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2001年7月の食べ歩き

7月15日( 大勝軒@佐貫/欣家@高島平/龍神@板橋
7月08日( 純輝@潮来/太平らーめん@神栖
7月01日( ゆうひ屋@赤羽/一○(ひとつまる)@大森/ホープ軒@千駄ヶ谷

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> ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2001/07

7月10日(火)えぞっ子@水戸・五軒町
7月10日(火)珍満@水戸・三の丸
7月10日(火)光来@水戸・南町
7月09日(月)せきた@水戸・住吉
7月08日(太平ラーメン@神栖
7月08日(純輝@潮来
7月05日(木)幸楽苑@水戸
7月04日(水)ラーメン王@東海
7月03日(火)喜楽@水戸・東台

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 7月15日(大勝軒@佐貫/欣家@高島平/龍神@板橋
仕事の関係で自由になったのは午後。この時間からでも東京を目指す。夏場は忙しく,しばらく遠征はできそうにないから今日は最後のチャンスなのだ。今日は夕方に娘達の用(子供会のイベントだが)あるので,単独行動の許可が出る。最近は娘の都合で親の日曜の行動日程が決まる。東京食べ歩きに参加できない妻は少々不満そう。
まずは地元で一杯。「大勝軒@佐貫」だ。けっこう久しぶり。3時半過ぎで満席。白タオルを頭に巻いた紺のTシャツのバイト(お弟子さん?)の若い人が入った模様で,有名店らしい活気が出てきたとも言えるが,こうなると,無表情な実のお兄さんが接客をやっていた初期の頃がなんか初々しくて懐かしい気もする。得難いキャラクターだったなぁ(笑)。なんと知らぬ間に(僕だけか?)食券制になっていた。知らずに大声でオーダーしてしまいちょっと恥ずかしかった。その券売機,つけめん買った後に一段舌に「野菜つけめん750円」のボタンがあることに気づく。券を渡すときに100円を追加して注文しようとしたらお兄さんが???。奥のご主人に確認していた。答は「まだなんです」。「あっ,わざわざ野菜つけめんを食べにいらしたんですか?」と聞かれあわてて否定。先月食した「大勝軒@滝野川」の野菜つけ麺は,味付けの薄い(ない?)野菜が入った分つけ汁が弱まってしまったが,ここのはどうなるだろう。元々ここのつけ汁は,挽き肉・チャーシュー・メンマとやたら具沢山だから,これに野菜が加わるともうされだけで一つの料理になりそうだ。あと麺も変化したかな?見事に丸い断面の自家製麺は,加水率も高くまるでパスタのような食感。もうここ茨城では,比較しようもない独自の世界を突っ走っている麺だ。旨味も強烈なスープといい,単に「うまい」と聞いて訪れた「大勝軒」未経験者の何割かはこの味(スタイル)に否定的になるかもしれない。でもまぁいいのである。「大勝軒@東池袋」の山岸さんも認めた「大勝軒」のスタイルを茨城で味わえるだけでもありがたい。この店の最新情報はここを参照。
今日の目的は「板橋区の店」。先日の水曜午前10:30のNTV「ホンの昼めし前」の東京23区ラーメン決定戦で,ベスト5に入っていた店が目的。週刊現代の「最強のラーメン」にも掲載されている新店である。6号から環七で行くのが妥当なのだが,渋滞情報を得たカーナビが四つ木から荒川沿いを北上するコースを指定。でも道程が複雑になった分,かえって時間がかかった気もするのだが・・・。
まずは「欣家@高島平」〔板橋区高島平1-62-6 水休 11〜15/17〜21〕へ。都営三田線西台駅の南西,空が広い落ち着いたどこかのどかな街だ。実はこの店では「ラーメン=きんやらあめん・550円」を食べようと思っていたのだが,「手打ちつけ麺」と店名のロゴにも書いてあるし,メニューのトップも「きんやつけめん」なのでそれを注文(550円・中盛りは100g増しで100円増し・大盛り150g増しで150円増し・らあめんは中盛まで)。バリエーションとしては「竹の子入り・650円」「肉入り・700円」「野菜つけめん・700円」と言ったところ。店の雰囲気からすれば安めの値段設定だ。白木風の高め・広めのカウンターがメインの明るい店内。ゆったりしている。魚系のダシ(煮干し)が効いたはっきりした味のつけ汁。透明感がある和風のもの。「道頓堀@成増」と同系統のイメージ。やわらかい細切りチャーシューとコリコリメンマが多量に入る。追加注文のトッピングの分は麺の上にのせられて出てくるようだ。その麺はぷりぷり。これはうまい。まさに流行の最先端のすっきりしたつけめんである。その白い丼ぶりや麺を盛った白皿は,青い「欣家」の文字が入るだけといたってシンプルだ。ところで,後から来た客の注文は5人続けて「野菜」だった。この店の定番なのかな?カウンターの左端で目の前の行程を見ていたら,野菜を炒め,つけ汁をそのまま中華鍋に入れて「煮込んで」いた。どんな味になるのだろう。次は要チェックだ。茹でた麺を皿ごときっちりハカリで計っていたのが印象的だった。
