● 2004年1月の食べ歩き
■ 1月25日(日) たかはし@つくば/武骨@御徒町/俺の空@高田馬場/神座@新宿 ■ 1月18日(日) 大濱@土浦/鈴木正人@土浦/青葉@中野/バクエン@中野/二郎@堀切 ■ 1月12日(祝) なんつッ亭@渋沢/はっち@川崎 ■ 1月04日(日) いなせや@御徒町/喜楽@渋谷 > ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2004/01』へ
1月30日(金)●伊勢屋@ひたちなか・足崎
1月28日(水)●天天@ひたちなか・高場
1月24日(土)●とんこつ家@水戸・平須
1月22日(木)●花月@水戸・見川
1月17日(土)●えぞっ子@水戸・五軒町
1月16日(金)●千成@ひたちなか・長砂
1月08日(木)●とんこつ家@ひたちなか・高場
1月07日(木)●角ふじ@つくば
1月03日(土)●げんき屋@那珂町
1月02日(金)●よってこや@ひたちなか・市毛
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■1月25日(日)たかはし@つくば/武骨@御徒町/俺の空@高田馬場/神座@新宿
● 図らずも今日も単独行動。気になる店をまわれるので1日を有効利用。まずは茨城で一杯。 ■ 麺屋たかはし@つくば:つくば市二の宮1-1-10 不定休 11〜14/17:30〜22(スープ切れまで) ● あの「茨城大勝軒」のさらなる店舗展開として昨年(2003年)11月に開店した店。どんぶり会議で話題(2003/10/27)になって以来ずっと気になっていた。学園西大通の「南大通り西」交差点を南下した通り沿いにあるが,店自体はその先の交差点を左折・左折で戻るように入った裏手にある。Pは共用で12台ほど。入口も窓も完全にふさがれ,中は外からは見えない。客席と壁で仕切られた狭い入り口部分に待ち客5人。カウンターとテーブルがあるが基本的に相席させないシステムのようで,席は空いていても(4人テーブルに1〜2人でも),じっと待つことになる。だから回転はよくない。カウンター席に着席してからもしばらく待った。注文したのは「もりそば」(650円・中盛り大盛りでも同じ値段!)。つけ汁の量は少な目だがゆずが効いてけっこう甘め。基本的に他の大勝軒との差は感じない。麺も同じ印象だが,大勝軒らしくコシがあって,噛むのに力がいるほど(笑)。「大勝軒」スタイルを理解していれば特に違和感はないが,「麺屋たかはし」と言う名前から違うもの,特別なものを期待してくると肩透かしかも知れない。チャーシューも期待したゴロゴロと言う量ではなく,薄いのが1枚だが,ほどよい柔らかさで質はいいと思う。西通り側(西側)にも全く窓はなく,閉鎖された空間という感じ。元々は夜の飲み屋という印象。 ● 地元茨城で1杯食べたら,あとはいつも通り東京だ。 ■ 武骨@御徒町:台東区上野6-7-3 無休 11:30〜21<03-3834-6528> ● あの「武蔵@新宿」の新たなる支店展開。先に開店した「二天@池袋」と同じく,単なる味の継承ではなく,新たなスタイルを提供するのが武蔵系の特徴のようで,雑誌等によるとこの店のスープはなんと『黒』。ちょっとそそられたものの,開店当初は当然混むだろうなとすぐに行く気もおきなかった。が,今月初めに「いなせや」に向かった時に,偶然,この店の場所を確認。その時も店を囲むように行列だったので,今日は空いていそうな時間を狙って(普通の店なら行列はないはずの)午後4半過ぎに行ったのだが・・・外に10人,中に5人の待ち客(汗)。まぁそう言う場合も織り込み済みだったので素直に並ぶ。御徒町の山手線の東側の狭い商店街なので人通りが多く,「何の行列?」と言う好奇の目に晒されながら30分ほどで入店。食券は共通で渡すときに黒(こってり)赤(辛い)白(あっさり)を告げる。