● 2001年 6月の食べ歩き
■ 6月23日(土) イレブンフーズ@品川/夢乃屋@甲府/中華徳大@荻窪/一心ラーメン@四谷 ■ 6月17日(日) 一本槍@大森/一丸@下丸子/喜神@中野/いごっそう@練馬/SHISENYA BAR@金町 ■ 6月10日(日) 壱福家@笠間/どる屋@宇都宮/支那そば響屋@石橋&『ツインリンクもてぎ@栃木』 ■ 6月03日(日) こうや@矢口渡/大勝軒@滝野川 > ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2001/06』へ
6月30日(土)● バーミャン@水戸・柳町
6月29日(金)● えぞっ子@水戸・五軒町
6月29日(金)● 三大菜飯@友部
6月27日(水)● 三四郎@大甕
6月26日(火)● えぞっ子@水戸・東前
6月21日(木)● ファミリー中華本郷@水戸・小吹
6月19日(火)● 豆の木@ひたちなか・田彦
6月15日(金)● めんや@水戸駅南
6月13日(水)● めん家@水戸
6月12日(火)● 和華蘭@東海
6月05日(火)● きでん@元吉田
6月04日(月)● 現代@ひたちなか
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■ 6月23日(土)イレブンフーズ@品川/夢乃屋@甲府/中華徳大@荻窪/一心ラーメン@四谷
東京経由『甲府』往復・土曜『日帰り』弾丸連食敢行!
● 土曜なのである。でも仕事はキャンセル。山梨の従姉妹の結婚式に出席しなければならないのだ。朝6時に自宅を出発。10時半に甲府に着けばいいのでもう少しゆっくりでも良かったのだが,土曜の朝に都内を抜けるのに渋滞を考え余裕をもったわけだ。・・・と言うのは表向きの理由で,実は日祝休で土曜も昼のみ営業のあの憧れの店に寄ろうというもくろみがあった。店の名は「イレブンフーズ@新馬場」。HPを開設した当時(1999年4月),ネットでよく話題になっていた店で,情報誌「東京1週間」・1999/06/08号の『完全無欠・首都圏ラーメンランキング』で見事9位に入った店。しかも取材拒否店。イメージはふくらむばかり。当時のネットで流れた「朝食にイレブンフーズ」と言うフレーズが強く印象に残っている。つまりこの店,なんと朝8時開店なのである。この時間からやっているラーメン店なんてそうそうはないだろう。ただ僕の場合,ここで食べてから都心に向かい,新宿を抜けて中央高速で『甲府』まで向かうわけだからやっかいだ。店からの距離は130kmほど。それを2時間ほどでこなさなければならない。常識で考えれば無茶。そもそも式に間に合わなければ元も子もない。でも僕にとっては滅多にないチャンス。カーナビの到着予想時刻とにらめっこしながら常磐道をひた走る。三郷までは全く順調。7時頃には着いた。しかし,案の定堀切あたりから渋滞の表示。箱崎〜江戸橋の先あたりは真っ赤である。四つ木から葛西方面へ。こちらもそこそこ渋滞していたが,あまり早く着いても意味がないので流れにまかせる。でも,ここで時間がかかりすぎても食べるのはまた不可能になる。まさにギリギリの「ケツカッチン」,時間との戦いだ。こんな思いで土曜の朝の首都高を走っている人間なんて僕くらいだろうなぁ。だって本来の目的は10:30の甲府の結婚式なのである。一応,店には電話で営業を確認してみる。取材拒否の店なのだがカーナビの電話帳データには載っているのだ(つまり一般の電話帳には掲載されている店ということ?)。運良く湾岸線はまだ流れていて,7時半過ぎに大井インターから一般道に出る。7:45に新馬場についた。ちょっと早いがしかたない。少しでも早く食べられるよう一番で待とうと思ったら先客がいた。なんとまぁ熱心な・・・だって朝の8時にラーメン店に並ぶていうのはどう考えても普通じゃないだろう。でもその最たる者が,こんなせわしい思いをしてここまでたどり着いた僕自身と言うことになるのだろうが・・・。 ● 「イレブンフーズ@品川」。何でもない裏通りにあるこの店,ラーメンと言う看板はあるものの,古いサッシのガラス引き戸の内側に古ぼけたカーテンが雑に引かれているだけ。開店前の外観はおよそラーメン店と言う感じがしない。そこに朝っぱらから並んでいるわけだから目立つことこの上なし。ゴミ出しに出た近所のおばさんが物珍しげに僕たちを眺めて行く。8時ぴったりに店が開いた。店内は奥に続くカウンターのみで目一杯の狭い店。高いカウンターの向こうで,初老の店主が1人でせわしく動いている。家系で有名な「酒井製麺所」の太麺を,平ざるで軽く水切しただけでスープを張ったどんぶりに入れる。それからちょっと不安になるくらい時間をかけて具を入れて,店主が震える手で差し出したラーメンは600円。白濁したスープには意外なくらいコクは感じられない。サラッとしている。しょっぱめ。これは今日だけのこと?それとも元々こう言うもの?具はキクラゲにワカメ,そして粗切りの玉ネギ。バラ肉ブロックをそのままの形で切り落としたチャーシューは,脂身が3分の1を占めようかと言うもの。さすがの僕も,朝からこのチャーシューは辛い。全体として,僕自身が勝手に「どろどろこってり」をイメージしていたのでいささか拍子抜けしたが,このシチュエーションならこれでもいいのかなと納得してしまった。カウンターにはおしぼりが山積みされ,水は当然セルフサービス。なんと料金もカウンター角のザルから各自,自己申告制でお釣りをとることになる。店主に直接払おうとお金を差し出したらそう言われ,ザルの場所がわからなくてとまどっていたら,周りの客にジロッと見られてしまった。