● 埼玉のラーメン
埼玉のラーメンならQタローさんの「ラーメン情報室」が充実しているのだ
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■ 石川家@岩槻 : 岩槻市東岩槻1-9-15 月・3火休 11〜22(日祝〜21)
■ ぜんや@新座 : 新座市野火止4-9-8 火休 11:30〜15 <048-477-2232>
■ 娘々@北浦和 : 浦和市北浦和3-5-1 火休 11:45〜20頃(土日祝・売切れ終了)
■ むさし坊@浦和 : 浦和市沼影1-7-6 無休 11:45〜翌1 <048-836-2877>■ 櫻座@所沢:所沢市榎町7-11無休11〜翌5 <042-921-8139>
■ 大雅@羽生:羽生市下新郷710 火休 11〜14:30/17〜20:30 <048-561-7099>
■ 大盛軒@玉川村 : 比企郡玉川村玉川4710-2 月・1火休 11:30〜14/17〜21
■ 秀吉@蕨:蕨市錦町1-10-11 月休 11〜22 <048-432-9992>
■ 燈の車@狭山:狭山市中央4-24-8 木・2水休 19〜売切終了(22:30頃)
■ もちもちの木@白岡 : 南埼玉郡白岡町西5-1-6 無休 11:30〜23:30● 宿題の店(今,気になっている店)
■ 頑者@川越 : 川越市新富町1-1-8 日休 11:30〜20(スープ切れまで)
■ 一本気@朝霞台 : 朝霞市三原1-19-5 月休(祝日なら火休)11:30〜18(スープ切れまで・15頃?)
■ 九州屋@和光 :和光市白子2-22-34 月休 12〜14:30/18〜翌1(日祝〜0)● 番外編
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■ 石川家@岩槻 : 岩槻市東岩槻1-9-15 月・3火休 11〜22(日祝〜21)
埼玉の「家系」と言えばこの店の名前が出るくらい有名な店だが,僕にとっては「元町家@宇都宮」「栃木家@宇都宮」の修行先のイメージが強い。東武野田線・東岩槻駅の東側を走る幹線道路沿いのこの店,「究極の味」と入口の赤い垂幕に描かれているように,かなりこだわりが感じ取れる。奥の深いカウンターがメインの店なのだが,調理場には6人くらいの調理人,「修行中」と言う感じでだれた感じは全くない。「横浜家系」と赤字で書かれた藤色のどんぶりには,ちょっと濃い目の豚骨醤油のスープ。どこか違うと思ったら家系のお約束たるホウレン草がない。九条ネギが青みとして彩りを添える。タレの味が強く,鶏油がかなり控えめなので,「ワイルドな家系」と言う感じだ。それに家系らしい太麺がよく絡み,家系好きならずとも満足感は高いのではないか。チャーシューもしっかり味付けがされたものでこれまたポイントが高い。フロアにいた接客係の男性(石神本「ラーメン伝説」で見たらこの人が店長だった)がとても細やかな気配りをしていて,家系では珍しいくらいきっちりした接客の店だった(床は油でべとべとだったが・・・)。この日は売り切れていたが(券売機が「売切れ」だった),牛骨を使った「中華そば」がある(「元町家@宇都宮」にもあった)など,吉村家直系の店らしいのに独自の路線を行こうとしているようだ。機会があれば,また来たい店である。いや本当に。(2000/10/29)
■ ぜんや@新座 : 新座市野火止4-9-8 火休 11:30〜15 <048-477-2232> P5台
店前の行列
手前のスペースに
並ぶようなら
1時間半待ちだ1999年8月オープンのこの店,「TVチャンピオン」出場経験のある店主の店として当時からネットでは評判が高かったが,その後あらゆるマスコミに取り上げられて,今や「大行列&売切れ」と言う情報ばかり。川越街道を北上し,新座駅手前の野火止交差点を右折する。すぐ右手にこの店はあるのだが,開店時間前だと言うのに,11時15分で30〜40人ほどの大行列。今日は雨だから,少しは空いているかと思った僕が甘かった。少しめげたが気を持ち直して並ぶ。しかしそれからが長かった・・・。列がまるで進まない。それもそのはず,店内はカウンターのみ8席。感じのいい奥さん(だと思う)があらかじめ注文を取りにきてくれて,調理の手順に無駄はないのだが,この座席数では時間がかかるのも無理がない。結局,着席してラーメンのひと口目は1時10分だった。2時間近く待ったことになる。日曜に行く人は覚悟した方がいい。そもそも1時過ぎで「スープ切れ」の看板が出されたから,いつ行っても1時間半以上は待たなければ食べられないと言うこと。
