● えぞっ子
■ えぞっ子@水戸:五軒町3-3-59 月・木休 11:30〜14頃・18〜21頃(日〜20頃) TEL:非公開
営業日&閉店時間が上記のように短縮したようです↑(2000/05確認)
どうも昼は13:30には閉めてしまっているような気がします(2001/08)
水戸本通りより一番北側の裏通り(R118)「五軒小学校」交差点そば 前に2台ほどの駐車場だが隣の空き地にとめてもいいようである 年輩の穏やかな感じのご主人が夫婦でやっている。
モヤシ・挽肉を炒めてフライパンに味噌・スープを加えて仕上げるタイプ。熱い。モヤシのシャキシャキ感がスープと一体になって非常に好みである。麺は太麺。ほかに「しお」と「しょうゆ」。すべて500円。今時このボリュウムでこの値段は良心的である。バターも50円でかなり大きいのが乗る。
同じ店名・作り方で見和にももう一軒あるが,モヤシがベチャッとしていて好みではない。同じく大洗街道沿い(東前団地東)にもあるが麺がいつ食べてもとても固い。同じ材料(どちらも「渡辺製麺所」の麺・袋物の麺も一般の店で売っている・スープはともかく麺はうまい・焼きそばなら安心)でも作り手によって違うと言うことか。チェーン店ではないと思う(姉妹店か)。どこが大元かわからないが五軒店がベストである。
東京の有名店「えぞ菊」にも何度か行ったが,こちらの方が旨いと思う。そもそも味噌を丼に入れスープでといて最後に炒めたモヤシを乗せるタイプのみそラーメン(どちらが正しいのかわからないが)は好みではない。同じく東京の「味噌一」「芳蘭」と比較しても遜色無い。何よりもつくるのは必ずご主人ひとりなので安心できる。コの字型のカウンターのみの店(席は12席くらい)で,つくる課程はすべて見えてしまう。
いつも家族(妻と7才・4才の娘2人)で行って,塩バター大盛り・味噌大盛り・味噌並を食べる。1750円で家族の満足度は高い。大きめの餃子も旨い(4ヶ300円)。この店が味噌ラーメンのベストだと思っているので東京に食べ歩きに行ってもあまり味噌を食べようとは思わない。もっともあの「純蓮」はまだ食してないが・・・(以前食べた札幌の「味の三平」は「こんなものなの」と思った)(1999/04記)
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その「えぞっ子」に久々に行ってきた。もちろん家族4人でだ。ネットで私のHPを見た東京の人に,「水戸に行ったときに寄ったけど,火曜なのに休みだった」と言われたのも気になっていた。今日は味噌大盛り2に,味噌バター並1,いつも塩を含めるのでご主人から「味噌だけ?」と聞かれる。満席だったので多少遠慮したのだ。ここではご主人が1人で,しかも1つの鍋でつくっているので「みそ・しお・しょうゆ」なんて注文はたいへんなのだ。味の印象は「少し味噌が薄いかな」「麺が固いかな」といったところ。でも食べていくと気にならなくなった。あとで辛味噌を入れるとまた印象が変わっておいしくなる。ちなみに妻は「今日はおいしかった。とくに麺が」という。人の印象は人それぞれである。8才の娘がどんぶりを持ってスープを飲み干した。親がいつもやってるからそうするのが正しいと思ってるのだろう。今までは子供用の器で食べていたので,奥さんが「大きくなったねえ,大人の(器)で食べられるようになったんだ」と微笑んだ。この温和な雰囲気が好きだ。
ひとつ気になった所がある。ご主人の顔色がとても悪いのだ。鍋を上げるのが辛そうだった。聞けば腕(腰?)が痛くて最近よく店を休むという。だから火曜も休みだったのか。先日の日曜も休んだという。「私がつくれりゃいいんだけど・・・」と奥さんが言う。もういい年齢なのだから大事にして欲しいものだ。(1999/06/22)
●「食べ倒し日記」より
●1999年7月19日(月)
