● 水戸周辺の店 INDEX 《茨城町・大洗・美野里》
ここでのコメントは僕自身がその日に食べた「印象」であり,今現在の味を表すものではありません。
参考程度にとどめ御自分の舌で判断されることを希望します。人の好みは人それぞれですから・・・
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《茨城町》 ●一心@茨城町●セリーヌ@茨城町●山岡家@茨城町●来々軒@茨城町●ラーメンショップ@茨城町 《大洗町》 ●雲仙@大洗・東光台●おぬまや@大洗●昭来軒@大洗●味楽@大洗 《美野里》 ●げんこつ屋@美野里●西海@美野里●とんとん亭@美野里●みのり家@美野里 《茨城町》
■ 一心@茨城町:〜23 月休 <029-292-8514> ●2002年4月05日(金)
水戸市内から千波街道を南下し茨城町に入ってすぐの,6号に合流する手前の三差路西側にある。「来来軒」の北側。HOTSPARと同一の敷地だ。駐車場は十分。外観は典型的なチェーン店だが,その系統はわからない。内装もチェーン店そのまま。右側が座敷で左側がソファー席,正面にカウンターと言う明るい店内。調理場には紙製の帽子の男性。あまり多くは期待できまい。ラーメンが450円でみそ・塩は480円。それとネギ野菜の組み合わせで14種類ほどのメニューが並ぶ。ラーメンを注文。具はナルト・海苔・チャーシューにメンマ。全くもってなんの工夫も無い麺とスープ。「うまさ本格派」と言うノボリの意味を考えてしまう。おまけに消費税まで取られてガックリ来た。
■ セリーヌ@茨城町 : 日休 11:30〜14/18:30〜翌2 ●2000年6月23日(金)
旧6号(千波街道)を6号に向かって南下すると茨城町に入る。まもなく左側に奥がパチンコ屋のがらんとした空き地のような駐車場。その前に,道に直角に横長の店舗長屋。奥は妖しげなスナックばかりで,カラオケの音が響いている。その一番右側(道路側)にこの店はあるのだが,看板も店舗自体もかなり古く,セリーヌなどと言う名前をつけてる分,深夜は充分に怪しげである。名前通りと言うか,深夜なのに店内は女性二人。場末のスナックに入ったような気分になる。支那そば・550円,みそ・しお・しょうゆは600円,スペシャルセリーヌラーメンと言うのもあって,こちらはもつ煮,角煮,コーン,もち,紅しょうがが入ると言う。1200円と言うがどんなラーメンなのだろう。その他かなり年季の入った店内の奥の壁に,パーコー,ラージャン,ねぎ,野菜,納豆,もつ,力ラーメン等々の札がずらっと並び,寒々とした店内では何故か寂しげに見える。しょうゆラーメンを頼んでみる。基本的にみそラーメンの正油版で,具はもやし・ニラ・玉ねぎ・コーンの炒め野菜。その炒め油のきいた薄口のしょうゆ味のスープは味がはっきりしている。調味料だろう。みそはこの分ではさらっとしていてコクはないと思う。麺が太麺で固めだったため,恐れていたほどには食べ終わっての印象は悪くなかった。飲んだ後のラーメンとして考えるならこれで十分だろう。どこか子供の頃に親と旅行に行って,飛び込みで入った夜のドライブインのような,懐かしい,それでいて寂しくなるそんな店である。
■ 山岡家@茨城町・長岡:東茨城郡茨城町長岡(6号国道沿上り車線沿い) 無休 24時間営業 「」で話題になった店。県南に昔から何店かある(北海道にもある)「山岡家」の初めての県北進出と言うことになる。国道6号線の茨城町南インターの南側で,矢頭南交差点の北側(吉野家より北側),中央分離帯があるので上り線からしか入れないので注意が必要。駐車場は十分すぎるくらい広く,大きな白字で「山岡家」と描かれた赤い看板が遠目にもよく目立つ。