さて肝心のラーメンだが,基本的にこの店は塩味の「ぜんやラーメン」(600円)のみ。チャーシューメン(800円),メンマラーメン(750円)くらいが選択の幅だ。あと餃子(350円)。「塩」で評判の店だから,淡い淡白なスープなのかなと思ったがさにあらず。けっこう味は濃くわかりやすい味だ。表面の油でスープはきりりと熱く,冷めない。それに,ぷるぷるの麺(和光市「鈴木製麺」の麺箱があった)がよく絡み,非常に満足感のある1杯だ。そう,個人的には「春木屋@荻窪」のイメージだ。醤油と塩と言う決定的な違いはあるにせよ,きりりと熱いスープにぷるぷるの麺で,その時そう思ってしまったのだ。真面目に考えて,かつ丁寧に作られたラーメンといえよう。具はシンプルにホウレン草とメンマ。それに白ネギ。チャーシューはモモとバラの2種類。よく味のしみたバラの方が僕の好みだったが,いかんせん小さかった。
また2時間並べと言われたら考えてしまうが,もう少し行列が減ったら是非また食べてみたい店だ。でもそんな日(行列がなくなる日)は果たして来るものかどうか・・・。(2000/10/29)
> ■ 「ぜんや」と「ジョン・レノン」
■ 娘々@北浦和: 浦和市北浦和3-5-1 火休 11:45〜20頃(土日祝・売切れ終了)
せっかく浦和まで来たことだからラーメンを食べたい,でも資料がない。ラーメン店の記憶を探った時に何故か思い出した店。「にゃんにゃん」と言う響きが印象的だったからかもしれない。うろ覚えの記憶だけ。日曜の午後7時近く。電話帳で調べまだ間に合うことを確認。クルマを飛ばす。外観はごくありふれた街の中華料理店。と言うか年季の入った食堂の風情。「中国料理 娘々」と大きく書いたテント看板がなければ通り過ぎてしまいそうな平凡な店だ。狭い階段を上ると座敷もあるようだが,店内は基本的にカウンターのみ(10席くらい)。狭い調理スペースを見下ろすように座る。看板メニュー(?)の「スタミナラーメン・350円」を注文。挽肉にニラと唐辛子,そしてニンニクの欠片が入った濃い醤油色のあんが載る。透明なスープに混ざらぬままで出されるのが特徴的。スープそのものは味付け前の元スープのような感じで,あんを溶かして(かき混ぜて)食べてちょうどいい。麺はチャルメラのような食感の縮れ麺。ふ〜んと思いながら食べていたら,顔だけから汗が噴き出してきた。かなりじんわりと効く「辛さ」なのである。だからスタミナなのだろう。もう完全にスタイルの確立した中堅(老舗?)ラーメン店と言う感じである。いまどきかなり安めの値段設定が良心的である。(2000/10/29)
■ むさし坊@浦和: 浦和市沼影1-7-6 無休 11:45〜翌1 <048-836-2877>
武蔵浦和駅からR17バイパスに向かって通った道で偶然この「むさし坊」の看板を見つける。ジャンボさんの「ジャンボのラーメン三昧」で見て以来,何となく気になっていた店だ(最近は「東京1週間」にも載ったし)。赤と黒を基調とした全面ガラス張りの入口に,デザインされた「むさし坊」の文字がライトで浮かび上がる。一段高いゆったりしたカウンターの中では茶色い中国服(カンフー服)に黒いキャップの若者が3人。最近よく見る「今風」の店だ。壁一面に大きく「無化調!」と書いてあるのが目立つ。それもそのはず,この店の店主は和食と洋食の経験を持つらしい。入口左の券売機で「むさし坊らーめん(680円)・太麺」の食券を買う。一見とんこつ風の白濁スープだが,カウンター上の能書きによれば「もみじ,丸鶏と香味野菜を長時間煮込んで白濁させ,くさみを消したもの」だそうで,つまりとんこつが苦手な人でも大丈夫だと言う。かなり珍しい(と言うか初めて聞いた)タイプのスープだ。表面にはコラーゲンの膜が厚く張り,かなり濃い感じのするスープだが,飲み口はけっこうあっさりしている。麺(太麺)は平べったくて縮れがあるもの。固めだといい感じでスープにからむ。具も独創的。「外側がコラーゲン」と言うチャーシューはほぐれる柔らかさ。赤いクコの実も珍しい。ペースト状の辛子高菜は独特の辛さ。塩昆布が薬味としておいてあるのも珍しい。全体の量的には少なめなのがもの足りないが,薬味等でいろいろな味が楽しめるのはいい。元々のスープの味付け自体がシンプルだから,ふんふんと言いながら好みの味を作り上げる楽しみがあるのである。「つけ麺」「坦々麺」と言うメニューもあったから,次の機会にはそれも試してみたい。遠いけど,そんな気にさせる店である。まだまだ奥が深そうな感じがするのだ。ただ,どんぶりのセンスはイマイチかな。淡い緑の平凡な色なのだ。せっかくの白濁スープが引き立たないと思う。朱色のプラスチックのレンゲもそう。内外装や味に凝ってる分それが何となく気になった。(2000/10/29)
