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2000年 12月の食べ歩き

12月03日(日) 六國家@千代田・小川屋@岩井・ぢゃぶ屋@上馬・せたが屋@野沢
12月10日(日) 珍楽@つくば・二郎@赤羽・設楽@我孫子
12月17日(日) 大勝軒@滝野川・創家@高円寺・うりんぼ@浅草
12月23日(土) だるま家@土浦・きらく@つくば・二郎@堀切・笑の家@南麻布
12月24日(日) こうや@矢口渡・ホープ軒@千駄ヶ谷

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>>> 今月の地元の実食店報告

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 12月03日(日)六國家@千代田・小川屋@岩井・ぢゃぶ屋@上馬・せたが屋@野沢
壱六家系の「六國家@千代田」は荒川沖店よりは印象がよかった。ラーメンは550円。スープの色は薄めだが旨味は強い。固めの麺に,お約束のウズラの玉子。水っぽいほうれん草がちょうどいい。味噌味もあった(730円)。あとチーズのり(580円)あぶらそばつけめん(680円),ギョーザが10種類くらい・・・「家系」と言うより,なんでもありの店という感じ。中央の調理場をぐるりとカウンター囲む造りのかなり広めの店内を,店主とお手伝いの人の二人でやっていて,丼が片づけられないまましばらくあちこちにおかれていた。ちょっと2人では無理なのでは?
茨城のうまいラーメン」掲載の店の中でも県西の方は未食の店が多い。さっそくこの本を持って食べに行こう。ただこの本,巻頭と巻末にある「全体の地図」はおおまかな場所がわかるから便利なのだが,「個々の地図」はイラストになっている分,出来上がりは思ったよりわかりづらかった。県南の店の中でも写真が非常にそそられる「人生@水海道」あたりは,初めての場合一番わかりづらいのでは?。僕もこの日初めて行ったのだが,何度も周辺を往復してしまった。橋のたもとにある店で,道からはクルマでは見えないのだ。岩井に向かって橋を渡って2つ目の信号の狭い道を右折してすぐ右折,下に下りたらまた右折してすぐ右側だった。これから行く場合ご注意を。もっともこの日は開店前に着いてしまい,次のことを考え出直すことにする。営業中は店の上の信号(道から見える?)の色が青になるそうだ。代わりの店「小川屋@岩井」はまさに絵に描いたようなレトロな店。「狙い」ではない天然物。本の特集(「レトロな店を訪ねて」)に掲載されている,中国女性が笑う年季モノの『額』も,実物を見ると感動すら覚える。柱や壁に染みこんだような歴史を感じさせる,マニアなら入っただけでわくわくするような店なのだ。ラーメン(500円)もそう。しっかり醤油色のスープに縮れ麺。具はチャーシュー・メンマ・海苔。典型的な昔ながらのラーメン。ただけっこう油っ気がありこっていりしている。しっかり味の染みこんだチャーシューもいい感じ。細かい感想は必要ないだろう。これはこれでもう完結しているのである。
もう暗くなってきたのだが,それでも東京へ向かう。利根川にかかる芽吹大橋を渡り,野田〜越谷〜川口と抜けて都内に入る。今日の東京の2店はネットで話題の「旬」の店。「Qタローさんのサイト」の写真付きの店別データを参照し連食。ちょっと苦しかったがまさに今の客層に受けるコンセプトの店。
まず「ぢゃぶ屋@上馬」。環七若林交差点から世田谷通りを西進してすぐ左側にある。こちらはまさに今風の狙ったレトロ。いわゆるパシオ系の店だ。文字を浮き上がらせた無着色のトタン板の看板や,白壁に書かれた筆文字を間接照明で浮かび上がらせ,2階の窓には洗濯物が干してあるという徹底振り。「ラ博@新横浜」のノリだ。店内は狭め。高めのカウンター10席ほどの店で,券売機まで和紙を貼ってイメージを統一している。調理場には男性4〜5人。和歌山ラーメンの店「まっち棒@豪徳寺」がつけめん専門の店として移転したと聞いていたが,たしかにその店長もいる。元気はいいのだが,挨拶が少々騒々しいかな。メニューはつけめん醤油味(650円)が基本で味噌味(750円)辛味噌味(800円)もある。麺は「平打ち麺」か「中太麺」,スープは「あったか(温)」か「ひや(冷)」を各々組み合わせて注文することになる。あとは半熟味玉(100円)などの各種トッピング。野菜炒め(150円)わんたん(230円)なんてのも組み合わせることが出来る。色も味付けも濃い目のつけ汁は,とんこつ系の粉っぽいスープで,遠くの方に白胡椒の味を感じる。何となくまっち棒の味わいを豚骨醤油の向こうに感じることもできるかな。麺が温かいトンコツスープの中に浸して出されるのが画期的。付け汁の温度が下がらないし,スープが薄まりづらくなる。それにスープと良く絡むコシのある麺。具は炭火で焙ったチャーシュー。スープ割りのスープは注ぎ口のついた専用の土瓶で出される。試しにそれだけでちょっと飲んでみたがけっこういい感じである。