横に広い店で,入った正面にカウンター14席とその向こうに調理場というレイアウトはまぁ普通の光景なのだが,店の右側に各々が衝立でしっかり仕切られた4人テーブルがぎっちり4列×3列で並ぶのはかなり異様な光景。しかもそのすべてが平日の昼時で満席。開店まもなくで大盛況である。さらに元気のいい(騒々しくもある)老若男女の店員さんが10人以上いて,水戸近辺ののラー店としては異様な活気だ。食券制(全店共通のサービス券もくれる)なので,まず入口左側の券売機で食券を買うことになる。基本のラーメンは580円で醤油・味噌・塩が選べ,つけめん(650円)+ネギ(100円)チャーシュー麺(800円)と言うのが基本的なメニュー。さらに特製味噌,辛味噌とかある模様。一応家系の流れなので,例の如く麺の固さ・味の濃さ・油の量が選べるようだが,まずは「普通」で頼んでみるとこの日の出来は僕的には「固め・しょっぱめ」。さらに表面を覆う透明な油(鶏油ではなくラード?)がやたら熱々で,その熱さばかり印象に残ってしまった。麺は大橋製麺所の中太麺のようだが,イメージより黄色みが強い印象。山岡家専用のものなのかしら。具はチャーシューに家系お約束のホウレン草が少々。一方海苔はしっかりしたものでこれは○。量的にはそれほど多くないので普通に食べるなら中盛りが必要かもしれない。
前回ちょっと気になった「つけ麺」を「辛味噌」でいただく(750円)。通常のつけ麺は650円なので+100円が辛味ということになる。満席だった前回と違い,深夜の23時では3割ほどの客の入りだ。店員は「山岡家」のロゴが入ったそろいの白Tシャツに赤いバンダナ。刻み葱とゴマの浮いた赤茶色のスープはひたすら酸っぱく辛い。酢の効かせすぎではと思うほど。同じから東京の老舗「蒙古タンメン」とは辛さの奥行きが違う。単に辛味と酸味が強いだけで味わいは感じられなかった。海苔3枚が縁に並べられたラーメンどんぶりに盛られた麺は,けっこうな山盛り。「つけ麺だから麺の量が多いのかな」かと思いきや,金属の簀の子の上に乗っていただけだった。気分的に半玉くらい損した気分で(笑),半分以後はちょっと量的に物足りなく感じた。麺自体は冷水で締められたいる分,ラーメンより締まった感じにはなる。あと,特に要求しなくとも最初からスープ割用の白濁スープがつくのが親切。でも,全部入れてもまだ酸っぱかった。よくよく見れば卓上に辛味噌があるのだから,普通に味噌味のつけ麺を注文して。辛味が必要だったら自分で辛さを調整しながら食べた方がいいかもしれないなどと姑息なことを考えながら食べていた(笑)。
開店以来3回目の訪問。メニューの中で最後に一つ気になっていたラーメン「塩」を中盛り+100円でいただく。何となく今日は試しに「脂多め」で頼んでみたのだが,注文後にハッと気がついた。「ここの脂とは表面の油の膜のことでは???」。案の定,最初に懲りた,あのスープに馴染まない透明な表面の油が気持ち増えただけ。普通でもその表面の油で必要以上にスープが熱くなるのに,今回はさらにひたすら熱くて・・・。白ゴマの多量に浮いた白濁スープは深みはなく業務用とんこつスープにあるような平べったい味。チャーシューは肉の味がしないパサパサなもの。チャーシュー麺だと違うのかもしれないが,この肉がたくさん来ても喜べないよなぁ・・・。中盛りは0.5玉で100円アップだが,大盛り1玉で150円アップだからちょっと割高になる。その意図は何?今回で気になるメニューを一通り食べたことになるので,もうこの店はこれでいいかなぁと正直思った。カウンターは禁煙なので注意が必要。僕はタバコはもうやめたので関係ないが,深夜営業のこの手のスタイルの店で「禁煙」と言われても抵抗のある人が多いだろうなぁ・・・。
■ 来々軒@茨城町:水休〜深夜0時30分まで営業。 ● 2000年8月29日(火)