それもまたいい思い出。ラーメン好きとしてこの店で食べられたことに満足してクルマに戻る。 ● さぁ甲府だ。しかし芝公園から谷町方面にかけてまたも渋滞の表示。今8時20分,カーナビの再計算で「霞ヶ関」から首都高に乗ることに変更。結局,首都高に乗れたのは9時近くになった。が,以後全く渋滞はなく順調に中央高速を飛ばし10時には勝沼インター着。10:15には無事式場に着いた。場所は石和温泉駅北西のR140(青梅街道)沿い「ボルドークラシックハウス」(甲府市桜井町47) レンガ造りの平屋の洒落た式場で,結婚式場然としてないのがいい。若い人に人気というのもうなづける。さぁここではフランス料理のフルコース。フレッシュマッシュルームのキャビア添えから始まって,オードブルはエスカルゴのブルゴーニュ風・鴨のカナッペ・パーナ貝のトマト風味。スープはハマグリのクリームスープ。メインは金目鯛のムニエル・フレッシュバジルソース。お寿司にズワイガニのお椀。そして牛ヒレ肉ステーキ・和風ソース等々・・・もちろんワインは地元勝沼ワインが数種類。何か理由がなければ食べることのないこの手の料理を十分に堪能しつつ,考えているのは「甲府での一杯」を何にするかなのである。ラーメン好きとはこんなものだ。 ● 先日来たとき(>2001/03/04)には話題の「青葉@甲府」で食べた。今日の目的は「夢乃屋@甲府」(甲府市里吉3-1-20 火休 11〜21 <055-228-3021>)。前回時間がなくて諦めた店だ。正確には「甲州らーめん・夢乃屋」。赤黒基調の洒落た今風の外観。新しい。2000年12月に開店したそうだ。幹線道路沿いにあるが奥まっているので駐車場は店前に十分。でも午後4時過ぎで先客はいなかった。店内も黒基調で落ち着いている。低いカウンターを高い調理場から見おろす感じ。メニューはポップ文字でごちゃごちゃしていてわかりづらいが,「ラーメン(甲州ラーメン・600円)」とは別に「当店おすすめメニュー」として「甲州地鶏ラーメン」があるのを中段に見つけそれを注文。塩味の「彩(いろどり)」750円(+消費税で787円)。他に「夢(醤油)」750円と「絆(こってり)」800円がある。スープはすりごまが浮く不透明なもの。最初あっさりしているがじわじわと感じるコク。麺はにゅるっとした感じのストレートで自家製麺だそうだ。固めでコシがある。のびない感じ。具のチンゲンサイの緑がアクセント。あとメンマ。ササミ鳥肉(だったと思う)4枚がキレイに並べられる。+50円で麺を卵麺にできるそうで,それにすりゃよかったと後悔することしきり。満足してスープまできれいに飲み干し(いつものことだが)会計に立ったら,片付けに行った店の女のコが大きな声で「お客様ご完食いただきました〜」。「完食」と言うのは一般的な言葉なのかなと苦笑いしながらレジの後ろの壁を見ると,ネットで見知った東京のラーメン関係の有名人の方々の写真がずらっと並んでいる。おもわず顔がほころんでしまった。でも,甲府ではどのくらい効果があるのかなぁ・・・。いずれにせよ甲府にありながら「東京」や「インターネット」を強く意識した店であることは間違いないだろう。味も雰囲気も東京レベルだと思う。 ● せっかく甲府まで来ているのだから,甲府でもっとラーメンを食べても良さそうなものだが,僕にとっては「土曜の東京」の方が貴重なのだ。甲府はこの先何度でも来るだろうが,土曜に東京に来るのは滅多にないのである。国道20号線を東へ。 ● 勝沼インターから中央高速に乗るのが順当なのだが,なんとなく昔が懐かしくなってそのまま一般道を走る。例えば笹子トンネルを抜けた先にあるドライブイン。小学生の頃(昭和40年代前半・・・もう30年以上前だ)そこで父のキャロル(軽自動車ですな)の前に立ち,母と撮った写真が今も残っている。中央高速がまだ開通していなかった頃,母の実家が山梨にあるため,キャロルや次に乗った初代カローラで,延々茨城から何度もここまで来たのだ。のんびりと走る甲州街道。高尾あたりにある「ごん助」と言うドライブインも家族の思い出の場所だ。でも今日は見つからなかった。閉店したのか?・・・などと,まぁここまでくらいはノスタルジックな気分でよかったのだが,一直線で都内に入る水戸街道(6号線)と違い,甲州街道は八王子あたりからちょっとややこしいのだ。局所的に渋滞も多い。カーナビの渋滞表示通りに渋滞している路線を避けて,青梅街道へ抜けたり,またそれを修正したりしていたら,エラく時間がかかってしまった。見込みが甘かった。頭の中のイメージ以上に八王子〜都内は距離があったのである。結局予定より1時間近く遅れて環八までたどり着いた。 ● 目指したのは日祝休の店「中華徳大@荻窪」。創業1974年の老舗らしいのだが,1999年の「石神本」で紹介されるまでその存在を僕は知らなかった。「ラーメン王」から「ラーメン伝説」に本の内容(掲載店)が変わっても,この店は掲載され続けていたので,ずっと気になっていたのである。荻窪駅南側の環八寄りのこの店,有名店がひしめく北口から比べるとたしかに目立たない一帯である。僕自身「丸長@荻窪」くらいしか南口の店は印象にない。閉店間際(午後8時半過ぎ)で店内は満席。壁際には待ち客が3〜4人といったところ。低いカウンターに囲まれた調理場はすべてが丸見え。中華コック帽の年輩の店主におかみさん,てきぱき店を仕切っているのは娘さんのようだ。若い男の人は息子さんだろうか。つまり親子でがんばる店?煮干し系のスープにたっぷりの油で,昔懐かしい感じでありながら,今風のこってり感がある。