しばらく家族で出られそうにもないので,地元での一家の一番のお気に入りの「えぞっ子」へ。夜7時30分,ほぼ満席だった。塩バター大盛り・650円,みそ大盛り・600円,みそ・500円,それに餃子・300円を注文。僕は餃子はめったに食べないのだが,ここの餃子は好きである。大きめのが4つ。具だくさんで,うれしい。注文したラーメンがきた。子供用の小どんぶりに娘二人の分を分け,黙々と親子4人で食べ始める。この店のラーメン,特に大盛りを食べていると,「もやし」ばかり食べてる気になる。標準でモヤシの割合が麺より多いのでは,と思うくらいだ。で,そのモヤシがうまいのである。軽く炒めてスープを混ぜたその加減がたまらない。よく普通のみそラーメンにある,「味なし茹でモヤシ」とは雲泥の差である。炒めすぎればベチャッとしてしまうが,ここのはシャキシャキしている。幸せを感じる。もっともここの店には僕自身「慣れ」があり,正当な評価ができなくなっているのかもしれない。ところで,僕がしおを食べるのは,しおがベストだと思っているわけではない。子供が残したみそを食べるために,違う味のモノを頼んでいるだけなのである。やはり,みその方が味に深みがあると思う。が,最近,子供がきれいに食べてしまうので,みそが少ししか味わえないのが心残りではある。残ったみそのスープに,橙色の辛味噌を入れて味を変えて味わうのが,僕は好きなのである。
●1999年8月24日(火)
夏の仕事が一段落して,家族で久々に外食である。妻の希望はえぞっ子,娘達はバーミャン(いずれにせよ庶民的)。迷ったあげくどうするのかというと,どちらも食べてしまうのがわが家の発想なのである。バーミャンでたらふく食べたあと,えぞっ子で味噌ラーメン二つ(子供は寝てしまった)。今日は麺が固かった。スープも少し薄目かな。食べてる内に慣れてしまったが,最初に今日のラーメンを食べたら「???」と思うかも知れない。店主のおじさんは中華鍋を持つ左手(腰も?)が痛むらしく辛そうだった。そのへんも味に影響しているのかもしれない。
●1999年10月23日(土)
実は東京のラーメンマニアの方が僕のサイトを見て,僕のすすめるこの店にきて食べたらしいのだが,「とらさん会議室」で酷評されてしまった(「水戸黄麺さんには悪いけれど」と遠慮がちではあったが・・・)。いわく「麺の湯きりをほとんどしない」「スープにコクも深みもない・薄っぺらいスープ・味噌の味でなんとかもっている」「うーん」といった具合。
思い当たることがないわけではない。どうも最近ムラがあるような気がする。おじさんの体調のせいかもしれない。(我が家ではこの店を「おじさんラーメン」と言っている・以前駅南にあった娘のお気に入り「ふくちゃん」を「おにいさんラーメン」と言っていた名残)とにかく気になっていたのだが,間が悪く妻お気に入りのこの店になかこれないでいた。で,家族4人で久々の「えぞっ子」。今日は子供も起きている(下の子が自宅から水戸に行くまでによく寝てしまうのだ)。今日は「しお」はパスして「みそ」。さぁと食べてみると「モヤシがうまい」。「具で勝負するのはラーメンではない」などとエラそうなこと言ってる僕がこれではいけない。でもシャキシャキして好き。麺は僕の好きな「渡辺製麺所」のものだから,あとは茹で加減の問題。今日は柔らかめかなぁ・・・。
「今日は起きてるんだ」調理場から出てきたおじさんが下の娘(4才)の頭をなでる。「いっぱい食べた?」その腕には細かく切った湿布薬が貼ってあった。まだ腕が痛いのだろう。愛想のいい妻が帰りがけにおじさん夫婦と談笑していたが,妻と帰り道に「えぞっ子」の味の客観性について話し合ってしまった。親しい友人が「当たり外れを数こなして一定の味のイメージを客が作り、それが癖になるというパターンの店がある」と言っていた。もう僕達夫婦にとって「えぞっ子」はそれなのである。多少の味の波は「今日はいつもより・・・だったね」で終わってしまうのだ。それでいい。客観性がないのかもしれないが,ラーメン食べ歩きを長いことしていると,そういう店ができてしまうのはしかたがない。「居心地のいい店」それも「うまいラーメン店」の重要な要素なのである。
●1999年12月30日(木)
