『拉麺徒然草 2003』
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ラーメンに関わること,関わらないこと,日々思うことを徒然なるままに・・・
「目指せ日々更新」と言いながら 全く更新できなかった2002年を反省し 心を入れ替えて(笑)。
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『拉麺徒然草2003』index
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■ 2003年
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なんとなく起きていたクリスマスの夜
小田和正の「クリスマスの約束」と言う番組を 偶然途中から見た
ここ3年くらい年末になるとやっている特番だ
その中でアーティストが選ぶ名曲というコーナーがあった
小田和正がその曲をゲストと歌うコーナー
まず財津和夫が出てきた
一般的には「サボテンの花」だろうなと思ったら
『青春の影』 だった
・・・自分の大きな夢を追うことが今までの僕の仕事だったけど
君を幸せにするそれこそがこれからの僕の生きるしるし
10代の頃からずっと好きで 「そう言う人にはそのようでありたい」と
自分の結婚式に流してしまったほどだ
・・・もちろん歌詞の内容は未だ実現できていない(妻曰く・笑)。
次はスターダストレビューの根本要
ひょっとしたらと思ったら やはり
『木蘭の涙』
妻が今年9才になった2番目の娘を出産した時に
輸血ミスで生死の境を彷徨って
どうしようもなかった時に偶然耳に入って
繰り返し繰り返し聴いていた曲
奇跡的に助かって その後家族で出かけるたびに
いつも聴いていた曲
まだ3才だった上の娘が歌詞を覚えてしまったほど
いつまでもいつまでもそばにいると言ってた
あなたはうそつきだね 私を置き去りに・・・
・・・幸運なことにこちらの内容も実現しなかった(ホッ)
これに小田和正本人のこの曲が加わって 僕的には言うこと無し
『言葉にできない』
あなたに会えて本当に良かった
うれしくてうれしくて言葉に出来ない・・・
それなりに先の人生を考えてしまう年齢になって
この「あなた」って言うのは「子供たち」かなって思うようになった
決して出来がいいとは言えない我が娘たちだが
それ以上に出来の悪いこの父親から見れば
過ぎたるものだと思っている
この2人をこの世に送り出せただけでも
生きてきた甲斐があったかななんて考えている
・・・歳をとったかな
(2003/12/26)
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「不況」と言う言葉が,天候の挨拶のように日常会話の中に溶け込み
「テロ」も「北朝鮮」も「戦争」も,そして昨今の「一家皆殺し」も「少年犯罪」も
家で,そして職場で,わかったように声高に論じる割には
まるで映画やドラマの脚本の出来を素人評価するように
ブラウン管の向こうの,全く別な世界のことのように話している自分・・・
7/10の朝日新聞の文化欄に作家の吉岡忍氏が
とても興味深いコラムを書いていた
今は 「自分以外はバカ」の時代 だそうだ
副題は
ばらばらの個人,暗鬱な予感
妙に納得してしまったので一部引用してみると・・・
取引先や同僚のものわかりが悪い、とけなすビジネスマン
友だちや先輩後輩の失敗をあげつらう高校生たち
ファミレスの窓際のテーブルに陣取って,
幼稚園や学校をあしざまに言いつのる母親同士の会話
相手の言い分をこき下ろすだけのテレビの論客や政治家たち……
どれもこれもが「自分以外はみんなバカ」と言っている
自分だけがよくわかっていて、その他大勢は無知で愚かで,
だから世の中うまくいかないのだ,
と言わんばかりの態度がむんむんしている。
(中略)
この現実はやっかいだ。
自分以外はみんなバカなのだから,私たちは誰かに
同情したり共感することもなく,ましてや褒めることもしない
こちらをバカだと思っている他人は他人で,
