● 2002年01月の食べ歩き
■ 01月27日(日) 梁山泊@竹の塚/鏡花@立川/田中商店@足立 ■ 01月20日(日) >水戸周辺の店の食べ歩き(さよならカプチーノ) ■ 01月14日(祝) 軍鶏らーめん美幸@黒磯/紅蘭@宇都宮 ■ 01月13日(日) いっとく@竜ヶ崎/ゆうきや@竜ヶ崎/平太周@板橋/二郎@池袋 ■ 01月06日(日) こうや@矢口渡/MATCH−BO@三田 > ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2002/01』へ
1月31日(木)●じゃんがら@上水戸
1月30日(水)●えぞっ子@水戸・五軒町
1月29日(火)●まいど@水戸・五軒町
1月27日(日)●とんこつ家@ひたちなか
1月23日(水)●花月@水戸駅南
1月23日(水)●えぞっ子@水戸・東前
1月27日(日)●とんこつ家@ひたちなか
1月23日(水)●花月@水戸・駅南
1月23日(水)●えぞっ子@水戸・東前
1月20日(日)●手打らーめん太郎@友部
1月20日(日)●八珍@常陸大宮
1月20日(日)●大安@常陸大宮
1月19日(土)●藍藍飯店@那珂町
1月18日(金)●宝昌飯店@水戸
1月10日(木)●満る栄@内原
1月09日(水)●大八@水戸
1月09日(水)●バーミャン@水戸
1月05日(土)●とんこつ家@ひたちなか
1月03日(木)●赤い紙風船@山方町
1月03日(木)●角煮ラーメングー@石岡
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■ 01月27日(日)梁山泊@竹の塚/鏡花@立川/田中商店@足立
● 上の娘(小4)がミニバスの合宿から帰ってきたと思ったら,午後は「カルタ取り大会」の練習があると言う。最近は親より忙しい。妻は最近ハマっている「ハリーポッター」を読んで留守番しているというので今日は単独行動。だがその前に,妻のリクエストにより「お昼はラーメンを」と言うことになる。とことん懲りないラーメン家族。 ● 「とんこつ家@ひたちなか」へ。妻の今日の感想は「スープが濃い」。娘は「麺は美味しいけど脂っぽい」。食べるのが遅い下の娘の麺をもらったらちょっとのび気味。茹で時間が短いものだから(注文して1分くらいで出てくる),すぐに食べなければいけない麺なのだろう。 ● 急な仕事もちょっと入ったため,結局,自宅を出たのは1時半過ぎになる。だが目指すは東京。例のごとくカーナビのデータをいじりながら,さほど渋滞に会うこともなく順調に都内へ入る。今日は青戸から環七を西へ向かう。まず1杯。 ■ 梁山泊@竹の塚:足立区西竹の塚2-3-10 11〜15/18〜翌2(日祝11〜22)<03-3854-9155> 店のHP ● 東武線竹の塚駅西口側,赤山街道沿いの「とみん銀行」脇の路地(小さな立て看板がある)を入ってすぐにある。狭い厨房に男性3名に女性1名。情報では「山頭火」出身の人らしいが,それほどスープの粘度はない。サラサラしている。味は十分濃いめ。白ゴマと細かい背脂が多量に浮いている。ザクッとした食感の細ストレート麺にとろけるチャーシュー。期待したほどの濃厚さはなく,山頭火が一般化したような感じだ(もっとも最近の山頭火は知らないのだが・・・)。巻き舌の接待はどうも僕にはしっくりこなかった。 ● 今日は「普通にラーメン好きの友人夫婦」と行動を供にする。環七沿いの自宅に迎えに行き,「さてどこに行くか」と言う話になる。僕が「現代本2002」を見ながらぼんやりと考えたのは「欣家@西台」や「和鉄@蒲田」。本当は「麺舗十六@要町」だったのだがここは日祝休。一方友人夫婦からは「英@経堂」と言う希望もあったのだが,あの小田急線南側の一帯は大きな車ではちょっとつらい。結局,滅多に行けない場所ということで立川に向かうことになる。「鏡花@立川」の内装や雰囲気は女性に受けるのではないかと考えたわけだ。甲州街道を西へ向かう。 ■ 鏡花@立川:立川市柴崎町2-12-10 月休(祝祭振替) 11〜15/17〜23(売りきれ終了) ● 「想ひつづけ創りつづけ幻想の深淵より顕れたるうたかたの麺々・・・」。前回と打って変わって今晩は満席。