もちろん『黒』をオーダー。「黒いスープ」の意味はもちろんイカスミ油。スープを足してももわっと浮いて見事に真っ黒。それに鮮やかなタレの色のとろとろの太肉が乗る。基本的にはトンコツ+魚系のようだが,イカスミ油に背脂も含まれるのでこってりと重みがあって好印象(好みの問題かも知れないが・・・)。細く切ったキクラゲとメンマ。麺はつけ麺に使うような太麺で湯切りの仕方が独特。ちょっと固めでもう少しゆでて欲しいところだが,とにかく見ても食べても楽しい。700円と言うそれなりの値段だが,それに十分見合った満足感がある。納得。最近の新店は素材の質や組み合わせの差だけではなかなか新鮮なインパクトが得られないが,ここの『黒』はいい狙いだと思う。また食べてみたいし,ラーメン好きにも紹介したくなる個性を持っている。外に出ると行列は20人ほどになっていた。結果的には並ぶのにいい時間だったかもしれない。家族で来てみたいが,カウンターのみでしかも途中が柱で分断されている(つまり入口が2カ所ある)構造なので,2人以上は並んで座るのは難しいだろう。 ■ 俺の空@高田馬場:新宿区高田馬場4-2-31 無休 11:30〜15頃/17:30〜21:30頃 <03-3366-0631> ● 開店当初は普通に話題の店という感じだったと思うのだが,2002年末の日本TVの特番で突然全国1位になって以来,超行列店になり,加えて元々日祝休の店だったので,基本的に日祝にしか上京できない僕には全く「高嶺の花」の店だった。でも新しい本を見ると何故か「無休」になっている。印刷ミスかと思い電話したら「日曜の今日も営業している」とのこと。これは行くしかあるまい。1年越しの夢が叶う。山手線・高田馬場駅のホームから見えそうな線路沿いにある店なのだが,高田馬場駅方面からクルマで近づこうとすると道が狭くかなり厳しい場所。反対側(目白側)に駐車して近づくことにする。店前にさほど行列もない。午後7時30分で10人ほど(中に4人いた)。一瞬「ラッキー」と思ったが,店前の立て看板を見ると『17:30以後』つまり『夜の部はつけめんのみ』とのこと。僕の場合,この店のイメージはスープありのラーメンの方なのだが,ここまで来た以上背に腹は代えられない。素直に並ぶことにする。駅のホームの放送がずっと響いている。若い女の子のグループやカップルが多い気がするが,そのあたりはマスコミ露出の影響か。でもなぜ夜は「つけめん」だけなのだろう。「品質保持のため麺あげは2玉まで」だそうで,そういう意味でまとめてゆでられるつけめんなのか,スープの調整がしやすい(?)つけめんなのか・・・。30分ほどで入店。カウンターのみの店内。当然注文は「つけ豚そば」(700円)。つけ汁は予想通り「豚〜」と言う感じ(笑)。固めの細麺はざっくりした歯ごたえでいい感じだが,案の定,麺が乾き気味でくっついている。ひと固まりで持ち上がってしまい,どうにもちょうどいい量が箸でとれないのだ。具はチャーシュー片がごろごろ。食べ終わった感想は「こんなものかな」。やはりこの店は普通のスープ有りのラーメン(「豚玉そば」700円)を食べてからかなぁ・・・。 ■ 神座@新宿:新宿区歌舞伎町1-14-1<03-3209-3790> ● 「神座」と書いて「かむくら」と読む。大阪の往年の有名店の東京初進出。僕自身は大阪で2度ほど食べているが,「はるばる来て食べることができた」と言う満足感はあったものの,味的にはそれほど特別な印象はない。単純に「肉系のスープ」と言う印象。5年前でもそうだったのだから,今の東京の基準(=重層的なスープ)で行くとますますもの足りなく感じるのではないだろうかと言うのが東京進出を聞いての僕の印象。せめてあと3年早く進出していれば・・とも思う。それでも,東京で食べられるのなら一応チェックしておこうと思うのがラーメン好きの悲しいサガ(笑)。