● 水戸周辺の店/食べ倒し日記 9909
ここでのコメントは僕自身がその日に食べた「印象」であり,あくまで僕個人の「感想」です。
参考程度にとどめ御自分の舌で判断されることを希望します。人の好みは人それぞれですから・・・>> 地区別索引
■ 1999年9月の食べ倒し日記 < > 1999年INDEX ☆日付はその日の日記,店名はさらに詳細な内容にリンクできる。
■お気に入りの えぞっ子@五軒町 と 匠家@水戸・市役所交差点 は食べても変わったことなければ書かないのであしからず。
9月28日(火)● すずなり@ひたちなか・湊
9月22日(水)● えぞっ子@水戸・東前(常澄)
9月20日(月)● 水戸藩ラーメン葵@水戸・河和田
9月18日(土)● コントラーメン@日立・森山
9月17日(金)● 旭川ラーメン赤とんぼ@水戸・河和田
9月11日(土)● くるまやラーメン@ひたちなか(勝田)・市毛
9月08日(水)● 茂ちゃんラーメン@水戸・大工町交差点
9月07日(火)● ファミリーラーメン華林@那珂町・堤
9月03日(金)● えぞっ子@水戸・東前(常澄)
9月02日(木)● らーめんランド@友部町
9月01日(水)● くるまやラーメン@水戸・西原
9月28日(火)● すずなり@ひたちなか・湊 那珂湊・ピアポートというショッピングセンターの向かいにある。外観は変わったつくりで,ひさしまでの広いガラス窓で三方を囲まれかなり開放的。逆から言えば道路から中の客は丸見えである。メニューは多彩,どちらかというと,夜は「飲む客」を想定しているようである。内装も凝ったつくりで,天井がなく梁がむき出しで広々としている。一方ラーメン・500円は平凡なもの。ナルト・ワカメ・玉子・メンマそしてチャーシュー・・・。麺は固め(というか茹でが足りない)の縮れ麺だったが,全体として印象に残りづらいラーメンだった。
<TOP>9月22日(水)● えぞっ子@水戸・東前(常澄)〜13:00/〜18:30
妻を連れて行く。新しい店になってからは初めてである。妻の感想は「麺が固い,スープが薄い」。麺は,五軒町店と同じ「渡辺製麺所」(袋物の麺も一般の店で売っている・スープはともかく麺はうまい・焼きそばなら安心)の麺なのだが,たしかに比較すれば茹でが足りないといつも思う。でも僕にすれば,今日はまだやわらかかった方なのだ。スープについては,野菜を炒めた鍋にスープを入れ,中華お玉で味噌を樽からすくって入れて溶かすので,むらがあるのはしょうがないかもしれない。あと,調理場に犬(中型犬)が最近いつも寝ている。犬好きの妻なのだが「犬の白い毛が飛んでくるからイヤ」と言っていた。この店はマイペースの店なので,そういうこと言ったら「来なくていい」と言われそうだ。今日も1時過ぎに来たおばさん2人連れを断っていた。普通,昼の1時で閉めるラーメン店なんて東京でも聞いたことないが,ここはきっちり(しかも店主自ら「準備中」の札を入口に下げて)終わりにしてしまうのである。断るのを何度見たことか・・・。
<TOP>9月20日(月)● 水戸藩ラーメン葵@水戸・河和田 〜23:45(?)無休
水戸市の南側を東西に走る50号バイパスの河和田町立体交差のひとつ東側のにぎやかな交差点手前にある。典型的なファミレス系ラーメン店で,店内はかなり広い。6人がけボックス席×5,中央の柱を囲むように12席,カウンター4席,2人がけテーブル×4,さらに座敷に4人がけテーブル×4といったところ。「水戸藩ラーメン」というのが看板メニューだが,「濃厚とんこつ」というキャッチフレーズに惹かれ,とんこつラーメン・600円をオーダー。平縮れ麺に,チャーシュー・紅生姜,白ごまとあさつきが多量にふられている。肝心のスープは予想通り「濃厚」には程遠いさらさらなもの。業務用っぽいよくある「とんこつ風」スープ。メニューにギョーザ・唐あげ・春巻き・カレー・カツにコロッケとあるくらいの店だから,「とんこつ」に期待するほうが間違っている。素直に「水戸藩ラーメン」を食べて,薬味に「ふ〜ん」と言いながら話のタネにしたほうがよかったなぁ・・・
