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『疾風怒濤の茨城縦断オフ』

〜 第6回どんぶりサミット・2001/02/04 〜

僕のHP開設時期からの悲願は「茨城のラーメンの地位向上」(笑)。東京でほとんど話題になることのない「茨城のラーメン」をなんとかネット上で話題にさせたい。その第一歩が昨年(2000年)春の『どんぶりサミット in TSUKUBA』。これはなかなか好評だった。特に「丸長&わかとら家」は茨城県南の定番となったと言ってもいい。しかし僕の地元は「水戸黄麺」と言うハンドルの通り「県央地区」。県都・水戸に来てもらわないことには話が始まらない。一度東京の人に水戸で,僕が1人ラーメン本「茨城のうまいラーメン」で「水戸のご当地ラーメン」とぶち上げた「スタミナラーメン」を食べてもらいたい。ずっとそう思っていた。
そんな中,新年早々,東京のラーメン仲間から「水戸のスタミナラーメンを食べに行こう」と言う話がいきなり持ち上がった。当初の予定は「松五郎@水戸〜えぞっ子@水戸〜丸長@つくば〜わかとら家@取手〜設楽@天王台」。つまり水戸の「スタミナ」&僕が推す人気店をメインに県南の定番,そして千葉だが取手とは利根川を挟んで向かい側の町・天王台の話題の新店を含めるという「茨城縦断オフ+α」。移動距離のやたら多いこんなツアーでメンバーが集まるのか当初は心配したのだが,意外に順調に集まり始める。ただしその理由は「なかなか行く機会がない地区なのでぜひ・わかとら家のチャーシューが目当てです」「せっかくの機会なので参加希望します・丸長〜わかとら家は行きたいです」と言う感じ。つまり茨城が初めての人には県南のこの2店ははずせないのだ。むしろこちらがメインと言っていい。昨年の「つくばオフ」レベルの本格的なツアーになる予感がするものの,その時の参加メンバーも多く,そちらの目的は未食の水戸のラーメン。調整が難しそうな予感が・・・。
さらにここで千葉の「魁華@八街」「ちよだ@柏」あたりでワンセット組めるのではと言う意見も出たくる。しかし先日,「設楽@我孫子」から「ちよだ@柏」をまわった経験からすると,これにさらに「魁華@八街」をからめたコースを,茨城の水戸を起点にするオフの終盤にするのはちょっともったいない。時間的にもきつくなる。日曜の国道6号上り線は局所的(牛久〜取手〜柏)に渋滞になるし,よく道を知っていないと,我孫子〜柏の6号南側の抜け道を複数のクルマで移動するのはなんか迷子になりそうだ(僕だけ?)。「設楽@天王台」までならなんとかなるが・・・。やはり千葉は茨城ツアーのおまけではもったいない。
で,いずれにせよ「丸長〜わかとら家」はすでにツアーの抑えとしては無難。問題はそれにどんな店を絡められるかである。参加するメンバーのラーメン経験度数から考えると,若い新店より土着の老舗系が無難かなと思ったりする(つくばオフの反省から)。水戸近辺の「松五郎〜えぞっ子(ラーメン本「茨城のうまいラーメン」では取材拒否)」に加えるなら,ラーメン本の特集にもある「暖宝@ひたちなか」(スープは普通っぽいけど),けっこう落ち着ける店として「龍愛餐館(ロンアイサンカン)@水戸」(店は新しいけど経験年数は古い)あたりか。あと「げんこつや@那珂町」(常磐道の那珂ICに近い・でも東京の人にはよくある背脂ラーメンかもしれない)か。リクエストの多かった老舗中の老舗「すずき@水戸」(本では取材拒否)は日休なのだ。県南では,「小川屋@岩井」が,店に入っただけでわくわくするような,マニア受けするレトロな店。ただし6号線からはちょっと離れている。「京まさ@伊那」もマニア受けする店かな。本の掲載写真的には「人生@水海道」なんかがそそられるが,僕は未食。しかも営業は6時からだ無理がある。ここで,「どんぶり会議」で今話題の店・「さくら家@五霞」の話も出たが,あいにく日休。問題は,なんとしてもはずせない「丸長@つくば」を昼の部終了の3時までにまわるかどうかだ。それにより水戸近辺でのまわる店が決まってくる。
