「えぞっ子」にふられ(2時前なのに閉まっていた),「松五郎」〜「すずき」と連食したそうである(僕は仕事の関係でリタイア)。その時の詳しいインプレッションは,Oさんのアクセス300万を誇る巨大ラーメンサイト「東京のラーメン屋さん(とらさん)」の中の「とらさんダイアリー(7/28)」に書いてある。東京の有名ラーメンにどっぷりと浸っているフリークの方々が水戸のラーメンを食べてどう感じるか,地元のラーメンファンは必見でしょう。

7月26日(木)たつ蔵@水戸

久々の訪問なので何か変わったメニューはないかと壁を見回すと「たつ蔵冷やし」の貼り紙が。正油味はとろろ入りで650円。ごまだれ味が750円とのこと。ただし22時までとのこと。残念。この時22:40。でもかなり客がいた。店としては安定してきたのかな。ここは無難に「たつ蔵ラーメン・600円」。記憶ほどコッテリ感はない。サラッとしている。旨味(魚介系?)は強いかな。長目に切った多量の万能ネギが,背脂たっぷりのスープといい感じでからむ。麺は記憶より固めでいい感じ。変えたのか?いや,茹で加減の問題だろうなぁ・・・。営業は23:30まで。7月は月・火の不定休の模様。

7月23日(月)きでん@多賀

「どんぶり会議」で各地のきでんがどんどん「幸楽苑」(>2001/07/05参照)になっているという情報が入る中,最近開店したばかりの多賀店はまだ営業しているとの情報が。改装しない内にまず一杯と考え深夜はるばるここまで来た。深夜の国道6号線多賀地区に,燦然と輝く黄色い大看板。天井に梁を這わせた広々とした(スカスかした?)店内。開放的な分,ますますラーメン店らしさはなくなってくる。「家業40年・喜伝」と言う店名ならなおさらだ。セルフサービスだが無料のウーロン茶・せん茶があるのはこの店独特。中華つけめん580円を注文。「オーダー入りま〜す」の声が響く。ブチブチに切れた麺がやたら多い。箸で持ち上げると切れてしまう。茹で方が悪いのか,湯切りのしかたが悪いのか・・・。コンビーフのようにクズになったチャーシューも気になった。元吉田店ではなかったことだけに残念だ。

7月18日(水)一福飯店@ひたちなか:ひたちなか市笹野1-15-1 月休 11:30〜13:30/17:30〜翌2(日祝11:30〜22:00)

以前来た時(>2000/02/24)にはなかった「刀削麺(とうしょうめん)」の文字が角のガラスに大きく書いてあったので,このところちょっと気になっていた。奥の駐車場にクルマを駐めて店に近付くと,平日750円の刀削麺が,なんと「土日は350円」と入口の貼り紙に書いてある(350円の餃子は250円に)。セコく出直そうかとも思ったが,せっかくだからあえて平日に定価で食べてみようと入店。ちなみに「醤油ラーメン」は550円。時間は午後1時過ぎ,フロア係の女性も,厨房のかなり若い男性も,どうやら中国系の人のようだ。しゃべるのは片言の日本語。ちょっと,以前来たときと店の雰囲気が変わっているような気もする。さてその『刀削麺』,こねて枕大に丸めた生地を肩に担ぎ,もう一方の手に持った包丁で削ぐように削って茹で鍋に入れる(飛ばす?)。スープ的には浅い醤油味を覚悟していたのだが,意外にも塩味。不透明で油っ気もあり,ちょっとこってりしている。具は千切りのキュウリ・香菜(シャンサイ・これはけっこう香りが独特で好みが分かれそう)・チャーシュー3枚と言ったところ。麺はまさに不揃の削った麺。350円ならけっこう満足できるだろう。でも750円ではもの足りないかな。<029-276-1233>

7月16日(月)とんこつ家@ひたちなか・高場

僕のような深夜食べ歩き人間にとって,夜1時まで営業しているこの店の存在はありがたい。博多ラーメン(500円)を「こってり」で。今日はいくぶんタレの味が濃い感じがしたが,十分に『博多』していると思う。細麺の固さも食感も申し分なし。かなり味が安定してきているのではないか。調理場を見ると平ざるで麺上げしていた。麺の湯切りの動作もきびきびしていて気持ちいい。