私のことを心配したり,励ましてくれることもない
つまり私たちは,横にいる他者を内側から理解したり
つながっていく契機を持たないまま日々を送り始めた−
それがこの十余年間に起きた,最も重苦しい事態ではないだろうか
・・・
このコラムで吉岡氏は,この国の低迷の原因は,単に「不況だから」なのではなく
他人に同情も共感もしない一般大衆の質の変化がもたらしたものだと言いたいようなのだが
ここで大きく世相や文化を語るのは,僕にはあまりにも分不相応なので
分をわきまえてラーメンの話に無理矢理結びつけよう(笑)。
そもそもラーメンなんて,
誰でも気楽に食べられ,誰でも気軽にコメントできることがいい食べ物なのだが,
かつてHPを開設する前の自分が密かに
「自分ほどラーメンを食べている人間はいない」なんて,とんでもない自負を持っていたように
(ネットの世界に関わってからは「上には上がいる」と今も日々思い知らされています・笑)
ラーメン好きの人,それぞれが多かれ少なかれ
その人なりの歴史と経験と価値観と嗜好を持っている
それを意味合いの微妙に違う『言葉』で摺り合わせて語ろうというのだから本来的に限界がある
その人の思いまではなかなか相手に伝わらない
その時に大切なのは相手の置かれている環境の理解だろう
「ラーメン好き」の段階は無限なのだ
そして,そのすべての段階で選ばれた「うまいラーメン」は,みな「正しい」のである
批判するだけでは何も生まれない
お互いに尊重し合ってラーメンを語りたいものだ
先月,HPを開設して丸4年目で初めて批判だらけの長文DMをもらい
(僕のHPスタイルで「初めて」は意外と思うだろうが本当なのだ)
内容はともかく その言い回しがあまりにも非礼だったので
思いっきり丁寧な文体で倍の量のDMを返信してしまった
批判は受けよう
それで議論になるならそれもいいことだ
だが最低限の礼儀をわきまえなければ,それに費やす時間はあまりにも空しい
「自分以外はバカ」では議論にもならない
でもよく考えてみれば,こういうHPを立ち上げて,好き勝手なことを
書いているこの僕自体が一番非礼な人間なのだろうとは思う
(それは重々承知しております)
自重しなければ・・・
(2003/07/15)
◆
火曜夜8時・フジTVの『大奥』 にハマっている
しかも小学生の娘達と一緒に,家族でだ
もちろん
最近,夫婦して幕末に懲っているせいもあるのだが
(>食べ歩き日記・水戸『天狗党』について考える 参照)
考えてみればTV時代劇なんて
子供の頃の『水戸黄門』(もちろん初代・東野英次郎のものに限る)以来
まともに視た記憶がない
ついに時代劇に共感を覚える世代になってしまったのか
と思っていたら,
けっこう若い世代にも評判がいいドラマだそうだ
徳川十五代と言っても,最後の三代は幕末のわずか15年間の話なのであり
この『大奥』 はその13代将軍家定の時代から始まる
第4話までは,将軍後継問題の政治的かけひきの道具として
薩摩藩から将軍家に嫁がされた,菅野美穂演ずる篤子の話
第5話以後は,わずか12歳で将軍になった14代将軍家茂に
皇室から嫁いだ和宮(こちらは安達裕実)の話となるようで
幕末の各藩の動き,歴史的な重大な事件と,時代的にもちろんリンクしてくる
黒船来航〜安政の大獄〜桜田門外の変〜蛤御門の変・・・
その時代を好きな人はけっこう楽しめるTV時代劇なのである
オススメ
・・・って,これだけではラーメンのHPとしてなんなので
試しにGoogleを使い 「大奥」「ラーメン」で検索してみたら
一番最初に自分のページがヒットしてしまった(汗)
チャンチャン
(2003/06/24)
◆
「日の出食堂@杉並」の具はなんと山芋
細切りとかおろしたものではない
丸のまんま
(もちろん薄切りだが)
実に画期的
で,これが微妙にスープに溶けて
微妙にスープにとろみがついて
微妙にスープがマイルドになる
食べるとサクッと好食感(当たり前だが)
もう一枚欲しいくらい
ラーメン本で見てなんとなく入った店なのだが
山芋一枚でけっこう気に入ってしまった(笑)。
どうも最近,ラーメンに個性(クセ)を求める自分がいる