続いて「せたが屋@野沢」へ。この2店はクルマならかなり近く,けっこう満腹だったのだが,なんかこの機会を逃すとしばらく食べられなくなる気がして連食(案の定この店はその後「日祝休」となり,僕には遠い店となった)。環七上馬交差点南側(内回り),「龍雲寺交差点」の北東側角にある。白いテント看板に「せたが屋」と染め抜いた紺の暖簾と,外観は普通っぽいが中は意外に若作り。店主の趣味だろうか,「時計じかけのオレンジ」「ライムライト」「ローマの休日」・・・僕の世代では懐かしい映画のポスターがずらっと並ぶ。お冷やは壁側にある蛇口付きの鉄製のタンクから自分で汲むことになる。調理台は高め。見下ろされる感じだ。満腹なのに注文したのは,麺350gで話題の「ひらつけめん」(700円)。平皿に盛られたそれは一目で「多いっ」と感じる量。噛み応えある幅広のその麺をつけるつけ汁は,魚介系のダシが強烈に効いた濃厚スープ。酸味も辛味もそこそこにあり,そこに濃いめの煮干し油が浮いている。これが麺に実によく絡む。具は柵状に切ったチャーシューがゴロゴロ。実にインパクトのある一品だが,後から入ってきた酔っ払いのオヤジ3人組からは不満がちらほら。鶏ガラスープの世代なのだろう,魚系の強さが合わないらしい。でもその中のひとりが「しょちゅうラーメン食ってる人はこれがいいんだよ〜」と言っていた。同意。これでいい。おろしニンニクにに白ゴマを混ぜた「特製薬味」を加えるとさらに強烈な味になる。もう腹一杯でさすがにスープ割りは出来なかった。若い店主は「独学」だそうな。奇をてらわず,オーソドックスなスタイルでインパクトを出すこの店,名店の予感がする。今日の2店,また行きたい2店だ。
いつも通り新宿のTUTAYAに寄り,今話題の『THE BEATLES 1』の輸入盤を1780円で購入。聴きながら帰る。デジタル・リマスターしたらしく,1曲目の「LOVE ME DO」なんて,こんなにいい音だったのかと感動するくらいだ。ビートルズの歴史を聴ける楽しい一枚・・・ >>>「ぜんや」と「ジョン・レノン」
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 12月10日(日)珍楽@つくば/二郎@赤羽/設楽@我孫子
先週に続き今週も単独行動。まず「茨城のうまいラーメン」掲載の「珍楽@つくば」へ。R6からR408を北上し,左にJOMOのスタンドがある「大井北交差点」の先の,信号のない右T字路(ミニストップがある)を右折。アカデミア幼稚園が左に見えてきたらすぐ右側にある。喫茶店のような造り。何故か一段床面が入口から高くなっている。ラーメンは550円。キラキラときれいな油の浮いた,かなり甘めのはっきりした味で,これに見事なストレート麺だからまさに中華料理系のラーメン。自家製というその麺は固めでいい感じだ。それに味の染みこんだチャーシューがのる。中華白衣を着た娘さんらしき女性が厨房を仕切っていた。店内にはクリスマス用チキンの予約受付のポスター。炭火焼きチャーシューに手作りギョーザ等々ラーメンと言うより中華全般に研究心を感じる店である。
二郎@赤羽」はかなり久しぶり。実は志茂に学生時代の友人の会社の寮があり,北本通り〜赤羽界隈は1980年代から馴染みが深かった。その友人が,「黄色い看板の店がうまいらしい」と当時言っていて,行ってみると「ラーメン二郎」(当時は「よしぐま」と名乗っていた)。たしか週刊現代の紹介記事がきっかけとなって食べた記憶がある。その後子供も連れて家族で来たこともあり(当時は昼も営業していた),もちろん並ぶことなんか無く,ラクに畳席で食べられた。が,その頃は「二郎@三田」との違いを感じていた。記憶の中で本店の味が美化されていたのかもしれないが,なんかインパクトがなかったのである。妻が味に不満げだったこともあり(「アブラっぽい〜」・・・なにせこれが「初二郎」),なんとなくその後足は遠のいていた。その後,このHPを開設し,二郎の支店展開が当時は考えられぬほど華やかになり,「二郎@堀切」にはまり,「二郎@町田」で先月感激し,さらにネットで赤羽店の「麺増し(=超大盛り)」の話題を聞いて,久々に食べてみたくなったのだ。そのネット上の評判に期待も込めて夕方6時前に並ぶ。開店前なのにすでに店外に5〜6人溢れている。もの足りなかった以前の印象は吹っ飛んで,その暴力的な量とインパクトある脂っこさ,文句なしの太麺にジロリアンならずとも大満足。意外に子供連れが多かった。今度は家族で並ぼうかしら・・・。