7月13日(金)東会芳@水戸:水戸市住吉町10-17 日休 11:30〜14/18〜21:30 <029-246-0767>

正確には東会芳の「会」は草冠がつく。以前エミーさんのサイトの掲示板で話題になった記憶があるが,DMでの情報をきっかけに初めて訪問する。国道6号線と国道51号バイパスが交差する大きな交差点(ケーズデンキ本店がある)のすぐ南側にある「ネッツトヨタ」の北側の狭い路地を入り,まもなく左側にある。この路地自体が非常にわかりづらく,店自体も近付くまでその存在に気がつかないような「渋め」の造り。外観は焦茶色の昔風の木造の民家と言った風情。それだけでワクワクしてくる。店前に駐車スペースは4台分(東側に駐車場があるそうだ)。店内は中央の通路を挟んで,右半分に6畳間ほどの襖で仕切られた部屋座敷が3つ。堀ゴタツ風の座卓がその中央に。左半分が渋いカウンター(6席)とそこから丸見えの厨房。ヒゲのダンナさん夫婦と若い職人という感じ。全く和風の店内に軽めのジャズが流れる。とても物腰の柔らかい奥さんが持ってきたメニューを見ると一品料理がかなり多い。本格的中華と言う感じだ。水はレモン水。氷が入らないところにこだわりを感じる。ラーメンは400円,蒸し物付きの中華つけ麺が650円(黒板メニュー)と言ったところだが,まずは「西夏(せいか)850円」を注文する。夏季限定の季節メニューで辛口冷やし麺だそうだ。白い大きな平皿に,冷水でしめた細縮れ麺と白髪ネギが盛られ,甘辛酸味のしょうが焼き(?)の豚肉をのせてラー油の効いた特製の冷製スープをかけたもの。麺がかなりしっかりコシがあり,白髪ネギとの相性も思いのほかよく,さっぱりしつつも豚肉のボリュームで満足感があった。が,いかんせん量が少ない。あっと言う間に食べ終わってしまった。これはあと一杯食べるしかないだろう。拉麺は400円で醤油と塩が選べる。「おすすめは?」と訊いたら奥さんが寸胴鍋を見に行った。「お嫌いじゃなかったら塩が・・」と言うことで塩を注文。麺はコシのある細縮れ麺。具はシンプルにワカメにコリコリのメンマ&チャーシュー。煎りゴマと刻みネギが多量に浮く。とても透明なスープで見た目非常にそそられたが,なんだかスープに塩っ気を感じないのだ。非常に「淡い味付け」。こだわりを感じさせる店だけに,思わず自分の味覚が人並み以下なのかなと悩んでしまった。客の味覚に挑戦しているのか,たまたま何かの手違いか,・・・。でも,小さじできっちり塩の量を量っているのが見えたから,この味は確信的なものなのだろう。乗せる具のことを考えて淡泊にしあげているのかもしれない。店自体は7年前から営業しているそうだ。詳しくはきれいなHPがあるので参考になるだろう。店の佇まいも雰囲気もよく,誰かを連れて来たくなる店だと思った。ラーメン目的ではちょっと場違いかもしれない(笑)。

7月10日(火)えぞっ子@水戸・五軒町

昼に2杯食べときながら,夜は妻のリクエストにより家族4人でラーメン。他の場所も最近は浮かばないのでやはりこの店へ。先客は3人,珍しく空いている。みそ大盛り×3に餃子1枚。先に来た餃子を家族4人で一個ずつ食べ,次の大盛りを大人が各1杯,残り1杯を小4と小3の娘が分けて食べると言うのが我が家の現在の作法。上の娘はそこそこ食べるようになったのだが,下の娘はまだまだ1杯は普通盛りでも辛い。まぁ世間的には大盛り2杯分を母娘3人で食べるという雰囲気でちょうどいいのだが,実際は妻はこの店の場合,大盛りを1人で食べ切るのがお約束なので,いずれ4杯と言うパターンになるとは思う。