このスタイルは昔からなのだろうか。だとすれば「青葉@中野」とかのスタイルの原点がすでに30年前からここにあったと言うことになる。麺は固めの縮れ麺でスープにぴったり合う。軽く炒めたようなしゃきしゃきもやしも心地よい。小ぶりだが脂身を削ぎ落とした無駄のないチャーシューが2枚。あとメンマに小さな海苔。食べながら顔がほころんでしまった。無駄のない動きの活気ある店内。どっちの料理ショー出演メニューとわざわざ木札に書いてあるのはご愛嬌かな(いつ出たんだろう)。ご飯類の定食もボリューム感があってそそられる。ラーメン好きでなくても近所にあったら通いたい店である。こんな店が昔からあったのか・・・・。20年以上荻窪には何度も来ているのに今まで気がつかなかったことを後悔する。客の半分以上が注文していた各種チャーハンが実にうまそうで,値段は800円前後だったがそれも納得の見た目だった。半ラーメンとチャーハンのセットなんか,とてもそそられるメニューである。是非家族で来て色々なメニューを試してみたい店だが,日祝休というのが実に残念。でもいつかまた来たい。絶対に妻や娘は喜ぶと思う。(>「懐かしの有名ラーメン店めぐり」) ● さらに土日祝休のラーメンをと9時30分過ぎに高田馬場へ。しかし「千代作@高田馬場」のシャッターは降りていた。データでは22:30までだが最近は早く終わるのだろうか。この時間では「英(はなぶさ)@恵比寿」も「マルナカ@飯田橋」も不可能だ。それではと日休だが0時まで営業の(はずの)「千ひろ@調布」に電話してみるが応答がない(売り切れか?)。現代本で「りきまる@下北沢」を探しだし,動き出したが,そこで「元祖恵比寿ラーメン@六本木」も日祝休だったことを思い出す。恵比寿時代は絶大な人気を保ったこの店,TVでも雑誌でも80年代後半から90年代前半は何度もとりあげられた店だ。その経緯はわからぬが,今の恵比寿の店はいつのまにか女性経営者になっていて,あのヒゲの店主が六本木に「元祖」として店を移転したと言う話を聞いて以来,いつかその店でもう一度食べてみたいと思っていた。青山通りを抜け六本木へ。乃木坂を過ぎ,急に雑多な(危なげな)雰囲気になってくる六本木交差点の手前。クルマを置いてその場所に近づく。たしかに裏通りの頭上に小さく「恵比寿ラーメン」と描かれた電光看板の灯りは点いている。しかしその店が見つからない。区画を2周ぐらいしてしまった。入り口が見つからないのだ。外階段を上りその場所にあった店の若いお兄ちゃんに聞いてみる。「奥のラーメン店はどこから入るんですか」「あ〜ん???もうラーメン屋はないよ」・・・すでにその場所には店は無かったのだ(だったら看板おろせよなぁ・・・しかも店名入りの電灯点けとくなよなぁ・・・)。いずれにせよ閉店のようである。恵比寿時代はあれほど賑わっていたのに・・・東京のラーメンは厳しい。あのヒゲの主人は今はどうしているのだろうか。 ● 時間はすでに11時をまわっている。このまま帰るのも何かもの足りない。結局,高田馬場から六本木に向かう途中にあった「一心らーめん@四谷」(新宿区荒木町9-24 16:30〜翌4)に戻る。茹で時間25秒の超極細麺に,丼の縁を海苔でぐるっと覆う「エリマキらーめん」で一世を風靡した(と思う)この店も,一応日祝休なのだ。この店で食べるのは何年ぶりだろう。90年代の前半にわざわざ土曜に来た覚えがある。当時は客が道に溢れていた。今はそこそこ。昔ほど賑わっていないのは,これほど話題の店が次々とブレイクする今のご時世なら仕方ないのかもしれない。券売機で買ったのは「黒豚ワンタンラーメン」。別にワンタンは好きでもないのだが,何か話のタネになるものをと思った次第。黄色いワンタンに粗切りネギが浮くこのラーメン,スープは甘めの油でこってりしている。昔からこんな味だったかな・・・記憶もあやふや。もはや今ではネットで話題になることもないこの店だが,こうして改めて食べてみるとけっこう個性がある。新店としてもし食べたら納得してしまうインパクトだ。そう考えると,ラーメンの流行なんて,結局,新しいもの新しいものに流れ,ちやほやされる「その時期」が過ぎると,どんな人気店でも「過去の店」としてそれなりに続いていくか,忘れ去られてなくなるかなのかなと思う。「恵比寿ラーメン」も「一心らーめん」もたしかに一時期は東京のラーメンの代表みたいに扱われていたのである。今の「武蔵」だって「青葉」だって10年先はわからない・・・。(>1975年のラーメン穴場十傑店参照) ● とにもかくにも長い1日が終わった。走行距離は500kmを超えていた。でもラーメン好きとしては満足している・・・。
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■ 6月17日(日)一本槍@大森/一丸@下丸子/喜神@中野/いごっそう@練馬/SHISENYA BAR@金町
