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奥飛騨〜高山〜能登半島・ラーメンと温泉の旅(00/09/22〜24)

9月22日(金) 念願の土日祝休のラーメン!がんこ&勇+ぽっぽっ屋
9月23日(祝) 奥飛騨から高山,そして富山。まずはラーメン4杯
9月24日(日) 思いつきで能登半島一周・金沢でラーメン2杯
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 9月22日(金)念願の土日祝休のラーメン!
 ★ がんこ@末広町〜ぽっぽっ屋@小伝馬町〜勇@銀座
まとまった「夏休み」と言うものがなかった我が家にとって,貴重な連休が始まる。平日だが,午後の仕事をキャンセルして出かけることにする。となれば,初めて念願の東京の「土日祝休のラーメン」をからめられるのだ。が,小3の娘は通常どおり授業があったので出発は3時半になってしまう。自宅から5分のひたちなかICから高速に乗り東京へ。順調に常磐道を南下するも,三郷から先が大渋滞。平日はいつもこうなのだろうか。一般道に降り,金町に抜ける。なんとか6時前に秋葉原に到着。
まずは「がんこ@末広町」。続いて「ぽっぽっ屋@小伝馬町」へ。>「食べ歩き日記」(00/09/22)参照
本当は我が家のお気に入り「久松温泉@池上」に行こうと思ったのだが,「勇@銀座」を考えていたので時間的にちょっと苦しい。近場の「麻布十番温泉(越の湯)」へ。その間に僕はあと一杯なのである。無茶だとは思うが,貴重な平日の東京。しかたないのだ(何が?)。目的の「勇@銀座」へ。>「食べ歩き日記」(00/09/22)参照
麻布に戻り,家族を乗せて青山〜渋谷〜新宿と抜ける。甲州街道を東へ。いつものパターンで,「都下のラーメン」をチェックするつもりだったのだが,さすがに今日は限界を感じた。しかも工事で大渋滞だったので,調布ICから中央高速に乗る。珍しく起きていた妻と甲府盆地の夜景を堪能しながら西に向かう。
そのまま松本ICまで。深夜0時過ぎ,野麦街道をひたすら西へ走り,上高地方面を目指す。上高地手前からは新しくできたトンネル(「安房峠道路」=これが出来て信州から奥飛騨〜高山が通年通行が可能となりホント近くなった・普通車750円)を抜けて「奥飛騨温泉郷」まで行ってしまう。
静かな新平湯温泉の街中を抜け着いたのは上宝村・栃尾温泉の「荒神の湯」。今回の旅の基本となった「まっぷる・高山飛騨・上高地」(昭文社)のデータでは「24時間誰でも入れる」(しかも料金は「寸志」)となっていたのだが,午後9時で湯が抜かれていた。温泉はあきらめ,その川沿いの駐車場で車中泊。
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 9月23日(祝)奥飛騨から高山,そして富山へ。まずはラーメン4杯
新穂高の湯@新穂高温泉:上宝村新穂高温泉・8〜21・無休・¥寸志
と言うわけで次に考えていたのは新穂高温泉「新穂高の湯」。朝一番で考えていたがあいにくの雨。しかも,「まっぷる」の写真では混浴で水着可だったので,家族みんなで入れるかと思ったのだが,橋から見下ろせる川沿いにあるこの大きな無人露天岩風呂に,裸のおじさんがせいせいと1人で入っている。妻がさすがにしり込み。雨が強くなり子供もちょっと・・・。またも断念。男同士ならおすすめである。
新穂高ロープウェイ@新穂高温泉 :8:30〜16:30・無休・¥2800(往復)・P800台(有料)
新穂高温泉から標高2156Mの西穂高口まで全長3200Mをいっきに登る東洋一のロープウェイ。平成10年には国内初の2階建てロープウェイが登場したそうで,今回の旅のメインとなるはずだったのだが,いかんせん雨で視界が悪い。「家族4人で1万円近い出費で何も見えないのでは・・」と,妻と相談の上中止。今回の旅の根本的な計画の見直しが必要になってきた。時間を持て余してしまうのである。それにしても,バスターミナル前の建物の2階にあった「村営食堂」にはへこんだ。高いわり(1000円前後)に量も味も・・・。うまいラーメンが食べたい。