「水戸藩ラーメン」・・・「日本で初めてラーメンを食べたのは黄門さまです」というキャッチフレーズで,市内のラーメン店8店が共通の特注麺で再現した(スープは各店オリジナル,というかもともとのスープらしい)といういわば「観光用」ラーメン。
以下,「水戸藩ラーメン会」のパンフレットより原文のまま引用すると・・・
「水戸黄門さまこと徳川光圀公は『大日本史』編纂のために,中国から招いた儒学者・朱舜水から中国麺の教授を受け,小麦粉とオウ紛と合わせた異国の麺を作って食べていました。また,この麺を食べるときには『五辛』を添えています。『五辛』は,にら,らっきょう,ねぎ,にんにく,はじかみの五種類で,五臓之気を発すると言われています。また,『陰陽五行』の儒教の哲学の影響で,肉には必ず兄弟分の椎茸を用いています。元禄10年(1697年),西山荘に訪ねてきた日周,日乗というお坊さんや,家臣たちに中国麺をご馳走したという記録も残っています。光圀公は,当時では珍しかった牛乳,牛肉,豚肉などの料理も,誰よりもはやく食べていたという好奇心の旺盛な方でした。」
<TOP>9月18日(土)● コントラーメン@日立・森山 〜22:00 月休
「どんぶり会議」で, ライムさんに紹介された店[99/07/18]。年中渋滞している国道沿いにあるため,だいぶ行きそびれていた。国道6号を北上し,森山町に入り,「森山団地入口」の信号の先の日石GSの前を右斜めに入った狭い道沿いにある。日立森山社宅の並び。一段高いところに,黄色い看板と赤提灯がポツンと浮かんでいる感じだ。正面に高いカウンター,手前に2人がけのテーブルが二つの狭い店。かなり造りは古そうだが,外には新しいよしず,店内の壁紙は新しく,そこそこきれいである。角刈りの,眉間にしわが深くきざまれたコワモテの店主(声は意外なくらいやさしいが)と,静かな感じの細身の奥さん(だと思う)がカウンターの中でせわしく動いている。たぶん若夫婦の店。ラーメン・550円を注文。透明な薄い醤油色で,油がうっすらと浮いている。ほうれん草とワカメ,メンマ少々とチャーシューが具だからかなりオーソドックス。一歩間違えば平凡なラーメンだと思うのだが,スープがきりりと熱く,縮れ麺も程よい固さ。ぎりぎりのところで好きな味である。いすず@秋葉原,地元なら宝来@ひたちなかにも通ずる「正しいB級ラーメン」だと思う。けっこう気に入った。ふとカウンターの上を見上げたら,別皿で炒めたもやしがついていた。忘れたからか,スープに混ぜたくないのかはよくわからないが,透き通ったきれいなスープだから,たぶん後者だと思う。餃子を「お持ち帰り」で買いに来た人がいた。自慢のものなのかもしれない。
<TOP>9月17日(金)● 旭川ラーメン赤とんぼ@水戸・河和田
50号バイパス沿いにある。深夜は,赤い縦長の「旭川ラーメン」の大きい看板がかなり目立つ。だが,東京の「旭川ラーメン」の味を間違っても期待してはいけない。「加藤製麺所の麺」も,「アジの丸干し」も使っているわけではない。旭川ラーメンが東京でブームになるよりはるか昔から,この店はこの名前で営業しているのだから,看板に偽りがあるわけではない。これはこれで正しいのである。小ぶりのどんぶりに盛られたここのラーメンは,濃い醤油色。透明な油が少し浮いているが,コクはない。ごく一般的な味。麺(細麺)はやわらかめで,あとチャーシュー・メンマも典型的なもの。まぁそういうものだろう。「旭川」と書いてなければ,たぶん入らなかったタイプの店だ。「どさんこ」という看板でもそのまま営業できそうだ。街道沿いによくあるタイプ。お決まりどおり,店内の壁にはずらっと演歌歌手の色紙が貼ってあった。
<TOP>9月11日(土)● くるまやラーメン@ひたちなか(勝田)・市毛
前回(99.06.15),気にいった「とんこつラーメン・650円」を食べてみたのだが,いわゆるチェーン店の味になっていた。つまり,うま味成分の強い人工的な味なのだ。もっとも,機械で切ったような細かい背脂が浮いてる分だけコッテリ感があり,他のチェーン店系よりましではある。薄いチャーシュー,ワカメ(多い),海苔,玉子,それに刻みネギと紅生姜がのる。無料のライス(固い)を頼んで,とりあえず腹一杯にするのにいいラーメンと言った感じである。前回壁に貼ってあった「とんこつ始めました」の「紙」がなくなり,写真入りのメニューに「とんこつ」も載っていたから,無難な画一的な味になったんだろうか。店内は深夜だったがけっこうにぎわっていた。厨房で作ったいたのは「奥さん」とフロア係から呼ばれる女性だった。