「POPEYE」(2002/02/11号)で目線より高く湯切りの麺を振り上げるパフォーマンスのショットが紹介されていた影響かな?(まぁ僕もそのクチだが)。注文したのは梅香麺(つけめん)800円。黄色く細く縮れた麺(青梅が練り込まれているそうだ)が竹の器に涼しげに盛られる。傍らにほとんど味付けしていない「極太」メンマがよこたわる。白髪ネギがふわっと浮いたつけ汁にはチャーシューの他,角肉がゴロゴロ。基本的に「甘辛酸味」だが甘味が強いように感じる。食べ終わる頃,いいタイミングで「スープ割しますか?」と女性店員。熱めのスープで味が生き返る。魚系の香りに頬が緩む。ただこの店,丼を持ってスープを飲もうとすると,手元を照らすスポットライトから光が外れてしまうため,黒いスープを飲むことになる。上品にレンゲで飲むことを前提としていると言うべきかな。若いカップルが多かった。 ■ 田中商店@足立:足立区島根1-2-3 無休 18〜翌4<03-3860-3232> ● 環七外回り,国道4号線と交差する「梅島陸橋」西側,コンビニ隣のマンションの1F。そのマンションの先の路地を入った裏手の空き地に駐車スペースがある。専任のガードマンが2人で誘導。この寒空の中で大変だろう。店前には行列が5人ほど。店内はボチボチ空きがあるようだがまとめて入れるのかな?「らーめん」は600円でこれにネットで情報のあった「赤オニ(辛し挽き肉)150円を追加する。その食べ方が意表をつかれる。空の小丼を出して「つけめんのように食べてください」と言うのだ。小皿の「赤オニ」には赤辛子が混ざった挽き肉の丸い山。かなり直接的に辛い。これを小丼にとったスープに好みで溶かして「つけ汁」にして,麺を入れて食べるわけだ。つまり二つの味を交互に楽しめると言うこと。これはいい。「赤オニ」自体は1人では量が多いから,2人で分けるのが丁度いいかもしれない。もちろん「替玉」(120円)をしてね。そもそもこの店,最初の麺の量が少ない気がするのだ。替玉前提と言うこと?博多直送という見事な細ストレート麺は加水率が低く,ハリガネもいけそうな食感。会計時にレジで替玉券がもらえるから,一度行けば延々と替え玉を無料で楽しめるシステム。僕は使いそびれて3枚たまってしまっているが・・・。>「どんぶり会議」に投稿(2002/02/15)。 ● そのまま環七を走り,6号に出る。結局今日は,珍しく都心に出ることなく帰宅となった。
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■ 01月20日(日)
「さよならカプチーノ」
● 10年間で10万km近く乗り続けてきた愛車カプチーノを売却することになった。フイットを購入した以上(1/6参照)やはり3台は維持できないと言うことになったのだ。この10年間,単独の食べ歩きはいつもこのクルマだっただけに思い出はつきない。このクルマで何度東京を往復したことか。初期の頃はよく屋根を外してオープンで青山通りを走っていたし・・・。年に20回としても計200回。往復+αで300kmとすればそれだけで6万km。距離数が延びるわけである。通常こんなに乗ったクルマ(しかも軽自動車)の査定はつかないのが普通なのだが,そこは絶版車の強み。希少価値があると言うことで通常の査定が30万。問題は距離数で(10万Kmのクルマは誰だってイヤだろう),その減額がかなり大きく,実際の買い取り価額は15〜20万と言ったところ。それを買い取り専門店Gで,週明けに売却すると言う条件で本来の30万まで引き上げた。もちろんこれが実際に次のオーナーに売却される時には50〜60万になると思う(雑誌の相場はそんな感じだ)のだが,売る方としてはしょうがない。この先の維持費(クラッチ・タイミングベルト・ブレーキパッド等諸々の整備や車検費用)を考えたら売り時だろう。きれいに整備してもらって第二の人生を歩んでもらおうと言うこと(笑)。 ● そんなわけで,売却契約をしたクルマは大切だし,仕事の関係もあってあまり遠出もできないので,近場の宿題の店をまわる(常陸大宮〜友部)。>水戸周辺の店『食べ倒し日記 2002/01』参照