「西海あたりはどうか」と言う質問あり。「西海@美野里」(ラーメン本掲載店)は水戸〜石岡の中間の国道6号線沿い高速のSAのような雰囲気のトラックステーション内にあり,クルマでの移動の休憩ポイントとしては最適。丸長@つくばを夜の部にした場合は,それまでの時間調整にはいいかもしれない。6号国道・石岡市内は日曜午後にはちょっと渋滞するし・・・。ただし,西海の本店は多摩にあり,親会社のあるチェーン店だから,本店を試した方には新味がないかもしれない。
やはり問題は,「丸長@つくば」。これを6時からの夜の部にすると,それから「わかとら家@取手」では売り切れの可能性がある。つくばオフの時に,予定より早く5時頃に着いたら,「7時頃来るって聞いたから店閉めて飲もうと思って待ってたのに」とご主人は言ってくれていたが,今回はどうだろう。もっとも店自体はネット関係者に好意的で,メンバーにも顔なじみが多いから歓迎されるとは思う。そう言う前提で,茨城ラーメン本でわかとら家の記事を担当したのm氏に交渉してもらう(「遅れても15人くらい行くから待っててくれ」とか?)ことにする。いっそ起点を「丸長」にして,前回のように開店(11:30)前に食べ始まって,それから高速で昼過ぎに水戸に来れば,メンバーのニーズに応えられるかもしれない。それでも各店の2時以降の中休みがネックになるが,この場合は中休みのない「暖宝」や「西海」は手頃とも言える。
ここでなんと朝「小川屋@岩井」を最初に持ってくるのどうかと言う意見。ただ,岩井の町はずれの小川屋は,常磐高速からけっこう一般道を走ることになり,また丸長までの道順がわかりづらい点が心配。丸長到着が遅れると,結局水戸到着が遅れることになるので,せっかく「水戸」まで交通費をかけて来るのに,1杯で終わることになってしまう。松五郎・えぞっ子ともに中休みあるのだ。僕としては水戸でメンバーに2杯試していただきたいのだ。移動がすべて順調にいけば,この予定でも大丈夫なのだが実際上は難しい。小川屋までは,常磐柏ICから国道16号線を北進し野田警察署で東へ,という道順になるが,県道,特に芽吹大橋が細いのがきつい。 開店時刻を活用して9時くらいに小川屋に入ると言う意見もあったが,これでは遠方から(東京郊外〜神奈川)の参加者にかなり早起きを強いることになる。あと,丸長と水戸の2軒への時間が詰まると,小川屋から計4軒連続で食べることになり,きつくないかと言う意見。結局この案は断念する。
こんな中,ともりんさんのHPになんとあの1時間半待ちの行列店「東池袋大勝軒」出身の人がJR佐貫駅前に店を出したという情報が入ってくる。佐貫というのは県南牛久沼あたりの国道6号に近い駅で,わかとら家の前あたりに入れることもできる。メンバーには「丸長〜大勝軒フリーク」もいる。直弟子の店ならチェックしたいだろう。茨城まで来た話題づくりにはちょうどいい店だ。これははずせない。
こう考えるとけっこうハードな移動になるから,やはり最初は無難に「丸長@つくば」で食べてもらって,未食のみなさんに茨城の印象を良くしといてもらいたいと言うことになった。
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 コース決定〜総勢15人の茨城への集結の仕方
【予定コース】 丸長@つくば〜えぞっ子@水戸〜松五郎@水戸〜わかとら家@取手〜大勝軒@佐貫 に決定

