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家族で楽しむ宇都宮ラーメン紀行 1999.5.30)(1999.10.11

>栃木県の他の地域は「栃木ラーメン紀行」へ

趣味のラーメン食べ歩きにもれなく妻と子供(娘2人)がついてくるという宿命を背負った僕にとって,いかにして妻を納得させ,子供が満足する休日を過ごせるかは一番腐心するところである。今回は近場(といっても自宅から80km)の宇都宮に行ってみた。実は意外なことに,茨城に住んで,毎週のように東京に食べ歩きに行っているにもかかわらず,今まで宇都宮でラーメンを食べたことがなかったのである。佐野ラーメンは何回か食べたことがあるのだが,さっぱりしていてもの足りない印象があった。従って,西に(つまり茨城から栃木方面)に出かけるときは,ラーメン食べ歩きの楽しみはいつもなかったのである。街道沿いのラーメン店に飛び込みで入っては「うーん」といってばかりだった。

バカうまラーメン花の季@宇都宮」のバカうま度
「ラーメン登竜門」に出た「どる屋@宇都宮
あの「支那そばや」の弟子という「彩華@宇都宮」
栃木の「家系」=「栃木家@宇都宮」 
もうひとつの本格家系「元町家@宇都宮
ネットで早くも話題になった「支那そば響屋@石橋
チェーン店と侮るなかれ「小菜房@宇都宮
函館味噌に独自の香辛料「紅蘭@宇都宮
中華系の名店「壱番星@宇都宮
インパクトある太平縮れ麺「一品香@宇都宮
本格的博多ラーメンが味わえる「風林火山@宇都宮
あの一風堂と宮グループが合体「風神社中@宇都宮
若い夫婦で作り出す伝統「麺らいけん@宇都宮

ろまんちっく村@宇都宮』をからめて家族をよろこばす方法
ツインリンクもてぎ@栃木 』と宇都宮のラーメン
ロマンの湯@芳賀

> ミカミさんの「栃木のラーメン食べ歩き」を参考に食べ歩いている

>「ベスト・オブ・ラーメン★栃木」(2001年・下野新聞社)も追加

>TVチャンピオン小林氏の「栃木のおいしいラーメン63」も

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バカうまラーメン花の季@宇都宮 : 宇都宮市宝木本町1140-99  11:30〜14:00・17:00〜20:00  月休

  宇都宮の中心部から北西,「ろまんちっく村」へ向かう県道(新里街道)が東北道と陸橋で交差するすぐ手前左側にある。第2回TVチャンピオンであのラーメン王・武内氏(現・横浜ラーメン博物館広報担当)と優勝を最後まで争ったという店主が「ラーメン好きが講じて」つくったと言うから,歴史自体はそんなにあるわけではない。このへんの経緯は,ジャンボさんのHP(「じゃんぼのラーメン三昧」)の中の「ラーメンは人なり 第1回」に実に詳細に書いてある(現在はそのコーナーは閉鎖され『湯気の向こうの伝説』が出版されている)。
   水色のその建物は「赤い派手な看板」が多い地方のラーメン屋の定石からすれば実に地味で,意識しなければ簡単に見過ごしてしまいそうである。街道沿いのスナックといった感じの外観なのである。しかし店内は意外に広く,入って右側(窓側)に4人掛けのテーブルが5つ,左側は座敷で,ゆったりとテーブルが5台並べられる。厨房は奥まったところにあり,「いらっしぃませ」という声は大きく響くものの,店主の顔は見えず,これまたラーメン店のイメージから外れる。日曜の5時過ぎ,すんなり座敷に座れたが,程なく満席となった。
   ばかうまラーメン(麺2玉・卵入り・720円),ラーメン(550円),ハーフラーメン(450円)を注文する。スープは濁った醤油色,うっすらと油が浮く。味は魚系のダシを強く感じる。大勝軒(永福町)と同系統の濃い味(しょっぱいという意味ではない)だと感じた。しかししつこさはない。「おおっ」と感じた。店員さんは同じスープだと言ったが,3種を同時に食べてみると,やはり「ラーメン」が量的にバランスがよいと感じる。もっとも麺2玉の「ばかうま」も,この手の大盛りラーメンにしてはいい感じだ。4才の娘に少しわけたのだが,最後はもう少し麺が欲しくなるくらいだった。それだけ濃いスープとの絡みがよかったのである。さて,最近ではいっぱしのセリフを言うようになった8才の娘が「麺が違う」といったその麺(こちらは東池袋の大勝軒風)は,つるつるしたストレート麺。伸びればもてあましそうなタイプの麺だが,程良く固めで,しかもそれが最後まで持続した。チャーシューは最高レベル,太肉(ターロー)のように柔らかく,最近では「民民ラーメン@堤通」(東京)以来の感動である。娘も「お肉がおいしい」と大満足だった。
   栃木には,観光地が多い。日光・那須・塩原・・・。宇都宮市街から遠く不便なこの「花の季」も,宇都宮 ICからはすぐ近くである。車で10分くらいか。観光帰りに高速からいったんおりて食べてくる価値は十分にあると思う。少なくともラーメン好きならそうすべきだ。茨城に住み,東京のラーメンを食べ歩く僕だからあえて言おう。宇都宮の「花の季」は「東京レベル」のラーメンである。同じタイプの地方都市である水戸近郊に住む僕からみればうらやましい限りである。(1999.5.30<TOP>