靖国通りを超えてコマ劇場に向かう,まさに歌舞伎町らしい雑踏の中にこの店はあるのだが,ガラス張りの妙に明るい外観はなんかパチンコ店のよう(笑)。大阪と同じく,店に入る前に注文を決め会計を済ませる先会計方式で,店の前の部分にある宝くじ売り場のような窓口に向かって列ができている。基本メニューの,その名も「おいしいラーメン」(700円)を注文。消費税は内税。回転はすこぶるよくて着席したらすぐに出てきた。M字型のカウンター。スタッフが異常に多い気がする。一口目は・・・何というか吉野家の味。ヘンな表現だがそう感じてしまったのだからしょうがない。甘じょっぱい味で独特なのだが,5年前ならまだ意味もあったろうが,今の東京でクセになるほどのインパクトはない。麺は「自家製麺」「太麺」と個性を出すのが当然のよう今の東京では平凡な感じの中細麺で,すぐ飽きそうなタイプ。具の白菜は特に味付けもなく量が多いのでちょっと持て余す。チャーシューは極薄のパサパサしたものが多量に入るのだが,ありがたみはない。もっとも注文時に「トロトロチャーシュー」を注文することもできる(同値段)とも書いてあったのでそれにすると違うのかも。いずれにせよ21時以後は基本メニューのこの「おいしいラーメン」が700円になる(と言うかそれ以前の650円がサービス値段だそうだ)と言うのだから,いくら新宿とは言え,値段に対する満足感は低いと感じた。ただこれは「こってり嗜好」「インパクト重視」で関東人である僕の評価であって,うどんのつゆがそうであるように,見た目あっさりでありながらコクとかダシを重視する関西の人が評価するときっと違うものになるのだと思う。 ● これだけ食べればもう充分(当たり前だろ!)。満足感のもと帰途につく。
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■1月18日(日)大濱@土浦/鈴木正人@土浦/青葉@中野/バクエン@中野/二郎@堀切
● 単独行動の今日は,まず,ずっと気になっていた県南の店を2店まわることにする。 ■ 大濱@土浦:土浦市真鍋1-16-22 不定休 11:30〜14/18:30〜材料切れまで ● 昨年夏にどんぶり会議で,あの「大石家@相模原」で修行した人の店として話題(03/08/27)になって以来,ずっと気になっていた店。国道6号線を中貫交差点先から旧道側に入って土浦市街に下がり,「市民会館入り口」交差点を土浦港方面へ。その土浦市民会館前にある黄土色の外壁のこぢんまりとしたしゃれた店。カウンターのみの狭い店内は今風の小物が並ぶ内装。ラーメンは600円で,チーズは「大石家」のようにサービスというわけではなく700円と高め。スープはライト。クリーミーだが好み的にはもう少し重さ(粘度)が欲しいところ。旨味自体は十分で,ニンニク油が浮いてそれが味のアクセントになっている。麺は白っぽい麺で,ざっくりした歯ごたえに個性を感じる。チャーシューはちょっと固めかな。具は海苔にキクラゲ,万能ネギが多量に浮く。若い夫婦(たぶん)の店のようで,「ラーメンに対する思い入れ」は感じ好感がもてる。問題はスープの濃度かな。「大石家」はもっとトロッとしていたと思うのだ。僕自身は薄いと感じた大石家出身の「分田上@八王子」よりもさらにライトな印象。その分臭みはないので茨城向けのアレンジと言うところなのだろうか。まぁこれなら女性にも受けいられやすいのかもしれないが,「熊本ラーメン」と看板に掲げている以上,本場の濃度を期待して入ってくるとちょっと肩すかしを食うだろう。それでも茨城では貴重な系統なのは確かだが・・・。 ■ 鈴木正人の店@土浦:土浦市宇右籾2633-1 火休」 11:30〜14:30/17:30〜20:30 <029-843-0627> ● 正確には『麺職人鈴木正人の店』。