【参加者(15名)】g・m・tさん・p・mrさん・kw・sj・my・bt・kz・ko・bg・hn・eさん・黄麺

【集合場所】 11時過ぎに丸長駐車場(広い) 本来11:30 開店だがプレッシャーをかければ早めに開店する模様(笑)

【配車】クルマ3台(移動の簡便さを考えコンパクトにまとめた)

[ 東京1号 ] :4名(my・sj・kz・e)・・・9:00「桜新町駅」集合
[ 東京2号 ] :4名(m・bt・ko・bg)・・・9:15JR山手線「日暮里駅」東口の噴水前集合

>東京組2台は常磐道・守谷SAに10:15集合予定・ここから丸長までは40分みればいい
>東京の人が思っているほど茨城は遠くないのだが(都内南部からひたちなかの自宅まで1時間30分で帰れたこともある・高速なら今は早いのである)一応余裕を持ってこの集合時間にしたようだ

[ 黄麺号 ] :7名 黄麺・mr(柏)・t(茨城)+つくばまでバス組(g・kw・hn)の3名(黄麺号が「つくばセンター」までお迎えして丸長へ)・水戸からp乗車

>高速バス組3名は9:10に東京駅八重洲南口改札に集合・9:30or9:40発のバスに乗車・参考資料>cjtokyo_tsukuba.htm(これでいくと東京駅〜つくばセンターは1時間ちょい・バスでも意外に早い)
>mrさん(柏)・tさん(茨城)は常磐線「ひたち野うしく駅」に午前10時集合・牛久駅と荒川沖駅の間にできた新しい駅で6号線から西口がよく見える・この西口はまだ建物は何にもなく駐車場(たしか10時間500円)があるだけの空間なので待ち合わせで迷うことはない・高架の駅出口からすべてが見渡せるのである・6号沿いの「大野屋」には1日500円の無人駐車場があるのでいろいろ便利かもしれない
>JRスーパーひたち(12:00上野発>13:04水戸着)で途中参加のp氏は僕が水戸駅まで出迎え・間に合わなければ自力で「えぞっ子@五軒町」まで来てもらう
>水戸駅からバスの場合「えぞっ子」は,駅前バスターミナルから「茨城大方面行き」のバスに乗り(つまり北口から北西に向かうバス・「大工町交差点」に向かうバスなら「行き先」「バス会社」はなんでもいい・「このバス,『大工町』を通りますか?」と聞けば地元の人ならわかる・北口から正面の坂『銀杏坂=R50』を上っていくバスなら大工町はだいたい行く)その「大工町交差点」の一つ手前の「泉町3丁目」バス停で降りて「泉町3」交差点を「大成女子高」の方(北側)に向かってちょっと歩くことになる

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いよいよオフ当日,自宅を8時過ぎに出て,順当に「ひたち野牛久駅」に電車組を出迎える。ここから高速バスの終着点「つくばセンター」(つくばの中心地「クレオ」の東側)までは15分ほど。実際には10時30分には着いていたバス組2名をピックアップ(10時50分)。ここから丸長まではほんの少し(徒歩では遠いが・・・)。学園西大通を北へ。「大学病院西交差点」(左側に「ココス」と言うファミレス)を右折,「筑波技術短大」の看板のある路地を左折し右側。一段高い敷地の上。すでに当日の営業は確認済み。ただし電話では早めの開店は要求できなかった(汗)。
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 丸長@つくば : つくば市春日4-12-3 水休 11:30〜15頃/18〜20頃まで 0298-51-6014
>>>「丸長@つくば」の場所はここ(LYCOSマップ)

11時には丸長に着いた。例の如く,その広い駐車場にたむろする異様な集団。記念写真なんか撮っているからますます異様である。プレッシャーがかかったのだろう。やはり11時20分頃には店を開けてくれた。当然いきなり満員状態。後から来た客は「何事だ」と一様に驚いている。僕とkz氏でテーブル席に座ったのだが,その隣に来たおじさん(とは言えほぼ同い年)が突然話に割り込んできて,20年前の「さぶちゃん@神保町」の話で盛り上がってしまった。「ラーメンは共通語なんだな」とほのぼのした気分。これも何かの縁と水戸黄麺の名刺と,btさんから借りた「茨城のうまいラーメン」の本を見せてしっかり宣伝してきてしまった。さて食べ終わって外で待っていたのだが,1人なかなか出てこないメンバーがいる。誰かと思ったらbg氏。なんと「スタミナラーメン」を追加注文したと言う。それをわざわざ再入店してまで見に行ったりして「お〜ぉ」と感心したりする人達(僕も含む)。もう食べる方も見る方も完全にマニアである。