<TOP>9月08日(水)● 茂ちゃんラーメン@水戸・大工町交差点
大工町交差点から茨大方面へ。最初の信号の交差点から飲屋街に入ってすぐの所にある。外装はログハウス風で新しいが,内部はそれほど凝った造りではない。シンプルなカウンターのみの店。店のすぐ奥の界隈は水戸一番の歓楽街,客引きのお兄さん,お姉さんでちょっと怖いところ。そんな飲み客相手の深夜営業の店のようだ。入店すると,カウンターの外で座ってスポーツ新聞を読んでいた細身の中年の店主が,「いらっしゃい」と言って立ち上がった。つまりそんな店。しょうゆラーメン・650円が最低ラインの店。けっこう高めだが,この場所ではこんなものだろう。作るのに時間がかかった。あとからはいってくるのは水商売関係の男女ばかり。ママさんと女の子,スナックのマスター風の人・・・馴染みの客のようだ。出てきたラーメンは平凡なもの。スープは熱いが醤油味が強めで深みはない。細麺は固め。バラ肉ロールチャーシューは大きめだが味付けは薄い。メンマ・ナルト・海苔・ゆで玉子半分といったものがのる。外装から少し「こだわり」を期待したのだが「飲んだ後の軽めの一杯」と言う範囲は超えられなかった。場所が場所だけにしょうがないだろう。奥のラーメン店「青い灯」は工事中(ビルになるみたい)だった。
<TOP>国道6号孫目十字路から那珂ICに向かう県道の途中にある。水戸の根本町にもあるがこちらが本店のようだ。もっと大きなどこかのチェーン店かと思ったが,この2店だけのようである。水戸店で食べたことはない。街道沿いのこの店は喫茶店のような外観,入って右にボックス席が3つ,左に2人掛けテーブルがゆったりと3組並び,左奥に座敷(テーブル3台)と壁に向かったカウンター(5席)といったレイアウトである。メニューは写真付き印刷の豪華なもの,昼時はランチとしてご飯物と組み合わせた多種多様な品目が並ぶ。とんこつ醤油なんてものもあったが裏切られそうなので右上の一番目立つところに大きく載っている「華林ラーメン・680円」を注文する。写真は豪華なもので,こういう場合実物はひとまわりこじんまりとしていたりするのだが,運ばれてきた物は写真通りのラーメン。野菜(白菜・モヤシ・ニラ・ニンジン)にキクラゲ・マッシュルーム・豚肉,溶き卵に刻み海苔と紅生姜までのったタンメン風だが,具だけではなくスープ全体にとろみがついている。最初熱くて食べ辛かったが,慣れてくると面白いラーメンである。中華料理系のラーメン店なのだろう。基本的な中華メニューはうまそうだ。麺は平凡なものかと思ったが,けっこう太麺,コシもある。こだわりはあるようだ。具の刻み海苔と紅生姜がけっこうさっぱりしていて,「料理」として気に入ってしまった。ラーメンとしての基本的な部分は麺以外わからなかったが,少し期待させるラーメン店である。
<TOP>9月03日(金)● えぞっ子@水戸・東前(常澄) 〜13:00/〜18:30
国道51号(大洗街道)沿いに元々あった店が,少し大洗よりの信号(「東前団地東」・JOMOのスタンドがある)を南に折れてすぐのところに移転した。赤いえぞっ子の看板がけっこうめだつ。店は新築なのだが,店内のレイアウトはまるで昔のまま。テレビの場所まで一緒で,昔の店を知る者にとっては一瞬不思議な感じになる。入って正面に幅の広いU字型のカウンターで15〜6人くらい座れるだろうか。よく見れば中央にどんと構える調理台と配膳台は前の店のままで,移転が道路拡張のためのしかたないものだったことが予想できる。無駄な金はかけたくないのだろう。調理場中央の壁の「メニュー」も紙に走り書きして四隅をガムテープでとめたものと徹底している。店は70才近い細身の店主父娘(だと思う)二人で切り盛りしている(少なくとも昼は)。この店に来てはっきりいつも感じるのは,たくさん作って儲けようなんて気は更々ないんだろうなぁということ。昼も1時になると,店主自ら準備中の看板(板に手書き)を窓に出してしまう。