今年の締めはやはりこの店である。妻のたっての希望でもある。先日来たときには閉まっていただけに,今日,遠目に店前の赤い看板(「えぞっ子」)の灯りが見えたときにはホッとした。店内は満席。立って待っている客もいた。じっと待って,親子4人で「みそラーメン」3杯(大盛が2杯)とギョーザを注文。味については「慣れ」があるので何も言うことはない。おじさんに以前の「活気」がないのが気になるだけ。体調は万全ではないのだろう。先日「純連@ラ博」で初めて食べて(「家族で楽しむ『新横浜ラーメン博物館』」参照),その濃厚スープに圧倒された。それと比較すれば確かにここのスープは劣るのかもしれない。でも茨城で一番(東京を含めても)という僕の気持ちには変わりはない。もう「定番」なのである。「ここが一年の締め」と言ってた同じような家族連れもいた。世代を超えて地元の人たちに愛されている店なのだ。いわゆる「ラーメンマニア」には理解されないかもしれないが,2000年もがんばって欲しい。
●2000年4月08日(土)
明日の日曜は遠征できないので,家族でこの店へ。「みそラーメン・大盛」(600円)を2杯に「しおバターラーメン」(550円)。それに餃子(300円)を1皿。計2050円。これが我が家の最近の定番である。「餃子の中身が今までと違う」と8才の娘が言う。そう言われれば肉の量が増えて,香辛料が変わった気もする。一家4人,満足して帰る。
●2000年6月17日(土)
この店に通い始めて10年以上になるが,はじめて「しょうゆラーメン・500円」を注文してみる。基本的にストレートな醤油味なのだが,炒め油と野菜の旨味で軽いこってり感がある。これはけっこういけるかもしれない。まぁ「みそ」が一番なのは動かないにせよ,家族で行ったときのバリエーションのひとつとして「しお」とともにおすすめである(もっともメニューは3種だけだが・・・)。
●2001年 1月19日(金)
家族の定番。みそ・しお・しょうゆすべて大盛りで,さらに餃子を。
● 2001年6月29日(金)
家族で食べに行く。みそ大盛り2杯にしおバター1杯,それに餃子が1枚。2枚でもよさそうなのだが,餃子1人1コくらいが我が家の適量なのである。別に餃子で満腹になりたくもない。ところでカウンターのみのこの店,入店時に3個続きの席があり,とりあえず妻子を座らせ後ろの椅子で待とうとすると脇のカップルが席を譲ってずれてくれた。ありがたい。「すいません」と言ってありがたく席に座る。さて,待ちに待ったラーメンが来てさぁ食べようと思ったら,先のカップルの代わりに座った別のカップルの女性がメンソールのタバコを「ふーっ」。ちょっと口に運んではまた「ふーっ」。「そんな吸い方するなら吸うなよなぁ〜」とハフハフと食べたいところを微妙に呼吸調節しながら食べ始める僕。そうしないと麺やモヤシと一緒に煙を吸い込んでしまうのである。HP開設時に書いた「ラーメン屋でのマナーについて考える」そのままだなぁとずっと考えていた。つまり
あとタバコ。僕はタバコは吸うが,ラーメン店(を筆頭に食事をする店全般)では吸わない。カウンターで食べてるときなど隣の人にタバコを吸われると頭にくる。せっかくのラーメンの香りが台無しになる。注意したくなるが,「ここはラーメン屋だろう。何をエラソウニ」なんて言われそうだ。ただ,その時の答えは昔から用意してある。「タバコを吸いながらラーメン食べてみなよ。僕の今の気持ちが分かるから」。でも言ったことは未だ無い。ただ鼻から息をするのを止めるだけである。(「ラーメン屋でのマナーについて考える」より)
ついでに言うならカウンターの端のサラリーマンらしき2人連れ。奥の人が食べるのが遅く,手前の彼が食べ終わってもそのままタバコを吸いケイタイいじりながら座っている。見かねたおかみさんが,立って待っている人のために,その隣に空いていた一つの席にもうひとつ丸椅子を追加して座らせた。でも特にその彼に反応はない。それどころか,さらに待っている人もいるのに,やっと食べ終わった奥の上司がなんとタバコを吸い始めた。空いているときならともかく,立って待っている人がまだいるのにそうする感覚は僕には理解できない。それを受けて,手前の彼も2本目のタバコを吸い始めたのである・・・。2巡あとに食べ始めた僕たち親子が席を立つのとほぼ同時にその二人は席を立った。しっかり手書きの領収書をもらってである。いったい何に使うのやら・・・