■ 櫻座@所沢:所沢市榎町7-11 無休 11〜翌5 <042-921-8139>
● 2003年4月13日(日)
けっこうな街中にあるのに,立派な外門との間に中庭があって,その中庭の和風庭園を客席の低いテーブル席から大きなガラスの一枚窓越しに眺められる。まさにラーメン店らしからぬ景観が楽しめるわけだ。店内に入るとファミレス風のにぎやかな接待法に迎えられるが,スタッフは若い人が多い(ほとんど?)のでそれも上っ面な印象。窓側に座りたかったのだが,案内されたのは案の定,何の面白みもないカウンター席だった。1人ではしょうがないところだが,この店ばかりは調理場よりも外(中庭)を見ていたいよね(笑)。奥に座敷席もあるみたいだから家族で来るといいかな。注文したのは塩らーめん(650円)。見事に表面に油が浮いた,動物系+魚介系のダブルスープ系。塩は「薪き焚きの沖縄産海水塩と古代製法による新潟産の藻塩のブレンドしたすっきりした豊潤な味わい」だそうだ。かなり固めの細麺は張りがあってスープに負けていない印象。具は油炒めしたもやしと極細メンマ,そして肉厚のバラチャーシュー。消費税はとらないものの,22時以降は10パーセントのサービス料だって。でも味云々と言うよりそのシチュエーションで妻と娘達を一度連れてきたい,そう感じさせる店である。ラーメン店と言うより飲食店としてその狙いは成功しているだろう。ラーメンと組み合わせたのがよかったのだ。「集い来て結ぶは縁の櫻の座」と看板に書かれた正面の駐車スペースは8台分ある。
■ 大雅@羽生:羽生市下新郷710 火休 11〜14:30/17〜20:30 <048-561-7099>
● 2003年4月13日(日)
あの『純連』の本店で修行した人の店。場所も外観もみそラーメンのチェーン店によくありそうな極めて一般的なものにもかかわらず,日曜の夕方に店外にあふれる10人ほどの行列。店内はカウンターにテーブル席と一番奥の小上がりで30席ほど。回転は遅くもなく早くもなくそれなり。15分ほどで着席できた。味噌ラーメン(700円)を注文。熱々のラードの膜が張ったスープはたしかに純連を感じさせる濃厚さだが,味噌の色は記憶より薄い印象。麺は固めのもちっとしたもので濃いスープに負けていない。具はメンマ・もやしと細かく切ったチャーシューを炒めたものが乗りボリューム感がある。このインパクトなら埼玉北部では圧倒的に貴重な味になるだろう。でも茨城から行くなら「純連@高田馬場」でいいかなとも思う。調理場の真ん前のカウンターに座り,回転が悪いので周囲をじっくり観察できてしまったのだが,いつもはどうかは知らないが,少なくともこの日の接客は気持ちのいいものではなかった。なんかダラダラしていてすべての反応が恐ろしく悪いのだ。やる気があるのかと思ってしまう。それだけが残念。周囲はまさに郊外という感じだが,奥に続く駐車場は広いのでクルマでも安心だ。
■ 大盛軒@玉川村:埼玉県郡比企郡玉川村4710-2 月・第1火休 11:30〜14/17〜21 <0493-65-5440>
● 2002年2月24日(日)
川越街道「嵐山渓谷入口」交差点から入っていったのだが,村と言ってもにぎやかな幹線道路からさほど離れていない場所にあるものの,周囲はいたって静か。人家も少なく,夜近づくと赤い看板が遠目にもよく目立つ。入口は二重。窓側に置いてある小型券売機でメニューの番号を押し食券を買うシステム。衛生上の配慮だそうだ。手造り限定と言う「玉川餃子」450円は緑色の皮だった。しっかりした高めのカウンターのみ15席。「塩とんこつ」系もあるようだが(みそもある・どちらも+100円)。調理場には女性2人。ナルト・海苔・肩ロースのホグレルチャーシュー・切りたてのネギ・二卵性の茹で玉子。水分の6割を全卵が占める玉子麺と言うその麺は,かなり太めのしかも縮れ麺。でも今日はちょっと固めだった。スープを張る前に背脂を振り入れるようだが,濃い醤油色のスープそのものが魚系ながら豚骨のコクのあるマイルドな味わいなので,あまりくどさを感じない。様々な要素が入った完成されたラーメンと言える。これも来た甲斐があった。鶴ヶ島に支店(若葉店)ができるそうで(大盛軒@鶴ヶ島:鶴ヶ島市富士見2-17-2 月・第1火休 11:30〜15/17〜22<049-285-6470>)ご主人はそちらに移ったようだ。