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■ 01月14日(祝)軍鶏らーめん美幸@黒磯/紅蘭@宇都宮
● 妻も僕も娘達も午前中は所用で出発は午後1時。それでも家族で栃木へ向かう。妻のリクエストは「温泉とラーメン」。しかも希望は「元湯@那須」(「那須〜白河・ラーメンと温泉三昧」参照)。片道100kmある。それでもそこを目指してしまうのが我が家流。情報では午後5時までの営業。一般道で行くしかないから3時間かかっても4時には着くがギリギリだ。道の脇に積もる雪に不安を感じながら(2WDでノーマルタイヤなのだ)予定通り4時に着いた。が・・・なんと4時で終了していた。出てくる客だけで入口には半分カーテンが閉められている。僕としては雪の積もる殺生岩の駐車場に駐車したクルマが心配だったので(雪でスリップしたら帰れなくなる)早々に出発する。まぁとりあえずラーメンだろう。 ■ 軍鶏らーめん美幸@黒磯:黒磯市上厚崎1118-277 水休 11〜15/17〜20 <0287-62-0900> ● 黒磯の郊外,黒磯南高校南側の何でもない(何にもない?)静かな住宅地の「奥の奥」にある。街灯もまばらで店前の大きなスポットライトがなければ夜は心許ない。その灯りが見えるくらいに近づくまでちょっと不安。そんな場所にある。自宅前に一戸建ての店と採石を撒いた駐車場を作った,そんな感じだ。建物がけっこう新しいのは主人がなんと「独学」で2000年7月に開いた店だから。店内は和風(小料理屋風)。店の中央の大きなガラスケースには民芸品・伊万里焼が並ぶ。座敷には銘木のテーブルまで。塩ラーメン(600円)を細麺&手打麺で1つずつ,さらに醤油ラーメン(600円)を手打麺・大盛りで注文。これに焼きしゃも(600円)をつける(但し,オーダーミスで結局出てこなかった)。スープを一口。予想したよりずっとさっぱりしている。ラーメン本の写真から「鶏油」的な濃厚さを勝手にイメージしていたのだが,考えてみれば軍鶏なのである。普通の鶏より肉が締まっているのが普通だ。そんな僕を察したのか,奥さんが「タレを足しますか」と聞いてきた。一応足してもらったのだが,スープを飲みきる頃には「ちょっと濃すぎたかな」と感じた。そう言う微妙な味わい。全体としては,最初のインパクトは薄いものの,後からじわっと来るイメージ。丁寧に作ったすっきりしたラーメンという印象を受けた。「まぁこんのものだな」と会計を妻に任せ,クルマに先に行ったら妻に呼び戻される。妻が「茨城から来た」と言ったら「本当の軍鶏の味を味わって行け」と言われたと言う。店に戻る。軍鶏肉を冷蔵庫から出してきて,目の前で無造作に粗めに切る。それを網で焼く。これを食べて行けと言うのだ。自家製味噌をつけて食べるのだが,この塩コショウしただけのシャモ肉は,固めながら噛めば噛むほど味が出る感じ。なるほど,これなら一般のブロイラーとの違いはわかる。まさに「美味しんぼ」の世界。娘もにっこり。小皿に盛られた肉に次々と手を出している(汗)。ひとしきり軍鶏肉へのこだわりを聞いた後,自然とラーメンそのものの話に。ここからが長かった・・・。そもそもここの軍鶏は一般に売られているものではなく,独特のルートで入手しているそうで,そのシャモでスープをとる(それがラーメンにちょこんとのっている「煮しゃも」だ)。「もっとこってりしているものだと思っていた」と言ったら,ラーメン好きの客によくそう言われるらしく,次から次へと小丼に配分を変えてスープを出してくる。「ラーメンのスープなんて油でいくらでもごまかせるものなんだ」と言うのがご主人の主張。「それはよくわかるけど,ラーメンなんだからわかりやすくガツンとくるような『こってり』バージョンを,このノーマルバージョンの他に,作ったらいいのでは」と僕は主張。そんな言葉では納得しないご主人は,鶏油の固まりを出してきて,やたら脂の多いバージョンを作ったり(さすがにそれはうんざりする味)と,「軍鶏の味」に対するその熱意は果て無し。最後には「参考になった」とは言っていたが,全然「こってり」には納得していないようだった。麺もそう。ご主人に言わせればラーメンは細麺であるべきで,手打ち麺はそう言うリクエストがあるから仕方なく出しているそうだ(笑)。