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どる屋@宇都宮 :宇都宮市中央2-8-6  11:00〜14:00・17:30〜20:00  無休

 「どる屋」の名前を知ったのはつい最近のことだ。TV東京の「ラーメン登竜門」という特番でだ。横浜ラーメン博物館出店を賭けてのオリジナルラーメンのコンテストだったが,僅差でやぶれはしたものの,決勝での余裕を持った戦いぶりが印象に残っている。てっきり東京の店だと思っていたが,宇都宮と聞いてさらに驚いた。出場の経緯は知らないが,全国にあるご当地ラーメンの老舗というわけではなかったからである。まさに「一(いち)ラーメン屋の意地」を賭けての出場だったのだろう。

「どる屋」は「花の季」と対照的に,宇都宮の市街地のど真ん中にある。市役所のすぐ北側だ。もっとも店は路地に面しており,その外観は喫茶店風,店内も4人掛けのカウンターにテーブルが5台である。もともとはラーメン店ではなかったのではないかと思う造りの狭い店である。その中で店主夫妻が忙しく働いていた。奥さんの人当たりがとてもいい。控えめでメニューの質問にも,こちらが申し訳なるくらい実に丁寧に答えてくれた。最近は「一歩@杉並・成田」の奥さん(だと思う)に続いての好印象だ。

そんなわけで,2時間前に「花の季」でみんな食べたばかりなのに,説明を受けたラーメン3種を頼んでしまった(妻からあとでクレームがついた)。ラーメン(500円)・香りネギラーメン(650円)・宇都宮ニラネギラーメン(600円)である。すべて固め・こってりにしてもらう。前2者のラーメンは,こぶりだが,深めのしゃれたどんぶりに入る。やはり魚系のダシを強く感じる醤油ラーメンだが「花の季」よりはすっきりしている。麺は縮れ麺。固めにして正解。とても食べやすくするする入る。連食となる妻もあっさり食べてしまった。特筆すべきは「香りネギ」の方。僕はネギラーメンはネギの味に引っ張られて嫌いなのだが,ここのは違った。山盛りのネギに店主がテーブルまで来て「ネギ油」をかけてくれるのだが,ネギの嫌な苦みを感じなかった。初めての経験だ。しかも「ネギ油」をかけた分こってり感が増し,実に僕好みの味になった。本来はすっきりした醤油味だが,+「こってり」とこの「ネギ油」によってコクと甘みが増すのである。またも「おおっ」と感じてしまった。問題は,最初に運ばれてきた「ニラネギ」だった。トウバンジャの辛みのあるニラとネギのあんかけののったもの。他の2種と比べるとかなり大きめのどんぶりに入ってくる。当然熱い。ひとめで「多いなあ」と感じてしまう量だ。隣のカップルもおしゃれな感じの彼女の方が「ネギニラ」を注文して持て余してしまい,どんどん無口になっていくのがわかった。こちらも同じ。家族全員腹一杯だったが「注文していて残すのは失礼である」というのがわが家のモットーなので,手分けして食べるのだが力尽き,少し残してしまった。苦しかったが,店を出た後でニラとネギの味がよみがえってきて,旨さを感じたが・・・。でも基本は「ラーメン」(もしくは「香りネギ」)を食べて,何回目かに「ネギニラ」を試すのがいいと思う。あんかけでせっかくのスープと麺の良さがわからなくなるからである。肝心なことを忘れていた。ここのチャーシューは旨い。「花の季」とは違いローストしたもので,箸でちぎれるような柔らかさは当然ないが,かなり厚めに切ってある。これまた,肉はさほど好きではない娘が「おいしい」と言って食べたほど「肉のうまみ」を感じる物だったのである。+150円でチャーシューを倍々の量に増やしてくれる。4才の娘は帰りの車でいつの間にか寝てしまったが,その手には奥さんがサービスで出してくれた「キティちゃん」の箸袋がしっかり握られていた。一度落としたらすぐ(あっというくらいすぐ)新しいのを持ってきてくれたのである。「どる屋」はこの「きくばり」奥さんと,若いが職人肌の店主でやはり「東京レベル」のラーメンを作り出しているのである。(1999.5.30