■ 秀吉@蕨:蕨市錦町1-10-11 月休 11〜22 <048-432-9992>
●2002年4月14日(日)
東北本線の東側を南北に走る産業道路(旧中山道?)沿いにあるかなりにぎやかな場所。駐車スペースは店の隣に2台分。けっこう維持費がかかりそうな場所だ。入口(店の外)に券売機があるので「もりそば(普通)600円」の券を購入。下地板に竹でアクセントをつけた内装。椅子も木製でテーブル6人掛け2台に窓を向いたカウンター席。かなり背脂(ひき肉の脂?)の浮くつけ汁は旨みも強く,かつしょっぱめ。チャーシュー・メンマ・三つ葉。つけ汁は黒い石鍋に半分ほど入れて出てくるがさほど熱くはない。火にかけて温めておく訳ではないようだ。麺は佐貫の雰囲気は出ているがまだ試行錯誤と言った感じだろうか(と言うか,そもそも自家製なのかどうかわからない)。丸い断面で固めのスパゲッティタイプ。普通では200gだが,黒い普通のどんぶりでは半分ほどで,ちょっと少なく見える。同じ値段(600円)で大盛りにできるので,普通の状態(連食でなければ・笑)なら大盛が気分的にもいいだろう。「普通盛り」は大勝軒の世界では女性子供向けと言うところだろうか(笑)。箸は佐貫と同じ木製。調理場が離れているのでスープ割は頼みづらい距離だ。全体の印象としては,佐貫の流れは感じるが,東池袋からはだいぶ離れたと言うところだろうか。
■ 燈の車@狭山:狭山市中央3-24-8 木・2水休 19〜スープ切れまで
● 2003年4月13日(日)
カウンターのみの狭い店で,回転はかなり悪く,店の前の歩道でだいぶ待たされた。若夫婦二人の店のようだが,接客はすこぶる感じがいい。モデル系の顔立ちの奥さんの気合いの入った湯切りも見事だ。注文したのはつけめん(700円)。洒落た焼き物の器で出てきた。つけ汁は柚胡椒の効いたダブルスープ系。粉っぽく濃厚な感じが今風の最先端のスタイルだ。焦げめのついたバラチャーシューの細切りがまざり,ありがたみがある。麺がどんぶりに山盛りで出されてびびったが,スノコの上だったので一安心。プルプル中太の縮れ麺は噛みごたえがあってグッド。札幌の一柳製麺の麺箱があった。最後にスープ割りで甘味が出てまたいい感じになる。全体としてラーメンに対する真摯な思いをビンビンと感じる。それが夫婦そろってだからなおさらいい。この店はいい。また是非来てみたい店だ。
■ もちもちの木@白岡:南埼玉郡白岡町5-1-6 無休 11:30〜23:30 <0480-92-7176>
● 2002年2月24日(日)
「白岡駅入口」交差点の角にある。4軒並びの2階建ての集合店舗の左2軒分。店前はけっこう広い共同の駐車スペース。エンジののれんと白に「中華そばもちもちの木」と描いたのれんが揺れる。店外に行列。左に座卓3台,中央にカウンター5席で右が狭い調理場。そのスペースで若い店員がせわしなく動いている。中華そば(小)600円を注文。かなり熱々の和風の味わいのスープを濁った魚系の油がおおう。麺はきれいなストレート麺(「水屋製麺」の麺箱あり)だからか,スープとのからみはあまりよくない印象。チャーシューも甘めの味わいのほぐれるタイプだが,標準では申し訳程度の量。メンマが柔らかくてこれは好みではない。全体として熱く濃いスープで,中央に盛られた「白髪ネギ」がさっぱりとしていてもっと欲しくなる感じ。さすがすでにマスコミで一定の評価をされている店だけあって,「レベルの違い」を感じる。マニア的には「来た甲斐があった」と感じることができる店だ。完成されている。特注麺を使った「つけ麺」(大1000円・中800円)も値段が高めなだけに気になるところだ。若いスタッフが渾身の力を込めて深ザルを振る「湯切り」は見ていてこちらも力が入ってしまう。TVチャンピオンの問題にもなった有名な「パフォーマンス」である。話のタネになる(?)。