土浦商工会議所内の「土浦に行列のできるラーメンを作る会」で,一般公募のコンテストを行い,そこで優勝した人の店だそうな。一番人気となった人に店舗を提供して開業資金をバックアップするというシステムらしい。土浦市郊外の阿見町に近い地域。自衛隊駐屯地の北側。店の前には広大な空き地が広がるガランとした場所だ。あまり商売的にはいい場所とは思えないが,日曜の午後2時近くでもけっこう賑わっていた。元々もラーメン店だったのかなと感じるごくごく一般的な白い外壁の外観。店内は正面にカウンター席と調理場で,左側半分がテーブル席。店内はほぼ満席。基本となるメニューは醤油らーめんが600円で塩は+50円。醤油ラーメンを注文する。塩ラーメンのようなわずかに醤油色の透明なスープ。一口目で感じる個性は焼きアゴの風味?。旨味は十分。麺との絡みのバランスを考えたようで,スープ単体で飲むと味は濃く感じる。固めの細縮れ麺は歯切れもよく,スープに合っている。ちょっと厚めのバラチャーシューはじっくり煮込んだ感じでほどよい柔らかさ。肉本来の旨味を感じる。サクッと食べ終えた。トンコツ,魚系,節粉,背脂,マー油に鶏油に香油・・・多種多様なインパクト系ラーメンが目白押しの今の流行から言えば,決してクセになるタイプのラーメンではないが,年齢を問わず普通にラーメンの好きな一般の人に安心してすすめられる正統派のラーメンだと思う。事実,若い人はもちろん年輩の客も多かった。店を出たあと旨味が結構口に残ったが・・・。 ● 当然の如く東京に向かう。都心を抜け杉並に向かったが,第一目標だった「田ぶし@高円寺」は17時30分で売り切れ。「近くに新しい話題の店はないか」とラーメン情報をチェックし,中野駅北口へ向かう。中野ブロードウェイから「バクエン@中野」を目指したのだが,当然「大行列」か「売り切れ閉店」だと思っていた「青葉@中野」が少し店からあふれるだけの可愛いい行列。予定していなかったのでちょっと迷ったが「この機会を逃しては次はいつ食べられるかわからない」と並ぶことにする(笑)。 ■ 青葉@中野:中野区中野5-58-1 木休 10:30〜18:00※売切次第終了 ● 開店当初に来た時は日曜の9時過ぎでもけっこう普通に食べられたりしたものだが,マスコミへの露出が増えるにつけ好みの店でありながら『高嶺の花』の店に。以前近くに来た時はとんでもない長い行列だったから,もう日曜に本店で食べることはないだろうとずっと思っていた。僕自身は1999年3月以来4年ぶりと言うことになる。「またこの店で食べることができる」と思うと,わずか2〜3人の行列に並びながら感慨もひとしおだった(笑)。西側に1間ほど店舗面積は広くなったが,席数的には4席くらいの増加。客席と言うより調理場が広くなったという感じだ。昔は必ずいあた寡黙な店主は今日はいなかった。若い男性3人と片言の日本語の女性店員。つけ麺にしようかとも思ったが,店売りの袋物になっているのが「つけめん」ばかりなので今回は「中華そば」(650円)にしてみる。あらかじめ注文をいいタイミングで聞いていくので回転はかなりいい。着席してすぐラーメンが出てきた。期待して一口目・・・ぬるく感じる。まぁそれは魚系のスープの場合仕方がない(=沸騰できない)部分もあるが,元スープの濃度もなんか薄いような。そうなると麺の印象も弱くなる。チャーシューはほぐれる柔らかさだったが,食べ終わっての満足感は不完全燃焼。「これが青葉?」。青葉を模倣し,それを強烈にしたような店がどんどん出来る中,もはや東京ラーメンのスタンダードと言ってもいいようなWスープの本家本元のこの店,その『青葉』の味を,僕自身が平凡に感じるような時代がくるとは思わなんだ・・・。たまたま今日がそうだったのか?ご主人がいる時も今日と同じ印象だったら,僕の「青葉」崇拝も考え直すべき時期に入るのかも知れない・・・。 ■ バクエン@中野:中野区中野5-54-5 水休 11〜売切終了<03-3388-9700> ● 「青葉@中野」のホント目と鼻の先にある。中野ブロードウェイの一本東側の狭い通りで,ほんの少し前まではなんてことのない商店街だった場所。「青葉」以降そこそこ話題になるようなラーメン店がいくつかできて,今やまさに「ラーメン激戦区」と言った趣がある。もちろんそこに敢えて出店したのは宣伝的な要素(=ラーメン好きの目にとまりやすい)が大なのだろうが・・・。青葉からの連食だったのでけっこう満腹だったのだが,一度通り過ぎてから意を決してこの店へ(笑)。木製の引き戸に『貘苑』と書かれた黄色い暖簾。奥深い店内は白木のカウンターのみの落ち着いた雰囲気。意外にも先客は一組だった。基本となるらーめん(650円)を注文。もはや東京のスタンダードとでも言うべきトンコツ+魚系のWスープ系のスープで,さらに焼きアゴを使用しているので一種独特の風味がある。表面に油と黒胡椒が浮き,丼の縁に節粉がつくようなタイプなので,無化調ながらインパクトが強い味付け。麺は固めのストレート細麺。「魚系のダシ」が入っているというが,スープの印象が強く,その差は僕にはちょっとわからなかった。具は煎りゴマ・青みに赤いクコの実。ほぐれる柔らかさの極太メンマとチャーシューが印象的。全体的に言うなら,今の流行のセオリー通りと言う麺とスープの基本線で,それに焼きアゴ等の個性を少々追加してみたと言うところか。ちなみにパンフレットや貼り紙には「豚のゲンコツ,脊髄,野菜などを煮込み1番寝かせたスープに焼きアゴ,煮干し,日高昆布などで,その朝取った和風スープをブレンドした醤油ラーメン。無化調。麺にも魚系のダシ」「豚のゲンコツ,上質な脊髄ベースに,焼きアゴ,にぼし,日高昆布・・・天然素材を活かしたこだわりの店。アッサリとして深みのある,和風スープのラーメン」等々と書いてあった。確かにその通りなのだが,今の東京で,ましてやこの中野ではなかなか個性が発揮できないのではと思ったのも確か。20年以上前からこの一帯の店の移り変わりを知っているだけに,もはや全国区となった「青葉」の近くで店を出す以上,青葉のアレンジ(発展型?)ではなく,青葉と全く違う方向を目指した方がよかったのではないだろうか。 ● ちょっと懐かしくて中野ブロードウェイを散策。実は中野には学生時代に2年ほど住んでいたことがある。毎日のようにここに来ていた。小さい店が色々あった2F〜3Fは,なんか「まんだらけ」だらけになったような感じ。時は流れたと言うことか・・・。仕上げのラーメンへのインターバルのために(笑),「新宿ヨドバシカメラ」から「オートウェーブ@晴海」へ向かう。最近知ったカー用品量販店なのだが,レインボーブリッジを下から眺められる場所で夜11時まで営業しているので日曜でも便利なのだ。 ● 開いてるかなと思った「ぽっぽっ屋@晴海」は22時では閉店。それでも「二郎」が食べたくていつも通り「堀切二郎」。5杯目だがけっこうラクに食べられた。そんな自分に呆れつつも,まぁ満足(笑)。
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■1月12日(祝)なんつッ亭@渋沢/はっち@川崎
● 年末のTV番組に出ていた「なんつッ亭@渋沢」のラーメンを見て「おいしそ〜食べてみたいなぁ」と娘達。「4年前の夏に食べたろ〜が」と僕(←我が家ではよくある会話)。こういう「わざわざ食べに行った甲斐」のない家族のために,祝日の箱根ドライブのついで(僕はラーメンがメインだが)にはるばる茨城から向かった『休日のなんつッ亭』。それが今日のテーマ。>『拉麺徒然草2004』