池袋に戻り「AMLUX@池袋」で時間を潰したあと「龍神@大山」〔板橋区大山西町54-12 水休 17〜翌1(日祝正午〜23頃)〕へ。川越街道沿い・大山商店街入口交差点のそばと立地条件はいい。ただしクルマの置き場所には困るだろう。看板はそこそこ洒落ているものの,今,話題の店としては思いっきり普通の外観で内装も思いっきり普通。奥に続くカウンターのみの店で,いかにもたたき上げという印象の店主も本の写真よりは若く見える。「ねりごまラーメン」(750円)に当店おすすめマーク。「ねりごまつけめん」もあったのだが,つけめんばかり3連食になるし,酢が入ったりするとイヤなので(本来の味がわからなくなる)普通の「ねりごまら〜めん」にする。同じ値段で中盛にすることもできるようだ。3杯目の僕はもちろん普通盛で。自家製麺で茹で時間が5分くらいかかると書いてあったが,割と普通ぽい太さの縮れ麺。固めで食感はいい。ピリ辛のねりごま。ゴマの甘味とあいまってスープは独特の濃度。普通のゴマラーメンとは一線を画する味だ。あと「ほぐれる」チャーシューもいい。ただし柔かめのメンマは好みではなかった。他にはのりと半熟味玉がのるが,さすがに持て余し残した。いずれにせよ連食には向かない店だ(当たり前?)ろう。食べてるうちに「ねりごまの味」に飽きてきてしまった。つけ麺の麺は少し太かったような気がしたが・・・。あつもりもできるようだ。麺の量といい,丁寧にその都度お客さんに確かめていた野が印象的。もう一度「つけめん」を食べに来たい気もする。
もう一杯の可能性を考え「TSUTAYA@新宿」で,最近非常に気になっている三木道三の『Lifetime Respect』を聴いたりして時間を潰す。「お前がもしもボケた時も 俺が介護するで心配ないぞ 限りある人生にいっぱい 楽しい時間をお前と生きたい・・・」久々にCDを買ってみたくなった。最近はCD-Rばかりだったし。20日過ぎにアルバムが発売だそうである。
食欲は復活せず。そのまま帰途につく。しばらく東京に来られないことを考えるともったいない気もするが,今日はちょっと無理して食べてもうまいわけないように思えるし,そろそろ健康を考えなきゃ(3杯食べて言うことではないが・汗)。
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 7月08日(
≫ 水戸周辺の店『食べ倒し日記 2001/07
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 7月01日()ゆうひ屋@赤羽/一○(ひとつまる)@大森/ホープ軒@千駄ヶ谷
家族でお出かけ。またもメインとなる目的はない。そんな場合は何となく東京へ。これは我が家の暗黙の了解。8mmにダビングしておいた「トイ・ストーリー2」を観ながら東京へ。機種が古いからか(シャープの初代液晶ビューカム)ビデオからのダビングできるのである。クルマに乗っている時間がやたら多い我が家なのでディズニー系はもちろん,「トトロ」「ナウシカ」「ラピュタ」「もののけ姫」等々の」宮崎駿作品の8mmビデオはクルマに常備しているのである。これをカーナビのモニターに映し出して観るわけだ。これなら子供は飽きない。一連の宮崎作品がDVD化されたらプレステ2を持ち込んで観ようと思っている。前のカーナビのモニターは生きている。家族のお出かけにぬかりはない。
お昼は「ゆうひ屋@赤羽」。前回いたく気に入り,今度家族で来ようと思っていた店にさっそく来たわけだ。茨城から見れば東京の北部にある(だいたいだが)この店は「一杯目」にちょうどいいのである。1時過ぎで店内は満席。券売機の前で妻と熟考し予定通りいろいろなメニューを試すことにする。僕は「つけ麺」を「大盛・太麺」で。期待通りのもちもちした極太麺で,魚系の脂でこってりした具沢山のつけ汁との相性もばっちり。もう大満足。「塩」に興味を示していた妻には「基本だから」と「しょうゆラーメン」をすすめる。食べ終わって素直に納得していた。上の娘には「つけ麺」を「細麺」(とはいえ中細)で。太麺も食べさせてみたのだが「細麺の方がいい」そうだ。下の娘は塩ラーメン。こちらは思ったほどインパクトがなかった。一応食べ比べた妻も「この店はしょうゆね」とのこと。店はカウンターのみの店で狭く,家族連れには向かないのだが,今のところはなんとかなりそうだ。今回は娘と並んで座るのにこだわってしまった。娘に割り当てた「塩」とつけ麺の「細麺」も試したかったのである。席が離れていてはもらえないしね。