丸長を12時頃に出発し「土浦北IC」から常磐道で今回のツアーの本来の目的「水戸」まで(1050円)。水戸ICから国道50号線を「大塚池」を左に見て水戸市内へ向かう(分岐点から右方向の50号バイパスに行かないよう注意)・「赤塚」「石川町」交差点を過ぎ「新原三差路」交差点を左方向(曙町方面)に直進・国道118号線に出たら右折・ちょっと走ると右にピンクの看板のセガゲームセンター(1階は「元祖じゃんがららーめん」)のある交差点(T字路)が松五郎への入口。「松五郎」までは60km・1時間とみていたが実際そうだった。
ここから「えぞっ子」までは,上記セガの交差点をそのまま直進し(国道118号線だがまもなく道が狭くなる・それでも直進),で東(旧県庁方面)に向かい1.5kmほど(「五軒小交差点」手前右側・赤い看板が目立つ)。店前の駐車場は隣の空き地を含め4台分あるがとても狭い。交差点手前左側の路地を入り,五軒小前に止められるが・・・。

>昼間の3連食はつらいという方(普通つらいと思う・でもスタミナ冷やし自体はスープがないので標準では少な目だと思う)は,珍しいという意味では「松五郎」の「スタミナ冷やし」が「ご当地ラーメン」なので,そちらを優先した方が無難。「えぞっ子」組(3連食組)を,えぞっ子のそば(1本南の通を東へ200mほど)の「水戸芸術館」で待ってもらう(建物が珍しいので20分ほどの暇つぶしにはちょうど良い)予定でいたが,実際はメンバー全員が3連食したようだ。さすがに一部女性陣は分け合っていたが・・・。

順調にほぼ1時間でえぞっ子に到着。すぐに途中参加のp氏(12:00上野発スーパーひたち>13:04水戸着)を水戸駅に出迎えに行く。日曜午後1時10分過ぎを目安に,水戸駅北口(南と北しかない)を出て地上部分に降り,向かって左側のビル(野村証券・地上部分に庄や&ドトールコーヒー)の向こう側,宝くじ売場の奥の「8番」バス停の所が待ち合わせ場所。
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 えぞっ子@水戸 水戸市五軒町・月・木休 11:30〜14・18〜21(日〜20 TEL:非公開
>>> 詳細な地図はここ(LYCOSマップ)
この店だけは,あらかじめ連絡していなかったので(前日家族で食べに行って営業時間を確認していただけ)これだけの人数が一度に入店すれば,カウンターのみのこの店は当然大混雑になる。駅から戻ってくるとまだ立って待つメンバーが5人ほど。店主から「今日は何?」と聞かれたが何と説明したものか・・・。「東京の方から来た仲間なんです」と言うのが精一杯。ほどなく先に食べたメンバーが店を出るので僕も出ることにする。僕(と言うか僕の家族)が思い入れのあるこの店の感想を聞くためだ。結果は「麺はうまいけどスープは可もなく不可もなくかな」「でも味の三平@札幌はこういう感じだ」あと「えぞ菊@高田馬場(=東京のかつての有名店)よりはいい」「もやしはもっと太い方がいい」「麺のパワーをスープが受け止めていない」等々・・・。でもこれもある程度予想できたこと。味噌のスープを追求していけば「純連@ラ博」や「旭川ラーメン」の味噌のようになってしまう。ここのは本来そういうタイプではないのだ。昔からあるのオーソドックスなタイプのもの。でも地元の人間ははまっているのである。「スープは最初平凡に感じたけど後からじわーっと来る何かがある」と言う感想をもらったのが実は一番うれしかった。前日食べたときに,まさにそう感じたのだ。もちろん味噌ダレの中の「化調」+αと言うレベルでの話のようだが,まぁ僕的にはその辺を好意的に解釈して,この店は地元の人のお楽しみと言うレベルで,もういいかなと思っている。家族で食べるならこの店なのである。それはこの先もずっと変わるまい。
「えぞっ子」から「松五郎」に戻る際は,店の前の道を左に戻り,西進。「国立水戸病院入口」の標識がある交差点が「松五郎」への交差点。そこを左折して100mくらい左側が松五郎だ。道を挟んだ向かい側の空き地に駐車場あり(右側に4台分・一杯なら駐車場側に路駐か)
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 松五郎@水戸 11:00〜14:30/17:00〜21:00 >「寅さんラーメン」参照
>>> 詳細な地図はここにあります(LYCOSマップ)