マニアの悲しいサガ・・・
(2003/06/14)
フジテレビ・夕方の「スーパーニュース」の特集で今日(5/27)
『2003年上半期1万人が選ぶ絶品ラーメンベスト20』と言うのをやっていた
まずは10位から5位を放送
10位「時代屋@渋谷」210票(初登場),9位「えにし@恵比寿」241票(初登場)
いきなり未食の店だ・・・どちらも日休の店なんだよなぁ
(栃木の「時代屋」は食べたことがある)
8位は 「光麺@恵比寿」 265票(3ランク↓)
去年の暮れに行ってプラズマTVがある2階が開いてなくてUターンした店だ(笑)
ランクダウンしてるけど今のオススメは
きしめんタイプの極太麺にジャンダシとんこつのつけ汁の「特製つけ麺」(880円)だって
けっこううまそうじゃん・・・今度行こうかしら
7位 「青葉@中野」 328票(4ランク↓),6位 「ごとう@池袋」 371票(再登場)
このあたりは無難な展開ですな。 で,この5店を評して
昔ながらのラーメンを彷彿させる『あっさりなつかし系』だそうだ
なんとまぁ強引なくくりかた・・・
ここで20位〜10位の紹介
20位「かづ屋@目黒」71票(初登場),19位「山頭火@恵比寿」87票(13ランク↓)
かづ屋で最後に食べたとき小田和正に会ったことを思い出した(1998年)
今や全国に支店展開している「山頭火」
平成6年(1994年)に開店したこの恵比寿店がその支店展開の第1号店で
僕自身は雑誌『dancyu』の紹介記事見て,1995年11月に食べている。
初めての「旭川ラーメン」・・・衝撃的だった
18位「蒙古タンメン中本@新宿」102票(初登場),17位「婆婆@高田馬場」119票(初登場)
家族で食べて撃沈した「激辛蒙古タンメン」は新宿・小滝橋通りでで武蔵と真っ向勝負中
そしてここに「婆婆」が入ったか・・・去年の暮れに行ったときは客は僕一人だったんだよなぁ・・・
16位「二葉@荻窪」125票(初登場)
これは懐かしい!!昭和50年代後半,友人に勧めれれて何度か通った教会通りにある新鋭店
仲間内では「春木屋@荻窪」よりも評価の高い店だった
5年前に2代目に変わったそうだ・・・久しぶりに行ってみようかな
15位「二天@池袋」143票(7ランク↓),14位「竹麓輔商店@渋谷」149票(1ランク↑)
13位「えるびす@池袋」164票(初登場),12位「斑鳩@九段」175票(8ランク↓)ときて
11位「ぢゃぶ屋@恵比寿」193票1ランク↓
『まっち棒系』のこの店,ネット上ではあまり話題にならないけど
僕自身はけっこう好きな店だ
さて『ベスト5』だ
5位「くじら軒@新宿」461票(初登場)
横浜の本店は昔から大行列で(1999年3月に食べた),新宿店は穴場と言われていたけど
もうすでに行列店になっているようだ・・・早く食べときゃよかった
4位『大勝軒@東池袋』537票(2ランク↓)
あと数年で閉店するという噂もあるしもう一度くらいがんばって食べようかな・・・
でも平日で80分待ちとは・・・昔よりさらにハードルは高くなる一方
3位『喜楽@渋谷』609票(初登場)
なんと超・老舗「喜楽」がランクイン。しかも初登場とは・・・・
僕が25年前,食べ歩きにハマるきっかけになった店だし,今もたまに懐かしくて通っている店
でもネット上はもちろん,マスコミ上でも表舞台から消えていた店
いったいどんなアンケートなのだろう・・・渋谷が多いのか?
妻が「味が変わったのかしら?」と一言
『今さら喜楽の味が(いい方に)変わってたまるかい!!』 と僕
昔と変わらないのは平麺と揚げネギだけ・・・
喜楽の名前を久しぶりに見て,うれしいようなせつないような・・・
さて,1位は同じ票数で2店ある
1位『武蔵@新宿』902票(3連覇)
もう武蔵にはな〜んにも驚かないが,同率1位になった店とは・・・
1位『俺の空@高田馬場』902票(初登場)
去年の大晦日の日テレ・ラーメン特番で1位になった店だが
名実ともにトップの店になったと言うことかな
相変わらず僕は食べられないでいるんだけど・・・(泣)
今は60人の行列だそうだ
さて,このランキングを見てあなたはどう思う?