どうもこのご主人,本来の軍鶏肉の旨さを味わってもらうのが店を出した真の目的で,ラーメンはその表現の一手段に過ぎないように感じる。いずれにせよ,ここの「焼きしゃも」は食べておくべきだろう。さらに「シャモ刺し」は「要予約」と表記はされているが,日曜はある程度準備してあるそうだ。これも次は食べてみたいものだ。 ■ 矢板温泉@矢板;矢板市館之川695-28 無休 10〜22 <0287-43-8800> ● 東北道矢板インターと東北本線矢板駅の中間,西側にある。周囲にまるで華やかさはなく,やたら薄暗い駐車場。「ここが本当にそうなの?」とクルマに家族を残し入口まで確認に行ったくらいだ。その建物は,とうの昔に盛りを過ぎた古い温泉施設と言う印象(個人経営?)。けっこう広いが設備は中途半端に老朽化していて少し寂しげだ。昔はそれなりに賑わったんだろうな・・・。入り組んだ通路の奥にある浴場は白木(と言うか生木)の内風呂。素人が作ったような浴槽で,露天風呂の仕切りもそうだからお世辞にも設備がいいとは言えない。しかも全体として薄暗く,風情があるのかないのかはっきりしない・・・。湯温は低め(内風呂は高い)。色は無色で刺激的な肌触り。風呂から上がり,会議用のテーブルがズラッと並ぶ無料休憩所の大広間にいると,時が止まったような気分になれる。子供の頃(昭和30〜40年代)は温泉はみなこんな感じだった気がする。落ち着くような落ち着かないような・・・。大人450円・小人250円と銭湯並みの値段はありがたい。夜で施設の全容がよくわからなかったのだが,「観音五色湯」と言う混浴(水着着用だが)の大野天風呂があるそうだ(+500円・5〜10月)。 ■ 紅蘭@宇都宮:宇都宮市西川田1026-58 月休 11〜23:30 <028-659-1089> ● 創業30年というデータとそのありがちな名前から,路地裏の年季の入った中華料理店風の店を想像していたのだがさにあらず。宇都宮市南部の幹線道路(栃木街道)沿いに鮮やかな青い電飾看板。店は全面ガラス張りの温室のような造りで,その窓際に鉢植えが一杯。まるで喫茶店風の店内だ。店内のあちこちに置かれた装飾品も,若い女性っぽいセンス。低いカウンターの向こうの調理場にはそれなりの年輩のご夫婦がいたから,店を仕切っていた女性(娘さん?)の趣味だろうか。函館から直送したという味噌をブレンドして使うと言う「味噌ラーメン(650円)」のスープは「複雑な味」。独特の香辛料が効いている。表現は難しい。とにかく深い味わいだ。麺も函館直送だそうで,札幌系味噌ラーメンに比べれば細め。具はシンプルにもやし・メンマ・細切りのネギにチャーシューがポンと1枚。とにかくスープが印象深い。こういうスープを飲むと,僕の地元でのお気に入り「えぞっ子@水戸」のスープが実に単純なものに思えてくる。水が蓋付きの輸入物の青いビールの瓶に入ってくるのが面白い。そう言った小物の演出もちょっと顔がほころんでうれしかったりする。
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■ 01月13日(日)いっとく@竜ヶ崎/ゆうきや@竜ヶ崎/平太周@板橋/二郎@池袋
● 今日は単独行動の日。県南の気になる店をまずまわろう。 ■ いっとく@竜ヶ崎:竜ヶ崎市松ヶ丘1-2-14 無休 11:30〜14:30<0297-64-6305> ● R6「牛久沼東」から陸橋を超えて竜ヶ崎方面に向かい一直線。ラーメン的には「ユウタン」「ゆうきや」を超え「竜ヶ丘中央」交差点の先,ランドロームフードマーケットを過ぎた左側でファミリーマートの隣。駐車場はかなり広く,周囲も開発途中の住宅地のようで,清々しいくらいまわりはガランとしている。丼から顔を出す豚のマークが入った赤い看板まである外観はまったく「そそられない」タイプ(笑)。店内はU字型の変則的に奥に延びる赤いカウンターのみ。メニューは
ラーメン・600円
こどもラーメンいっとくちゃん・200円
チャーシューメン・800円
バラ焼き豚ラーメン・900円
焼き豚ライス限定30食・350円
