● 水戸周辺の店/食べ倒し日記 9912
ここでのコメントは僕自身がその日に食べた「印象」であり,あくまで僕個人の「感想」です。
参考程度にとどめ御自分の舌で判断されることを希望します。人の好みは人それぞれですから・・・>> 地区別索引
■ 1999年12月の食べ倒し日記 < > 1999年INDEX ☆日付はその日の日記,店名はさらに詳細な内容にリンクできる。
■お気に入りの えぞっ子@五軒町 と 匠家@水戸・市役所交差点 は食べても変わったことなければ書かないのであしからず。
12月30日(木)● えぞっ子@水戸・五軒町
12月22日(水)● 匠家@水戸駅南
12月15日(水)● ラッキー飯店@元吉田
12月14日(火)● じゃんがら@上水戸
12月08日(水)● き伝@水戸・元吉田
12月08日(水)● めん家@水戸・市役所
12月04日(土)● 支那ラーメン奴@水戸・石川
12月02日(木)● 玄海@水戸・渡里
12月01日(火)● 松五郎@上水戸
12月01日(火)● 唐人@水戸・渡里
12月30日(木)● えぞっ子@水戸・五軒町 今年の締めはやはりこの店である。妻のたっての希望でもある。先日来たときには閉まっていただけに,今日,遠目に店前の赤い看板(「えぞっ子」)の灯りが見えたときにはホッとした。店内は満席。立って待っている客もいた。じっと待って,親子4人で「みそラーメン」3杯(大盛が2杯)とギョーザを注文。味については「慣れ」があるので何も言うことはない。おじさんに以前の「活気」がないのが気になるだけ。体調は万全ではないのだろう。先日「純連@ラ博」で初めて食べて(「家族で楽しむ『新横浜ラーメン博物館』」参照),その濃厚スープに圧倒された。それと比較すれば確かにここのスープは劣るのかもしれない。でも茨城で一番(東京を含めても)という僕の気持ちには変わりはない。もう「定番」なのである。「ここが一年の締め」と言ってた同じような家族連れもいた。世代を超えて地元の人たちに愛されている店なのだ。いわゆる「ラーメンマニア」には理解されないかもしれないが,2000年もがんばって欲しい。
12月22日(水)● 匠家@水戸駅南ちょっと久しぶりに食べてきて,味的には問題はなかったのだが気になったことがある。弟子が2人になり,1人目までのときは気にならなかったのだが,家系の伝統(?)通り客の注文を「流す」(=ずらずらと客の細かい注文を復唱していく)のに,2人目のお弟子さんがなかなかうまく覚えきれない。そんなときに限って馴染み客とか親子連れが複雑な注文を言ったりするので,食べながら聞いているほうは,はらはらして食べてるようではない。店主がまた怒るのだ。「早く流せよ。麺が茹であがっちゃうだろう。」と言った風に。たしかに最近では「六角家@東神奈川」,古くは「香月@恵比寿」(「らーめん勝」の項・参照)のように,とてつもない暗記力で注文をすべて覚え,「ほーっ」と思ってしまうことはあるのだが,これはうまくいって効果がある「パフォーマンス」で,失敗を聞かされても客としては何の意味はない。もちろん店主は全て覚えているのだろうが,「勘弁してよ〜」と思ってしまう。今日も,その時の店内の気まずいことと言ったらこの上ない。「弟子のお兄ちゃんが怒られていてかわいそうだった」というメールももらったことがあるから,日常的なことかもしれない。せっかく水戸に出現した「本場・神奈川レベル」の「家系ラーメン」なのだから,それを知らない一般の人が不愉快な思いをしないようにしてもらいたいものだ。本家「吉村家」の主人も弟子を怒りまくるが,それは年季の入った「歴史」であり,フォローのない「修行」は「いじめ」にしか見えないことに気づいて欲しい。ラーメンは楽しくいただきたい。
12月15日(水)● ラッキー飯店@元吉田 : 水戸市元吉田町1507 木休 11〜21 (029-247-6945)平日の午後1時。国道50号バイパス「ライト・オン」の交差点から南下し200mほど。最初の信号の先・左側にこの店はある。赤い「ラッキー飯店」の電飾看板が目印。駐車場は店の脇の「門」を入ったところに3台分の「空間」があった。店内は,正面にカウンター左に座敷。カウンター内には青いエプロンの店主が1人。サラリーマン風(管理職風)で,橋本元首相みたいキリッとしている。メニューは入り口のガラスと,中の壁に「スタミナ」「スタミナ冷やし」「みそラーメン」と書いてあるだけ。値段も書いてない。「スタミナ冷やし」にしたかったのだが,「初めての店ではまずスープを味わおう」と「スタミナラーメン・600円」を注文。白い丸型のコンパクトなどんぶり。具はお約束どおりの「スタミナ」。レバーにキャベツ・カボチャ等を甘辛く炒めたあんかけがのる。スープの味はその「スタミナ」の油と甘辛い味でわからないがシンプルな醤油味だと思う。麺は「ひがの製麺」のものを使用(箱が見えた)。麺が似ているが,ほかの「スタミナ」系の店もこの製麺所なのだろうか?。その麺は,「太麺」で食感がいい。もちもちしている。もっとも,水で冷やした「スタミナ冷やし」の方がその良さがより鮮明になるのかもしれない。いずれにせよ,すっきりまとまったスタンダードな「スタミナラーメン」である。仕事はかなり丁寧な感じだ。メニューが3種に絞られているのもいい。> 「寅さんラーメン」