納得 したあなたは 普通のラーメン好き
不満 に思ったあなたは かなりのラーメンマニア
そして
よくわからなかったあなたは普通の食生活の人(笑)
(2002/05/27)
日曜に家族で久しぶりに東京に行った
(連休の『九州縦断』の時は通過しただけだし)
夕食は『ぽっぽっ屋@晴海』
「晴海トリトン」の3階にあるこの店
狭い店なのだが窓際のカウンター席から見る夜景がきれい
でもって出てくるラーメンはしっかり『二郎系』
根性ありの極太麺と格闘しながら
ちょっと優雅な気分になれる
そのアンバランスさに笑ってしまう
仕上げに夜の部のみの杏仁豆腐をつければ妻と娘も満足
ちょっとしたオススメ
(2002/05/21)
またも更新が停滞してしまった
やっと手をつけられる状態になったのでまずはここから
更新停滞期間もテーマはいろいろ頭をよぎっているわけで
「ラーメンとソムリエ」「行列に並ぶ言い訳」「中華汁そば」等々
(それで何がわかるんじゃーい)
各々の内容のイメージはできているのでいつか書こうと思う
(そのいつかが怪しいんじゃーい)
で今日は音楽ネタを
大ヒットしているSMAPの『世界に一つだけの花』
ほとんどドラマは見ないのだが「僕の生きる道」には夫婦でハマってしまった
その主題歌がこの唄
そもそもこの曲を作った槇原敬之は昔から好きで
1990年のデビューアルバム「君が笑うとき 君の胸が痛まないように」は今でもよく聴く
中でも『桜坂』は名曲
あと一つ
かつてギターを夢中で弾いていた人間としてハマったのが 押尾コータローの
『Merry Christmas Mr. Lawrence(戦場のメリークリスマス)』
2002/07/10発売のデビューアルバム『STARTING POINT』の6曲目
アコースティックギター1本の同時発音でこのアレンジはすごい
かつてのギター少年ならこの曲は聴くべきだろう
ちなみに僕はTAB譜付きの楽譜を「和鉄@蒲田」のそばの楽器店で買って
(楽譜を買うなんて20年ぶりだろうか)
ずっと眠っていたモーリスのギターを押入から引っ張り出して
オープンチューニングにして弾いている(笑)。
(2002/05/20)
久々に下北沢に行ってきた
学生時代,上京直後の2年間,通学の通過駅だったこともあり
用もないのに吸い込まれるように途中下車してフラフラしていた街
憧れていた「東京の生活」を感じさせてくれた街
今日の目的は「一龍@下北沢」だ
中堅老舗店には珍しく「石神本」に残っている店
僕自身は10年以上前に食べた記憶がある
北口の,一番街商店街を抜けたあたりは洒落た店が並ぶ
ずいぶん華やかになったものだ・・・
その中に埋もれるようにこの店はあるのだが
・・・案の定,午後8時過ぎで閉まっていた(涙・最近いつもこうだ)
で,
久々にシモキタを散策してみる。南へ・・・
フラフラと踏切を渡ったところであの店を思い出した
たしかこの路地を左に曲がった先に・・・あった,あった
ラーメン本の写真を見てとっくに改装したかと思っていたのだが
まるで昔のままで残っていた
唐突に開く,木製の自動引き戸も相変わらず
25年前でも年季の入っていた店内は,もはや歴史的建造物の風情(笑)。
席は当然のように満席。2階の広間も満杯の盛況
すごいパワーだ
カウンター席の中程に座り,注文したのは定番の『江戸っ子ラーメン』
ラーメンに辛白菜がのっただけものなのだが
当時としてはここの縮れ麺はかなり特徴的だった
で,今日のスープの味は・・・こんなだったかなぁ・・・麺もずいぶんと柔らかいし・・・
僕の嗜好が変わったのか,店の味が退化したのか
でもそれでもいいのだ。
ラーメンは「女」である。
ふと昔のことを思い出して,
久々にそこを訪ねた場合,かなりな確率で「失望」する。
でも,そのうちそれも青春だったと肯定するようになる。
お互いに同じだけ時間が流れているのだ。
それに「好み」は変わっていくものなのである。
【ラーメンは女である】より
南口の真ん前の角にあった「代一元」はマクドナルドになっていた
(店そのものは地下に潜ったようだ)
25年前「angle」片手にこの店に来たことをかすかに思い出した
一番好きでよく通った熊本ラーメンの店「火の国」は
何故か店名はそのままに「豚骨醤油」の店になっていた
やはり同じだけ時間が流れているようだ
昔と変わらぬ南口の階段を上り,改札前を抜けて北口に出る
西口方面に坂を上ったところに狭いライブハウスがあったっけ
「ロフト」だったか「屋根裏」だったか・・・
(今はどちらも南口にあるようだ)
ここで観たライブは「竹田和夫」(「CREATION」ですな)だったような
「森園勝敏」(こちらは「四人囃子」)だったような
それとも思いっきりフォークの「さかうえけんいち」だったような・・・
(♪ふるさとへ〜帰る〜少女)
どうも記憶が定かではない
でも懐かしさだけは残っている
そんな懐かしい気分のまま,駅前の書店で「自遊人」と言う雑誌を買った
「大人のラーメン学」と言う50ページほどの特集
全国各地の古いラーメン店が味わい深い写真で紹介されている
パラパラと見て,即,気に入ったのだ
下北沢は今見てもいい街だ
学生時代,こんな街に住めたら楽しかったろうなぁ・・・
憧れていたのはもう25年も前の話
まだいろいろな夢があって
これからそれを叶えられると思っていた頃の話だ
(2002/01/28)
去年の暮れの話なのだが
発作的に『懐かし系のラーメン』が食べたくなった
(年に何度かそう言うときがあるのだ)
その日選んだのは,あの「桂花@新宿」
新宿アルタの脇の路地を入ったところに,昔も今も変わらずに存在する店だ
で,1Fの狭いカウンター席
左奥と右手前に空席が二つずつ。その間には男女4人のグループ
肩をすぼめて右手前奥に自分の席を確保する
・・・あとから若い男3人組が入ってきた
奥の2つの席に2人が座り,さらに「すいません」と低い声
手前の4人グループに一つずつ席を移動してくれと言うことらしい
おいおい,1人座るために4人を移動させるのかい?