洒落た青い丼で,「ちゃぶ屋〜はな火屋@新宿」風の黒く焦がしたネギが浮き,海苔とホウレン草に「吉村家@横浜」風の煮バラではないチャーシューが2枚。油が浮いて彩りよく,ラーメン好きなら一目で「そそられる」見た目だ。基本的にはトンコツなのだろうが,家系のような濃縮感ではなく,和歌山ラーメン的なブレンドでもない。見た目青葉風のイメージで,濁った醤油色。麺は二郎ほどではないにせよ結構太めで固めなもの。そしてコリコリのメンマ。量は(僕的には)少な目で,和歌山ラーメン的量。おかわりをしたくなるが(大盛りは+100円),1杯のバランスをくずしたくない気もする。一方こどもラーメン「いっとくちゃん」は全てがミニサイズの立派なもの。これが200円とはかなり良心的な値段だ。1人前食べられないのに1人前食べたがる年頃ってあるから(我が家がそう),家族連れにはありがたいだろう。結論として,この系統のこのラーメンを,東京ならともかく茨城で否定できる人はいないのではないだろうか。県内で食べてこれほど納得したのは久しぶり。卓上にはご丁寧に刻んだ紅ショウガとタレがあった。伝票の裏に洒落た言葉が書いてあったので思わず書き写してきた。
「人は物を食し生きる。米一粒,肉一片,水一露。それぞれに命は有り,
人は殺生を以って今日を得る。この罪に報いらん。
美しく盛付け食卓へいっとく,今いっとく。 J.ROBUCHON。」>「どんぶり会議」に投稿(2002/01/16)
あまり立ち寄らない地域なので,「ゆうきや」に連食した(笑)。
■ ゆうきや@竜ヶ崎:竜ヶ崎市藤が丘4-2-6 火休 11〜24 <0297-63-0823> ● 以前,「どんぶり会議」で盛んに話題になり(>log00000476),以来ずっと気になっていた店だ。2001年6月の「アイズ」の「いばらきラーメン特集」にも掲載されている(>log00000633)。R6「牛久沼東」から陸橋を超えて竜ヶ崎方面に向かい一直線。ケーズデンキの交差点の手前,大きなゲームセンターの敷地内にあるこの店,看板・垂れ幕には「赤みそ 白みそ ゆうきや総本店」の文字。ピンクの外壁に赤い看板の外観はこれまたまったく「そそられない」ものだが,近付いてびっくり。入口から人が溢れて並んでいるのだ。年輩者も家族連れも当然のように・・・。ファミレス並に入口にある用紙に名前と人数を書いて待つことに。15分ほどで入店。カウンター席に座る。主なメニューは
「赤味噌仕立てor白味噌仕立て」の味噌ラーメン・600円。
「豚骨醤油仕立て」の豚骨らーめん・600円
「真塩仕立て」塩らーめん・600円
ネギ+100円,チャーシュー+200円,両方なら+250円。
「赤味噌」は北海道紅一点と仙台の赤味噌のブレンド,「白味噌」は九州麦味噌ベースだそうだ。その説明が先に書いてあった「白味噌」を注文。スープ表面に背脂と白ゴマが浮くこってりタイプ。ニンニクもきいて「元祖札幌や風」かな。赤味噌だとどうなんだろう。具は中央に赤唐ガラシがかけられた茹でたモヤシ。あとチャーシューにメンマ。麺は札幌系によくある感じの黄色い太麺でけっこう固め。辛味噌で味の変化が楽しめる「ネギ」がおすすめと書いてある。あらためて過去ログを読み直すと「赤味噌」の評判がいいようだ。厨房内の店長とサブリーダーの元気がやたらよく,活気があり気持がいい。味噌だからラーメンマニアが喜ぶような個性はなかなか出しづらいと思うが,「やる気」とラーメンに対する「思い」,「研究心」は十分に感じ取れる。その後も行列はなお続き,年配者も多い。それだけ広く支持されているという事だろう。竜ヶ崎地区の充実振りはうらやましい限りだ。>「どんぶり会議」に投稿(2002/01/16)● そのまま東京へ向かう。「青葉@飯田橋」へ行くが,午後4時半過ぎで案の定閉店直後という感じだった。この店はあの「おけい」の隣。23年前に来たはずだが(>angle1978)記憶は全く蘇らなかった。このままでは悔しいので靖国通りで「青葉@新宿」に向かうが,これまた予感通り閉まっていた。ネットの情報では無休だったはずだが,貼り紙には『日休・11〜売切まで・21時頃』と書いてあった。さてどうしよう。 ● ここでガツンとくるラーメンを食べたい。・・・「二郎」だな。いつも堀切ばかりでもなんなので久々に「二郎@赤羽」に向かう。コース的に効率が悪いが,しかたがない。で,開店時間の午後6時前についたのだが,異様な人混み。何か別な事件でも起きたのかと思ったらやはり二郎の行列。なんと後端は南側のスタンドまで来ている。50人くらい並んでいたような。さすがに並ぶ気力がなくなり,「帰りに堀切二郎でいいや」と環七にもどる。 >「どんぶり会議」に投稿(2002/01/16):「二郎〜ホープ軒〜土佐っこ」について考える