● 世間的には「父の日」のこの日,我が家では思う存分ラーメンを食べられる自由な時間を与えてもらうのが,最高のプレゼントなのである。と言うわけで単独行動のこの日,仕事の障害もなく,珍しく早く(8時前)に自宅を出ることができた。まずはどこで食べようかと考えたとき,思いついたのが「多賀野@中延」。HP開設時からの「宿題の店」なのだが,当初,日曜は昼のみの営業になっていたのを知らずに何度も店前に言ってはふられていた店。以来,昼のみの営業ではなかなかその時間にここまでたどり着くことができず,ずっと懸案事項だった店なのだ。そう決めると道中,頭の中は「多賀野」で一杯である。「醤油」にすべきか「辛味噌」にすべきか・・・着く前からあれこれ悩んだりしている。でもこんな時間が「ラーメン好き」には楽しい時間でもあるのだ。さて,順調に11時半前に荏原中延駅前に着いた(店は以前の場所から移転している)のだが,それらしき店が見つからない。・・・嫌な予感。案の定,やっとみつけた(と言うか駅の真ん前にあった)店の看板は仕舞われ「都合により休ませていただきます」の貼り紙。何もこんな日に休まなくても・・・ショック。ラーメン好きにはこの瞬間が一番こたえるのだ。この店はとことん僕とは相性が悪い。2年越しの宿題がまた残ってしまった。次はいつになるやら・・・。さて,ここまできて何も食べずに帰るのももったいない。週刊現代の「最強のラーメン300店」掲載の品川〜太田近辺の店の中から新しい候補を選び出す。基準はネットでその名前を見た記憶がある店。漠然とした基準だが,何度も話題になる店は例えその具体的な内容は印象になくても,店名だけは残っているものなのである。 ● まずは「一本槍@大森」(品川区南大井6-11-12 無休 11:30〜15/17〜23)。黒い着物ににエンジのエプロンで決めたモデルのような綺麗なお姉さんが二人。外光は入口のガラス戸のあかりだけの落ち着いた店内。らあめん(600円)に煮タマゴ・コーン・ワカメを足したのが一本槍ラーメン(750円)。背脂が浮くどっしりとした旨味のスープ。独創的で重奏的。複雑な素材の組み合わせを感じる。どこかのラーメンの味を真似したのではなく全く違うところから発想した感じだ。麺は固めの縮れ麺。心地良い固さ。微妙な味付けの,ほろほろ溶けるチャーシューも秀逸。そして黄身と白身の色合いが見事なコントラストの煮タマゴが1個。味も濃からず薄からずと絶妙。スープはこの「醤油」のほか「塩」・「味噌」・「白醤油」も選べる。「白醤油」なんて実にそそられる。なんと煮玉子もスープによって各々味付けが変わるそうだ。チャーシュー炊きめし(250円)食べたかったが連食を考え断念。次は家族で来たい店だ(家族連れも多かったし)。もちろん4種類を一度に味見するためである。煮玉子の違いも味わいたい。食べ終わって店を出ると外に5〜6人の行列ができていた。すでに認知されている人気店なのだろう。さてもう一杯。「壹(いちや)@大井町」「一○(ひとつまる)@大森」あたりもそそられたが,何せ時間をあけず連食になるため,そのあっさりした塩ラーメンの写真に惹かれ選んだ店は・・・。 ● 次は「一丸@下丸子」(大田区千鳥3-25-11 月火休 11:30〜14/18〜21・スープ切れまで・土日祝〜20)。環八沿い。千鳥三丁目交差点南側の路地の入口にある。入口上の看板に「九州塩ラーメン」。これだけではトンコツを連想されるからか,入口わきに「トリガラスープの塩ラーメン」の立て看板が追加されている。道路側は全面ガラス張りの明るい店内。中央には昔の蔵で使っていたような錠付きの重厚な扉を利用した畳一畳ほどの巨大テーブルがどーんと置かれ,その周りを12〜3この椅子が取り巻いている。ラーメンは塩味一種類(600円)のみとシンプル。「塩」だけで勝負する店なんて「ぜんや@新座」くらいしか知らない。あとなぜかカレーがメニューにある。これは「インディアン@蓮沼」みたい。注文後,ほとんど待たされることなくあっと言う間に出てきた。透き通った黄金色のスープにチンゲンサイの緑が鮮やか。あとメンマにまん丸のバラチャーシュー。スープ自体は塩ダレの味が前面に出たどっしりした味だ。なんかひと味違う独特なものがあるなと思い,さらに良く味わえば,「日本酒」の香りがした。決して繊細な味などではないが,ねじり鉢巻きのがっしりした体格の店主の風貌同様,ストレートにこの味で勝負しているという感じである。一度食べればだいたい全体がわかってしまうタイプだが,またふと食べたくなるような予感もする・・・。 ● 環八から目黒通り〜山手通りを北上し,下落合に住む高校時代の友人宅へ。実はこの彼,ネットにはあまり関わりのない真面目な公務員なのだが,ラーメンはかなり食べている。HP開設の頃メールで「当たり外れを数こなして,一定の味のイメージを客が作り,それが癖になるというパターンの店がある」(『ラーメン論・序論』参照)と言う基準を示してくれたのがこの彼。ややもすれば,やたら食べ歩くネット関係の友人と行動し情報交換してばかりいると,より最先端の情報への欲求が先走って一般の人の感覚から乖離してしまう恐れがあるのではないかと言うのが僕の持論。こういうネット(ラーメン関係の掲示板等々)とは距離をおいた人の考えを聞くことも重要なのだ。と言うわけで,ネットの情報で気になっていた「山吹@沼袋」(中野区沼袋4-31-1)を目指す。が,案の定閉まっていた。「多賀野」と言いここと言い気になっていた店が片付けられると思っていたのに・・・。残念。 ● それではと選んだのが「喜神@中野」(中野区中野5-51-3 火休 11〜14/17〜24・日祝11〜21 <03-5318-2950>・P無・禁煙・カウンター12席)。中野駅北側の早稲田通り沿い,ブロードウェイを抜けて北口に出てすぐ右側と言う位置になる。正確には店名は「中華麺屋 喜神」。現代本に載っていた「黄蓋」(味噌坦々麺)とか「黒蓋」(豚骨醤油)とかに興味があったのだが,券売機になく困ってしまった。呼び方を一般的なものにしたのだろうか?。当店人気ナンバーワンと言う貼り紙に惹かれて「つけめん・700円」を注文。時間がかかると言う貼り紙通り少々待ったのだが,出てきた麺を見てビックリ。