「設楽」はラーメン仲間のH君が働く新店。まだ開店前だが,東葛のMZさんから試食会のお誘いを受け東京から急遽Uターン。茨城レベルなら充分だが「大勝@柏」系としてはパンチにかけるかな。もっともこの日はまだまだ試作の段階で,その後1月に再食して満足した。まったりと東葛のラーメン仲間と歓談し,いつもと違う日曜の夜の過ごし方をする。帰宅も早かった。
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 12月17日(日)大勝軒@滝野川/創家@高円寺/うりんぼ@浅草
「大勝軒@滝野川」は甘辛酸味の舌がしびれるくらいガツンとくるつけ汁。しっかり炒めた野菜が追加される「野菜」はうまそうだった。日曜の夜に大勝軒の味を並ぶことなく味わえるのはありがたい。
「創家@高円寺」はオーソドックスな家系スープにつるつるの麺(芯が透けて見える)。店主は右耳が不自由なようだ(貼り紙がしてあった)。注文の時は注意した方がいいようである。
帰りがけに「石神本」掲載の「うりんぼ@浅草」に寄る。ざくざくした固めの麺に濃度のあるとんこつスープ。味も強い。具は薄いがホロホロほぐれるチャーシューに海苔が1枚,あとキクラゲ。ライスを入れて「雑炊」にすることをすすめている。「馬道交差点」のすぐそばのこの店,向かいに「よってこや」近くには「弁慶」もあるけっこうな激戦区?
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 12月23日(土)だるま家@土浦/きらく@つくば/二郎@堀切笑の家@南麻布
茨城新聞社主催(出版局局長さんまで参加)の「茨城のうまいラーメン」打ち上げ会が土浦であったのだが,その前に未食の掲載店「だるま家」をチェック。味噌でも背脂が浮くスープは○。でも麺は普通かな。
2次会はクルマでわかりやすい店と言うことで「丸長」のそば「ココス」。次は「どんぶり会議」で話題の「きらく@つくば」へ。
これでお開きかと思いきやメンバーはもう7時なのに東京に行く気になっている。渋滞は嫌なので裏道を延々走り続け都内へ。まずは「堀切二郎」。初二郎の方もいてみなさん大満足(一部カルチャーショック)。
ここで「一応笑の家まで行ってみましょう」の声。考えてみればクルマなら距離的にはそれほどでもない。ここからは「国会議事堂はあれだよ」「東京タワーが見えるよ」とまるで夜の「はとバス」状態で移動。さすがに4杯目の「濃厚家系」はつらそうだった。
帰りは首都高で湾岸線に向かいレインボーブリッジやお台場の夜景まで楽しんで帰る。僕自身は家族サービスでよくやることなのだが,このメンバーでは貴重な経験
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 12月24日(日)こうや@矢口渡ホープ軒@千駄ヶ谷
家族で東京へ。かつてのお気に入りの店を久々にまわる。世間的にはクリスマスなのだが,それなりのことは自宅で昨晩こなしているので,あまりやることは変わらないのだ。
まずは「こうや@矢口渡」でキャベツラーメン。考えてみればけっこう久しぶりである。
締めは何となく「ホープ軒@千駄ヶ谷」。
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ちなみにこの月に食べた地元の店は

12月05日(火) じゃんがら@水戸・駅南・・・駅南のじゃんがらのスープはけっこういいと思うのだが・・・
12月12日(火) えぞっ子@水戸・五軒町・・・家族で大盛りみそ×3+ギョーザ
12月20日(水) えぞっ子@水戸・五軒町・・・家族でみそ+しお+しょうゆ(けっこういけると思う)
12月25日(月) 宝山@ひたちなか・・・「スタミナ」を食べたのだがいわゆる「寅さんのスタミナ」とは違った
12月25日(月) 壱福家@笠間・・・壱六家系の店だが「とんこつ家@平須」より安定していると思う
12月26日(火) 佐介@東海・・・「おすすめは?」と聞いたら「お好み」でと言われ食べたラーメンは居酒屋のラーメン
12月31日( かつじゅん@ひたちなか・・・暮れの買い出しの途中にふらふらと。やはり麺が弱いかな


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