もうすぐ彼女達は食べ終わるんだぜ
思わず3年前に書いた「持論」を思い出して呟いた
「・・・小学生か,おまえらは」
とりあえず手前に1人座って,食べ終わったら移動したらいいだろうに・・・
ラーメン食べるだけなんだから迷子になるわけがない
さて,その4人グループもほどなく食べ終わり,替わりに座ったのは若いカップル
その彼女,どうやらこの店は初めてらしい
これまた「持論」で想定した場面だ
差し出された「桂花ラーメン」を見て
「おいしそう〜」
まぁわかる
スープを一口飲んで
「あっおいしい〜」
まぁいいだろう
続いて麺を食べる・・・ちょっと沈黙・・・でも
「・・・おいしい・・・」
嘘だ!!
桂花のラーメンは,ましてやその麺は
初体験で旨さがわかるほど甘ちゃんな麺ではない
事実この僕も,初食から25年経ってもまだわからないでいるんだもの
「これ,生煮えじゃないのか??」
それをわかった上で通う人間で
この店は30年以上もここに存在するのである
1年に何度か,ふと食べたくなってしまう僕のような人間が
それなりに多い店なのである
(2003/01/22)
僕の場合,祝日には祝日に食べるべきラーメンがある
それは日休のラーメン店
イマドキ土曜も仕事がある寂しい生活環境なので
平日はもちろん,土曜も昼間はなかなか東京では食べられないのだ
と言うわけで,先日の成人の日,やっと念願の「多賀野@中延」へ
(もっともこの店,今は日曜も営業している)11時30分の開店直後ですでに30人近い行列
食べ終わったのは1時過ぎ・・・でも納得
予定ではこの後「渡なべ@高田馬場」に行こうと思ったのだが
電話したら「2時には売り切れる」とのこと・・・間に合いそうもない
祝日だからこちらを先にすればよかった・・・
で,「はやし家@大久保」に向かう
昼のみ営業のこの店,今日初めて無事食べられた(笑)。
ところで
途中,通りがかった「純連@高田馬場」は歩道沿いに30人くらいの行列
去年の夏前に来たときには2〜3人の待ち客だけだったのに
休日に東京の話題店を効率よく回るのは難しい・・・
【つづく】
>その2
(2002/01/17)
【祝日に食べるべきラーメン その2】
> その1
と言うわけで,山手通りを南下し甲州街道を西へ向かう
田舎なら何でもない距離なのだが都心からでは遠く感じるのは何故?
目的は,過去何度か振られている「千ひろ@調布」
でも肝心の「鯛骨スープ麺」は既に売り切れ
20杯限定じゃなぁ・・・(いつ食べられる?)
あっさり都心に戻る。腹ごなしにはちょうどいい時間なのだ(←ラーメン好きの発想)
で,
「千代作@高田馬場」・・・閉まっている・・・調べたら日祝休に変わっていた
「じゃんず@練馬」も午後8時前には電話で終了のアナウンス
まだマスコミとかには露出の少ないレアな情報だったのに・・・
「えにし@恵比寿」は・・・電話の応答無し
でも「忙しいのかな」と解釈して店に向かってしまう悲しいサガ
・・・案の定閉まっている
貼り紙では「祝日も昼のみの営業」でしかも不定休だと!!