7月10日(火)珍満@水戸:水戸市三の丸2-5-25 木休 11:30〜14/16〜20 <029-231-0262>

水戸駅前の,三の丸ホテル手前の交差点を,水府橋側に北進してすぐ右側にあるこの店,僕の高校時代(つまり25年前)と同じ外観で今もある。歩道ギリギリに立つ白い2階建ての店なのだが,屋上に作られた建物の屋根と入口上のひさしの造型が,「いかにも」と言う感じの中華風なので,まるで竜宮城に入るようだ(昔大洗にあった水族館がこんな感じだったからそう感じただけ)。とは言え入口自体は「あれ,中休みかな・・・」と思ってしまうくらい,時代に逆行するように薄暗い。でも意外に店内は広く,正面にクランクに奥へと延びた朱色のカウンター。手摺りで仕切られた段差のある右側の床の上には古めかしいテーブルがゆったり5台。中央に赤い手すりの階段がど〜んとあり,まさに昭和40年代の中華料理店の典型という感じ。とても懐かしい。ここのラーメンはなんと430円。今時,駅前一等地の老舗(?)でこの値段は立派。注文するとフロア係のおばちゃんから厨房へ「ヤナギ一個です〜」の声がかかる。何かほのぼのしてる。スープは濃い醤油色だが,味付けは薄い。油っ気も少ない。しょっぱさもそう。つまり最初の印象としては淡泊で味があまりない感じ。麺はストレート麺。具はメンマ・ホウレン草・ナルトと「光来」とまるで同じ。脂身の少ないチャーシューはそこそこ固めだが,嫌な固さではなくかみしめると肉の味がすると言う固さ。最後に冷めたスープを一口飲んだらけっこう味を感じた。全体的に他のメニューも値段設定はかなり低めで,そういう狙いの店のまま30年が過ぎたということか・・・。

7月10日(火)光来@水戸:水戸市南町1-3-40 日休 11〜20(土〜14:30)<029-231-9161>

平成6年に発行された「茨城ラーメン本」に掲載された店なのだが,実は今回が初めて。水戸の本通り,郵便局前の交差点を旧県庁側に曲がってすぐ左側。水戸警察署の真ん前のビルの2階である。急な踏み込みの狭い階段を上って入る店内は昔の喫茶店風。壁側をグルッとソファが囲む。一枚ガラスの締め切りの正面窓からは,窓一杯に警察署全体が眺められる。頼んだのは正油ラーメン。しっかり醤油色。透明度は低い。そこそこの「豚骨・鳥ガラ・煮干し」という感じで,味的には厚みはあるものの,結局「昔風」。麺は固めの縮れ麺。具はメンマ・なると・ホウレン草。やや厚めのほぐれるチャーシューも。全体としては平凡な感じ。本では「必ず違いが分かる」と言われていたが,当時はプラスαの違いがあったのかもしれないが,今の時代ではあまりアドバンテージは感じない。本にも掲載された,キクラゲ&野菜山盛りの「光来タンメン」(塩味・680&みそ味・730円)が売りのようだ。値段的にはそちらの方が満足度は高いのではないか。他にみそ・650円&塩・550円もある。厨房からも女性の声がした。平日の1時過ぎ,客層を見ていると近くのサラリーマンの定番の店と言う感じだが,県庁が移転して影響はかなり大きいだろうなぁ・・・。

7月09日(月)せきた@水戸:水戸市住吉73 日休 〜20 <029-246-0268>

本当はDMでの情報で「東会芳」を探したのだがみつからず,通りがかりに見つけたこの店に半ば使命感を持って入る。国道6号と50号バイパスが交わる大きな交差点(ケーズデンキ本店があるところ)のすぐ南側の「四中入口交差点」を斜めに南下してすぐ右側にあった。小さな食堂と言った平凡な外観で,店内は小上がりに座卓×2,テーブル×2,カウンター4席と言う構成。厨房には意外に若い女の人。メニューは「正油ラーメン・500円」「みそ・650円」「辛みそ・700円」「つけメン・750円」。もちろん基本となる正油ラーメンを注文。スープは濁った濃い醤油色。見た目ほどはしょっぱくはないものの,さほど特徴もない。昔からのオーソドックスな味。麺はストレート麺。具もメンマ・チャーシュー・ノリ・ワカメと定番のもの。店の敷地の奥には,店と同名の「関田建築」がある。と言うか工務店の敷地の端っこに一戸建ての店があるという感じ。店の年季と,店にいた女性(若奥さん?)の年頃から考えると,先代のおかみさんあたりが始めた店をお嫁さんが継承しているという感じだろうか。いずれにせよラーメンにはそんなに工夫は感じない。極めてオーソドックスな店と味である。メニューもそんなに多くないから,本業はやはり建築業なんだろうなぁと感じてしまう店。