1999年10月11日

閉店間際の午後8時ぎりぎりだったのだが,灯りが見えたときは夫婦でガッツポーズ。いつもと違い今回は十分な運動の後(ろまんちっく村のプールで泳いできた)だったので,期待充分。ましてや,「花の季」からの連食だった前回と違い,空腹で食べた今回は「いやぁ,おいしいねぇ・・・」と夫婦でしみじみ。僕は「香りネギ・こってり・固め」,妻は「2枚入り・こってり」,娘達は「ラーメン・一枚入り」だったのだが,スープも一滴も残さず食べたのは言うまでもない。今回は妻の「ラーメン・こってり」が一番バランスが良くて気に入った。もちろん「香りネギ」のネギそのものうまさも申し分ない。あと,相変わらず感じのいい奥さんで,そのやさしい応対にはホッとする。子供の「ラーメン・一枚入り」の大きなチャーシューもちゃんと二つに分けられていた。こまやかな心遣いのうれしい店である。僕達のあとに来た常連らしき客と,飄々とした店主が先日発売になった「ポタ」(10/19号・小学館の情報誌・ラーメン特集が組まれていた)を見ながら話している。新しくできた店の評価にまで話が及び「ミカミさんの評価は4点だった云々・・・」と力が入っている。栃木でのミカミさんのHP(「栃木のラーメン食べ歩き」)の信頼性はかなり高いようである。僕はこわくて店の評価ができない。好みはあっても,自分の味覚の客観性にそれほど自信がないからだが,見習いたいものである。()<TOP>

2002年11月01日

今日は新メニューの「ねぎにら新麺」(750円)をいただく。宇都宮産のそば粉を使った薄茶色の手もみ縮れ麺。配合はそば粉と小麦粉が1対9だそうで,かすかにそばを感じるその麺は絶妙の風味。あくまでラーメンの麺なのであり,そばが必要以上に自己主張していないのがいい。だって食べたいのはラーメンなのだから。具はネギとニラを交配した県特産のネギニラともやしのいり卵。他に注文したラーメン・焼き豚1枚入り(550円)と香りねぎラーメン(650円)を例の如く家族で交互にいただく。やはりこの店はいい。妻も全幅の信頼だ。

2003年6月01日

今度の日曜に「鮎だしのラーメン」と書いてあったのでちょっと後悔。客との会話で「つけ麺は6月半ば頃から」と聞いてさらに悔しい思い(笑)。そもそもつけ麺の存在を知らなかったもの。食べたのは香りネギラーメン。けっこう厚めに反り返っているものが山盛りなのだが,ネギ特有のくささがない。ネギそのものががうまいと感じるのはここのネギだけだ。ラーメンと一緒にひょうたん型の木製容器に入った七味唐辛子が運ばれてきたので「???」と思ったら,壁には「七味をラーメンに?」の記事が。この店の特製七味の話題の記事のようだが,青のりが入っている感じだ。たしかにひと味違う。ここの鯛ダシのスープにはけっこう合うと思う。

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彩華@宇都宮 :宇都宮市針ヶ谷1-21-6 第1火水休 11〜14:30/17:30〜21