またも敷居の高い店ができてしまった
ふと,となりの店を見てびっくり
地獄ラーメン(激辛ですな)で有名だった「ひょっとこ@恵比寿」があるじゃないの
と言うことは,20年以上前にこの場所に来たことがあるのだ
記憶ではもっと地味な一角だった気がするのに
時日の経つのは早いもの・・・20年前だもの
策が尽きた・・・日休の店じゃないけど,最後は「オリオン食堂@南長崎」だ
なかなか凝った内装でいただく「無化調ラーメン」はイマドキ490円
しかもここの「特製カレー」は490円という値段から考えても出色の出来映え
今度は家族で来てみたいなと思った
(でも最近は娘達の方が休日は色々忙しかったりする・・・)
(2003/01/20)
もちろんインスタントラーメンも人並みに昔から食べてきたのだが
人並みに家庭を持った今もたまに食べたくはなる
で,カップラーメンより『即席麺』(古いなぁ)が好き
やはり麺は「茹でる」のが正しいのだ
お湯を入れて「ふやける」のを待つのはどうも性に合わないもの
インスタントと言えば
途中『柳昌麺』に一時王座を奪われたものの(笑)
30年来のマイベストは「サッポロ一番みそラーメン」
でも最近,マルちゃんの『昔ながらのみそラーメン』がちょっと気になっている
ノンフライの麺らしいのだが,細めなのに茹でるといい感じの太さになって
ぷるぷるした歯ごたえがけっこういい食感なのである
もちろん茹で時間は厳守。指定が4分なら3分45秒にタイマーをセットしよう
インスタントのスープに多くは望めないにせよ
お湯の量(たいてい500cc)を守れば蒸発分も含めて濃い目になるので
大きくはずれることはないだろう
ちなみに
ちょっと期待して食べた同シリーズの「昔ながらのとんこつラーメン」は
思いっきり普通のインスタント
白濁したとんこつ風のスープに普通っぽい細麺だった・・・
もっとも『博多』とか書いてはいないので,それはそれでいいのかもしれないが
(2003/01/10)
家族で「蒙古タンメン中本@上板橋」に行ってきた
もちろん激辛の店であることは承知の上
妻と娘2人がどういう反応を示すか見てみたかったから(←悪趣味)
結果は惨敗
けっこう辛いものは食べる小5の娘も「冷やし味噌」には一口でノックアウト(そりゃそうだ)
「また来ような〜」と言ったら顔をしかめられた(笑)
「女子供には『蒙古タンメン』は喰わせるな」
かな?
もっとも,ちょっと今日の出来はイマイチだったような
「辛いけどうまい!!」と言う初回の感動が薄れた・・・
ただ辛いだけと言うイメージ・・・麺ものびぎみで,しかもくっついていたし
営業時間が延びて今は午前2時まで営業しているようだから・・・
この店,四方の壁一面に今まで掲載された雑誌が飾ってあるのだが
1987年(昭和62年)の別冊「angle」・「全国版・究極のラーメン屋さん 全609」
まであったことには感激した(右奥の壁)
懐かしい・・・今も持っているけど(笑)
(2003/01/06)
こういうHPをやっているくらいだから,節目節目のラーメンにはこだわらなければ(笑)。
と言うわけで今年最初の1杯は意味あるものにしたいと新年早々東京へ(1/3)
実は「とらさん」の年末年始営業情報(=とらさんサーチ)で,
普段なかなか食べられない日祝休の店の何店かが営業しているとの情報を見つけたのだ
ポイントは「麺舗十六@要町」「とうかんや@南砂」「八島@神田」・・・
この機会にこれら未食で課題の店を一気に食べようともくろんだわけ
一番の目的は去年,目の前で売り切れた「麺舗十六@要町」
・・・しかし閉まっている(涙)・・・何故?・・・脱力感・・・でもしょうがない
こんなこともあるさ
雪が細かくなってきた・・・午後1時半過ぎ・・・代わりの店を決めなければ
「蒙古タンメン中本@西池袋」は開いていない・・・「無敵家@南池袋」はけっこうな行列(TVに出たし)だが・・・
1杯目にふさわしい店・・・おっ「べんてん@高田馬場」は営業している!!