で,なんとなく環七沿いの「平太周(ひらたいしゅう)」へ。現代本2002に新たに掲載されたあの「土佐っ子」系の店だ。こちらは先客が2組だけ。
■ 平太周@板橋:板橋区双葉町44-5 月休 平日19〜翌4・日祝16〜翌2 ● L字型の高めのカウンターが調理場をぐるっと囲む,どこか懐かしい雰囲気の店内。主なメニューは「しょうゆorしお650円・つけめん750円・味噌ダレつけめん800円」と言ったところだが,食べたのは『平太周のルーツ。屋台時代からの麺スープ脂のバランスを再現』したと言う「特製ラーメン・750円」。スープの上部は背脂だけで,麺を底からすくい上げて食べなければ味はない。持ち上げたそのストレート麺に絡まるタレ。でも見た目ほどしょっぱくない(と言うか味がない?)。量的には小さめで少な目で,丼が皿に乗って出てきて,粗めのネギが多量。単純な茹でタマゴがまるごと1個。あとほぐれる系のチャーシューにメンマ。「昔の味」と言われて覚悟したほど悪くない。今でも通用しそうな麻薬的(?)こってり系。「うまい」とかではないけれど「はまりそう」な味。 ● でもここと二郎との差は何なのだろう。考えてみれば,「二郎〜ホープ軒〜土佐っこ」が僕の若い頃(20年前)のコテコテ系ラーメンの代表で,当時,人気的にはこの3店に差はなかった(と思う)。環七常盤台にあった「土佐っこ」だって,かつて(昭和60年頃)は大行列で,赤い印をつけた割り箸をもってじっと並んでいたものだ。「ホープ軒@千駄ヶ谷」は1990年代中頃まで,我が家のお気に入りで(笑),いつも日曜は2Fのカウンター席はもちろん3Fのテーブル席も満席の状態。押すな押すなの大盛況で,若者で溢れていた。ところが昨年末に久々に「ホープ軒」に行ったら,1Fの立ち食い席もパラパラの状態。食べてみると,店主自ら作っているからか,ひと頃(外国の人がたくさん厨房にいた頃)より,よくなって(と言うか昔の味に戻って)いた。でも閑散としている・・・。僕自身もまた通いたいかというとそうでもない。一方,赤羽二郎は,1997年10月発行の成美堂ムック「首都圏ラーメンのうまい店」を見て(当時は「二郎よしぐま」と言った)家族で日曜の昼過ぎに行った時は(当時は昼も営業していた)行列なんてまるでなく,ごくごく普通の店だった。週刊現代の記事で紹介された頃の話だ。昨年行った時にはさすがに10人ほどの行列はあったが,今日ほどの行列は予想できなかったこと。ここで考えた。全く予備知識なく今の若い人が初めて食べるなら,「二郎」も「ホープ軒」も「平太周」も(ついでに言うなら「香月」も「弁慶」も)同じ「背脂こってりコテコテギトギト系」なのに,何故こんなに差がついているのかと・・・。二郎がよくなったのか,二郎にハマっている僕自身の嗜好が変わったのか。この3軒の人気の変遷を見ると,その推移の差がよくわからなくなってくる。敢えて言うなら「二郎三田本店」だけが一貫して「オヤジの顔が見えた」ラーメンだっただからだろうか・・・。もしくは,やはり「二郎は二郎という食べ物であって・・・・」と言う以外にはないのだろうか。そんなこと考えながら池袋を走っていたら,日休のはずの「二郎@池袋」の黄色い看板が点灯している。今日は締めに「堀切二郎」だと思っていたのに思わず入店してしまった。2002年1月から日休から月休になったそうだ。 ■ 二郎@池袋:月休 11:30〜15/17〜21 ● 東口の東京三菱銀行脇の路地を入り50Mほど。黄色い看板で入口はなんと自動ドア。メニューはラーメン600円・豚入り700円・豚ダブル800円・大盛り+100円で煮玉子が100円と言った構成。J字型カウンターのみのすっきりした店内で調理場には男性二人。三田本店の写真が飾ってあるから「直系」なのかな。午後8時過ぎで満席,待ち客は2人ほど。