昼時はいつも満席。客はいつも馴染みばかり,年配の客,仕事中の客が多い。早く時間まで作ってさっさと休みたいと言う感じだ。みそラーメン・500円(しお,しょうゆも一応ある),麺大盛りで600円(もやし大盛りも同じ)。あと餃子。五軒町店とまるで同じ。味噌も麺も同じなんだと思う。いつもは麺が固めで「う〜ん」と思ったりするのだが(一度柔らかめを頼もうと思ってはいるが頼んだことはない),今日は割と普通の固さだった。モヤシと挽肉を炒め,スープを足して軽く茹で,仕上げに味噌まで鍋に入れてしまうと言う作り方。スープは熱く,油が浮いて濃厚な感じになる。仕上げにネギと白ゴマ。五軒町店よりモヤシも麺も固めか。店主の力の抜け具合(手抜きというわけではないのだが・・・)がそのまま仕上がりの差に現れているという感じである。手早く作ってしまうのだ。おそらくこの店は,この店主一代限りである。いつ閉店してもおかしくはない。老齢の店主と馴染み客の会話からそう感じる。食べるなら今の内か。少し寂しい気もする。> 9月22日(水)再食
<TOP>9月02日(木)● らーめんランド友部店@友部町 11:30〜24:00
水戸ICから国道50号を笠間方面へ向かい,友部町に入ってすぐの右側にある。22:00過ぎで客は僕1人だった。正面にカウンター(10席くらいか),右手前にテーブル2台というガランとしたレイアウト。辛さの選べる「地獄ラーメン」なんてのを売りにしているチェーン店(昔,大工町にもあった)なのだが,基本となるランドラーメン550円をこってりにした「やみつきラーメン・650円」なるものを注文する。ちなみに「ばかうまラーメン・850円」というのもあって,違いを聞いたら首を傾げながら「具の違いですかねぇ」と言われた。なんか頼りない。具はチャーシュー・メンマ・青ネギ,麺が柔らかいとイヤだから,固めで頼んだらかえって固すぎた。甘い背脂が特徴的というか,しょっぱい(大工町で以前食べたのと比較してだが)スープだから,背脂で中和しないと辛いかもしれない。店主も店員のお姉さんもあんまりやる気がなさそうで,世間話とかしている。良くも悪くもチェーン店。マニュアル通りに機械的に作って,決められた手順で客に出すという感じ。ラーメンに対する「思い」というのは感じられない。なんと,消費税をしっかりとる。昼間は繁盛しているのだろうか・・・。
<TOP>9月01日(水)● くるまやラーメン@水戸・西原 11:00〜翌2:00
大工町から水戸ICまで向かう,国道50号沿いにある。以前来たときは,やたら値段の安い(チャーハン200円といった感じ)別なラーメン店だった。中央にU字型の吉野屋のようなカウンター,両脇のの座敷にテーブル6台といったレイアウトはそのままだから,経営者だけが変わったのだろう。市毛店にあった「とんこつ」(99.6.15)を期待したのだが,一般的なくるまやのメニュー。無難に味噌550円を注文。ライスと,なんとギョーザもサービスでつくという。ギョーザはあまり食べないのだが,無料なら食べよう。味噌は濃いめで,ニンニクが効いた味付けはお馴染みのもの。麺は黄色い縮れ麺。やや固め。油で炒めた太めのモヤシ「だけ」がのる。全体としてはっきりした味付けだから,ライスと一緒に食べると丁度いいので,この手のチェーン店のなかではまぁ気に入っている。ただ,本来,味云々を問題にする店ではなく,良くも悪くも「チェーン店のラーメン」なのだ。もっとも,ジャンボさんの「ラーメン情報交換室」で少し前「くるまや」のことが話題になって,意外にも支持者が多かったのもまた事実である。しかし,本部自体はだいぶ前に倒産したと聞いているから,いまある「くるまや」は各店独自の味を出しているとの情報もある。でも,この西原店は昔ながらのもの。マニュアル通りに作ったという感じである。ギョーザはちゃんと一皿分(6個)出てくるものの,中身が水っぽく,あまり感心したものではない。無料だから文句は言えないが・・・。深夜おなかがすいて,ふと見つけたらとりあえず入るというラーメン店であろう。
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