浅めで中程度の周径の黒いどんぶりに,竹ザルをひいて山盛になったそれは,今まで見たこともないような『超極太麺』なのだ。この太さなら茹で時間が6分もかかると言うのもわかる。しかもてかてか光っている。味でもついているのかと最初に麺だけで食べてみたら油ではなかった。和風のつけ汁。短ざく切りのメンマとチャーシューがそこそこ入っている。スープ割りを頼むと薄めor濃いめを訊かれる。薄めにしたら(つまり足すスープが多くなる)けっこうトンコツを感じた。 ● 目白通り沿いのジョナサンでゆっくりする。同級生と話していてすぐ「最近の若いヤツは・・・」と言う話になるのはすっかり「オジサン」の世代になったと言う証拠かもしれない。ここで友人とは別れるつもりだったが,なんとあと1杯付き合うという。おいおい,大丈夫か? ● 「いごっそう@練馬」(練馬区関町北4-33-30 月祝休 11:30〜14;30・17:30〜21:00)。新青梅街道沿いで,クルマだと行きやすい場所だが(下り線,左にスタンド,右にファミレスの交差点のちょっと手前の左側)カーナビでピンポイント指定して行ったにもかかわらず前を通り過ぎた。看板も地味で,ラーメンののぼりはあるもののクルマからはあまり目立たない店だ。黄色い看板もないし・・・。L字型の高いカウンターのみ9席の店内は,右側の狭い方から出入りするのでちょっときつい。から入る入口が狭く,先客さんの背後を通るときちょっと苦労する。食器棚に営業時間の貼り紙があった。「11:30〜14:30/17:30〜21:00」。夜遅くても大丈夫だと思ったのに残念!ところでこの店,店名からはわからないが,「二郎@三田」で働いていた人が独立して最近出した店なのだ。で,その味はと言うと,何せ「三田二郎本店」での経験が浅い(懐かしの有名店「ラーメン二郎」参照)ので本店との違いはうまく言えないのだが,「堀切二郎」とかと比べるとスープ表面の熱い(&厚い)油の膜と,油通ししたようなもやしの熱さが際だっている。こうなると淡泊にある程度冷めた茹でモヤシの方がこの脂ぎったラーメンには合うのかなとも思ったりする。最後まで熱々で,良くも悪くもスープが冷めないのだ。結局,飲みきれなかった(もっともこの日4杯目だし・・・)。でも,もちもちのしっかりした「極太麺」と言い,細かい「背脂」といい,店名は違ってもこれは二郎なんだと明快にわかるインパクトがある。また行きたい。貴重な日曜の「二郎」なのだ。同行した友人は「二郎初体験」のだったのだが,化調の粉を匙一杯入れてるのに驚きつつも,けっこう抵抗無く食べていた。「喜神@中野」の超極太つけ麺からの太麺二連食。次の朝まで満腹感が残ったそうだ。ところで,街道沿いでクルマ通りは多いものの,並びにあまり店はなく日曜夕方では人通りも少ないこんな場所の新店。次々と訪れるお客さんがみんなラーメンフリークに見えた(知っている方もいたし)。でも,茨城からわざわざ練馬の奥のこんな場所まで,はるばる食べに来る僕なんかが,実は一番もの好きなのだろう(笑)。それでも食べられて「しあわせ」なのだ。「どんぶり会議」の情報では子供無料とのことだが(01/06/11の投稿参照),店の狭さとこのカウンター席のみでは親子4人で並んで食べるのはかなり難しいと思いった。接客はとてもとても丁寧。帰る客にはみな「あつくてすみません」と言っていた。「(スープが)熱い」それとも「(店内が)暑い」?僕も汗だくだったし・・・・。いずれにせよ「一生懸命食べるラーメン」だ。 ● 来た道をまっすぐ都心に向かい,友人を下落合の自宅まで。4杯食べてるしこのまま帰ってもいいのだが今日は調子がいい。でも9時過ぎのこの時間,とりあえず時間を潰す場所がない。で思いついたのが「都庁北展望室」。21:30まで開館しているのだ。東京の夜景を眺められるのだが,こんな時間に男1人で行くと場違いなことこの上なし。カップルが多いのだ。早々に引き上げ新宿TSUTAYAへ。 ● 最後は「SHISENYA BAR@金町」(葛飾区東金町1-21-15 無休 11:30〜15/18〜翌3・日〜24・休前日〜翌5)。カーナビの命じるままにたどり着いたらそれらしき店がない。車に戻り再確認したら地番は合っている。でもよくよくみてみるとなんと「東金町」を「金町」と入力してしまっていたのだ。もう23:45。日曜は24時までだから殆んど無理である。それでも一応水戸街道を挟んだ向こう側の金町駅方面に向かう。常磐線金町駅北側のすっきりした路地にあるこの店。外観は土壁風のシンプルな造りで南国風。窓がないから中は見えない。まったく「ラーメン」と言う雰囲気はない。中央の青い木の観音開きのドアをあけおそるおそる店内へ。中は見事にトロピカル。ただし暗め。「すいません12時でオーダーストップなんですけど・・・」。左右に2本張り出したU字型カウンターの中から,店員の女の子が僕に言う。中のカップル,若者のグループがいっせいにこちらを向いた。「・・・うわ〜こりゃ場違いだわな・・・」。でも口調から入店を断られているようでもないようだ。「ゆっくりはできない」と言うことらしい。こちとら元々飲む気など無い。カウンターに座る。「ご注文は?」「え〜鳥唐揚げつけそば・・・」「お飲物は?」「あっ・・・いいです」・・・ラーメン本を見て来たのがみえみえだわな・・・これじゃ。改めて周りを見渡せば,貸し切りパーティーもできるような洒落た店内。この店に来て飲み物なしで通すのはさすがに無理がある。ラーメン屋で餃子だけ頼むようなもの?