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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン&関西のラーメンpart3

+「日本自動車博物館@小松」&北陸スピード観光

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5月02日(水) 匠屋@新小岩/湯澤軒@経堂
5月03日( 彩華@天理/黒門ラーメン@大阪
5月04日( ユニバーサルスタジオジャパン@大阪/神座@大阪
5月05日( 第一旭@京都/しるそばたか@京都
5月06日( 日本自動車博物館@小松/なんでんかんでん@金沢

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 5月05日()第一旭@京都/しるそばたか@京都
『ユニバーサルスタジオ』という大きな目標をこなしてしまった以上もぬけの殻のような状態。予定としては京都に向かい,観光とラーメンを軽くこなし,名神〜東名の大渋滞を避けて北陸道に抜けて新潟〜福島経由で帰宅すると言うもの。まずはのんびりと名神高速で京都を目指す。実は京都でどこに行き何を見るのか何も決めていない。とりあえず京都南インターで高速を降りたら,いきなり「第一旭」の大きな看板の店。開店前だったので食べられなかったのだが,「どこかで見た名前だな」とあわてて旅のお供(遠征の必需品と言ってもいい)のOOSAKIさんのラーメン本「全国おいしいご当地ラーメン」(竹書房)を調べると,「京都ラーメン」のページにでかでかと本店が掲載されている。しかもその本店は朝5:30からの営業で京都駅のすぐそば。近くにある「新福菜館」も7:30からの営業だ。これはまず行くしかないだろう。「どちらを食べるか」と言う迷いが「どちらも食べればいいじゃん」に変わるのにさして時間はかからなかった。だってはるばる京都まで来ているんだもの・・・。
 本家 第一旭@京都 :京都市下京区高倉通塩小路下ル東塩小路町845 木休 5:30〜翌2 <075-351-6321>
JR京都駅すぐ東側の小さな陸橋の起点にある。なんと新福菜館と並んでいるのだ。京都を代表するラーメン店がお隣同士とは・・・。小さな食堂と言った風情のなんでもない店内。でも休日の11時前だというのに満席である。ラーメンは600円。特製ラーメンはチャーシュー麺のようで750円。細かいキラキラした油の浮いた軽い醤油色の澄み切ったスープ自体は,油の甘みが特徴的な,丁寧に作った感じのする昔ながらのオーソドックスな懐かしいタイプ。麺は程良い固さのストレート麺。具はバラ肉チャーシュー。モヤシの上に青ネギが山盛なのが特徴的。トイレは階下(正確には2階が入口なので1階)にあり,とても狭い階段を下りていくと倉庫のスペースで麺箱とか粉とかいろいろ置いてある。店全体に風情があり,巻頭の店では味わえない独特の雰囲気がある。おみやげ用の生麺があり,全国発送OKのようである。
さて第一旭のラーメンは量的にはそうでもなかったのだが,9時に高速SAで遅い朝食をとってからの11時のラーメンはさすがに応えるので,少しドライブでもして「もう一杯」と言うことになる。東本願寺から二条城,京都御所から平安神宮,八坂神社と一応京都らしいところをクルマでかすめるようにせわしくまわり,元の場所に舞い戻ってきたら(十分予想できたことなのだが)店外に延びる大行列になっていた。家族会議の結果,新福菜館は「新横浜ラーメン博物館」で一応食べたことある(>家族で楽しむ『新横浜ラーメン博物館』参照)ので別な店をと言う結論に達し,あっさりパス。ちょっとクルマが止めづらい場所で,おまけに陸橋の上が工事中で店の前を通り過ぎるとまた元の場所に戻るのに手間がかかりそうだったせいもある。一応店のデータだけはここに書いておこう。
 新福菜館@京都 :京都市下京区東塩小路向畑町569 水休 7:30〜23 <075-371-7648>
 しるそばたか@京都 :京都市東九条上殿田町45 無休 11〜売り切れまで(日祝〜24) <075-662-3939>