水戸の「ご当地ラーメン」とラーメン本で僕がぶちあげた店。「二郎風の太麺」を冷水でしめてかぼちゃ&レバーの甘辛あんをかけた「スタミナ冷やし」は水戸の人間なら誰でも知っている。このスタイルを真似た店が水戸〜勝田地区に多数存在している。麺は0.5玉刻みで増やせるのでお好みでどうぞ。通常の1玉は丸長からの連食でも問題ないだろう。本来カウンター席1本の店だが,ご主人との交渉により,普段解放しない奥のけっこう広い座敷スペース(従業員の休憩室として使っている)を確保した。ただ日曜のこの時間も店自体は満席で,カウンターの後ろには立って待っている客がずらっと並んでいる。その中をズカズカと15人が奥に入って行くわけだから少々申し訳ない気がしたが,店側の好意だからありがたく受けることにした。奥の部屋(15帖くらいあるだろうか)自体はメンバーに非常に好評で,足を延ばしてゆっくり歓談することができた。

ドアで締め切られたスペースなので,「スタミナ冷やし」の感想は遠慮なし。まさに議論続出となる。だが,僕としてはこれも予想通りの反応だった。むしろ,あれが昼3杯目(一部4杯目)なのにメンバーが残さず食べたことに感心したくらいだ。これは「問答無用の水戸のラーメン文化」なのだ(もっともこの日のスタミナは15人分まとめて作ったからだろうか甘辛のバランスが悪かったのが残念)。ところでこの店には,メニュー的にはスープのある「ホット」もあるが,ここでは「冷やし」の方が特徴がわかっていいと思い,あらかじめ電話で「スタミナ冷やし」を15人分注文しておいた。だが,初めての人にはこの「甘辛」は刺激が強すぎたようだ。スープ付きならそれが緩和されるのではないかという意見あり。確かにそうだと思ったときには遅かった。それにしてもその後の車中でkw氏から,あの味の,時代背景を考慮した歴史的意義の推察を聞いたときは,地元の人間なのに妙に納得してしまった。つまり,「甘さ」が豊かさの象徴だった頃の名残。そう言えばスタミナの考案者「玄海@水戸」(ラーメン本掲載店)のオヤジさんはそう言う世代だ。>>> 【スタミナラーメンの系譜】

ここでeさんが今朝衛星放送で水戸のことやっていて偕楽園の紹介で「梅娘」が出ていたことを話し出す。ならば,せっかく水戸まで来たのだから近くの「偕楽園」にでも行きましょうと言うことに。ただ「梅娘」はもう少し後の「梅まつり」の時期にしかいないよと言ったのだが盛り上がった話は押さえられなかった(笑)。同じ番組で「お菓子博物館@水戸」のこともやっていたそうだが,元々ここは僕もオフに組み込んだら面白いかなと思っていたところ。でも今日は時間的にちょっときついのでパス。この博物館について詳しくは地元のネット仲間・エミーさんの「水戸食べ歩記」のオフレポート>「ケーキoff」にあるので参照されたい。これに「偕楽園の梅まつり」(梅娘付?)と地元の名産「梅ようかん」を組み合わせ,松五郎で締めればもう立派な「水戸甘党ツアー」(笑)。