●2001年7月10日(火)
昼に2杯食べときながら,夜は妻のリクエストにより家族4人でラーメン。他の場所も最近は浮かばないのでやはりこの店へ。先客は3人,珍しく空いている。みそ大盛り×3に餃子1枚。先に来た餃子を家族4人で一個ずつ食べ,次の大盛りを大人が各1杯,残り1杯を小4と小3の娘が分けて食べると言うのが我が家の現在の作法。上の娘はそこそこ食べるようになったのだが,下の娘はまだまだ1杯は普通盛りでも辛い。まぁ世間的には大盛り2杯分を母娘3人で食べるという雰囲気でちょうどいいのだが,実際は妻はこの店の場合,大盛りを1人で食べ切るのがお約束なので,いずれ4杯と言うパターンになるとは思う。
●2001年7月31日(火)
珍しく客がいなかったので,みそ・しお・しょうゆ・各大盛り+餃子2枚を注文。ひとつの鍋で作るので手順が大変そうだった。スープ的には「しお」も「しょうゆ」も深みはないのだが,油っ気としゃきしゃきモヤシで美味しくいただく。最近,家族でラーメンを食べるときはいつもここだ。妻が最近よく口に出すのは,現TVチャンピオン・ラーメン王のSさんが番組の最後に言った「馴染みの店で5回か10回通ってそのうち1回くらい出てくるすごく美味しいラーメンを食べるのが好き」と言う言葉。我が家にとってえぞっ子はそう言う店なのだ。今の流行のスタイルからすれば全く一昔前のスタイルなのだが,「今日は〜がイマイチだったね。」と帰り道に各々勝手な文句を言いながら,それでもまた行くのはこの店なのである。
●2001年8月24日(金)
実は,このHPの読者の方から昭和50年発行の『ラーメンの本』(大門八郎著・ごま書房)をくださるというDMがあり,面識がない方のため仲介の場所としたのがこの店。その方がここのおじさんに預けた本を僕が取りに行くという方法。一番現実的ないただき方とは思うが,僕自身はえぞっ子でHP開設していることも,ましてや水戸黄麺などという名前で活動していることも話したことない。もっぱら妻がたまに世間話をしているだけで,僕は注文とごちそうさまだけ。そのあたりの説明が難しいかと思うのだ。とりあえず本名を教え(僕もけっこういい年齢なので水戸黄麺などと名乗ったりするのはちょっと恥ずかしかったりするのだ),もちろん顔は充分覚えられているから,「小さい娘2人連れて家族4人で来る人」と言う風に付け加えてくださいとお願いする。さて,注文と同時に「今週の始め頃本を預けていった方がいると思うんですが・・・」と言ったら「あ〜ん,あん」と頷いて,すぐ持ってきてくれた。「そうじゃないかと思っていたんだけどね」とにやりと笑うご主人。特にそれ以上の説明はしなかったのだが,名前とか知っている同士なら直接やりとりすればいいのにと思ったことだろう(笑)。何故ウチの店でなのだろうってね。考えてみれば,名字等の最低限の情報だけでも,メールさえあれば成立してしまう知人関係というのもすごい。昔で言うなら「文通」なのだろうが,全くの匿名でも瞬時に連絡がとれて関係が成立してしまうと言うのが,インターネットのすごいところ。この本が書かれた学生の頃は,全く思いもつかなかった現在の状況だ。
さてその『ラーメンの本』,いたく感激した。1975年という時代にもラーメンにこだわって本を出した人がいるんだなと言うことがわかってうれしかった。掲載店も僕にとっては懐かしい店ばかり。おそらく僕の食べ歩きの原点である1979年の「angle」の特集も,この本の影響を多大に受けていると思う。地方の情報もかなりあることに感心。あとイラストもいい。「喜楽@渋谷」の昔の店の外観が描かれていて,思わずジンと来てしまった。あとでこの本をコンテンツとしてHPにまとめようと思う。掲載店を書き出して住所も入れておこうとも。著作権的に問題あるかもしれないが,まぁそこは個人のHP。掲載店の名前を見て僕のように25年前の青春時代を思い出して,ちょっとノスタルジックな気分に浸っていただくのもいいかなと思っている。●2001年12月07日(土)