注文したのはもちろんラーメン600円(食券制)。ちょっと大きめのどんぶりにみっちりとスープと麺が「詰まって」いる。11月に食べた「二郎@仙川」と比べ量は多い。と言うかこちらが本来の「二郎」の量と言うべきか。いずれにせよ大盛りは怖いくらいだ。食べたのは追加トッピング無しの「ノーマル」だからきれいな見た目。味も二郎にしてはすっきりしているように感じる。麺は例の如くうどんのような太麺。そしてきっちりと茹でただけの野菜が乗る。そしてやたら脂身の多いチャーシューが2枚。出来上がり前に言うトッピングはお約束の「やさい・ニンニク・背脂・辛め(正油)」だが,卓上にタレとコショウと一味とラー油があるので(二郎では珍しい?),注文後にお好みで調整できる。全体のインパクトが薄かったのは背脂を足さなかったからかな。でもこれは確かに二郎。二郎好きが加速している僕には「日曜の選択肢」が増えてうれしい限りだ。 ● そんなわけで予定していた「御天@代々木」はパス。例の如く新宿TSUTAYAで時間を潰し帰途につく。
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■ 01月06日(日)こうや@矢口渡/MATCH−BO@三田
● 冬休み最後の日曜と言うことで家族で出かける。上の娘が「冬休みのお出かけは?」と聞くのだ。新年最初と言うことで行き先は「東京」。まぁいつも通りでそれほど行き先に意味はないのである。家族4人であれこれ話しながら一緒に出かけることに意味があるのだ。 ■ こうや@矢口渡:大田区多摩川 1-2-5 1 月休 11〜20:30 <03-3757-0911> ● まずは,年末に行きそびれた我が家の定番のこの店だ。ここは中央の調理場をぐるりと囲むカウンターのみの店なのだが,13:30入店でそのカウンターをさらに囲むように20人ほどの待ち客が。ずいぶん長いこと通っているがこんなのは初めてである。キャベツラーメン・中盛(800円)を3杯に半ライス(100円・お新香付き)をつける。慣れもあるのだろうが,ここのスープにも麺にも不満はない。家系本流のワイルドさはないが,マイルドながら濃厚なスープにキャベツの甘味がベストマッチング。家族4人黙々とラーメンを平らげる。満足。ところで,この店もかなり長いこと通っているが,店主以外の男性はずいぶんと変わった(独立した?)ものの,おばちゃん達は不動。にぎやかなおばちゃんと,貫禄あるおばちゃん,そしておとなしい感じの細身の女性。その「貫禄ある」おばちゃんに下の娘が会計の後で「大きくなったね」と頭をなでられた。考えてみれば,その7才になる下の娘が生まれる前から通っているのである。しかも「茨城」から。もちろん店の人はそこまでは知らないだろうが・・・。3年前にこのHPを開設以来,当初に比べると「吉村家@横浜」を初めとして「家系ラーメン」の経験値もずいぶん上がったが,たぶん「家系」としては亜流であるこの店が我が家の場合一番安心して食べられることは今も変わりないようだ。さすがに以前のように毎週のように来ることはなくなったが,妻から節目節目にここの「キャベツラーメン」のリクエストが出ることは変わらないだろう。店を出る時もカウンターをぐるりと囲む20人ほどの行列は変わらなかった。 ● 妻のリクエストで年末に続きまたも「ホンダウェルカムプラザ青山」へ。実は前回(12/9,12/24)気に入った「Fit」を新年早々の1/4に購入してしまったのである。売り上げ首位常連のカローラを抜き,今一番売れているというこのクルマ,通常なら納車3ヶ月待ち(つまり正月に契約しても納車は4月半ば)なのだが,2月早々に入荷するのがキャンセルで1台あるというのでそれに飛びついてしまったわけだ。衝動買いに近い。今までは2台目が2人乗りのカプチーノだったので(しかもマニュアル車なので妻は運転できない),単独行動の時は人を乗せづらい状態だった。オフの時なんかは妻子は家でじっとしているしかなかったのだが,これからはオフの計画が立てやすくなる?問題はカプチーノの扱いである。10年目でまもなく10万km。普通なら当然下取りで査定がつけば御の字なのだが,愛着があるのだ。このクルマで黙々と東京食べ歩きもしてきたし・・・。