食後の休憩は池袋。目的はトヨタのショールーム「AMLUX@池袋」だ。その前にその北側の職安前の公園でバトミントンをして遊ぶ。東京まで来てこんな公園でとは思うが,娘達の強い要望だから仕方がない。公園にあった高い鉄棒にぶら下がって,そのまま逆上がりしようと思ったらできなかかった。運動不足を実感。さて館内の映画館・球体の「アムラックスシアター」ではかなり久しぶりに映画が入れ替わっていた。題名は「Little Travelers・小さな冒険者たち」。環境問題とタイムマシーンを組み合わせたちょっと堅めの話で,せっかくのボデイソニックやアロマシステム(匂いが出る)を活かしていないのが残念だが,子供が主役の分,娘達は「面白かった〜」と言っていた。あとは例の如くクルマを見て回る。Bbオープンデッキ等話題の新車がそろう中,一番気に入ったのは「Will VS」。リアドアのウィンドを極端に絞り込んだ未来型のクルマで「バック・トゥー・ザ・フューチャー」並の先鋭的デザイン。意外に後部座席の居住性が良く久々に買いたくなったクルマである。まぁ希望だけなのだが・・・。セルシオに家族4人で乗って「今度はこのクルマにしよう」などと言って喜んでいる小市民一家(笑)。
さて3杯目を考えているので早めの夕食だ。都心を挟んで逆方向になるが「壹(いちや)@大井町」(品川区大井2-27-15 火休 11:30〜15/17〜21)を目ざし明治通りから山手通りへ。第二京浜の向こう側にある大井町駅周辺は,クルマだとちょっと近づきづらい場所にある。さて大井町駅西南の小さな商店街にあるこの店になんとかたどり着いたら,なんと午後6時時点で閉まっていた。昼の部(14:30)で終了したのかもしれない。ついてない。それではと「週刊現代・最強のラーメン300軒」から,一番近場の「一○(ひとつまる)@大森」をチョイス。大森駅西口の商店街の坂の途中にあるこの店,縦に「一○」とロゴ風にデザインされた看板や赤い壁に洒落た引き戸,看板に描かれた『おいしさまとめてひとつまる・素材丸々無添加麺舗』と言うキャッチフレーズ等々,充分に今風の店なのだが,店前にラーメンとセット物のろう細工の見本がずらっと並んでいるのがなんかアンバランス。ラーメンにこだわって開店したけど,現実に負けてご飯物も増やしていったという感じだ。道から一段高い店内もそう。定食類が豊富で「しょうが焼き」「カルビ焼き」「スタミナ」「レバニラ」・・・こう書くとまるで中華食堂系の店をイメージするかもしれないが,店内はかなり洒落ているのだ。奥深いと思った奥の壁は全面鏡張り。ナチュラル色のカウンターやテーブルにデザインされたカフェバーのような椅子が並んでいる。そのへんがアンバランス。ホットコーヒー飲み放題のようで,コーヒー好きの妻はちょっと喜ぶ。さっそく一杯。さて肝心のラーメンだが,基本となる「一○(ひとつまる)ラーメン」は600円で「豚骨」or「鶏骨」を選べるのが面白い。豚骨は白濁スープと思いきや,どちらもトンコツ醤油という色合いで見た目はほとんど変わらない。運ばれてきてから確かめてしまったくらいだ。「鶏骨」の方は鶏油の味でまぁ分かるが「こってり」と「あっさり」と単純に分けられるような差はない。どちらも濃厚な感じ。麺は固めの縮れ麺。具はキクラゲ・揚げネギ・万能ネギ。あとチャーシュー(味の印象がないと思ったら娘達に全部あげていたのだ)。これに「蔵マヨ丼」と「キムチチャーハン」を組み合わせてセットで850円。プラス250円でこのメニューはありがたい。ただし量的には充分なものの,キムチチャーハンはキムチの辛さがご飯の甘味と中和されて中途半端な感じになってしまったのが残念。でも家族でいろいろ食べられて満足。結局,ラーメン一品ばかりにこだわるわけではない大多数の一般の人(ラーメンマニア以外の人)からすれば,この手の店のメニュー構成はいつ来てもいいから便利だと思う。家族連れにもおすすめである。
さぁ我が家の定番の「お風呂」の時間(>「ラーメン」と「銭湯」の熱い関係)。一番近場の「久松湯@池上」へ。墨汁のように真っ黒なお湯にゆったりとつかり,次なるしあげのラーメンに思いをはせる。
その一杯とは「ホープ軒@千駄ヶ谷」。以前から妻が「久しぶりに行ってみよう」と提案していた店。でもいつもくじけていた。やっと今日実現したわけだ。午後9時で1階のカウンターは5〜6人。この店は女性客がいると2階に案内される。ベテランの妻は「カウンターでもいい」と言ってはいたのだが「まぁまぁ」と2階へ上がる。その2階席も先客はカップルが2組ほど。かつてのにぎわいはまるでない。味はいい頃(1990年前後)に戻っていると思う。麺も固めながら独特の味わいがありホープ軒の世界を作っている。でもスープを残した。3杯目ということもあるかもしれないが,なんとなく納得してしまったから。「あぁこの味だな」って。一つの時代を築いたのは確かだが,この先この店が再び人で溢れることは,神宮球場で野球の試合があった時でもなければ無いのではないかと思う。これだけ多種多様な話題のラーメン店が林立した今の東京では,この手の単純な背脂ラーメンが再び話題になることは考えづらいから。今さらスタイルを変えることも,ましてや味が進化することも想像し難いラーメンだからである。でも僕たち夫婦はたまに来るんだろうなぁ・・・。

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