国道4号バイパスから宇都宮の外周を回る環状線(R121)に入り,日光街道(R4)を越えた「兵庫塚入口」交差点を左折。1分ほど南下した右側にある。新しい店で,道路側は全面ガラス張り,その前に6台ほどの駐車スペースがある(向い側の空き地も駐車場)。暖簾の奥の入口は黒い引き戸。趣がある(と,妻は妙に感心していた)。広い窓に面して4人がけのテーブルが6台。カウンターは調理場側に7席でその間の空間が空いているから店内は広々としている。静かな店だ。この店は「支那そばや@藤沢」で修行した女主人が平成10年に開店した店という。素材の薀蓄(メモしてないので忘れた)の書かれたメニューを見て,醤油ラーメン(650円)2杯と塩ネギラーメン(650円)1杯を注文する。実は「支那そばや」は三軒茶屋(東京)の支店でしか食べたことがないのだが,そのイメージからするとスープは少しにごり加減だが,はっきりしたわかりやすい「うまみ」を感じるラーメンである。だいたいにおいて「栃木」なのだ。「茨城」に住む僕と同じ県民性をもった客層が相手なのである。「繊細な」とか「わずかに感じる」なんていうスープを作っても始まるまい。この「うまみ」を出してるのが「天然の素材」なのである。もちろん麺にもこだわりがあり「自家製麺」。細いツルツル麺だが固さが丁度いい。するする入る。チャーシューもやわらかい。「お肉もっと」子供も食べやすいので満足。一方の塩ネギラーメンは,いわゆる短冊に切ったネギではなく,細く糸状に切ったネギが丸まってのるもの。これまたはっきりした塩の味で,食べやすい。もっとも子供には醤油の方が人気で後まで残ってしまった。普通のラーメンならのびてだめな時間だったが,けっこう食べられた。麺自体がのびにくい麺なのだろう。そういえば,この店には宇都宮の必需品(?)である「餃子」がない。だから油のはじける音もなく,静かですっきりしているのかもしれない。女性好みの店だ。妻はレジにあった「粟国の塩」という天然塩(1260円・沖縄産)を買ってきた。妻が何に使うのかはわからないが,この店はとにかく全国から集められた素材(醤油・昆布・鰹節・・・)にこだわった店なのである。こんな店が宇都宮にあることがすごいと思うのだ。(1999.10.11<TOP>

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栃木家@宇都宮 : 宇都宮市宿郷5-28-10 月・3火休 11〜22 

国道4号線本線沿い,茨城に向かう街道(国道123号)との交差点(平松町)のすこし北側にある。入り口上の看板には,「拉麺・栃木家・餃子」と大きく書いてある。「家系」と言えど宇都宮では「餃子」は外せないようだ。店内は広く,右側にカウンターで囲まれた,客を見下ろすような高めの調理場。左側にテーブル席(レストラン風の木製のイスとテーブル)が3台。店員はお馴染みの「家系」スタイルで,白シャツに白ズボン,白長靴に白タオルの鉢巻をしている。見た目はは少し「こわもて」が多い。威圧感がある応対なのだ。埼玉の「石川家@岩槻」で修行したようだ。石川家の前で腕組みして写した写真が,右奥の壁に誇らしげに飾ってある。ラーメンは650円。まさに「家系」のスタイル。薄茶色に濁ったスープに,バラ肉チャーシュー・海苔3枚・ほうれん草がのっている。麺は丸目の断面で太目のもの。つるつるしていてけっこう固め(表示はみつからなかったが,頼めば茹で加減は調節してくれると思う)。さて,肝心のスープの味なのだが,鶏油の甘味も相まって家系らしく「こってり」している。『マイルド〜ワイルド』という尺度でいえば『ワイルド』寄りである。ただ,アクのような細かいカスが目に付いた。麺に絡み付いて気になるのだ。丁寧さに欠けるのか,「狙い」なのかはわからないが,いずれにせよ「匠家@水戸駅南」では見られないものである。(1999.11.28

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元町家@宇都宮 : 宇都宮市池上町4-6 水休 11〜23(日祝〜22)