が,雪混じりの雨の中,神田川沿いにずらっと並ぶ傘の列にあっさりくじける(食べてるし)
ならば次は・・・「メルシー@早稲田」だな。25年ぶりに食べてみるというのもいいネタだろう
・・・やはり閉まっている(笑)。まぁこのあたりはショックも少ない
飯田橋から靖国通りへ向かう。「斑鳩」は閉まっている
ここでふと思い出したのが「さぶちゃん@神保町」 ここが1杯目なら申し分ない
・・・が,当然の如く閉まっていた。
空腹だし,いっそ学生時代にお世話になった懐かしの
天丼orとんかつの「いもや」とも考えたがやはり閉まっている
目的ははだいぶ東に飛んで「とうかんや@南砂」
ちょっと遠くて効率が悪いがしょうがない
もうこのあたりになると着く前にほとんどあきらめていて
・・・閉まっているわな(枯涙)・・・そんなものだろう
こうなると次の「八島@神田」が営業しているわけもなく・・・
薄暗い神田の街に一人佇んでしまう僕
結局,また都心を西に横断して環七沿いの「せたが屋@野沢」へ
6時の開店前に20人以上の行列。待てば食べられるだけでも今日はありがたい
ここでめでたく今年1杯目・・・ホッとした
このあと「オリオン食堂@南長崎」にふられ(留守電では営業してそうだったのに・・・)
確実なところをと「一蘭@六本木」を目指すが,突然気が変わって「じゃんがら@原宿」(笑)。
何はともあれ8時過ぎでやっと2杯目・・
聞くところによると,「とらさん」の営業情報が投稿者の過失or悪意で誤って流されたようだ
参加型の掲示版・HP運営の難しいところ。同じくHPを運営する身として考えさせられる
と言うか,冷静に考えてみれば
日曜・祝日を定休日にしているような個人営業の店が
正月早々に店を開けているワケがない(笑)
大手の店でない限り,元旦からやっている店はないと思うべきだった
さて仕上げに考えていた「二郎@堀切」・・・なんと23時ですでに売り切れ
どうにも締まらない正月になってしまった(呆涙)・・・
(2003/01/04)
日テレの大晦日のラーメン特番を見た 紅白の裏番組の5時間のヤツだ
はるばる家族で食べに行った遠方の店が出てくると ちょっとうれしい
紅白とチャンネルを切り替えながら家族で大騒ぎしてみていた
「のんきや」なんてそうそう行ける場所じゃないもの・・・
ところで,番組の冒頭の99位〜95位でネット上で評判の高い
頑者@川越,マルバ@浦安,はまんど@香川,くじら軒@横浜,ぜんや@新座,花の季@宇都宮
あたりが続けて出てきた時には,ランキング的になかなかに厳しいものを感じたが
「全国民が選ぶ」という冠がついた番組のためか「地方の店」の選定に無理があったような・・・
宮城・新潟・京都・福岡あたりで選ばれた店に知らない店が多いのだ
何処も行ったことがあり その前にネットやラーメン本でめぼしい店は探している
多少なりとも店名くらいは印象に残っていて良いはずなのだが・・・
ネット上の話題の店と一般的な人気店は違うと言うこと?
僕の情報が古いのかなぁ・・・
あと,うまい具合にその県の店が1店くらい入るようになっていたが
その地方(地域)でその1店に票が集中すると言うことがあるのだろうか
実は4位の「蓬莱軒@甲府」には先々月(2002/11)に行ったばかり
日曜の6時過ぎで行列もなく普通に食べてきた。印象としては「昭和60年代の人気店」という感じ
(実際その頃に「全国の100店」と言うランキングに選ばれているみたい・店頭にその表示があった)
いずれにせよ
山梨に関係する票がこの1店に集中すると言うプロセスがどうもわからない
もちろん1位の「俺の空@高田馬場」には驚いた
2位まで見て,一般へのアンケートだから「武蔵」か「九州じゃんがら」あたりかなと思っていたし・・・
(武蔵はなんと108位だった・じゃんがらは例のごとく半端な順位じゃ出演しないのだろう)
もちろん「俺の空」は最近話題の店であり,僕自身食べてみたいと思っている店だが(未食・日休なのだ)
一般の人へのアンケートでもそれほど支持されているとは思わなかった
あの並びで行けば3位の「中村屋」あたりが前回1位の「大喜」にかわって1位になるのが順当だったように思う
ネット上の印象でも,一般受けする味の系統からしても,TVの絵的に言っても(笑)。
いや,10万人へのアンケートの結果だそうだから 僕なんかが文句を言えるわけもないし
首都圏と地方を単純に票数だけで比較するわけにはいかなかったにせよ
いったい,全国のどこにどんなふうにアンケートを配分したのだろう?