しばし居心地の悪い時間を過ごした後に,まずポットに一杯のスープ割用のスープと辛味が運ばれてきた。ネギがみっちり浮くつけ汁は基本的に和風。当然しょっぱめ。唐辛子もかなり効いている。麺とのからみを考えればこんなものだろう。さて,特注というその麺はこれまた店の雰囲気にそぐわない(つまりこちらは僕ら「ラーメン好き」の雰囲気に合っている)『極太麺』。つるつるしこしこで明快にわかるうまさ。仕上げに食べていた向かいのグループの女の子も「おいしいっ」を連発。最後は少しづつ割スープを足して,微妙に変わるその変化を楽しんだ。本によると唐揚げは「特製つけダレに数日間漬け込んだ」と言うことだったが,それほどの違いは感じなかった。普通の唐揚げという感じ。閉店間際だったからか,そもそもがラーメンマニアに「つけそば」(480円)だけ食べに来られてもかなわないから,少しでも単価を上げるためにこの「鳥唐揚げつけそば」(750円)をメインの写真に持ってきたのか・・・。いずれにせよ「つけめん」なんて食べたこともない彼女なんかに,ごく自然に「つけめん」まで食べていただき,その世界に導くのには,絶好の洒落た「飲み屋」である。 ● ここまで食べれば思い残すことはない。僕にとっては最高の「父の日」だった。
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■ 6月10日(日)壱福家@笠間/どる屋@宇都宮/支那そば響屋@石橋
『 ツインリンクもてぎ@栃木 』と宇都宮のラーメン
● また来週から「家族でのお出かけ」はできなくなる(子供の都合だが)ので,今週も「家族サービス」。目的は栃木県東部の茂木町にある「ツインリンクもてぎ@栃木」。レースに興味がない人には馴染みがないかもしれないが(実は僕も初めて),自動車メーカーのホンダの経営する,巨大なレース場をメインとする複合的娯楽施設がこんな場所にあるのである。出発は昼近く。時間的に地元で1杯食べなければならない時間なのだが,どうせなら少しでも平日行きづらいところと言うことで50号を西に向かい笠間を目指す。 ● 「壱福家@笠間」へ。お昼時で満席。壁際の椅子で並んで待つ。貼り紙を見たら木休に加え「第一水休」のようだ。下の娘(小1)がまだ1人前は無理なので,大盛り・中盛りがある店では3人前頼むのが我が家のパターン。問題はその配分。余るのもイヤダが,足りないのもイヤ。検討の結果,つけめんだとかなり食べる上の娘(小4)のことを配慮して,「つけめん大盛り」を2つに妻の分として「ラーメン中盛り」を1つ。だがよく見てみれば大盛りと中盛は50円差。迷うことはないか・・・。ゴマが浮く酸味のあるつけ汁に家系レベルの太麺。結局,つけめん好きの上の娘は,この店の大盛りをキレイに平らげてしまった。となると全体的に不足気味となる。先週の「大勝軒@滝野川」と言い,次はここでも4人前だなぁ・・・。ところでこの店はゆったりとしたカウンターのみの店なのだが,親子4人で並べるように奥さんがいろいろと配慮してくれた。恐縮。黙々とラーメンを作る寡黙な店主と,テキパキした奥さんの細やかな気遣い。いい店である。 ● 「ツインリンクもてぎ@栃木」(栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1<0285-64-0001>)栃木県の東部とはいえ笠間からは北部になる。ただし水戸方面,特に笠間から向かう場合はちょっと不安になるくらい田舎道を走ることになるので覚悟されたい。御前山からR123で向かい北ゲートから入るのがわかりやすいかも。今日は笠間からなので南ゲート(東ゲートは閉鎖中)。それは山あいに突如出現する巨大ゲート。入場口は閑散としていたが,ゲートで駐車代(2000円・レースを見ない場合これで乗車定員分の入場料が含まれる)を払い入場すると,坂を登った先に広がる大パノラマに圧倒される。はるか彼方に広がるレース用のオーバルコース「スーパースピードウェイ」。全長2.4km・最大バンク角10度・最大直線600mで日本初の国際規格だそうだ。今日は「スーパー耐久2001」と「全日本F3」を開催していたが、レースがなければそのコースで自分のクルマで走ったり(5000円で5周),インストラクターの運転するクルマ(インテグラ・NSX・ラグレイトになぜかステップワゴン)に同乗したり(車種により3000〜5000円・6周),520馬力・最高速250km・V8・5700ccエンジンのストックカーに乗ったりすることができる。もちろんゴーカートで走ることも可能だ(1周1000円・2人乗りは1500円)。その他にもショートコース(上級者向け90ccカートで5周・2000円・フォミュラーカーで講習込み35分10000円〜90分23000円),カートランド(最高時速60kmのカート6台のレース5周・1500円)ダートコース(ミジェットで10周・1300円)と親子で楽しめる設備が大充実。遊園地のゴーカートに思う存分乗ってみたいと憧れていた世代(自分のことだが・・)にはたまらない。他にも安全運転を学べるアクティブ・セーフティー・トレーニングパークもある(50分3500円)。でも今日の目的は施設内に点在する(一つの町のような広大な敷地なのだ)3つのアミューズメント施設「ハローウッズ」「ホンダファンファンラボ」「ホンダコレクションホール」なのである。 ● まずは「ハローウッズ」。「森の探見ミュージアム」と言う冠が示すように広大な裏山を自由に探検して発見すると言うコンセプトの施設(大人500円・小人400円・大人2人と子供3人までのファミリーセット1000円もある)。