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世間一般にはクリスマス・イブであり,それなりのイベントをするべき日なのだが,貴重な「祝日」。娘達へのプレゼントは昨日の日曜の午後,「トイザラス@水戸」で済ましてしまったし・・・。と言うことでやはりラーメンなのである。妻もそれを希望しているのだからしょうがない。話し合いの結果,今日のテーマは「懐かしのラーメン店をまわる」。本当は我が家の場合,こう言う時はまずは「こうや@矢口渡」の「キャベツラーメン」と言うことになるのだが,今日は月曜日。この店の場合,休日でも月曜は定休日なのである。それではと選んだのがこの店。
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来集軒@浅草:台東区西浅草2-26-3
火休 12〜19 <03-3844-7409>
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HP開設時(1999/04/08)に「東京の麺」と言うコンテンツを作り,「お気に入りの店BEST5」に入れておきながら,実際に来るのはずいぶんと久しぶりである。日曜の昼過ぎで店内は満席。メガネも曇る熱気。家族で4杯頼むのだが,ラーメン(550円)はいいとしてあとは何が良いだろう。台湾メン(750円)を注文するも,「焼きそばですが」と言われ取りやめる。もやしそば(750円)も「あんかけ」だと言うのでそそられない。結局ラーメン3杯にタンメン(750円)を1杯ということに。気が短そうな二人のおばちゃんは昔から相変わらずだ。ぐずぐずしていると怒られそう。テーブル5台に,左奥の半円型テーブル(5人掛け)が1台。壁には落語家の色紙が並ぶのが浅草らしい。2000/09付で「ラ博」の武内さんの色紙があったのは意外だった(新しいから)。麺は固めの平細縮れ麺。野菜の甘味のある濃いめの味のスープは,キラリと油の浮いたしっかり醤油色。そのまま飲むと今の時代では単純な味にも思う。旨味もそれなりに強い。ただ麺との絡みでは丁度良く,勢い良く食べられる。これに味のしみた自家製(鍋で煮たものがあった)メンマが実によく合う。「チャーシュー喰いたきゃチャーシューメンを頼みな」とでも言いたげな脂身のない小さなチャーシュー。粗めの小口切りの太めのネギもちょうどいいし,小さな四角の海苔も粋だ。青い雷文で縁取られた白い丼に実によく映える。やはり「これが東京のラーメン」とでも言うべき勢いがあると思うのだ。この店に来るとホッとできる。「タンメン」はモヤシ&白菜メインのよくあるものだが,麺が心地良い食感だからいい感じ。今度はこの麺でソース焼きそばを食べてみたいと思った。>「懐かしの有名ラーメン店」
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青山1丁目交差点にある「ホンダウェルカムプラザ青山」(年中無休・10〜18)へ。青山通り側からグイッとクルマを入れれば,ガードマンに軽く会釈するだけで地下の駐車場に誘導してくれる。受付で「ショ−ルーム(見学)」と言えばOK。暇つぶし(腹ごなし?)にはもってこいの場所で,はるか昔からの我が家のお気に入りのスポット。今日の目的は「Fit」。12/9に実物を見て俄然その気になってしまった。だから妻に見せるため。反応は上々だ。さて夕飯は,僕自身は25年来のお気に入りのあの店だ。
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喜楽@渋谷
: 渋谷区道玄坂2-17-6 水休 11:30〜20:30 <03-3461-2032>
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家族で来るのはこれまたけっこう久しぶりかもしれない。道玄坂の途中の百軒店商店街の坂を上がる。たしか閉館したはずの「道頓堀劇場」が復活したようで,,きれいにネオンが輝いている。娘の手を引きながら思わずじっと見ていたら,妻に背中をつつかれた(笑)。レジにおかみさんはいなかった。代わりにすっかり若白髪が増えた2代目が立っている。1Fはカウンター席のみだから2Fのテーブル席へ。けっこう満席。窓側の3人掛けの席に家族4人でぎっちりと座る。「ご飯ものを」と考えたのだが,娘達はなお「ラーメンがいい」と言うので,中華麺600円・もやし麺700円・湯麺700円に炒飯750円を大盛りにして(150円増し)オーダーする。2Fのフロア係は前に来た時もいた,元気な中国系の女性だ。小4と小1の娘に小柄な妻との4人でこの量だから,ちょっとたじろいだようだ(誰が食べるの?と言う感じ)が,無事注文は1Fの調理場へ。まずはチャーハン。すぐに出てきた。量はさすがに多い。出来上がりとしてはちょっと雑な感じ。例の如くまとめて作って置いたものなのだろう。玉子スープはやはりすっぱい。何故?。「ラーメン」は独特の食感の平麺と揚げネギのアドバンテージのみかな。掲示版で最近話題になった「もやし」は(「ラーメンにもやしは必要か」・2001/12/13),たしかにこのラーメンならぴったりくるとは思ったがかつてのインパクトはない。