と言うことで「ご当地ラーメン」で検討の結果,京都駅南口(「八条口」と言うのかもしれない)にほど近いこの店に決定。最近ネット上で「東京に進出」なんて情報が流れている店という点も興味をそそられた。さてその南口にクルマをおいて本の地図の場所を探したのだが今一歩よくわからない。やっと探し当てた店は工事事務所のようなプレハブ小屋が調理場でその前の地面をビニールシートで囲ってテーブルを並べただけと言う屋台(?)の店。掲載写真とまるで違うので上記住所はどちらを指すのか定かではない。でもいずれにせよここも「しるそばたか」のようなので入店(と言っても開ける扉があるわけでもないが・・・)。家族4人で「しるそば醤油」「しるそば塩」「しるさば味噌」「しるそばパイタン」(各650円)を注文。小さめのどんぶりに見るからに「トンコツ」と言う見た目のこってりスープ。でも見た目ほどドロドロと言うタイプでもなく意外に食べやすい。4種の差はタレの差で,麺は共通の細め・固めのストレート麺だから,好みの問題で選べばいいだろう。もっとも「パイタン」を担当した僕が娘達の「味噌」や「塩」を「ふんふん」とチェックしている間に,「醤油」を担当していた妻が「美味しい〜」とあっという間にスープまで飲み干してしまった。思わず「一応残しとけよな〜」。でももう後の祭り。だから醤油の味はわからなかったのだが,トンコツ好きの妻の反応を見る限り「醤油」が基本となりおすすめかもしれない。テーブルに常備のべったら漬けのお漬物の評判がよかった。屋台と言ってもその傍らにしっかり業務用の大型冷蔵庫が鎮座しているような店だから,普通の店と調理場的には遜色ないのかもしれない。だからこういうしっかりしたスープができるのだろう。
時間は2時をまわっている。先を急ごう。京都南インターに戻り名神高速に乗る。八日市〜米原間の渋滞が10kmからじりじりと延びている。名古屋に向かう関ヶ原方面はそれ以上。これも連休の後半の午後だから十分予想できたことだが,元々米原から北陸道に乗るつもりだったので,その手前で渋滞につかまるのは辛い。渋滞が15kmになったことを確認したところで八日市インターから一般道に下りる。だいたいいつもこのパターンでかえって時間がかかったりするのだが,R307を彦根に向かって北上しつつ,信号に引っかかるたび「彦根インターまで高速で行ってもよかったかな・・・」と後悔することしきり。やはり全く知らない土地でカーナビが不調なのは辛い。結局,多賀町あたりからR8に戻り,米原を何とか抜けたら琵琶湖畔を走る道路に切り替え長浜まで。長浜インターから北陸道に戻ったときは5時近くになっていた。ここから福井まで90km,金沢まで160km・・・。「越前岬とか東尋坊とか観光しながら金沢まで行って,その途中のどこかで温泉入ってラーメン食べて帰ろう。」などと言う距離感のない漠然とした計画がいかに無謀なものか思い知らされる。そう考えたら昨日の徹夜に歩き通しのUSJの疲れがどっと出てきた。この状態で新潟経由の自宅まで800kmはあまりに辛い。時速100kmで休みなしで運転しても8時間かかるし・・・。
考えてみれば今日は「子供の日」。しかも上の娘の10回目の誕生日。明日も休みなんだから何がなんでも今日中に帰る必要はない。そんなところで妻と意見が一致。せっかくの「北陸」をもう1日満喫して帰ることにする。昨年9月の能登半島1周旅行の時に買った「まっぷる・北陸」を引っ張り出し,温泉と食事を妻が調べる。せっかくの誕生日だからラーメン以外のもの(笑),和食は飽きているから(だって自宅は海のそば)洋食だろう。いっそ豪華に思い出に残る場所をと妻が選び出したのが福井と加賀の間の金津インターそばの「創作の森」の中にある「オブジェクトレストラン・アンビション」(金津町宮谷57-2-19 創作の森アートコア内 月休 11:30〜21・LO <0776-73-4141>)。薄暗くなってからたどり着いたのだが,周りには人家さえ見えない森の中で,こんな場所にあって客が来るのかしらと言う静かな場所。でも建物も中の雰囲気もとてもあか抜けていて気に入ってしまう。「フルコース食べるぞ〜」と勢いつけて店に入ったら・・・なんと休日は予約客だけで今日ももうすぐ閉店するなどと言う。盛り上がった気持ちが急にしぼむ。いい雰囲気だっただけに残念!!。