7月08日(太平ラーメン@神栖:神栖町大字筒井1422-185<0299-92-7268>

この店も以前から「どんぶり会議」で話題になり(>2000/08/292001/01/04のスレッド参照)DMでの情報も多く,ずっと気になっていた店で,タウン誌「アイズ」創刊0号のラーメン特集にも掲載された(>2001/06/19のスレッド参照)県東の有名店。神栖町から潮来インターに向かう幹線道路沿い,つまり,R124沿いにそびえ立つ「鹿嶋セントラルホテル」の北側の交差点を潮来方面(水郷有料道路・潮来インター方面)に折れて400mほど先・左側。潮来方面からなら水郷有料道路料金所を過ぎて神栖方面に向かいまもなくである。道からは少し離れているが間の土地は空き地(草地)なのでよくみえる。うわさ通りのラーメン店らしからぬ外観。一戸建ての料亭のような雰囲気もある。入店してさらに驚く。広々とした玄関の奥には靴箱があり,靴を脱いで上がった先にはピカピカの廊下で囲まれた15+20畳の大広間。奥の床の間には立派な掛け軸,立体的に造型された天井にぶら下がる大きなぼんぼり型の照明。出窓には大きな一枚ガラスがすっきりと入り外の風景がきれいに見渡せる(風景自体は平凡だが・・・)。畳はちょっと疲れていたが,こんなラーメン店見たことない。すごく贅沢な気分になれる。それでもあくまでラーメン店で,木枠のお品書きには「らーめん・500円」「辛口らーめん・650円」「胡麻らーめん・650円」「野菜らーめん・700円」「高菜らーめん・650円」「ザーサイらーめん・750円」「ステーキらーめん(角煮のようだ)・800円」とラーメンがずらっと並ぶ。あと酒の肴程度の一品料理が少々で,この手の店にありがちなお膳もののご飯類はない。ここはシンプルに「らーめん」を注文する。職人の声が響く遥か向こうの厨房から,木彫りのお盆に乗せられ運ばれてきた。何故か小鉢に小梅が2個入っている。スープは濁った醤油色。やや酸味のある肉系の油とコクを感じる。底辺メニューとあなどれないしっかりした味。思った以上に特徴がある。思わずにんまり。麺はにゅるっとした感じのストレート麺。やや柔らかめだがこのスープには合っていると思う。肩ロースのチャーシューは2枚で薄め。あと煮締めたようなメンマにホウレン草。麺と組み合わせて弁当・とり丼・蒸しチャーハン(各210円)も頼めるようだ。冷菜・シューマイ・ちまき他一品付きの「麺セット」があり,こちらは550円増し(21時まで・日祝除く)。トイレに向かうレジの奥の廊下沿いには個室もあった。箸袋には何故か「唐麺」と書いてあったのは謎。あらゆる世代に受け入れられやすいラーメン店である。親子三代で来ても安心だ。この地域を代表するラーメン店と言ってもいいと思う。<TOP>

ちなみに「どんぶり会議」でも話題の(>2001/07/06参照)「東京食堂@神栖」(神栖町平泉 11〜14:30/18〜20 水休 <0299-92-1941>)は片側2車線のR124沿い,コインランドリー居酒屋との3軒並びでけっこう今風な造り。三菱ディラーの向側にあった。中休みに入っていてこの日は断念。「太平」の西側に「田丸家」「がんこや」(>2001/02/04の投稿参照)。R124には「らーめんマキ」等々このあたりはまだまだ開拓の余地がありそうである。「元祖じゃんがら」もあったのには感心した。