12月14日(火)● じゃんがら@上水戸 : 水戸市上水戸3-6-28
深夜10時過ぎに自宅を出て何か新しいラーメン店探し。東海の南端から那珂町に出て水戸まで走って,結局この「じゃんがら@上水戸」なのである。深夜の水戸周辺はラーメン店が少ない。「じゃんがらラーメン・C辛・700円」をオーダー。相変わらず「バイト」と言った感じの若いコが作っている。「じゃんがら」自体は,「なんであんな店」などと言う人が多いのだが,オリジナリティがあるという点では僕は評価している。深夜の徘徊で何度か「じゃんがら」を選ぶうちに慣れてしまったのかもしれない。カウンターのパウチされた紹介文に「スープは化学調味料は一切使用していません」などと書いてあった。「ふ〜ん」としか言い様がない。「無化調」を売りにするようなラーメンではないと思うのだが・・・。最近千葉の方にも進出したと言う情報もある。経営的には順調に行っていると言うことか。
12月08日(水)● き伝@水戸・元吉田「めん家」の「油麺」で量的にもの足りなかったので,よせばいいのにまたも「地元連食」。今日は醤油ラーメンを注文。スープの一口目には納得したが,相変わらず麺は平凡だ。しかも少しやわらかめ。最後にはもてあましてしまう。せっかくの特徴あるスープなんだから,この麺はどうにかならないものなのだろうか。 >「きでん」の項・参照
12月08日(水)● めん家@水戸・市役所
水戸駅南の常陽銀行の路地の奥のあたりを市役所側に曲がったところにある。深夜も営業しているので,夜はわかりやすいかも。以前「とんこつしょうゆ」なるものを食べて,「家系」から程遠い味にがっかりきた。で,今日は何にするかとしばし考える。こんな場合,無難な線にすればいいのだが,「油麺(ゆめん)・650円」と言うものをを食べてみたくなる。さっそく注文すると「男性の方はダブルの方がいいと思います」なんて助手のお兄さんが言う。こちとら夕食をしっかり食べてからの「深夜のラーメン探索」である。「普通=1玉」でけっこうだ。「でも普通で・・・」と僕。お兄さんは渋い顔。で,出てきたそれは白い大きなどんぶりの底の方に,ちょこんとスープなしの麺の山。固めの太麺だ。それに,チャーシュー・メンマ・海苔・ネギと「具」は普通のラーメンと同じ。底にタレがあるというが,醤油ダレではない。店主の指示どおり,ラー油を3周〜酢を少々〜にんにく〜黒胡椒といれて「よくかき混ぜ」たのだが,それでも油のついた麺は透明のままだった。あっという間に食べ終わる。麺ののどごしがよくてするする入るので,なるほどこれでは量的には最低限「ダブル」の方がいいかもしれない。でも悔しいので,量的には充分だったよなんて顔をして会計を済ましてきた。「油麺」はちょっと面白いラーメンだと思う。また食べたいとは思うがあの量で650円と言うのには抵抗がある。
12月04日(土)● 支那ラーメン奴@水戸・石川 :水戸市石川4丁目4030 日休 [029-253-1592]
夜,大塚池から50号で大工町方面へ向かうと,「支那ラーメン」の赤いテント看板が見えてくる。正確には「ラーメン奴」と言うようだ。入り口が狭く入りづらいが,店の西側に駐車場がある。東側にも空間があるが違うようだ。最初止めようとしたら年配の店主があわてて飛び出してきた。間違える人が多いのだろう。この店は茨城新聞発行の「ラーメン本」にも載っていて,以前から,何度か入ろうとしたことはあるのだが,チラッと見ただけでは店内に客の姿が見えず,いつも直前でくじけていた。それもそのはず,入り口正面に見えるカウンターは4席ほど,外から見えない左側奥に,テーブル席のそこそこ広い空間があった。店内は「古い」。それも半端じゃない古さ。戦後まもなく建てたというような感じ。あちこちに貼ってある水商の甲子園出場記念ペナントがやたら目に付く。おかみさんに「支那ラーメン」は500円を注文。他に「あっさり」と「辛口」がある。平べったい赤い縁どりの小ぶりなどんぶり。模様の雷文が消えかけている年季の入ったもの。意外に味に厚みがある。化調も強いのだろうが,甘い感じのしっかりしたラーメンだ。麺は縮れ麺。べちゃっとした感じはない。それに,チャーシュー・ほうれん草・メンマ・海苔・・・あと,刻んだ「玉ねぎ」がけっこう浮いている。固い食感が意外に合うのだ。「すずき@雷神前」も確かこうだった。同じような古さの店だが,味にも共通点があるようだ。外観から「覚悟」していたほどには「地雷」を踏まずに済んだ。また来てもいいかな・・・。