自然にまるで不自由していない我が家としてはまぁ敢えて参加することはないかな。入口にどーんとある木造半円形のコロシアムのようなクラブハウスへ。その中のクラフトコーナーへがその目的。上の娘はボールペン・下の娘はフォトスタンドを工作室で。ノコギリ・小刀・ジグソー・ドリル・・・普段いじることのない道具を使って目を輝かせている。できたのは周径3〜4cmの極太ボールペン(3本作れる)にスライスした木をくり抜いて松ぼっくりとかを張り付けた写真立て。もともと物を作るのが好きな子供達なので大喜び。道具の使い方で手本を示し父親の「カブ」を上げたのは言うまでもない。 ● 次は「ホンダファンファンラボ」全体の中心部中央エントランスの正面にある赤とダークグレーのファクトリー。歴代ロボットを展示している「NEXTラボ」(>http://www.honda.co.jp/robot),組み立てて走る楽しさを体験できる「ものづくりラボ」,遊びながら学べる「環境安全ラボ」と盛り沢山。テーマごとに分かれたかなり真面目な(でもビジュアル的に見ていて楽しい)もの。今日は今話題のロボットASIMOのショーがあった(ちなみにASIMOとはAdvanced Step in Innovative Mobilityの略・新しい時代へ進化した革新的モビリティーを意味する)。鉄腕アトムで育った僕の世代には,近そうで遠かった『未来』がやっと身近になってきたという感じだ。2本足で自立してステップを踏むこの身長120cmのロボット。「八の字歩行」に「ボックスダンス」。当たり前のことやっているようで実際はここまでくるのに何十年もかかっているのである。下の娘は、小学生対象の「ものづくりラボ」内にある自分で組み立てるゴーカートに夢中。狭いコースを思った以上にビュンビュン飛ばすのでびっくりした。オートバイを組み立てて遊べるものもある。施設内の一つとは思えないくらい充実した設備である。 ● 最後に「ホンダコレクションホール」。基本的に元々ホンダは二輪車から発展したメーカーなのだから地上3階までの展示スペースの7割くらいを二輪車が占めている。僕は4輪車専門なので「DAXホンダ」や「モンキー」くらいしかピンとこない。3階奥のコーナーでかつての愛車「ホンダZ」「CR−X」(Siはなかったが)を発見。ノスタルジックな気分に浸る。3台目は「プレリュード4ws」だったりするのでけっこう若い頃はホンダ党だったのである。1階にはグッズ販売コーナーも。ASIMOのハンカチとボールペンにお菓子(ちゃんとツインリンクのオリジナルがある),それになぜか文庫本の「本田宗一郎・一日一話」も妻は買っていた(笑)。 ● 結局,2000円の駐車代だけでこれらの施設とカート場は利用できるのだから,レースとかに興味がなくてもけっこう楽しめる「テーマパーク」(?)である。6時まで遊んでしまった。ここからR123で御前山〜水戸方面に帰るなら「四季彩館」と言う日帰り温泉施設もあるのでおすすめ(5時以降は500円)。ラーメンの穴場として「みさを屋@桂」もある(営業時間に注意)。栃木方面なら「祇園@真岡」か(>「栃木のラーメン紀行」参照)。でも,今日の我が家はここから30kmほど宇都宮まで。宇都宮周辺はうまいラーメン店が多いのだ(>「宇都宮ラーメン紀行」参照)。なかでも妻の一番のお気に入りの「どる屋」に行くのである。 ● さてその「どる屋@宇都宮」。7時過ぎで先客はいなかった。これだけのレベルのラーメンで,店主もマスコミ的にも有名で営業時間も短く(11〜14/17:30〜20),市役所そばのこんな1等地にあるのに,何故なんだろう?。平日はもっとにぎわっているのかな?今日はらーめん(チャーシュー1枚入り)を2杯(「こってり」と「あっさり」),香りネギらーめん2杯にする。安心して注文できる店は4杯頼むのが我が家の基本。余れば喜んで僕がいただくのである。それにしてもここの「香りネギ」はうまい。イヤな苦みがないのだ。ただし,今日の印象としては普通の「らーめん」の「こってり」が一番ラーメン的にはバランスが良かったように思う。もっとも妻は「あっさり」の方がいいと言っていた。まぁ最近は意見が一致する方が珍しいのだが・・・。充分に満足し店を出る。サッカーコンフェデレーションカップ決勝の日本ーフランス戦を見ながら4号線を南下。 ● 「支那そば響屋@石橋」(下都賀郡石橋町下古山292 月休 11:30〜14/17:30〜20:30 <0285-53-6008>)は,この4日後にテレビ朝日で放映された「せきらら白書」の中で,ラーメンフリークが食べ歩く栃木の店の締めの店として取り上げられた店である。その情報を入手していたので,いち早く食べておこうという目論見。国道4号線(旧道?)で石橋町に入り,三菱ディラーの信号を西進し最初の信号を南下。まもなく右側の黄色い看板が目印。石橋高校の北側方向と言うことになる。店自体は新しいものの,テーブルが横に3台並ぶこじんまりとした狭い店内。正面の調理場との境がスモークガラスになっているのがちょっと気になる。夫婦二人で営業しているような感じだ。らーめんは480円と,新しい店としては実に良心的。スープは淡い醤油色のすき通ったもの。「こってり」とは対極にあるはっきりした味つけ。わかりやすい味とも言える。麺はふぞろいの平縮れ麺。具はちょっと厚目のバラロールチャーシュー。店の人の勧め通り、卓上の「香味オイル」と「やくみ」(揚げネギとトウガラシを合わせたもの)を加えると、各々でまたかなり違った味わいを楽しめる。これならこれから人気が出る店だと思う。