さすがに宇都宮の中心部は開けている。いつも東京に連れて行ってるからか,上の娘が「東京に来たの?」と言っていたくらい。その駅(JR宇都宮駅)に向かう片側3車線の中心の通りの1等地(向かいは東武ホテル)にこの店はある。東武宇都宮駅からはすぐそば。「栃木家@宇都宮」に続き栃木ではまだ貴重な「家系」の店だ。周りは高いビルだらけのこの店は,手前にテーブルがひとつあるものの基本的に奥に続く高いカウンターのみの店。中年の店主夫婦の経営のようだ。入り口脇の券売機でラーメン(650円)の食券を購入(家系には珍しく中華そば・590円というのもある)。こってりトンコツ醤油のスープの味付けは濃い目だが,鶏油も多量に入りまさに「濃厚」。「お約束」の太麺は「家系」のスタンダード「酒井製麺」。誇らしげに店頭に麺箱が積み重ねられていた。固さもほどよく,するする入る。具は厚めのチャーシューが2枚。ほぐれるやわらかさ。接客態度も「栃木家」のように「ワイルド」ではない。気に入った。娘も「おいしかった」と言っていた。> 「食べ歩き日記」(2000/03/12

2001年04月15日)=「実食報告」

2002年11月01日)=「食べ歩き日記」

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支那そば響屋@石橋:下都賀郡石橋町下古山292 月休 11:30〜14/17:30〜20:30 <0285-53-6008>

2001年6月14日にテレビ朝日で放映された「せきらら白書」の中で,ラーメンフリークが食べ歩く栃木の店の締めの店として取り上げられた店。その情報を入手していたので,4日前のこの日,いち早く食べておこうという目論見だ。国道4号線(旧道?)で石橋町に入り,三菱ディラーの信号を西進し最初の信号を南下。まもなく右側の黄色い看板が目印。石橋高校の北側方向と言うことになる。店自体は新しいものの,テーブルが横に3台並ぶこじんまりとした狭い店内。正面の調理場との境がスモークガラスになっているのがちょっと気になる。夫婦二人で営業しているような感じだ。らーめんは480円と,新しい店としては実に良心的。スープは淡い醤油色のすき通ったもの。「こってり」とは対極にあるはっきりした味つけ。わかりやすい味とも言える。麺はふぞろいの平縮れ麺。具はちょっと厚目のバラロールチャーシュー。店の人の勧め通り、卓上の「香味オイル」と「やくみ」(揚げネギとトウガラシを合わせたもの)を加えると、各々でまたかなり違った味わいを楽しめる。これならこれから人気が出る店だと思う。>(2001/06/10

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小菜房@宇都宮 : 宇都宮市下平出町上河原1439-2 無休 11〜翌1<028-664-0088>

国道4号線バイパスから柳田街道に入り少し走ると,遠目にも鮮やかな電飾が見えてくる。本の写真である程度わかっていてもちょっと引いてしまう外観だ。かなり派手。キャッチコピーも百花凌乱。「激うま!!一度食べたらやみつきラーメン」「味自慢!!あっつあっつのパリパリ餃子」。きちんと舗装され広々とした駐車場も,「いらっしゃいませ〜」の若い声が響く明るい店内もチェーン店のそれ。茨城で言えば「古譚系」の雰囲気だ。こういう店をこの日選んだのは,子供用にご飯ものを入れるバリエーションが欲しかったから。で,まずは「石焼きキムチチャーハン・480円」。熱々の石の器の中央に,刻み海苔がかけられたオムレツとメンタイコがど〜んと盛られ,キムチと挽き肉が混じる。ご飯自体は炒めた感じはないが,おこげで底はパリパリ。これも確かに『炒飯』かもしれない。けっこう食べ甲斐があった。次は,本では写真入りで紹介されていた看板メニュー(?)の「パーコー坦々麺・880円」。その鮮やかな橙色のスープは実にクリーミー。ゴマだれが利いたマイルドな辛さとでも言おうか。麺はストレート麺。もちもち・固め・つるつるとチェーン店の麺とは思えない個性を感じる。チンゲン菜の緑と白髪ネギの白とともに,赤い糸状の唐辛子が混じるのがおしゃれ。パリパリのパーコーもリッチな気分になれる。基本となる「小菜房ラーメン・550円」はカツオ節の効いたスープ。坦々麺のスープとは基本的な成り立ちが違うようだが,これはこれで個性があり,はっきりした味付けで食べやすい。サイドメニューには「とろとろ杏仁豆腐・320円」。一口食べて「濃いなぁ」と感じた。あと,我が家の場合,普段滅多に餃子を頼むことはないのだが,ここは餃子の街宇都宮の近く。一応食べてみようと「スタミナ・ニンニク・ニラ餃子・260円」。餃子は既製品っぽい感じで特に感動はなかった。(2001/09/15