そうなると急に夕食に困ることに。周りは何もないのだ。一番近い芦原温泉に行ってみたがひっそりとしていて食事をできそうな店がない。大きい町に行けば何とかなるのではないかと,温泉のことも考え加賀市(山代温泉〜片山津温泉)をめざすが途中の道が実に寂しい。福井に戻った方がよかったかなと思ったが後の祭り。やっとたどり着いた加賀の市内も思ったよりも寂しい町で,ファミレスさえまるでない。なんとかみつけた店の灯りが市役所のそばの「加賀あぶり焼き・遊楽」(加賀市大聖寺町4-20 水休 17〜23 <0761-72-6288>)。靴を脱いで玄関を上がる板敷きの店。間接照明で落ち着きがあり,和風で洒落ている。基本的に居酒屋に近いがこの際しょうがない。さすがに酒を飲むわけにはいかなかったが,思いつくままにオーダー。ちなみに主役の娘が注文したのは「生うにどんぶり」。オヤジ趣味なのである。
ゆっくりし過ぎたせいで9時を大きくまわってしまった。温泉と言ってもこの時間では難しい。一応山代温泉片山津温泉をまわってみたのだが簡単には見つからない。町中に行けば何とかなるだろうと小松市へ。最初の交差点で「さくら湯」と言う新築ビルの銭湯を見つけやっと一息。再度北陸道に乗り,明日のことを考え福井方面に向かう。加賀インターの手前の尼御前SAで車中泊。
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 5月06日()日本自動車博物館@小松/なんでんかんでん@金沢
朝一番で北陸道を南下する。50kmほど逆行することになるがしょうがない。本当は15年くらい前に来たことのある「三方五湖」方面も印象深いのだが,ちょっと無理がある。まずは武生インターから「越前岬」を目指す。海を左に見ながら北上すると言うのは太平洋育ちの僕にとっては新鮮なもので,それが朝だからより清々しい気分。「北前船主の館右近家」〜「越前岬」〜「鳥糞岩」〜「呼鳥門」と順調に観光地をこなしR305を北上。三国町に入ったところにある「道の駅」で休憩。
九頭竜川を渡り東尋坊を目指す。その手前の三国港にある「三国温泉ゆあぽーと」(三国町宿2-18-1 水休 10〜22 500円 P500台)もいい感じだった。さて「東尋坊」だが,手前(南側)の道路を入っていく駐車場は行き止まりの有料駐車場。中央のスペースが売店のメインのようだが北側の駐車場へ。無料駐車場の看板が乱立しているが,買い物しないと料金がかかるのかなと思ったら,実際無料だった(一応アイスを買ったけど)。海面からそそり立つ,見事な断崖絶壁(高さ23mだそうだ)で,そのダイナミックな景勝を楽しむ観光地だが,まぁ一応ここまで来たら見ておくべきだろう。その北側にある周囲2kmの岩石島「雄島」も有名。朱塗りの橋で渡る”神の島”である。
 日本自動車博物館@小松 :石川県小松市二ツ梨町一貫山40 年中無休 9〜17 <0761-43-4343>
実はけっこう「クルマ好き」なので,その存在は知っていたもののあまりに遠く,ずっと憧れていた博物館なのである。今日のメインと言っていいだろう。国道8号線小松バイパス・二ツ梨インターを下りて100mほど。まわりはのどかな田舎の風景。そこに巨大な洋館がどーんと建っている。手前の駐車場も広大(200台・無料)。入場料(大人1000円・小人500円)を支払い館内へ。中央が吹き抜けの古い3階建ての洋館。けっこう古い感じがするが,元々はなんだったのだろう。通常,自動車の博物館というと,ゆったりとクルマがきれいにディスプレイされているものだが,ここは違う。たぶん現役で普通に走っていたクルマを整然とぎっちり並べているのである。しかもほこりっぽい感じ。ワックスがけでピカピカなんてことはない。でも,子供の頃の我が家のクルマだった「マツダキャロル」や「初代カローラ」を見つけたときはうれしかった。当時(昭和40年前後),このクルマで,親子4人,母の実家のある甲府まで茨城からよく行ったのである。中央高速のできる前,朝4時に家を出て片道6〜7時間かかった。なかなかこういう平凡なクルマは展示されていないものなので,とても珍しいのだ。娘達をその前に立たせ,「これがじいちゃんが乗っていたクルマなんだぞ」と記念写真を撮る。今は脳梗塞ですっかり弱く小さくなってしまった父の,若い頃の姿を思いだし涙が出てきた。僕がクルマでの遠出に抵抗がないのは,クルマ好きの父の影響だろう。娘達もいつか僕のことをそんな風に思い出にするのだろうか。「やたら遠くに行って,ラーメンばっか食べてたなぁ」って。