悩むところだ。さて「ホンダウェルカムプラザ青山」では正月らしく福笑いのイベント。娘達もそれに参加して写真を撮ってもらったり,ASIMOのマスコットをもらったりして満足。お手軽な正月である。 ● 次の妻のリクエストは「東急ハンズ@池袋」。とても効率の悪い都内の動き方だがしょうがない。僕が「AMLUX@池袋」で時間を潰している間に,妻と娘はお買い物。それにしてもワンパターンである。トドメとして風呂に入ったりするのだが(>「ラーメン」と「銭湯」の熱い関係)今日は娘が風邪気味なのでパスする。夕食はラーメン以外のものを娘達に食べさせよう。とは言えやはりラーメンがらみなのだが(笑)。 ■ MATCH−BO@三田:港区三田3-1-13 無休 11〜24(金土祝前日〜27)<03-5730-1390> 正確には「MATCH-BO rahmen style cafe」で略して「mbrs cafe」。そのロゴ。第一京浜「札の辻」交差点から桜田通りを北上し(正面に東京タワーを見る角度になる),慶応大学に曲がる「三田二」交差点の手前左側。場所的には1等地。見た目もラーメン店らしからぬ立派なビルで,間接照明でぼんやり浮かび上がり,かなり洒落ている。今風のラーメン店というレベルではなく,およそラーメンがありそうもないカフェスタイルだ。ただ一歩店内にはいると,奥行きがなく,外観から想像するよりかなり狭い。構造的には1Fにカウンターとテーブルが2台。2Fは厨房。3Fの窓側にソファ席があって,4人テーブルが2台・2人テーブルが5台という構成。クリーム基調の洒落たフロアで和紙を貼り付けた壁のセンスがいい。家族4人だからか,最初から3Fに案内される。イメージとしては,1Fがラーメンで上階がカフェなのかと思っていたが,先客の女性グループもラーメンだったから,料理での上下のフロアの区別はないようで,手渡しされたメニューもしっかり「中華そば・650円」から始まっている。もちろん妻と僕は堂々と中華そばだ。これがかなりまっとうな「和歌山ラーメン」。もともとが東京の和歌山ラーメンの先駆者「まっち棒」なのだから当たり前なのだが,完全に「井出商店@和歌山」スタイルの本格的なもの。さて,娘達にはラーメン以外のものをと,まず上の娘にはパスタを注文。タラコとヤリイカのクリームフェデリーニ(1000円)だ。クリームがかなり濃厚だが,たらこの量も十分でボリュームもある。下の娘にはグリーンカレー(900円)だ。こちらは香辛料のかなりきいた「白いカレー」。普通のカレーを想像していた娘は匂いを嗅いで顔をしかめてしまった。具は大き目の鶏肉がゴロリと入り,レタスもつく大皿。子供にはちょっとクセが強かったようで,主に中華そばを食べていた。さてその中華そば,量的には「井出商店」と同じく,小振りな丼に入ったv昔の中華そばの量なので,もう少し食べられそうだ。メニューを見て気になった「つけそば」(醤油味・700円・味噌味もある)を追加注文する。つけ汁には青ネギ・メンマ・角チャーシューがごろごろ入り,甘酸味はそこそこだが実に濃厚な味付け。麺は刻みのりがかけられた中太の平麺。実にいい感じだ。和歌山系のつけめんと言うのもかなり珍しいだろう。ラーメン好きが納得し,メニューにはカルパッチョとかの一品料理がたくさんあったから特にラーメンにこだわらない人でも楽しめる。彼女と意見が分かれた時,もしくは「ラーメン屋に行こう」と言って,後で彼女を驚かせるのに格好の店だろう。それにしても,特に修行とかもない状態で池尻大橋に「まっち棒」を開店し,「まっち棒@豪徳寺」を経て,つけ麺専門店「ぢゃぶ屋@上馬」を開店させたりと,ここの若き経営者の商売センスはかなり革新的だ。常に話題性があるのは立派。年末に見たTV番組(たしか「王様のブランチ」)でも放送後の問い合わせが一番多かったのがこの「MATCH−BO」だったもの。 ● 正面には夜空に浮かび上がる「東京タワー」。見上げる場所まで行き,親子4人で大騒ぎしながら帰途につく。今日はラーメン店2軒と,僕としてはちょっと不本意だったが,内容的には満足である。
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