いずれにせよ「俺の空」は当分の間食べられそうにない・・・
(2003/01/01)
昨日に続き「日テレの大晦日の特番」ネタを
改めて数えたらベスト99のうち,未食店がなんと42店もあった
まだまだ精進が足りないと言うことだろう(笑)
で,未食店を詳しく分析すると
評判はわかっていても営業時間の関係で食べられないでいる店が6店
1位・俺の空@高田馬場,14位・多賀野@品川,25位・大陸@新横浜77位・渡なべ@高田馬場,78位・えにし@恵比寿,99位・頑者@川越
「多賀野」はHPを開設した頃(1999年)からの宿題の店なのだがハードルは高くなるばかり・・・
名前だけでは最初ピンと来なかった「大陸」は「新横浜ラーメン博物館」の店だったのね
知ってはいたが遠くて行けないでいる(or行けそうもない)店が13店
5位・天天有@京都,9位・黒亭@熊本,19位・和田屋本店@鹿児島,26位・てつや@札幌28位・つたふじ@尾道,29位・大喜@富山,45位・いのたに@徳島,52位・あじさい@函館
54位・一蘭@博多,60位・通堂@那覇,65位・五福星@仙台,75位・龍上海@山形
まぁ博多に行ったときあまりの行列にくじけた「一蘭」は東京に進出したのでよしとしよう(笑)。
栃木ラーメン本掲載の23位「おおもり@黒磯」は先月那須の元湯に家族で行ったときに寄れたのだが時間の関係で「よし川家@大田原」に行ってしまった。残念。それにしても順位が高いなぁ・・・
あと,名前を聞いてはいたがあまりそそられないでいた店が4店
27位・末広家@千葉,43位・じゃかじゃか@新宿,70位・刀削麺荘@神田,74位・大勝軒@江古田「末広家」は家系だろうし,「じゃかじゃか」はあとにも先にもこの番組以外では名前を聞かない店だし・・・
さらに首都圏で名前さえ知らなかった店が意外に多く4店もあった
32位・素彰@高田馬場,56位・玄武@南池袋,71位・伽藍堂@町田,91位・支那そば麺家@新橋
新しそうな店だけど人気急上昇中の店なのかしら・・・
最後に地方で知らなかった店は15店
15位・松下@高松,34位・ちょうちん亭@宮城,35位・屋号なし屋台@弘前38位・信濃路@大阪,40位・橋本食堂@高知県須崎,46位・天心@米子
47位・横道@熊本,55位・KENZO@博多,59位・大福@小倉
66位・本竈@宮城郡,68位・ちいふ@京都76位・とん吉@福岡
84位・東龍@京都,88位・悦ちゃんラーメン@稚内,89位・石門子@新潟
まぁ「信濃路」「天心」「東龍」「石門子」とかは手持ちの資料でも各地域の人気店ではあるようだが
こう言った地方の1つの店にその地域の票が集中するのは大変だと思うのだ・・・
やはり「全国民が選ぶラーメンランキング」などと言うものは
国会議員の人気ランキングみたいなものかもしれない
選挙の時の得票数だけですっきり順位が決まるわけでもないし
地方ではその地域の圧倒的支持を受けていないと なかなか全国レベルにならないと・・・
もっとも今回の店は「地域の定番の店」と言うより
「マスコミに露出していなかった店」が多かったように思う
あと,記憶より各店の行列が妙に長かったような
たしかに上位で言えば2位の「大喜」,3位の「中村屋」,10位の「青葉」,14位の「多賀野」,
17位の「道頓堀」,22位の「ごとう」あたりの行列は まぁだいたいいつもとんでもないものなのだが
たまたま年末(12/29)に行った8位の「あ・うん@池袋」・・・全然 行列なんてなかった
31位の「婆婆@高田馬場」も明治通りの交差点角の一等地なのにその時の客は僕ひとり(12/23)
どちらもネットやラーメン本で話題になっている,新しくて特徴あるいい店だとは思うのだが
一般の人へのアンケートで上位に来た(=票が集中した)のを見ると不思議な気もする
(2003/01/02)
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【お題】
ホープ軒を語る女
朝日新聞
ワールドカップ!!
河島英五
松山千春
中村雅俊
小田和正