水戸市内から千波経由で茨城町に南下する千波街道(6号旧道)沿い,茨城町に入ってまもなくの国道6号合流手前の三角地帯にある。手前(北側)に蔦のからまった旧店舗(?)があったところだ。クルマの往来は多いが,周りは人気はなく静か。でも店内は夜10時過ぎで意外な活気。キビキビ動きのよい店主と他に若い店員が二人の声が飛び交う。「ラーメン・400円」は細麺(みそ・タンメン・五目は太麺)。具にはナルト・海苔・ホウレン草・メンマ・チャーシュー。麺はなるほど明快に細麺。出すのに時間がかかり,のびぎみなのが残念。スープは最初の一口が「あれっ」と思うくらい淡い。元スープはそれなりだがタレが少ない感じだ。仕事を見てるとうまそうなんだけどなぁ・・・。味噌はけっこう煮込んでいた。ごはんものもシンプルに野菜炒め・レバニラ・中華丼・チャーハンのみ。チャーハン・500円なんかは作り方見てるとうまそうだった。
●2002年4月02日(火)
7時半過ぎで店内はけっこうなにぎわいだ。定番の店なのだあろう。今日は「太麺」のタンメン・500円をいただく。きびきびきした動きの店主はカウンター席から見ていて気持ちがいい。ここの太麺は黄色い太麺だが,コリコリした感じで悪くない。炒め野菜の油で濁ったスープには具として椎茸・キクラゲ・マッシュルーム等々が入る。味は濃いめかな。手間はかかっていると思う。手際の良さから期待したアドバンテージ(スープの個性)はなかったが,値段から考えれば無難なところだろう。
●2002年7月22日(月)
前回に続き今日もタンメン(500円)を注文。味噌やタンメンなら選べる「太麺」がまた気になったのだ。具はニラ・人参・豚肉・キクラゲ・キャベツ・もやし・マッシュルームと言ったところ。やや黄色い太麺は固めだが,今日の印象はあまり印象はよくない。普通の麺をただ太くしただけという感じ。ちょっと期待はずれ。野菜の切り方も細かく,あまり手間がかからないのだろう,炒め時間は短かかった。単に野菜炒めのスープという印象。手際がよくて,それを見てるとうまそうなんだけどなぁ・・・。
■ ラーメンショップ@茨城町 >【 ラーメンショップ 】の項・参照
《大洗町》
■ 雲仙@大洗・東光台 : 水休 11:30〜21:30 ●2000年3月04日(土)
エミーさんの『水戸食べ歩記』の掲示板で話題になっていた貴重な「ちゃんぽん」の店。
大洗磯前神社の下の大きな鳥居のある交差点から,明治記念館方面に坂を上がる。ゴルフ練習場の向かい。駐車場(店前の空き地)は広い。古いごちゃごちゃした割烹のような玄関。入ると大きな水槽が右にある。正面は寿司店のようなカウンターのスペースがあるが,灯りはなかった(昼1時過ぎ)。「どうぞ」と言われ靴を脱いで玄関を上がる。どこに行ったらいいのかキョロキョロしてしまうが,右側の狭い廊下の奥が15帖ほどの座敷。普通の民家の座敷のようなスペースに,木製の衝立で仕切られたテーブル席が5台。当然のように大きなカラオケセットがある。定食類が多数だが,「アンコウ鍋3000円(2名様より)」と言うのもあり(実際に先客のカップルと後から来た家族連れが頼んでいた),刺身等も豊富だから「割烹」的な雰囲気はある。目的のチャンポン・800円を注文。野菜と魚介類が豊富。白菜・もやし・ニンジン・ピーマン・キクラゲ・エビ・イカ・ホタテ・アサリ・・・・。スープはその旨みがしっかりと出たもの。味は濃い目。もう少しとろみがあって味付けが薄ければ,より僕好みかな。つるつるのストレート太麺は◎。この店の情報を発信された方に,メールで「私はあのチャンポンこそが、水戸近郊で最も美味しい(正確には最も本場の味にちかいかな?)チャンポンではないかと思っています」と紹介されたが,同感である。僕のイメージするちゃんぽんに茨城ではもっとも近いものだ。先日,「ラーメン王」石神氏の本で紹介されている東京の「来来来@三軒茶屋」でも食べたが,その時より麺の印象がいい。欲を言えばスープにもうちょっとだけ濃厚さ(味ではなく濃度・厚み)があるといいなぁと思う。麺の量ももう少しあるとありがたい。具の種類・量的には充分だろう。800円と高めだから当然かもしれないが・・・。いずれにせよまた食べてみたい店である。