12月02日(木)● 玄海@水戸・渡里 : 水休 〜21:00ホルモンラーメン「玄海」と言うのが正しい。茨大の先・123号沿いの場所から,手前のカワチ薬品・きね八の交差点を左折,二つ目の信号の角に移転した。整備工場の一部といった外観で,情報もなしに入るのはちょっとためらってしまいそうな店である。店内もすかすかした感じで,横一直線のカウンターのみ。年配の夫婦で営業しているようだが,情報によるとここのおやじさん(細身で頑固そうだが愛想はいい)は「スタミナラーメン」の「寅さん」の創始者だそうな。勝田駅近くにあった「寅さん」〜「松五郎@上水戸」ときてこの「玄海」と言うことらしい(>「寅さんラーメン」の項・参照)。ただし「スタミナ」はレバーではなくなぜかホルモン,ちょっと珍しいが,店先の「ホルモンラーメン」と並んでいる「とんこつラーメン」の字が気になって,今日は初めてなのにメニュー右から3番目の「とんこつラーメン・600円」を注文してしまう。平べったいどんぶりで出てきたそれは,残念ながら期待したほどこってりしたものではなかった。化調それなりの「とんこつ風」スープ。ちゃんぽんのような風味も感じる。いずれにせよ人工的だ。「とんこつ臭」が漂わないのだから,あたりまえと言えばあたりまえなのだが・・・。麺はやや固めの縮れ麺。具は華やかで,チャーシュー・メンマ・高菜・なると・ワカメ・玉子・カイワレ・ゴマそれに紅しょうが・・・。おやじさんにすれば不本意なスープを,具の数で補っていると言う感じ。まぁ,「とんこつ」に期待する僕の迷いもこれで吹っ切れたから,次は素直に「ホルモン冷やし」を注文したい。たぶん美味しいと思う。「スタミナ冷やし」が好きならばの話だが・・・。> 「ホルモン冷やし」注文(2000.1.28)
12月01日(火)● 松五郎@上水戸 : 水戸市上水戸3-3-25 [029-221-9598]
茨大に向かう123号のセガの交差点(T字路・「国立病院入口」の標識がある・「じゃんがら」「げんこつや」もある場所)を左折(南下),100mほど行った右側にある。間口が狭く,歩道に面していて店の前に空間がない(駐車場は向かいの空き地にあるようだ)ので,ちょっと見つけづらいかもしれない。奥に続くカウンターのみの店(けっこう奥深い)だが,平日の1時半過ぎ,それでも店内は満席だった。客のほとんどが「スタミナ冷やし」を注文している。違いは麺を増やすかどうかだ。0.5玉刻み(+50円)で大盛にできるのだ。2玉でダブル(700円),3玉でトリプル(800円)と言った具合だ。僕はスープのないラーメンと言うのには抵抗があるのだが(麺を外注するのならスープぐらい作らなけりゃと思うのだ),この地元の「大スタンダード」=「スタミナ冷やし」はもはや「定番」。くせになる味(というか形態)である。水でしめた太麺の食感がいいのだ。今日は「唐人」からの連食(地元でやるのは珍しい)だったので,標準(=1玉)で丁度よかったが,普通の状態なら「ダブル」くらいがいいと思う。「冷やし」の場合スープがない分,1玉ではもの足りないと思うのだ。帰る頃には,立って待っている客が3〜4人。立派な人気店である。
スタミナラーメン@見和 / 「寅さんラーメン」の項・参照
12月01日(火)● 唐人@水戸・渡里 : 木休 11:30〜14/17:30〜21(土日祝〜20:30)
茨城新聞発行の「ラーメン本」に載っていた店。外側の窓はなくレンガ風の壁。上部の窓は「中国料理 唐人」と描いたエンジのテント看板で覆われている。入り口は右端のガラスドア。つまり外からは全く中が見えない「スナック風」の店なのだ。店内は赤い壁に柱は黒。白いクロスのテーブルが5台ほどの狭い店。天井から行燈がいくつも下げられ,こじんまりとした「中華料理店」と言う感じである。麺類のメニューの中心は800〜850円。五目・エビ・タンメン・・・そんな中からラーメン450円を「基本だから」と頼んだのだが,スープに「厚み」を感じづらい。麺もスープも「ワキ役」と言う感じだ。具のチャーシュ・メンマ・海苔・ほうれん草もなんか寂しげ。どーんと真中に高い料理としての「具」がのせられて,はじめてひとつの「麺類」と言いたいのかもしれない。この店で450円の「ラーメン」だけではもの足りない。