空腹のせいもあったのかもしれないが,今日の出来は最高だった。何がどう違うのかうまく言えないけど,スープがうまかった。そのスープを残さず飲みきり,家族全員のどんぶりをきっちり重ねることができた(笑)。いつも微妙に感想が食い違う妻とも今日は意見が一致。上の娘も「美味しかった〜」とニコニコだった。現TVチャンピオン・ラーメン王のSさんが番組の最後に言っていた「もちろんいつも美味しいんだけど,5回か10回に1回くらい『すごく美味しい』ラーメンが出てくる店に通い詰めて,その5回か10回に1回の『すごく美味しい』ラーメンを食べるのが好き」と言うのはこういう感じかなと考えながら帰ってきた。
●2001年12月23日(日)
妻の強い希望により,クリスマスイブ前日の外食だというのにラーメンである。今日は大胆にみそ・しお・しょうゆの3種類を各大盛りで注文。手間が3倍かかるので混んでる時には遠慮するのだが,少し余裕がありそうだったのでそうしたわけだ。上の娘が「しょうゆ」で僕が「しおバター」と言うことになる。今日は僕的にはちょっと薄かったが,妻はちょうどよかっったという。しょうゆもいいと思う。
●2002年1月30日(水)
みそ大盛り3杯に餃子1枚。我が家のお決まりの量なのだが,先日同世代の小学生の子供(しかも男の子2人)を持つ友人家族が普通盛りを3杯注文すると言うことを聞いて愕然とする。我が家は妻もしっかり大盛りだしなぁ(笑)。
●2002年9月22日(日)
珍しく日曜の昼時に食べに行く。1時過ぎで満席。初めて見る年輩のおじさんが調理場に。手伝いだろうか?塩バター大盛りを注文。1時45分で「準備中」の札が出された。
●2002年11月02日(土)
しょうゆ大盛りを久しぶりに注文。どんぶりに入れた醤油ダレを炒めた野菜のスープで割る模様。けっこう油っぽくガツンとくる味。たまにはいいものだ。
●2003年4月29日(祝)
家族行動の日だが,連休前だから,貴重な祝日でも地元で無難に過ごす。県立図書館に行って今度の旅(>『三連休で九州縦断&尾道ラーメン』)の資料をそろえ,夕食は定番のこの店。
もちろん家族4人で。生活の節目節目に訪ねるのがこの店。今まで大盛り3杯が我が家族4人の適量だった(大盛りを娘2人で分ける)のだが,今日は塩バター大盛りに味噌3杯を注文。つまり人数分。下の娘はまだ1人前はちょっと無理なのだが,その分を普通盛りに抑えた妻がフォローするという段取りである(笑)。子供たちは確実に成長している。思えばもうすぐ9才になる下の娘がまだ妻のお腹の中にいる時もこの店に食べに来ていた。眠ってしまった上の娘は僕が膝の上に抱いて食べていた。そんな時からもうすぐ10年になるわけだ。この店は,我が家とラーメンの思い出が詰まった店なのである。
我が家の1年の〆の1杯はやはりこの店である。今日も今日とてスープ薄かったけど,麺固かったけど,それでもこの店は好きなのである。僕自身が「家族」を感じることができる店なのだ。この店に家族4人で来て娘達の成長を感じる。妻との思い出を感じる。だから一人で食べに行ってはいけない店なのである(笑)。
■ えぞっ 子@東前(旧・常澄): 水戸市東前795 月休 11:30〜13/17〜18頃 <029-269-3146> ●1999年9月03日(金)
国道51号(大洗街道)沿いに元々あった店が,少し大洗よりの信号(「東前団地東」・JOMOのスタンドがある)を南に折れてすぐのところに移転した。赤いえぞっ子の看板がけっこうめだつ。店は新築なのだが,店内のレイアウトはまるで昔のまま。テレビの場所まで一緒で,昔の店を知る者にとっては一瞬不思議な感じになる。入って正面に幅の広いU字型のカウンターで15〜6人くらい座れるだろうか。よく見れば中央にどんと構える調理台と配膳台は前の店のままで,移転が道路拡張のためのしかたないものだったことが予想できる。無駄な金はかけたくないのだろう。調理場中央の壁の「メニュー」も紙に走り書きして四隅をガムテープでとめたものと徹底している。店は70才近い細身の店主父とその娘(だと思う)。二人で切り盛りしている(少なくとも昼は)。