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紅蘭@宇都宮:宇都宮市西川田1026-58 月休 11〜23:30 <028-659-1089>

2002年1月14日

創業30年というデータとそのありがちな名前から,路地裏の年季の入った中華料理店風の店を想像していたのだがさにあらず。宇都宮市南部の幹線道路(栃木街道)沿いに鮮やかな青い電飾看板。店は全面ガラス張りの温室のような造りで,その窓際に鉢植えが一杯。まるで喫茶店風の店内だ。店内のあちこちに置かれた装飾品も,若い女性っぽいセンス。低いカウンターの向こうの調理場にはそれなりの年輩のご夫婦がいたから,店を仕切っていた女性(娘さん?)の趣味だろうか。函館から直送したという味噌をブレンドして使うと言う「味噌ラーメン(650円)」のスープは「複雑な味」。独特の香辛料が効いている。表現は難しい。とにかく深い味わいだ。麺も函館直送だそうで,札幌系味噌ラーメンに比べれば細め。具はシンプルにもやし・メンマ・細切りのネギにチャーシューがポンと1枚。とにかくスープが印象深い。こういうスープを飲むと,僕の地元でのお気に入り「えぞっ子@水戸」のスープが実に単純なものに思えてくる。水が蓋付きの輸入物の青いビールの瓶に入ってくるのが面白い。そう言った小物の演出もちょっと顔がほころんでうれしかったりする。

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壱番星@宇都宮:宇都宮市海道町189-4 水休 11:30〜14/17〜21 <028-663-1844>

2002年12月8日

宇都宮市郊外の白沢街道沿いになる。初めての場所なのでよくわからないが周囲は暗く静かだった。店内はラーメン店と言うより中華系食堂。五目ラーメン(800円)と坦々メン(750円)に各々半チャーハン(麺類とセットで350円)をつける。食べ歩きの中にこういう店があるとメニュー的に変化をつけられるのでホントありがたい。さてその味だが,麺がスープがと言うよりも中華としての味付けのうまさを感じるもの。あんかけの五目うま煮も坦々麺の辛さも申し分ない。深いうま味を感じるのだ。チャーハンも絶妙。追加注文したくらいだ。総じて家族には大好評。一般的にはこういうラーメン店を「うまいラーメン店」と言うのだろうと思う。また来てみたい店だ。

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一品香@宇都宮:宇都宮市宝木1-28-20 火休 11:30〜14:30/17〜20:30 <028-643-4886>

2003年6月01日

本店は小山にある栃木のブランド的有名店。宇都宮中心部から大谷街道で北西に向かい,宇都宮環状線に出る手前,バーミャンの向かいの足銀の角を曲がってすぐにある。日曜の午後7時半過ぎで満席。店内に満ちた独特の甘い香りにそそられる。入り口にはしっかり待ちスペースがあったから安定した人気店のようだ。少しそこで待ってカウンター席に座る。手打ちラーメン(500円)を注文。値段の割にはボリューム感がある。噛みごたえのある5mm幅の太平縮れ麺はインパクト大。卵の香りのする多加水つるつる麺。スープは甘い八角の効いたもので旨味十分。麺に比べれば平凡ではあるが,それでもなかなかのインパクト。さすが栃木と言うべきか。具は縁がしっかり朱色の大ぶりなももチャーシューが1枚に大きなメンマとシンプルだが全然もの足りない感じがしない。頭に白タオルに髭の若い店主の他はバイトのような若いスタッフばかり。

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風林火山@宇都宮:宇都宮市西川田町1039-29 水休 11:30〜15/17〜22(日祝11〜22)<028-659-1782>