松五郎から偕楽園公園へ。金沢の「兼六園」・岡山の「後楽園」と並んで日本三大公園と言われる水戸の名所で,徳川斉昭がつくったものらしい。駐車場は1時間200円。公園の下には1日500円の駐車場もある。公園西側にある園のシンボル「好文亭」は2層3階建ての風雅な佇まいで必見(入館190円)だとなんとなく入館。すっかり観光客と化したラーメンフリーク15人の異様な集団。その好文亭をバックにここでも記念写真を1枚。もっとも,「梅」が咲いていないわけだから「梅娘」もいるはずもなく,「梅娘はどうした〜」との声しきり。以後eさんは「梅娘」と呼ばれることになったようだ(笑)。
水戸の滞在は4時近くまで。偕楽園から旧6号が渋滞しているのが見えたので,水戸インター方面も渋滞しているのではと予測。駅南の市街地を抜けて6号に出る。北関東自動車道・茨城東インターから高速に乗り一路谷和原インターを目指す。ちなみに,水戸から国道6号線で南下した場合「西海@美野里」で休憩する手もあったが今回は断念した。「石神本」にも掲載された多摩にもある「長崎とんこつラーメン」の店の支店で,焼きアゴ(トビウオ)でダシをとるのが特徴的な店なのである。
高速(谷和原インター)を降りれば国道294号線で,そのまま南下。「乙子」交差点を柏方面に右折・ジャスコのあるふれあい道路との交差点(正面は「新大利根橋有料道路」入り口)を左折してすぐ左側がわかとら家。路上駐車スペースがあり,みんなそこに駐車しているようだ。
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 わかとら家@取手 : 取手市戸頭1274-3 11-14/17-21(売切終了注意)月夜休
>>> 「わかとら家@取手」の場所はここ(LYCOSマップ)

当初,通常の売り切れ時間のころ(19:00?)までには入店して,実質上の貸し切り状態にしてもいいか,ラーメン本でわかとら家担当したm氏に交渉してもらったが,最近の状況では7時に並ぶと食べるのは8時くらいになることが判明。それでは東京方面の方の帰りの時間が心配だ。7時の入店はさすがに断念する。希望者の多いわかとら家を先にこなすべく,5時過ぎに並んで普通に食べることに。たぶんこの時間でも行列は避けらないと思ったが,案の定5時20分に着いたときには店は満席。僕達が入店すると壁側の待ち席はぐるっときれいに一杯になった。ふと見ると一番奥でmさんがビールを飲んでいる。「そんなことしているから常連がどうのこうのと言われるんだよ〜」と言いながら,店主がサービスで出してくれた「バラチャーシュー」をごちそうになった。

おかみさんはネットの人に好意的。「茨城のうまいラーメン」をこれどうぞとみんなに差し出している。東京の人に読んでもらおうと言うことのようだ。で,僕やtさんにもくれようとする。オフでこの店に来るのは3度目なのだが,実は僕も彼女もまだ挨拶もしていない。今更「それ書いた本人なんです」とも名乗れないので「あっ本持ってます」と丁重にお断りした。で,結局今回も名乗ることはできなかった。いつになったらお話しできることやら・・・。
わかとら家の前の道を取手駅方面に行けば6号線に戻る。下り線は渋滞していないので大勝軒までは30分くらいで着いた。もう無理という方はわかとら家でリタイアと予想していた(ちなみにJR常磐線取手駅まで6km弱・取手から上野までは45分くらい・だいたい15分間隔で出ている)のだが全員ついてきた。今日5軒目である。
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 大勝軒@佐貫 11:30〜スープ切れ(中休みあり?)>詳しくはともりんさんのHP参照
>>>「 大勝軒@佐貫」の場所はここ(LYCOSマップ)