●2000年7月22日(土)
貴重なチャンポンの店として「ラーメン本」に掲載してもいいかなと思い再訪したのだが,前回(2000/03/04)ほどのインパクトがなかった。やはり基本的に海の幸の料理を作る「割烹風民宿」と言う印象を持つ。この店の中心は刺身物・アンコウ鍋等の「料理」で,「麺類」には(特にスープそのものには)あまり力点がおかれていないような気がした。チャンポン自体は悪くはないと思うのだが,何分にも僕自身「チャンポン経験」が浅い(有名店では石神本掲載の「来来来@三軒茶屋」くらい・「リンガーハット」でも満足してしまう程度)ので,料理として旨い(つまり具が旨い)と思ってもこのくらいなら他にもあるのではないかと考えたのだ。麺がもっと太ければなぁと言うのが個人的感想。海鮮料理が食べられるお手軽な料理店で,チャンポン「も」食べられる店と言うことで十分で,あえて「ラーメン」店50店の中に入れる必要はないかなと思った。
■ おぬまや@大洗 ●2000年7月22日(土)
エミーさんの掲示板で紹介された店。初めて聞く店なので、名前も渋いしちょっと期待して行く。大洗駅前からほど近い店だが、たしかに町外の人がうっかり通るような路地ではない。名前通り「食堂」と言う外観。ラーメン自体は可もなく不可もなくと言うタイプ。他の丼物等の料理も含めて考えて、地元の人から愛されるやはり「食堂」と言うことか。それ以上でもそれ以下でもない。たぶん店の人も「ラーメン」単体にそんなに思い入れはないと思う。<TOP>
■ 昭来軒@大洗 ●2001年9月28日(金)
DMの情報で知った店だが,いつも通る大洗磯前神社下の海岸道路で,観光ホテル街の中心部にあるにもかかわらず,今までその存在は印象になかった。外観は海辺の観光地の食堂と言った感じだから無理はないか。平日の昼1時過ぎ,先客はなし。シーズンを過ぎたこの時期ではこれも無理がないか。暗いなと思ったら節電のためか半分蛍光灯を消していたようだ。もちろんすぐ点灯されたが客としてはちょっとひいてしまう。店内はけっこう広く,テーブルは8台だが,内2台は物置状態。右奥には座卓が4台。メニュー的には丼+ラーメンのセット物が多い(850〜900円)。一般的にはこれが売れ線なのだろう。一応基本のラーメンは500円だが,浜ちゃんぽん(とんこつ味)900円がDMでのおすすめだったのでそれを注文(高いなぁ)。エビ・イカ足・殻付きのホタテ・カキ・ワカメ・タマネギ・白菜・キヌサヤ・ニンジン・・・名前通りの具沢山。スープに蛎のエキスの影響か,すっぱさがあるのが気になった。スープ自体の濃度はそこそこ。麺は短めの黄色い太麺。これはけっこうありがたいが,チャンポンと言うなら白い方がいいのでは?。一応観光地だからしょうがないのかもしれないが,900円と言う高めの値段はあと200円は安くして普通のチャンポンが欲しいところ。カキとホタテは抜いてでも一般的な値段のものも作らないと観光客以外はつらいだろう。結局食べ終わるまで客は僕1人だけ。おばぁちゃんの応対がやたら丁寧なだけに,何となく寂しい感じがした。夏はにぎわうのだろうが,9月の海辺の観光地には祭りのあとの寂しさがある。
■ 味楽@大洗 ●2000年7月04日(火)
大洗のホームセンター「D2」の向かい側にある,個人経営のファミレス風の造りの店。ラーメン類は約20種。一応基本となる「ラーメン・470円」を注文(みそ600円・タンメン650円・とんこつ650円・・)。こういう雰囲気の店の場合,単純なラーメンは期待できないのだが,やはり化調それなりの旨味の強いもの。麺はそれなりに固め。具はお決まりのチャーシュー・ナルト・メンマ。良くも悪くも平凡なものだった。食事時に600円以上の麺類を注文して,何となく納得すべきラーメン店だろう。何とこの店消費税をとる。注意されたい。