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■ 6月3日(日)こうや@矢口渡/大勝軒@滝野川
● 連休以来の久々の家族でのお出かけと言うことになる。仕事の関係で出発は10時をまわったが,問題は昼食。順当に行けばとりあえず目的のない今日のような場合,県南で一杯というのが妥当なのだが,「最初の一杯はビシッと決めたい」と言う,妻のまっとうな意見により高速で東京を目指すことにする。その後にさしたる目的はないのだから,早く東京に着いても意味はない以上実に贅沢(不経済とも言う)なのだが,我が家の場合「ラーメン」が主たる目的なのだからしょうがない。湾岸線から羽田インターへ。目指すは久々の「キャベツラーメン」。 ● 「こうや@矢口渡」に来るのもけっこう久しぶりだ。HP開設前(1999年以前)は完全にクセになっていて毎週のように来ていた時期がある(>1995年の食べ歩き)。お昼時で満席。入口を挟むようにずらっと並んで待つわけだがそれは10人ほど。まぁそんなものだろう。ネット上の情報を仕入れ,ラーメン本も続々発刊される今となっては,家系自体も経験は十分(そこそこ?)だから,この店自体にそんなに執着はもはやしていないが,キャベツととんこつ醤油スープそして鶏油の微妙なバランスはこの店独特の物だから,食べ終わるとすっかり満足してしまう。連食の気持ちが揺らぐのもいつも通りのこと(その瞬間だけだが・・・) ● さて,次にどうするかをまるで考えていない。とりあえず都心に向かい「ホンダウエルカムプラザ青山」へ。新型ステップワゴンをいじりながら何となく時間を過ごす。それでも時間が余る。次は何となく「都庁」へ。先日の「大奥オフ」で行ったことを話したら妻が興味を示したからだ。実は新都庁ができたばかりの頃に一度家族で来ている(その時はたしか「春木屋@荻窪」に行った)のだが,大行列だったことを覚えている。今日は「南展望台」に上がる。風景はまさに東京。はるか下のクルマはおもちゃのようだ。日曜の夕方,茨城から出てきた僕がこうして東京を見下ろしていると,やっていることに意味があるのか無いのかわからなくなってくる。娘達は喜んで駆け回っている。何故か妻が「鳩サブレ」にこだわったのでそれが家へのおみやげ。漠然とした時間を過ごし1階に下りる。それでもまだ時間が余っている。新宿中央公園の南側(遊具のある公園がある)を通ったら娘達が「遊びたい〜」と言うので,そこでまた時間を潰す。高速使って東京まで来てとことん意味のない時間を過ごしている。まぁこんな日曜もまたいいかな。さて夕食の一杯だ。考えたのは「天雅@野方」と「大勝軒@滝野川」。妻は「大勝軒」を選択。つけめんだから娘も納得だ。山手通を北へ。 ● 「大勝軒@滝野川」は2回目(前回は2000/12/17)。家族で東京に来て「大勝軒」食べるならここだなとずっとあたためていたところだ。「大勝軒@佐貫」の原形を妻に理解させると言う意味もある。本当なら一度「大勝軒@東池袋」に行くべきなのだろうが,1時間半待ち・午後1時半売り切れでは,あまりにも敷居が高すぎるしね。さて,王子駅から池袋方面に向かう明治通り沿いにあるこの店,高速道路工事中のせいもあって片側1車線であり,店前に駐車スペースは全くない。西側にコインパーキングがあったが,ちょっとわかりづらいかも。店内は一段高いカウンターのみの店。だからどうしたと言わんばかりに雑然としている(奥のトイレまで行ってみるとそれはよくわかる)。ここの麺の量は多め(320g)だから,娘2人で1杯だなと特製つけめん(650円)3杯を予定していたので,着席は3人と1人でよかったのだがうまい具合に席が空かず2人と2人になってしまった。子供だけで座らせるわけにも行かないのでちょっとやっかい。カウンター席はこれだから難しい。さて,注文には前回気になった「野菜つけめん・900円」も入れてみた。が,多量の炒め野菜がつけ汁に入るものの,味付けはそんなにしていないようで,油っ気は増えるもののその水分でつけ汁自体が薄まるような感じがする。大勝軒独特の甘辛酸味がパワーダウンしてしまうのだ。やはりこの店はシンプルに「特製つけめん」で勝負したい。舌がしびれるくらいガツンとくるつけ汁じゃなけりゃ大勝軒らしくないだろう。ところで,若いおにいさんが麺の分量を間違えたようで,最初の3つ目のドンブリの麺の量が7割ほどだった(それでも充分多いが)。「後で追加しますね」と言って,まもなく出てきたドンブリには麺がしっかり8割くらい入っている。「こりゃぁかなり多いな」と思ったが,つけめん好きの上の娘の箸がどんどん進み,難なく4人ですべて平らげてしまった。計1200gくらいになるのである。我が家の場合,たとえ1人320gの麺の量でも,次からは4人前頼んでも大丈夫そうである。でもこれはいいことなのか悪いことなのか・・・。「ラーメン家族」であっても「大食い家族」じゃないんだから・・・。妻と娘はもうすっかり満足していた。 ● 最後は久々にお風呂かな。中野まで戻り「香門」の奥の「桃園浴場」へ(>「ラーメン」と「銭湯」の熱い関係)。一風呂浴びてゆっくりする。最後に「ホープ軒@千駄ヶ谷」に行こうと最初(昼の内)言っていた妻も(最近いつもそう言っている・でも必ずくじける),さすがに大勝軒の太麺が効いているのか何も言わない。そのままおとなしく帰途につく。明日は子供たちは学校だしね・・・。
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