2003年7月21日

宇都宮はまだまだ不案内で,住所を見てもピンと来なかったのだが,カーナビの指示通りに行くと宇都宮の南西部,ラーメン的に言えば「紅蘭@宇都宮」の近くで産業道路沿い。周囲はけっこう静かだった。まずは「博多ラーメン」(570円・具なしの「素っぴん」は390円!)をいただこう。店にもスープにもトンコツ臭はあまりしないが,けっこうスープに濃度がある。麺も博多風の歯切れのいい固めの極細麺で僕好み。宇都宮でこれくらいの濃度なら大収穫だろう。つい5〜6年前までは東京でもなかなかお目にかかれなかった濃度だ。妻もかなり気に入った模様。ところで,たまたま壁に貼ってあった風変わりなメニュー名につられて注文してしまったのが「コメッコつけめん」(600円)。ちょっと太めの縮れ麺で,つけ汁が透明な醤油味。個性はあるとは思うのだが,この店での注文は「博多系」で統一した方がいいと思う。これを食べたばっかりに,100円の替え玉をしたかったのに,満腹で断念せざるを得なかったのだ(笑)。さて,この店のライスは200円,半ライスでも150円とけっこう高めなのだが,180円で玉子付きの賄い飯(おじや)にしてくれるので,スープに濃度があるからこれはちょっと魅力的だ。一方普通のチャーハンが600円なのだが,同じ値段の「辛子高菜チャーハン」は卵焼きに明太子までのっているので,量は少ないがお得な雰囲気。ラーメンと半チャーハンのセットで850円になるのだが,セットを2つ頼むならこの「辛子高菜チャーハン」の方が満足するだろう。チャンポン870円がある。会計時に1ヶ月有効の200円割引券がもらえた。公式HPがあるので詳しくはそちらを見た方が早いだろう。

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風神社中@宇都宮:宇都宮市下戸祭1-5-108 無休 11〜翌2 <028-621-8611> 公式HP

2003年9月15日

一風堂」の河原氏プロデュースで,宇都宮に本社のある宮グループ(茨城でも「ステーキ宮」で有名)資本で開店した店だそうだ。木塀で囲まれたしゃれた外観。店内は土壁で,中央に大きな 10人テーブルがどんと2台。奥に4人掛けボックス席4つ。あと調理場側にカウンターが11席とかなり大きな店内だ。何の情報なく入店しても個人経営でないことはわかる店作りである。基本メニューは「とんこつ淡味(たんみ)ラーメン」(600円)と「とんこつ濃味(こくみ)ラーメン」(700円)。「濃味」を注文。味のはっきりした茶濁とんこつスープに辛味がトッピングされ,具としてキクラゲともやしがのる。それにほぐれ系の小振りながら厚みのあるバラチャーシュー2枚。+200円で「肉入り」(いわゆるチャーシューめん)にもできるが,僕的にはこの量で不満はない。麺はきれいな極細ストレート麺。スープが画一的な感じだが,店の成り立ち上仕方がないか。他の麺類は「風神坦々麺」(800円)があるが,20時までのセットメニューがお得だ。+150円で350円の「明太とろろ飯」もしくは餃子5個とライス,+250円で500円のチャーハンがラーメンにセットできる。営業時間も長く,店内もきれいで,セットメニューにすると値段も手頃な感じになるので,家族連れできても安心かなと思える店である。

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麺らいけん@宇都宮:宇都宮市大曽1-8-10 水休 11:30〜14/18〜スープ切れまで <028-624-5311>

2003年12月21日

一度ふられているので早めに行ったのだが,19時30分で店の外に待ち客5人。覚悟を決めて並んでみれば中にも5人の待ち客が!。店内は狭く,カウンター4席にテーブルが4+4+2+2。若い夫婦の店のようだが,接客は実に丁寧。客の応対の声が三重奏になり店内に響いている。らぁ麺550円。豚バラの煮ちゃーしゅう麺2枚で600円,3枚でも650円。限定10食の焼き豚らぁ麺(豚肩ロース肉)が730円。ゴマ風味の塩胡麻らぁ麺は650円。アジアン風の香辛麺と言うのもありこれは680円。さらに冬季限定で,辛葱らぁ麺(700円)と新登場で限定20食のらぁ醤麺(680円)。細麺は20円増しで大盛り100円増し。どうやら一度に作るのは4食がベースのようで,回転はかなり悪い。丁寧に作っているのは店主の動きでよくわかるのだが,席が計16席あるのだから,もう少し一度に作る数を増やして欲しいところだ。さて肝心のらぁ麺,基本は透明な塩味。でも旨味はしっかりしていて,固めの平縮れ麺にほど良くからむ。具は極厚のほぐれ系チャーシュー1枚。これがうまい。太めのメンマのコリコリ感も実に心地よい。若い人の店のようなので,もっと「今」の流れ(トンコツとか魚系とかWスープとか)を意識した店なのかと思ったらさにあらず。昔ながらのオーソドックスなラーメンの形を突き詰めたらこうなったという感じで,これなら世代を問わず広く受け入れられそうなラーメンである。事実,年輩の夫婦の人や家族連れが多かった。