《美野里》
■ げんこつ屋@美野里:美野里町大字江戸538 月休 11〜15/17〜22(21:30LO) <0299-48-2431> ★【茨城のうまいラーメン2】(2002/12)掲載店
●2001年9月29日(土)
DMの情報で知った店(「どんぶり会議」に投稿・2001/09/07)。R6茨城町の「小幡南交差点」(山田うどんがある所)を岩間インターに向かって西へ折れ(県道43号線),岩間町に入ってすぐのセイコマートの交差点を左折(南下・県道52号線)。岩間方面に向かう県道との交差点の一つ先にある居酒屋「にしき」の交差点を右折して西へ向かい,まもなく右側。道路側には「日本一うまい・こだわりラーメン」の高い看板。駐車場は十分広い。夜の9時過ぎで,周りに人家はまるでないからかなり暗く,夜間はかなり寂しそうな所だが,店内は意外なほどにぎわっていた。家族連れが意外に多い。横に広い店で,入口正面すぐに赤いカウンター(12〜3席),右側には座卓が3台。とんこつラーメン450円でつけめんは500円。ちなみにみそ500円,東京ラーメン450円と言うのもある。茶濁の,しっかしたとんこつの濃度を感じるスープの表面は,細かい脂の膜が張り中は熱々。上顎をやけどしたくらい。具は小のり2枚にメンマ,そして肩ロースの「極厚」チャーシューがどんとのる。これで450円はかなり良心的だ。麺は黄色い縮れ麺だが,見た目ほど悪くない。このスープにはあっているかも。ウンウンとうなずきながら,あっさり食べすすむほど,もう一つの「つけめん」が気になってきて,たまらず追加注文。まもなく運ばれてきた「つけめん」は,麺がラーメンと同じ大きさの丼ぶりに盛られ,スープもまた同じ量。二つ並べるとなかなかに迫力がある。つけ汁そのものは,やはり表面に背脂の溶けた細かい脂の膜が張り,唐ガラシと酢で茶濁のスープにアクセントがつけられる。さすがにこの系統の2杯連食はもたれたが,満足度はかなり高かった。はるばる平日にクルマを飛ばしてきた甲斐があったと言うものだ。若い人が主人のようだが,情報では「がんこ@千代田」と関係があるそうな。ラーメンの系統的にはそれも納得できるとんこつラーメン。東京を基準にすればやや古くさいこってり系だが,茨城ではまだまだ貴重な味である。ラーメンに対する想いも研究心も感じられる。21:30にはオーダーストップのようで,早々にブラウンドが下ろされた。自宅から片道30kmあったがまた来てみたい店だ。
●2002年8月30日(木)
「茨城のうまいラーメン2」への掲載が決定したので,その取材として食べに行く。僕自身は2回目。まずは,掲載ラーメン(写真になるラーメン)を決定しなければならない。僕自身は店名から言っても,また「がんこ@千代田」の流れを汲むその系統からいっても,メインは「とんこつ系」だろうと思っていたのだが,意外にも店主は「東京ラーメン」がいいと言う。ちょっととまどう。初回食べたのは「とんこつ系」のラーメン&つけめんだけだったので,記事が根本的に変わってしまうからだ。醤油味に何か特別なこだわりでもあるのかと思いそう聞いてもあまりはっきりした返事はない。どうやら場所柄からか家族連れが多く,醤油味がよく出るかららしい(汗)。それではと,その「東京ラーメン・450円」をいただいてみたのだが,油の強い醤油ラーメンと言う感じで書くべき特徴がない。そもそもメンバーの中でこの店を積極的に選んだのは,実質上僕自身なのだが,それは多分に地域的な要素によるもの。つまり,「県央のこの地区では貴重なとんこつ系だし・・・」というのがその理由。