白湯だったお気に入りの「タンメン」も,中華料理店によくあるタイプの「野菜たくさん透明塩味スープ」になってしまったたし,「もやし麺」も炒め野菜の旨味がスープに馴染まず,かつての味にはほど遠い。さびしくもあるがこれも時の流れだろう。この店に来ると,帰りに調理場のリーダーのヒゲのお兄さん(もうすっかりおじさんだが)に軽く目で会釈するのがささやかな楽しみなのだが,忙しそうでタイミングを外してしまった。残念。通い詰めてた学生の頃(20年以上前),いつも通り「タンメン」と注文すると「ライスは?」とニコッと笑って聞いてくれたのが,馴染みの店なんてなかった僕にはすごくうれしかったのだ。白木の低いカウンターの,昔の店の頃の話である。
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ハチ公前スクランブル交差点に家族4人で立ったら目の前のビルの画面にアップで映し出された。実際に見ているらしく,画面に「手を振って」とのメッセージ。娘に振らせたら「ありがとう」。娘達は恥ずかしそうに喜んでいた。なんとなくセイブへ。奥のLoftで時間をつぶす。文具コーナーとか娘も妻も喜ぶのだ。「渋谷マークシティ」に戻り,「Donatello's」というオープンカフェ(?)の店でパフェをいただく。クリスタルスノー・スイートポテト・黒ゴマ抹茶(各500円)等々アイスクリームをいただく。これが我が家のささやかなクリスマスである。
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ホープ軒@千駄ヶ谷
: 渋谷区千駄ヶ谷2-33-9 無休
24時間営業
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仕上げは妻の希望のこの店だ。いつも「久しぶりにホープ軒に行きたい」と言うかけ声だけで,実際にこの店にたどり着く頃には力尽きてパスしている(一般的にはそれが当たり前なのだが・・・汗)のだが,今日はクリスマスだし(?)気合い十分である。ラーメン650円の食券を2枚買う。普通,女性連れだと2Fに案内されるのだが,何故か店員にそう言う動きもない。客もまばらなカウンターに立つ。2Fに客がいないのかもしれない。いずれにせよ3Fのテーブル席まで一杯だったかつてのにぎわいは今はない。時は流れた。いつも通り温蔵庫からおしぼりを出して,水差しから自分でコップに注ぐようになったジャスミン茶を準備しながら調理場を見ると,珍しく麺上げからスープ張りまで店主自らやっている。ちょっと期待して食べてみると,ひと頃(外国の人がたくさん厨房にいた頃)より,よくなって(と言うか昔の味に戻って)いた。この感想は前回と同じである。麺なんてけっこう特徴的で「二郎」の太麺と比べても遜色ないように思える。でもここは閑散としている・・・。僕自身もまた通いたいかというとそうでもない。「ラーメンの多様化」とか「情報網の広がり」とかで,背脂ふってこってりと言うだけでは「こってり好き」もなかなか満足してくれない。それだけいろいろなことにここ7〜8年でみんな(客も店も)気づき始めたと言うことか。>
「どんぶり会議」に投稿:「二郎〜ホープ軒〜土佐っこ」について考える(2002/01/16)
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クリスマスと言うことで,東京タワーを見上げ,例の如く湾岸線でお台場の夜景を見ながら帰途につく。何てことはないがこれが我が家のクリスマスの過ごし方なのである。>「帰り道のレインボーブリッジ」
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仕事の関係で出発は午後2時過ぎ。でも単独行動なので東京に向かうのである。渋滞につかまりながら裏道を駆使して(>『国道6号渋滞回避方法あれこれ』),7時半過ぎに池袋にたどり着く。
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蒙古タンメン中本@西池袋:豊島区西池袋3-26-6
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池袋駅西口東京芸術劇場向かい側の路地を入りABCレストランの2F。表通り沿いのビルの窓に大きく案内図が貼ってあった。本店同様,店のイメージは「赤と黒」。日曜の午後8時ちょっと前,店の外(外階段)に行列がなかったのでホッとして登って行ったら,店内に行列。「当分の間夜8時まで」の営業だそうで,僕のすぐ後の組で閉店になったの。スープ切れとかではなく,予定通りの閉店のようだ。一番人気の「蒙古タンメン」は本店で経験済みなので,ナンバー2の人気と言う「冷やし味噌ラーメン・570円」を注文(食券制)。「冷やしラーメン」みたいで紛らわしい名前だが,形式的にはいわゆる「つけめん」である。メニューのコピーによると「辛さ5段階の5」だそうで,そのレベルは北極とこれだけ。厨房中央の棚に電熱器が3台見える。