もちろん館内には歴史的なクルマ(ダイアナ妃が日本で乗ったクルマやマッカーサーが乗ったクルマ等々なんでもあり)も同じようにギッチリ並べられていて,ちょっと不思議な空間である。子供の頃憧れたトヨタ2000GT,トヨタ800(ヨタハチ),ホンダS800(エスハチ)はもちろんのこと,僕の最初の愛車ホンダZまで実物を見られるなんて,クルマ好きにはたまらない空間だ。高価なクルマを「憧れ」として見る,他の博物館(箱根や富士とかの)とは違う独特の雰囲気のある博物館だった。あとトイレが面白い。「世界のトイレ」と称し,各国の便器を実際にずらっと並べて使わせているのだ。その発想が面白く,娘も男子トイレに呼んで楽しませてもらった。娘に手を引かれたが,さすがに女子トイレには入れなかったが・・・。博物館の公式HPがあるそうだ。
旅の終わりに一風呂と言うことで,クルマで5分ほどの「粟津温泉総湯」(小松市粟津町ワ35 8〜22 260円 <0761-65-1120>)へ。ひなびた温泉街の中心部にある「銭湯」で,先客は1人。のんびりしている。風情があるわけでもないが,帰途の長さを考えると一息つけるのはありがたい。連休最後の日のけだるい感じのする昼下がりを,国道8号線で金沢をめざす。仕上げの1杯をいただくためだ。
 なんでんかんでん@金沢 :金沢市南新保ト126-1 11:30〜24 <076-262-2539> 
「東京環七名物これがトンコツだ!!」と看板に大きく書いてある通り,「なんでんかんでん@新代田」の直系の金沢支店と言うことになる。僕自身は,昨年9月の遠征で(>奥飛騨・高山・能登半島〜ラーメンと温泉の旅)一度食べているのだが,ちょうど金沢東インターに近く(高速と並行して走る国道8号線沿い・コジマデンキの東側)無難なところと言うことでこの店を選んだ。前回,家族はパスしているので,みんなで食べるのは初めてである。考えてみればこういう粘度のある本格的(?)博多ラーメンを妻や娘達が食べるのは,「御天@井草」以来じゃないだろうか。店内は広くカウンターが正面から向こう側へ逆「J」字型に延び,ボックス席もある。たぶん以前は回転寿司の店なんかじゃなかったのかと思わせる造り。メニューはラーメン600円と各種トッピング(なぜかキムチとかもある)の組み合わせのバリエーションだが,100〜300円と高めな印象。妻が頼んだ「もやしラーメン」は茹でもやしがそこそこ追加されただけで200円のアップである。ここはシンプルに基本メニューで攻めて,替え玉を追加し,最後は辛し高菜と紅しょうがで味に変化をつけるべきだろう。妻や娘の評判はよかった。地元のラーメンのスタイルが確立されていない以上,下手なラーメン食べるなら,たとえご当地に関係なくても安心して食べられる店を選んだ方が,旅の印象はよくなるだろう。6才の娘もいる家族4人で4杯,もちろん替え玉もして満足して店を出た。時間は3時30分,いよいよ帰り道だ。
15:30に金沢東インターから北陸道に乗る。まず新潟までは300km。持ってきたCD,ビデオ,カーTVを総動員して単調な道をひたすら走る。順調に時速100km以上をキープし,18:20に新潟の磐越道への分岐点に着く。ここから会津若松まで110km。対面通行なので,中途の2車線区間で必死に追い抜きをかける。19:30に会津若松へ。「喜多方」ラーメンでも食べたいところだが先を急ごう。いわきまで125km。対面通行は続く。単調だが時間が早いだけに眠気は大丈夫だ。20:30にいわき着。金沢でリセットしたメーターは515kmを表示している。ここまでくれば茨城はもうすぐだ。ここからは常磐道を南下。21:05,日立南インターに着いたときはホッとした。走行距離は金沢から580km,5時間半でここまで来たことになる。途中のSAで食べても時間の無駄と夕食をずらしていたので勝田のモスバーガーに寄り夕食分をキープ。あれやこれやで4000円近くかかってしまうから,けっして経済的ではない。自宅着は10時。結局600kmを6時間プラスで走りきったことになる。もうこのコースなら『北陸』は遠くない。多少遠回りになるが,東京を経由しなくて済むだけ渋滞はまるでなく,時速100kmをキープできるからである。あとは600kmの距離をどう思うか。我が家は苦にもならないが,普通の感覚の人はそうでもないんだろうなぁ・・・。
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