ひらゆの森@平湯温泉:上宝村平湯763-1 無休 10〜20:30 外来入浴500円
結局,安房峠道路出口まで戻り,その前にある「ひらゆの森」へ。「まっぷる」では「13もの露天風呂が点在する」と言う紹介だったが,要するに古い温泉旅館を日帰り入浴客目当てに改築し,内風呂の外の中庭に岩風呂をいくつも作ったと言う感じだ。休憩室は昔のまま。でもまぁやっと一息と言う感じだ。お土産も買った。
予定よりかなり早く高山に向かうことになる。街道沿いに「飛騨めん処板蔵」と言う,工場を併設した大きなラーメン店があった。たしか10年前に高山に来た時に飛び込みで入った店だ。その頃は何の情報もなく,でもラーメンは食べたくてこう言う店に入っては「う〜む」と唸っていたのである。今回は違う。「高山ラーメン」を食べるのだ。情報源は前記「まっぷる」と「全国美味しいご当地ラーメン」(竹書房)。2誌に共通して掲載されている3店をまわるのだ。
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 ★ やよいそば@高山:高山市本町4-23 火休 11〜19 P2台(宮川沿い)
高山市中心部を南北に流れる宮川のやや北側寄り,水鳥が遊ぶ弥生橋たもとに立つ店。創業半世紀の老舗だそうな。外観は名前どおり日本蕎麦屋と言う風情。店内は間口幅そのままの狭い店で,左にカウンター,右に6人掛けのテーブルが3台。日曜の1時過ぎで満席である。壁に並んだメニューの種類は意外に多い。基本の「中華そば」は濃い醤油色。節系の味も強く,蕎麦のかえしを鳥ガラスープで割ったような感じだ。自家製と言う麺は細麺で縮れも強い。全体としては「昔懐かしい味」。「持ち帰りラーメン」を始めた(10年前)ことで有名だが,この味なら自宅でもそれで再現できると思う。シンプルな味なのだ。一方,店の雰囲気からすれば異質な「とんこつラーメン」は最近始めた新メニュー。とんこつでこってりとしている。もちろんこの店のレベルでであり,しっかり醤油色のものだがいい感じだ。一般的にはこちらの方がラーメンらしい感じがするが,観光客として「高山」を感じるにはやはり中華そばかな。つけ麺だと思って娘に「ざるそば」を注文したら蕎麦が出て来た。それはそれで蕎麦の本場だから,娘は喜んでいた。だって滅多に蕎麦屋には入らないから・・・。
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 ★ まさごそば@高山:高山市有楽町31-3 水休 11:30〜19 P2台
高山市街地の中心部「筏橋」西側のなんでもない路地裏にある。橋の東側は『上三之町の町並み』の観光スポットだがこちらはまるで静かなもの。うっかりしていると通り過ぎてしまいそうな地味な店だが,狭い店内は満席。正面のカウンターの中に派手なチャイナ帽をちょこんと頭にのせたひょうきんな感じの店主。屋台時代からなら60年以上になると言うこの店。奥行きのない,小さな飲み屋のような店内。正面にカウンター。その向こうの調理場を見下ろすように座る。メニューは中華そば(550円)と大盛り(750円)のみ。長ネギ(飛騨ねぎ)をまな板を使わず包丁でチャチャッと削ぎ落とすのが特徴的。スープは小さな寸胴鍋にタレとすでに混ぜられて熱々で入っている。これが高山の標準らしい。見事に醤油色のあっさり味。胡椒がかなりきついかな。もっとも,それがなければこのスープはどんどん日本蕎麦の汁に近づいて行くとも思える。麺はコシの強い縮れ麺。量的にはさほど多くないから連食も苦にならないが,やよいそばとの差もあまりなく「ふ〜ん」と言って納得するしかないかな。年輩の人の受けはいいと思う。
光記念館@高山:高山市中山町175 月休 10〜17 \900 P131台(無料)