だからこの醤油味の方を紹介したのでは,どこにでもあるごく平凡な店になってしまう。説得して「とんこつラーメン」をメインにしてもらうことにしたのだが,続けて注文して食べたそれが,どうにも初回ほどのインパクトがない。とんこつが「薄い」のだ。そうなるとこの中細麺も実に平凡なものに思えてくる。今回だけの出来なのかもしれないが,このまま掲載してその紹介記事を読み,遠路はるばる来た人がいた場合,これで大丈夫だろうかと正直,悩んでしまったのも確か。前回来た時は,「これはいい店を見つけた」と思わずラーメン&つけめんを注文してしまったくらいなのに,同じ人間でもこれだけ印象が違うのだから,1回目の客が今日の出来に当たったらと思うと・・・ラーメンを紹介するのはは難しい。
■ 西海@美野里・・・【閉店】 >【 茨城のうまいラーメン 2001 】掲載店
国道6号沿い・美野里町トラックステーション内・セブンイレブン向かい側
●1999年3月28日(日)
毎週のようにその前を通りながら存在に気がつかなかった。トラック運転手の休憩所と思っていた。多摩にある本店(?)はマスコミ的には有名な店のようである(食べたことはない)。「長崎の味」というとんこつスープで麺は固め,岩海苔がのっているのが珍しい。角煮ラーメン680円。角煮はそこそこうまかったが,肝心のラーメンは今一歩インパクトがない。タレの味はともかくスープそのものにコクがない感じがする。しょっぱいがあっさりしているのだ。店内は高速のS.Aのように明るくすっきりしていて,他の客は定食物を食べていた。つくる人もパートのおばさん風だった(日曜の午前中)。結局,ラーメンにこだわって開店したが,客のニーズにより定食物に比重が移ってしまったと言う感じである。もったいない気がする。ラーメンそのものは茨城では珍しいタイプの物なのだ。もう一度行きたいとは思っている。(1999/03/28)
●2000年8月02日(水)=「茨城のうまいラーメン」掲載時の取材 より
実際に取材した時の裏話等もっと詳しく書いて,最後に各店のデータと実際に書いた紹介文も載せてみた。掲載された文面と比べてみるのも面白いかもしれない(ほとんど変わらないと思うが・・・)
東京の多摩市にある本店は1997年の成美堂ムック「首都圏ラーメンのうまい店」にも掲載され,最近では石神氏の「2000年ラーメン王」(双葉社)にも掲載されている有名店。もっとも茨城にあることを知ったのはHP開設直前の1999年3月,ジャンボさんの会議室の情報がきっかけである。香味野菜をたっぷり使ってトンコツスープのくさみを抑え,煮干しのかわりに焼きアゴを使ったと言う特徴的な味だが,画一的な感じがしたことも確か。しかし茨城(特に県央)では貴重なタイプのラーメンであり,どんぶり会議での盛り上がり(>『 茨城県内の店・徹底攻略月間 【県央編】』論争参照)を受けて掲載を決意する。さて取材,電話も女性が出て,実際に出てきたのも女性。ラーメン店にはちょっと不似合いな品のいい女性だったので,てっきり近所のパートさんかなと思ったのだが実は「店長」だった。取材して初めてわかったが,この店,会社資本のチェーン店なのである。出された名刺にはカタカナの会社名が刷られてあった。トラックステーションという不思議な場所に,個人の店の支店が出せるのか不思議だったがこれで納得。となると,タレも麺も具も本社で計算されたレシピによるものと言うことになるが,実際に調理しているのはこの店の中のようで,早朝からの仕込みの話を聞いて感心してしまった。「はーっ」と言うことばかりで,どう反応していいものかあたふたした取材だったが,その結果が以下の紹介文。「会社資本」と言うことは触れないようにした。いわゆるチェーン店と言うくくりにするにはちょっともったいない,「個性」のある店だったからである。