2/3(つまり前日)に正式オープンしたばかりで,東京の行列店「大勝軒@東池袋」の直系の店。実際は1月中旬から仮営業しており,僕の掲示板「どんぶり会議」(詳しくはスレッド1スレッド2)で,今,ライブな情報が飛び交っている。店内には御大・山岸さんの写真がべたべた貼ってある。若い店主だが非常に人柄はいい。tmさんが2/4にオフで行くことを伝えてあり人数分のスープを確保しておくとのことだった。入店は6時45分くらい。ちょうど最後のカップルが食べていて,待たせなくてよかったとホッとする。ちなみにこの店の「もりそば」の麺の量は標準で250グラムだそうだが(「大盛り」と言えば300gで値段は同じ・「特盛り」と言えば500g出てくるそうだ)さすがに今日5杯目なのでみんな200gにしていたようだ。カウンターのみの店で回転が悪いことは覚悟していたが,まぁここまで来れば焦ることもない。

この店に関しては東京の人に紹介するのもラクである。本店の味を知っているなら理解しやすい味だ。メインのもりそば(650円)は酢を抜いているようなのでつけ汁の「甘さ」が目立ってしまうが,お好みで「酢」を入れればいいこと。麺の茹で加減も今日は問題なかったように思う。kw氏も納得していた。ただ,さすがに5杯目だったのでつけ汁は残してしまった。具沢山はうれしいのだが,ゴロゴロ入ったチャーシューも,半分入った茹で玉子も持て余してしまう。まぁ今日はしょうがないか。
閉店後だったのでずいぶん長いこと店主がカウンター越しにみんなと話していた。特につけ麺や大勝軒系の店にこだわりのあるbgさん,kwさんが先頭になって質問している。ご主人がそれに熱く応え,かなり一生懸命「開店の経緯」や「スープの味付け」について説明してくれた。修業時代,オヤジさんに「こうちゃん,こうちゃん」と可愛がられたこと。「大勝軒」の名前を使うことも「ただで」許してくれたこと。その頃のエピソード等々,心底オヤジさんを尊敬しているようで,その恩に応えようとかなり一生懸命なのはもう痛いくらいに伝わってくる。最後に店の前でご主人を中心に記念撮影。いい記念になった(出来上がりはちょっと暗かったが・・・)

これで解散となる。東京クルマ組は6号線に戻り,取手市に入ったら「294号線入り口」交差点右折。この294号を北上すれば常磐道・谷和原ICに行く。日曜のこの時間,三郷料金所&箱崎あたりの渋滞は避けられないかもしれない。外環自動車道で大泉まで行くのもいいと思ったが,実際どう帰ったのかは確認していない。

僕自身は佐貫で無事解散後,カーナビ不調になりながらも天王台駅までたどり着き,駅前の駐車場(なんと1日1000円!)にクルマを預けていたhnさんにmrさんをお願いして・・・それでも僕は東京に向かうわけだ(苦笑)。神田駅〜池袋駅とまわりメンバーを次々と降ろして,いつも通り青山通りで缶ジュースを買って帰途につく。これは僕の中でのいつもの儀式なのだ。さすがに「今日はもう食えないな」と思っていたけど,環7青戸まで来て急に気が変わり,目指したのはpさんに場所を聞いた「田中商店@足立」。4号線との交差点・「梅島陸橋」西側の環七通り沿いながら,駐車しやすく,しかも年中無休で深夜営業(4時まで)。店はきれいでお姉さん(奥さん?)きれい。もちろんとてもわかりやすい「博多ラーメン」で茨城の人にもすすめやすいと思った。満足。これで6軒目。全走行距離350kmくらい。僕ってなんて立派なラーメンマニア(オタク?)なんだろう・・・。
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 総括と教訓と展望

今回は,実際に移動したことなく店の間の時間を設定したのだが,割とうまく時間通りに予定をこなすことができた。本来「つくば〜水戸〜取手〜佐貫」を昼からの1日でこなすことは無理があるのだが,何とかなったとホッとしている。まずは水戸を含めたこういうオフを実施できたことに感謝したい。東京のみなさん,お疲れさまでした。これに懲りずにまた茨城へおいでください。

【参考資料】『どんぶりサミット in TSUKUBA』(2000/05/21の「つくばオフ」)

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