その上の鍋に元ダレやマーボーが入っているようだが,つけ汁はこのタレをそのまんま白い小丼に入れるだけ。なるほどそれなら極辛。具として肉が浮くが,何せ見事な辛子色なので何がなんだかわからない。もう圧倒的な辛さ。その辛さが唇〜口の中〜食道に順々に染み渡る。味見なんかとてもできない。でも「うまい」のだ。辛いだけのラーメンは昔から嫌いなのだが,ここのは違う。辛さの奥に味わいがある。麺は白い平皿に「ぴかぴか」の麺でとてもそそられる。丸い断面の太麺。その上にモヤシが少々。麺の出来がいいからさらに好印象になる。この麺あってのこの辛さなのだろう。普通の細麺なんかではとてもこの辛さは受け止められまい。麺の量は少なめだが,大盛りとか特大にできるようだ。ここなら麺を持て余すことはないだろう。小さなマーボー丼がつく定食が+130円。辛さの緩和に手ごろだ。他に蒙古丼半ドン400円と言うのもあった。辛いだけではない,クセになる辛さ。はまりそうである。
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一応「AMLUX@池袋」にちょっと寄って渋谷に向かう。今日は(今日も?)ひたすらラーメン。ご苦労なことである。
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竹麓輔商店@渋谷:渋谷区道玄坂1-6-8 無休 11〜翌4(日祝〜22)
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北海道の「むつみ屋@月形」。その店主が北海道当別町に作った「味の創作工房」がこの店の母体になるようだ。道玄坂の南側。昔はかなり危険な香りがした井の頭線のガード下。今はマークシティができてガラッと明るい一角になってしまった。そのガード下をくぐりR246に向かう東側は、昔から渋谷としては駅に近いのに何故か地味な一角。その雰囲気は今も変わってはいないようだ。レンガの積まれた凝った壁。内装も質的に凝っている。大人の落ち着いた雰囲気とでも言おうか。奥行きがあってゆったりしたカウンター席。その前にガラスで仕切られた空間がある。麺打ち場かなと思ったが寸銅鍋が3台。人はいなかったのだがどういう空間なのだろう。スープの仕込みを見せるのかな?あの「むつみ屋」系と言うことで勝手に味噌をイメージしていたのだが,意外にもメニューは「塩」と「醤油」のみ。各700円。あとはトッピングでバリエーション。巨大胚芽米を使ったという「チャーシュー丼」「スタミナ丼」500円「鮭ごはん」(各300円)があり,セットにすると各200円(ミニ丼)。麺は意外にも博多張りの細麺。黄色いものだが固めで香りがあり喉越しはいい。スープ一口目は鶏脂?そして魚系?。結構黄色みのあるスープ。濃厚だ。もも肉?チャーシューは大きめだが薄め。メンマはコリコリと旨い。その上に白髪ネギ。量的には少な目か。全体としては無難に今風にまとめられているなぁと言う感じ(店も味も接待も)。一般的にはこういう「きれいなラーメン」が受け入れられやすいのだろうが「作っている人の顔が見えない」感じ。「あのオヤジが作るラーメンを食いたい」と言うイメージの店が好きな僕としては,名前が付いた店の割にはちょっともの足りない。むつみ屋系なのに「味噌」がなかったり,細麺だったりする点はチャレンジしている感じはするが・・・。「塩」の場合,スープ自体は濃厚な味わいで面白いとは思うものの,麺や具も含めての全体の印象となるとインパクトが弱くなる。画一的というか,秤できっちり量って作っているような感じ。落ち着いたきれいな内装の店内だからそう感じるのかなぁ・・・。もっとも普通にラーメン食べている人を連れて行くには小綺麗でいい店だと思う(女性ならなおいい)ので,一般的にはすすめやすい店だと思う。
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渋谷の街を歩く。東急本店通り。表通りだと思うのだが,韓国系のきれいな女性が堂々と客引きをしている。「マッサージ,どですか〜」。渋谷の街が変わったのか,声をかけられる(2度も・汗)僕の方に問題があるのか・・・。懐かしい麗郷の前の路地をに入り道玄坂に戻る。いつも通り青山通りを抜けて帰途につく。締めはやはり「二郎」である。
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二郎@堀切 ::
葛飾区堀切 5-4-1 2・4水休 12〜14/18〜0:40
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時間は午前0時近く。今日は普通のラーメンを。案の定スープはしょっぱいは麺は(いつも以上に)固いは・・・でもいいのである。二郎はそれでもいいのである。苦笑いして食べている自分がまたおかしかったりするのである。卓上に唐ガラシがあった。これでいちいち指定しなくて済むようになったのはありがたい。4時間での3杯目なのでさすがにスープは飲み切れなかったが,満足して店を出る。
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