しかし残念なことに2001年3月いっぱいで閉店した。地元のファンの惜しむ声は多い。この店の味を味わいたければ東京まで行くしかない。復活を望むがチェーン店としては難しいだろう。
【店名】ラーメンショップ 西海
【住所】美野里町西郷地1390-1
【電話】0299-48-3459
【営業時間】7:00〜21:00(ラーメン類は10時より・20:30ラストオーダー)
【座席数】40人(テーブル4×7,8×1)
【定休日】無休
【駐車場】有・15台
【掲載メニュー】西海ラーメン:480円
【主なメニュー】チャーシュラーメン:750円ねぎラーメン:580円角煮ラーメン:680円高菜ラーメン:500円
【行き方】
水戸市内から国道6号を石岡方面に向かい,美野里町に入ってすぐ右側の「茨城トラックステーション」内。向かいにセブンイレブン・モービル石油のあるT字路交差
点西側。
【キャッチコピー】
長崎直送の素材をふんだんに使った一味違うトンコツラーメン
【紹介文】
なんとトラックステーション内にある。国道6号沿いの一段高い敷地。ちょっと入るのをためらいがちだが,店内は高速のSAのような明るい雰囲気だからご安心を。実はこの店,本店は多摩にある有名店。その味が茨城で味わえる。基本的には九州らしい白濁トンコツスープなのだが,そのダシに特徴がある。長崎平戸のトビウオを炭火で丹念に焼いた焼アゴから取ったものなのだ。それに長崎の海で取れるアオサ(岩海苔)がトッピングされ,独特の風味をかもし出す。「トンコツである以上,スープの白い色にはこだわりたいですね。」そう言う女性店長が心を砕くのはスープの管理。10時のラーメン販売開始に合わせ,毎朝6時から仕込むスープの白さを保つべく,こまめなアク取りは欠かせない。麺は歯切れのいいストレート細麺。もちろん替玉もある。紅生姜が平切りなのも面白い。女性らしい発想で季節ごとに春・夏・秋・冬4種類のラーメンも用意されているので要チェックだ。
■ とんとん亭@美野里・西郷地北 ● 2000年11月12日(日)
いつもの日曜の6号上り線で,以前から気になっていた美野里町・西郷地北交差点のこの店に入ってみる。元々は「博多ラーメン」の店があった場所であり,つい最近までは「屋台味ラーメン」なる店があった場所だ。交通量は充分な場所だから,なかなか店が安定しないのはテナント料が高いせい?基本的に看板だけ替えたような感じだが,その赤い看板も「博多ラーメン」がやたら大きく「とんとん亭」は小さく上に書いてあるだけ。「営業中」の手書き看板がちょっとさみしげ。店内は正面に高めのカウンター,右側にテーブル席と言ったところ。ゆったりした造りだ。博多ラーメンは580円。どんぶりにペースト状のものを入れて,寸胴から白濁したスープを注ぐ。線が付いた割り箸でしっかりスープの量を計るのが面白い。チラシに「あっさりとんこつスープ」と書いてあるが,旨味は強いものの,茨城の今までの店に比べればけっこう「とんこつ」しているスープだ。もちろん,本場のように店に「とんこつ臭」がするわけでもないから,そう言う前提で食べれば,である。「本場直伝・博多極細ストレート麺」と書いてあるその麺(植物繊維入りだそうだ)も雰囲気は出ている。具は柔らかいバラロールチャーシューとキクラゲ・海苔・万能ネギ,それにけっこうしっかり作った感じの味付玉子。「こってり」も選べるようだから今度はそれを頼んでみたい。若い男性2人の調理場だったが,やる気は感じられるのだから,ちゃんとした「濃厚とんこつスープ」を作ってもいいように思うのだが・・・。>食べ歩き日記2000/11/12
■ みのり家@美野里:東茨城郡美野里町大字西郷地1523-5 月休 〜21:30頃<0299-48-1416> >「どんぶり会議」の投稿(2003/12/03)参照