この店に来て,いつもはっきり感じるのは,たくさん作って儲けようなんて気は更々ないんだろうなぁということ。昼も1時になると,店主自ら準備中の看板(板に手書き)を窓に出してしまう。だから昼時はいつも満席。客はいつも馴染みばかり,年配の客,仕事中の客が多い。早く時間まで作ってさっさと休みたいと言う感じだ。みそラーメン・500円(しお,しょうゆも一応ある),麺大盛りで600円(もやし大盛りも同じ)。あと餃子。五軒町店とまるで同じ。味噌も麺も同じなんだと思う。いつもは麺が固めで「う〜ん」と思ったりするのだが(一度柔らかめを頼もうと思ってはいるが頼んだことはない),今日は割と普通の固さだった。モヤシと挽肉を炒め,スープを足して軽く茹で,仕上げに味噌まで鍋に入れてしまうと言う作り方。スープは熱く,油が浮いて濃厚な感じになる。仕上げにネギと白ゴマ。五軒町店よりモヤシも麺も固めか。店主の力の抜け具合(手抜きというわけではないのだが・・・)がそのまま仕上がりの差に現れているという感じである。手早く作ってしまうのだ。おそらくこの店は,この店主一代限りである。いつ閉店してもおかしくはない。老齢の店主と馴染み客の会話からそう感じる。食べるなら今の内か。少し寂しい気もする。
●1999年9月22日(水)
妻を連れて行く。新しい店になってからは初めてである。妻の感想は「麺が固い,スープが薄い」。麺は,五軒町店と同じ「渡辺製麺所」(袋物の麺も一般の店で売っている・スープはともかく麺はうまい・焼きそばなら安心)の麺なのだが,たしかに比較すれば茹でが足りないといつも思う。でも僕にすれば,今日はまだやわらかかった方なのだ。スープについては,野菜を炒めた鍋にスープを入れ,中華お玉で味噌を樽からすくって入れて溶かすので,むらがあるのはしょうがないかもしれない。あと,調理場に犬(中型犬)が最近いつも寝ている。犬好きの妻なのだが「犬の白い毛が飛んでくるからイヤ」と言っていた。この店はマイペースの店なので,そういうこと言ったら「来なくていい」と言われそうだ。今日も1時過ぎに来たおばさん2人連れを断っていた。普通,昼の1時で閉めるラーメン店なんて東京でも聞いたことないが,ここはきっちり(しかも店主自ら「準備中」の札を入口に下げて)終わりにしてしまうのである。断るのを何度見たことか・・・。
●2000年11月29日(水)
味噌の銘柄が見えた。「キッコーヤマイチ相馬みそ・門馬雄造商店」と書いてあった。店は相変わらず満席。そして午後1時にはしっかり「準備中」の札が窓に下がった・・・。
●2001年1月16日(火)
昼時にさくっとみそ大盛り(600円)を食べてくる。1時で当然のように閉店。
●2001年3月02日(金)
昼時に妻と二人で。相変わらず満員である。そしてきっちり1時に閉まる・・・。
●2001年4月18日(水)・・・大洗に新店ができそう
目の前にスーパーの「カスミ」や「ガスト」(だったと思う)が出来てずいぶんと華やかな場所になった。改めて聞いたら(初めて確認したのだが)営業時間は「11:30〜13/17〜18頃 月休」だそうである。夜の部が5時に始まって6時に閉まる店なんて聞いたことないなぁ・・・。
● 2001年6月26日(火)
昼休みに妻と食べに行く。12時50分くらいですでに「準備中」の札が。一歩先に親子連れが交渉していてそれに便乗するように妻が承諾を得る。注文したのは大盛り2杯。けっこうな量なのでそれを当たり前のように食べている小柄な妻をお姉さんが感心するように見ていた。
●2001年11月08日(木)
例の如く昼休みに妻と行く。カウンター内の正面壁には,書きなぐったような字の手書のメニューの紙があいかわらず貼ってある。今日はこの店では初めて「塩バターラーメン」を注文してみる(大盛りで650円)。12:50で早々と準備中の札がかかるようなこの店で,みそ以外のメニューを頼むのはヒンシュクものかな?みそなら何人分でもいっぺんに作ってしまえるのに「塩」が1人なら別に作らなければならないもの(笑)。「手早く作ったなぁ・・・」と思ったら,予想通り笑ってしまうくらい麺が固い。1人分を別に作るなんて珍しいし,そもそもそれも面倒くさいのかもしれない。麺そのものの出来がいいからそれでも食べられる範囲だが,でもまぁ,それも含めて全部わかった上でこうして通っているわけだから別にかまわないのだ。【12:40】