7月08日(らーめん純輝@潮来:大字潮来968-2 無休 11〜14(日祝〜15)/17〜24(日祝〜21)<0299-63-0471>

実はこの店,「茨城ラーメン本」作成の頃から情報は入っており(>2000/08/13のスレッド参照),発刊後に出た地元中古車情報誌「AG」にも掲載されたりしてずっと気になっていた。今回DMでの情報も入り,掲示板「どんぶり会議」に情報を流す(>2001/07/06参照)と共に,ついに食べに行くことができた。潮来あたりは自宅から1時間以上かかり,なかなかそれだけの目的では行きづらい地域だったのである。水戸からなら国道51号線を南下し,鹿嶋市から北浦にかかる神宮橋を渡り潮来町に入る。その道沿い,潮来市役所を過ぎてすぐ左側にある。黄いろい縦長の大きな看板が目印。上段の「北の味」の文字が妙に気になる。入口は狭いが駐車スペースは十分にある。店内は,右に小上がりでテーブルが2台・左にカウンターで手前にテーブルが2台。厨房は中仕切りのカウンターに囲まれた2層式。左奥には座敷もある。狭いながらもコンパクトにまとめられていると言う印象。メニューのトップ(左上)は『みそ』。その「みそら〜麺・600円」を注文。その他は「みそ野菜・700円」「醤油ら〜麺・570円」「とんこつ醤油・570円」「塩ら〜麺・550円」「とんこつ塩・550円」と言う感じ(チャーシューは各180円プラス)。つまり元スープは,ゲンコツ各種野菜10時間以上煮込んだこってり「とんこつパイタンスープ」と,トンコツ鳥がら野菜で煮込んだあっさり「鳥がらスープ」を選べる二段構え。細かい背脂が浮き油で味噌の色が輝いている。背油の甘味と元スープのコク,そして味噌の味が一体となって一口でガツンとくる。麺は「卵麺」だそうで,昭和産業の「徳金蘭」を使用し(その価値は僕には分からないのだがわざわざそう書いてあるのだから単価が高いのでは?),隣接する自社製麺所(大利根食品製麺所)において製造。けっこう固めだがスープによく合っていると思う。程良く炒めた野菜(もやし)&挽き肉の他,薄切りだがチャーシューもメンマと共に入っており満足度は高い。スープは実にいいバランスで,「純連@ラ博」をマイルドにしたようなコクがある。店主は北海道出身と聞いているから「純」の字も共通してるし何か思い入れがあるのかもしれない。茨城ではなかなかお目にかかれないタイプなのだ。だから元スープを使い分ける醤油&塩も是非味わってみたくなる。<TOP>

7月05日(木)幸楽苑@水戸:水戸市元吉田字一本松320 11〜翌2 <029-246-2072>

水戸駅南口から50号バイパスにまっすぐ南下する通り沿いの「きでん」があった場所に,設備はそのままに看板だけがこの店に代えられた。知っている人は知っていると思うが,元々ここは「会津っぽ」があった場所。その親会社の名前が「幸楽苑」だから,そのままの店名と言うことになる。キャッチフレーズは『親父から受け継いだ雪国会津の中華そば』。『昭和二十九年創業・多加水熟成麺』の文字も『幸楽苑』の文字と一緒に至る所に書いてある。ガラスープに鰹と煮干しのダシを合わせたと言うスープは,「きでん」から甘めの油はそのままに,トンコツの成分を減らしたような感じ。きでんの弱点だった平凡な麺は変わらないから,ますます「会津っぽ」に逆行した感じ。つまり,せっかく「きでん」という形をとってチェーン店らしからぬスープで進歩したと言う印象を持っていたのに(実際「つけめん」は気に入っていた>2001/06/05),また後退したようなものだ。実はこの店,中華そばが390円,みそもしおも390円,ざるらーめんも390円とかなり戦略的。チャーシューパーコーめん等の上限も590円だから徹底した低価格路線だ。ギョーザは変わらず180円だし。でも牛丼は290円でもそこそこの味だと思う(僕だけか?)のだが,「チェーン店」で「390円」のラーメンはやはり不安になる。どこかでコストダウンしての値段だろうから,それがスープの材料に来たのなら命取りだと思う。180円の餃子やミニ丼をつけて6〜700のセットにするなら,まともな600円のラーメンを一杯食べた方がいいと思うのだが,そう考える僕の感覚は一般の人(ラーメンにこだわらない人)の感覚と違うのだろうか?具はメンマに海苔,薄切りのチャーシューは今日はパサパサだった。壁に大きく描かれた叙事詩は思いで深いが・・・。「会津で創業した昭和二十九年当時の味を復刻させた店  中華そばがご馳走だった時代の懐かしい味を再現」云々云々。小さな老舗店で安いラーメンを食べるなら(例えば「すずき@雷神前」とか)それなりに味わいも納得のしようもあるのだが,「オーダー入りました〜」などという言葉が飛び交う広々としたこんな店で,ファミレス並みの接待を受けて『懐かしい味』と言われてもなぁ・・・。<TOP>