■ なんつッ亭@渋沢:秦野市松原町1-2 月休 11:30〜14/17〜23(日祝〜21) ● 以前の店は同じ町内の裏通り(と言うか普通の古い住宅街の中)にあったのだが,雑誌等で話題になり,TV出演も重ね,ど〜んと国道245線沿いの一等地に移転した。距離にすれば僅かだが,店としては大出世である。交通量の多いなか,徐々に店に近づく。『うまいぜベィビー』の大看板が見えてきた。が,遠目にもわかる,予想も覚悟も大きく超える大行列。30人くらいはいたろうか。回転は恐ろしく悪い。あとからあとから客が来るのにまるで動かない。店から人が出てこないのだ。最終的には50人ほどになり,やっと入店すると店内には15人ほどの列(汗)。ラーメン店らしからぬ立派な外観から想像するほど席数は多くない。カウンター15席で,入口脇に4人テーブルが2台。道側の窓際に待ち席があるが,ここにテーブルが4台くらいおけそうに思えるのだが・・・。結局1時について2時半に食べられた。つまり1時間半待っていたことになる。「大勝軒@東池袋」以来の待ち時間。らーめんは600円(大盛り100円)。それを3杯に「和風とんこつつけ麺」(700円)をつける。こんな行列だから薄かったりすると嫌だなと心配したが,特に急いでいる風でもなく普通に作っていたせいか,十分に濃い。ライスを入れておじやにしたくなる濃度。マー油がきいてザクッとした麺もいい。家族の評判も上々。並んだ不満は特に無し。ライスを「てやっ」と入れろと言う以前の可愛いイラストメニューが無くなったのはちょっと残念かな。貼り紙を見ると昼限定の「しお」が700円,売り切れ御免で「ぼくの空」(「俺の空@高田馬場」のパロディだろう)が700円(注文後に気づいたので未食)。レジの真ん前には燦然と輝く「東京1週間」の優勝カップ。それは金色のどんぶり。この店,「ラーメン of the year 2003」の大賞だったのだ。駐車場は店前に10台,奥に20台ほどと個人経営の店としては十分以上の広さ。 ● 御殿場側から箱根へ向かう。一瞬見えた富士山の頂上に娘たち喜ぶ。湖尻口から芦ノ湖スカイライン(16時以降は湖尻から出入りすれば実質無料になる)で富士山と駿河湾に映る夕日を見て,我が家お気に入りの「雲遊天山野天風呂」でくつろいだ。 ● 箱根からの帰り道,以前食べて,「桂花」で育った世代の僕としてはいたく気に入った「ブッダガヤ@小田原」にしようかとも思ったのだが,熊本が続くのでパス。で,「能登山@藤沢」に電話したら19時の時点ですでに売り切れ。結局,ずっと気になっていた「はっち@川崎」に向かった。 ■ はっち@川崎:川崎市中原区木月1565 簾月休(祝日営業)18〜翌1:30(土日祝11:30〜14/17:30〜23) ● 商店街でも繁華街でもない広い通り沿いにあるのだが,外観は洒落た喫茶店かスタンドバーという雰囲気。間接照明でぼんやりと浮かび上がった店内の壁はなんとPCの基盤。ステンレスを多用したと相まって無機質でサイバーな独特の雰囲気だ。中盛りは+60円なので,「らーめん」(630円+60円)と「つけ麺」(700円+60円)の食券を買う。つけ麺は節粉がかなり強調されていて超濃厚。らーめんはそれに比べるとおとなしめだがそれでも節系は強い。見た目も味噌のよう。スープ単体ではちょっと飲みきれないほどだ。トッピングのゆでキャベツがとても助かり,もっと欲しくなる。麺も締まっていい感じ。しっかりしたバラチャーシューもいい。フリークの間でよく話題になる店だが,豚骨に鰹節粉をここまできかせればそりゃあ個性は出るだろう。客を選ぶタイプだが,濃厚好きの人間にはたまらない店だ。もちろん僕もその一人。 ● ラーメン的にも観光的にも,そして家族サービスとしても満足した1日だった。
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■ 1月04日(日)いなせや@御徒町/喜楽@渋谷