平成11年4月に開館したと言う,高山北西部にあるこのミュージアム。「まっぷる」を見て面白そうだと行ってみたのだが,どうも雰囲気が違う。敷地の使い方が半端ではない。駐車場も広大で(無駄なくらい),そこから見える巨大な石造の本館は神殿のよう。地下3階までまず下りて,ロダンの弟子の彫刻が並ぶエントランスから館内へ。案内の人も実に馬鹿丁寧。そう,ここは某宗教のコレクション資料館みたいなものだったのだ。入っていいものかどうか妻とちょっと迷ったが,他に当てもないのでそのまま入館。室内で野球でも出来そうな広さの中央のピラミッドホールは地下2階から地上1階までの吹き抜け。移動可能な実物大の能舞台まである。その脇の展示スペースでは「池田満寿夫展」をやっていた。その他,考古学・地質学・日本画等よくもこれだけ集めたものだと思うくらい様々な遺跡・美術品が並ぶが,どうにも何を見せたいのか絞られていない感じ。感心はするがまとまりがないのだ。屋外の実物大(?)の恐竜だけは娘達に好評だった。そそくさとクルマに戻り,再び高山へ。
『高山陣屋』から『上三之町の町並み』へ

高山市の中心部,全国でも唯一江戸時代の陣屋がそのまま残っていると言う『高山陣屋』<高山市八軒町1-5 無休 8:45〜17 \420 市営P56台>から,宮川にかかる赤い「中橋」を渡ると,もっとも高山らしい風景が広がる。道の両側に水路が走る,細い路地の両脇に並ぶこげ茶色で統一された木造の町並み。窓は「ミセ」と呼ばれる格子窓。ここ『上三之町』は400年前の町並みが保存されているところ。もちろんそこに軒を連ねる一軒一軒はいろいろなみやげ物店。徹底的にイメージを統一しているのだろう,華美なところはまるでなく,すべてがしっとりと落ち着いていて散策にももってこいだ。その中ほどのさんまち通りとの交差点近くにあったレトロな喫茶店(カフェと言うべきか)に「アイスクリームを食べたい」と言う妻と娘を残し,懲りない僕はもう一杯。高山陣屋の南側にある「豆天狗」なのである。

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 豆天狗@高山:高山市八軒町2-62 火休 11〜20:30 Pなし
「ようおいでくださいました。ありがとね。」カウンターの中の低い調理場にはかなりの年配の小柄なおばあさん。客が来るたびにお題目のようにこの言葉を繰り返す。メニューはシンプルに中華そば(550円)とその大盛り(750円)のみ。上記2店と違いこちらの麺は縮れが少ない。スープはそばつゆ+「油」そして「胡椒」という感じだ。「ご当地ラーメン」の情報では「新派」と言うことだったが,むしろオーソドックスでより和風の感じが強く,より「そば」に近づいたと言う印象。和風なのである。おばあさんのイメージが強かったからかもしれないが・・・。いずれにせよ,「高山に来たんだなぁ」と言う「空気」を感じさせてくれる雰囲気を持った店である。一方,店の壁にはサザンの茅ヶ崎ライブの資料なんかが貼ってあってちょっと異質な感じがした。若い後継者でもいるのだろうか。
飛騨米屋:高山市名田町5-95 8〜20(食事は11〜)不定休 店裏にP7台
さすがにラーメンばかりでは申し訳ない。高山陣屋からほど近いこの店を「まっぷる」で探し出す。「NHK高山」の北側,喫茶部と食事処が隣同士で並ぶ,年季の入った素朴な感じの店だった。食べたのは朴葉みそ定食(900円)。自家製の田舎味噌に山椒やえごまなど7種類の調味料をブレンドしたものを朴葉の上で焼きながら食べるのだ。これに飛騨牛のサイコロステーキを組み合わせた「ステーキ定食」がおすすめ。一方,仕込みに2日かけると言う隣の喫茶部のカレー(600円)の方は,かなりじっくりと煮込んである一品で,深みのある辛さ。子供達にはすこぶる評判が良かった。
さてどうするかである。もともと漠然とした計画しか立てていなかったから,一応,奥飛騨〜高山と来て当初の目的は達してしまった。しかもこの雨。「白川郷」も考えていたのだが雨はつらい。妻の「日本海に出て能登半島とか・・・」と言う一言に「え〜っ」と言いながら調べて見ると,意外に高山から富山までは近いことに気づく(約80km)。決定だ。その場の思いつきで「能登半島」を目指すことにしたのである。これが我が家流。
高山から富山へ。越中東街道(R41)を北上する。 > 「奥飛騨・高山・能登半島〜ラーメンと温泉の旅・その2」へ
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