7月04日(水)ラーメン王@東海:月休 11〜23 駐車場十分

あの「JCO」のすぐそばの国道R6号線「二軒茶屋交差点」北側にある。事故後に開店した「めん屋大黒」(>2000/03/13)の後釜と言うことになる。左にカウンター,右にテーブル×2&右奥に座卓×2という構成。ラーメンは500円。スープは思ったより透明。キラキラ油が浮き魚系の味とトンコツ系の味。旨味も強いが嫌いな味ではない。麺はやや透明な黄色い中細麺。これは平凡かな。「日本一」と書かれたの麺箱が重なっていた。その系統のチェーン店だろうか。チャーシューは薄目の肩ロース。メンマにゆでタマゴが半分。それに海苔とカイワレに刻みネギ。つけめん550円・冷やしラーメン550円というのもあった。でも味は何となく想像がつく。カレーライスやぎょうざはあるが中華料理系のメニューはない。そう言う意味ではラーメン専門店。やっているのは中年夫婦のような感じだ。

7月03日(火)喜楽@水戸・東台:月休 夜のみ営業(18頃〜24頃)

水戸の駅南を東西に走る通りのジャスコの東側,交番と三菱のスタンドがある「東台1丁目交差点」を常磐線の踏切に向かうように北進してすぐ右側にある。昼間は閉店した古い店舗跡のようだが,夜になるとぼんやりと明かりが灯り,妖しげな長めの紅いノレンがたなびく。初見では絶対に入るのをためらう外観である。元々店の存在は知っていたのだが,ずっと今まで入りそびれていた。kimurakunさん&エミーさんの掲示板でちょっと話題になっていて,やっとその気(=食べる気)になったわけだ。店内は狭く,右の黒ずんだカウンター(5席)と左の2人掛けテーブル2台で目一杯という感じ。その,あまりに年季の入った内装に,息苦しささえ感じる。特に壁のコーナーを見ると恐ろしい。油っぽい埃をかぶった黒ずんだ段ボール箱が積み重ねられ何年もそのままという感じ。壁のあちこちに古いカレンダーやポスター。1995年の荻野目慶子のヌードカレンダーあたりは可愛いもので,カウンターの端で20才の頃の榊原郁恵がにこっと笑っている。看板メニューのタンメンは650円。太麺か細麺かを選べるそうだ。キンキンに熱いそのスープは野菜ばかりで肉は一切なし(忘れたのかしら?)。透明なスープ(肉がないからかもしれない)で塩味はかなりきつめ。太麺もかなり固め。でも,店の状態から覚悟したよりはまともなタンメンだと思う。おしろいに紅。パーマをかけた茶髪にお祭りの豆絞りのような鉢巻き。でもその外見からすれば意外に丁寧な受け応え。元々は夫婦で始めた店だが,ご主人が亡くなってからなんと30年も1人で営業しているそうだ。旨いとか旨くないとかを超えたところにある,「おばぁちゃんの魂」を感じる一杯だ。他にチャーハン650円、焼きそば・餃子等。壁のラーメンの札が裏返しになっているので「ラーメンはやらないの?」と訊いたら「売れないからやめちゃった」。・・・明快である(笑)。<TOP>


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