● 冬休み最後の日曜と言うことで家族で東京に向かう。特に目的はない。まずはラーメンだろう。 ■ いなせや@御徒町:台東区上野6-8-7 無休 11〜23 <03-3836-4871> ● アメ横がすぐ向こうに見える商店街の一角にある。吉野家式U字型カウンターのみの店。元気のいいおかみさんの接客は下町浅草のノリで小気味いい。壁一面のいいオヤジさん2人の等身大の写真がちょっとひいてしまうが,要するに東京出身のオヤジ(オーナー)と博多出身の店主の合体した店だと言うことらしい。と言うわけで調理場の店主の格好は博多どんたく(笑)。メニューは基本の「らーめん」が750円と高めで,スープはトンコツ+魚介系。東京と博多の合体と言うことで確かに個性はあるとは思うが,この系統は東京ではもはや飽きてきた感も否めない。麺はツルツルではなくざっくり系のストレート麺。博多系とすれば太めかな。具に岩海苔と言うのは珍しい。あとチャーシュー。トロトロ味玉は○。カウンター上にある鯖寿司・鱒寿司が2かんで150円。小振りだがちょっと食べるにはほどよい量だ。でもそれを人数分頼む(と言うか回転寿司のように勝手にとる)と家族4人で3600円になってしまうのだが・・・。ラーメンの種類的にはトッピングの差だけでスープ・麺のバリエーションがない(味も種類も)ので,家族で行っても食べ比べはできない。1人ならともかく家族連れでの満足感は薄いだろう。手前の店に行列があったが、あの「武蔵@新宿」の新店として話題の店「武骨」だった。こんな近くにあったのか・・・。 ● 特に目的もないのでいつもヒマをつぶす「ホンダウェルカムプラザ青山」へ。正月に行くといろいろ福笑いとかの催し物があるのだが,今年は風水の猿の置物を7色7体ゲットする。続いて「高島屋@新宿」へ。目的は「紀ノ国屋書店」。以前朝日新聞で取材を受けた時の記事が『満腹ニッポン・明日何を食べますか?』と言う本になったらしいのだ。2Fの新刊本のコーナーで平積みになっていた。新聞と同じく,我が家の記事がトップ。従って第1章の見開きには,ラーメン店のカウンターでどんぶりを持って微笑む下の娘が最前列の家族の写真(白黒だが)。この本を見るのは実は初めて。下の娘に肩をつついて黙って見せたら面食らっていた。書店で普通に売っているちゃんとした本に自分の写真が載っているのだ。そりゃ驚くだろう(笑)。さてこんな日の夕食は・・・妻と相談の結果,久しぶりにこの店に。 ■ 喜楽@渋谷:渋谷区道玄坂2-17-6 水休 11:30〜20:30 <03-3461-2032> ● 家族4人でこの店に来たら,気になるメニューを一通り食べる。これが我が家の暗黙の了解だ。 中華麺(600円)・湯麺(700円)・もやし麺(700円)に炒飯大盛り(750+150円),それにレバニラ炒め(650円)。娘2人の4人家族でこれはかなりの量なのだが,娘達が小さい頃も同じような量を注文し,持ち帰ったりしていたから今はもう余裕である(笑)。でも問題は味。もはや往年の味とか期待してはいないが,炒めたモヤシの油がスープに混じって絶妙だった「もやし麺」のもやしは「火を通しただけ」のようだ。野菜の旨味なんて出ていない。ちゃんぽんのようにクリーミーなスープだった「湯麺」は普通の店と同じ胡椒系。麺は全部固めで茹でが足りないし・・・。やはり中華麺のスープの揚げネギだけが昔の面影になってしまった。つい最近までよくおみやげに持ち帰ったいた「炒飯」もなんかそれほど感動できないし。それでもみんな平らげる我が家(笑)。帰りがけにはヒゲの職人さんに入口の窓越しに挨拶。ちょっと見えただけなのだがニコッと笑ってくれた。ほっとする。通い詰めていた学生時代を思い出す。もう四半世紀も前。あの頃とは店も味も変わってしまった・・・。 ● 食後の腹ごなしに「渋谷マークシティ」へ。「スターバックス」でがお茶するのが目的。娘達がささやかな楽しみにしているのだ。帰りは『千と千尋の神隠し』のDVDを見ながらワイワイと帰る。これが我が家の家族サービスとしての休日の過ごし方なのである。