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ろまんちっく村@宇都宮 :宇都宮市新里町丙254  TEL028-665-8800(代) 無料駐車場1100台

宇都宮 I.C より5分・R119(日光街道)を北上し東北道をくぐった先「徳次郎」交差点を左折(R293)し鹿沼方面へ・新里街道と交わる手前左側・宇都宮インターからは日光宇都宮道路沿いに北進しR293に出たら左折し同上・宇都宮市内からは新里街道を北進し「花の季」の前を通り東北道を超えて直進4kmとすぐ
9:30〜16:00(11/1〜3/20)〜17:00(3/21〜10/31) 毎月第2火休(祝日なら翌日休)
レストラン・露天風呂・クア施設は21:00まで営業(金・土・休前日は22:00まで)
入園料無料(フラワードーム・露天風呂・クア施設等は有料)

「フラワードーム」 大人410円・小人200円

「ロマンチック温泉館」 第2火休 10:00〜21:00
   露天風呂: 大人500円・小人200円
   クア施設 : 大人1020円・セット券1230円(露天風呂も利用できる)
               中学生510円・セット券620円
                3〜12才460円・セット券570円

水着レンタル300円(女性400円)バスタオル200円。

ジャグジー・寝湯・流水浴・歩行浴を始め25m室内プール・ウェットとドライのサウナ・そしてゆったりとした「五行の湯」と言う内風呂まで完備。宿泊施設もある(4200円から)

   家族でラーメンを食べ歩く場合,いかにして子供を飽きさせないか,妻を満足させるかは重要なテーマである。この「ろまんちっく村」は,宇都宮市の郊外の広大な敷地にある農林公園である。施設はかなり充実しておりメインゲートから「宇都宮物産館」「ふるさと味の広場」「地ビールレストラン」と施設が続く。各々に公営施設にありがちな安っぽさがないのがいい。「地ビールレストラン」は特にそう感じる。   なかでも総ガラス張りの「フラワードーム」が目を引く。蘭の花を中心にした展示場,熱帯温室,野菜工場からなる。ここなら花好きの奥さんもにっこり,子供の学習効果もある。その裏山となる四季の森を歩き,広大な学習農園を遠くに見ながら山の裏側に行くと,その麓に「つるの里」がみえる。中国から贈られたという丹頂鶴がいて,上から見下ろせ,しっかり鳴き声も聞ける。広い敷地に響くその鳴き声は,なかなかに感動的である。子供の情操教育にとてもよい。
   「ろまんちっく広場」のまえの噴水から陸橋を通り「ろまんちっく温泉館」に行ける。まずクア施設が充実している。けっこう広い室内プール(25m・屋外にももちろんある)で,好きなだけ泳げる。大人1020円,小学生以下420円,レンタルの水着(300〜400円)もあるから家族で楽しめる。内風呂も広くシャンプーも備え付け。さらにジャグジー・サウナと至れり尽くせり,お父さんものんびりできて,帰りのラーメンに備えることができる。露天風呂ならさらに安上がり。シャンプー類備え付け。貸しタオルもあり,檜の内風呂,広い露天風呂に休憩室・ロビーが使える。田舎の施設と侮る事なかれ。遊園地のような派手さはないが,けっこう充実した休日が過ごせると思う。これに「花の季」「どる屋」をからめるのだから,ラーメン好きには楽しいドライブになるのである。(1999/05/30)(1999/10/11)(2001/04/15

宇都宮ICに近いということは,「那須」「日光」と組み合わせることも不可能ではないことを最後に付け加えておこう。

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『 ツインリンクもてぎ@栃木 』と宇都宮のラーメン

>食べ歩き日記(2001/06/10)参照

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ロマンの湯@芳賀:栃木県芳賀郡芳賀町大字上延生160 水休 16〜21<028ー677ー4177>

2002年11月01日

一般500円・小学生200円(乳幼児無料)と手頃な値段で一息つける。宇都宮から茨城(笠間or御前山)に向かう途中にある芳賀町の道の駅にある。同じ敷地内。露天風呂・サウナ等もある充実した設備。栃木には温泉がたくさんあるが,この栃木東部周辺にはないだけに,けっこうオススメである。>オフィシャルHPがある

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