●2002年1月23日(水)
昼12時半過ぎで満席。さらに待ち客が6人。たいした盛況である。でもここのみそラーメン,麺は固いし,スープは味噌の味そのまんま。もやしも炒めが足りない感じ。でもまぁそれでいいのである。それも含めて納得して通う客ばかりなのだ。かくいう僕もその1人(笑)。
●2002年9月10日(火)
間にあったと思ったら目の前で「本日終了」の札が。この時12時45分。お姉さんの目の合図で入れたからよかったが,昼間はこの時間がボーダーラインと言うべきかな。
●2003年1月21日(火)
12時45分には終了の看板が出てしまう。だんだん早くなるみたい。常連なら顔パスで入ってくるから自分は常連だと思っている人はチャレンジしてみてはどうだろう。一人分だけ麺をゆでたので今日はしっかりゆでるかなと思ったら同じように固かった。もうこの麺の固さは確信犯。それを承知の人だけが来るのだろう。僕もその一人。
●2003年4月15日(火)
12時45分前に終了の看板が出た。昼時は年輩の客,しかも馴染みの客が多い印象だ。ラーメンの作り方は相変わらず大ざっぱ。でもそれでもみんな不満無く食べているのがここの店の特徴。僕もそれでいいと思っている。
妻と2人で行く。大盛りを食べる妻にお姉さんがひたすら感心していた。昔から五軒町店で鍛えている妻には何でもない量なのだが,一般の人から見れば多いのだろう。確かに大盛りの見た目は女性向きの大きさではないもの(笑)。最近の法則通り,12:45で早々に「準備中」の札がかけられる。1時までに入店すればいいかななんて言うのは過去の話のようだ。
昼時なので当然のように満席。妻と2人で黙々と大盛り2杯を平らげる(笑)。
いつもより少し早めに12時30分頃着いたら当然のように満席。ひっきりなしに客が入ってくる。お姉さんに笑われながらも妻がいつも通り「大盛り」を注文する。そして夫婦で黙々と食べて平らげる。平日の昼休みのささやかな夫婦の楽しみなのである。
12時40分で満席。45分で当然のように「準備中」の札がかかった。1時過ぎに食べられる。今日はスープが薄く感じる。そして麺はいつもにも増して固い。でもまぁいいか。この店はこれでいいのだ。それを承知で通う客ばかりなのである。
■ えぞっ 子@見和 : 水戸市見和2-220-5 月休 11:30〜13:30/17〜23 P4台(店の西側)<029-252-5782> ●2001年10月24日(水)
水戸市内西部,岩間街道沿いにあるこの店,角をとったL字型カウンターに10席とかなり店内は狭く,それなりに年季も入っている。実は旧「茨城ラーメン本」(1994年)にも掲載された店で,もちろんその存在は昔からよく知っていたのだが,HP開設後初めての訪問と言うことになる。と言うのもこの店,東前店のオヤジさんの弟子と言うことでは五軒町店と同じだと思うのだが,「同じ麺」と「同じ味噌」を使って「同じスタイル(=野菜を炒めスープと味噌を入れ軽く煮込む)」で作るにもかかわらず,どうも印象がよくないのだ。今回も久々にここのみそラーメン(500円)を食べたわけだが,麺柔らかい・味薄い・コク足りない・・・。同じ素材でも作り手によってこれだけ変わると言うことなのか。なんか元気がないのだ。もやしは以前食べたときほどベチャっとした感じはなかったが,シャキシャキ感はない。このスタイルのラーメンではこれは致命的。「えぞっ子」はお気に入りだけにちょっと残念だ。【13:30】
●2002年12月10日(火)
試しにこの店では初めて「しお」(500円)をいただく。・・・麺ゆで過ぎ,野菜煮込みすぎ,おじちゃんもおばちゃんも愛想なさ過ぎ。味もストレートに塩。同じ麺と調理方法なのに他の2店とのこの差はなんなのだろう。営業時間が長いだけに残念だ。その営業時間は「11:30〜13:30/17〜23:30」のようだが看板は「30」が「00」っぽくなっていた。