● 2000年 9月の食べ歩き > 水戸周辺は「食べ倒し日記」へ
■ 9月03日(日) 久々の食べ歩きに選んだ「つけ麺」3杯 ■ 9月15日(祝) 祝日に食べるべき東京のラーメンとは ■ 9月22日(金) 念願の土日祝休のラーメン!がんこ&勇+ぽっぽっ屋 ■ 9月23日(土) 奥飛騨〜高山〜能登半島・ラーメンと温泉の旅
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■ 9月03日(日) 山下家@取手・奥村屋@松戸・二郎@堀切
● 夏休みだ,お盆だと,世間の人たちがのんびり過ごす7〜8月を「休み無し」(と言うか「食べ歩き遠征なし」)で働いた。もっぱら地元の店を細々と食べ歩いていたわけだが(>『水戸周辺の店食べ倒し日記2000』)やはり東京のラーメンを食べないと禁断症状が出る。今日も,親戚の結婚式が水戸のホテルでありあきらめていたのだが,午後2時に終わる。家に帰らず途中で着替えてせっせと出かける。普通こんな時間から上京(しかもラーメンのためだけに)する人間はいないと思うのだが,来週の日曜も仕事があり,しかもその次の日曜も娘の「運動会」ときては今日行っとかないとまた行けなくなってしまう。ラーメン好きの発想はそんなものなのだ(僕だけか?)。 ● 未食の「支那そばや@つくば」も考えたのだが,午後4時過ぎでは売り切れの可能性も高い。あっさりあきらめ,先を急ぐ。野田線が大角豆の先はいつも通りの混雑。例の如く常磐道に寄り添うようにその側道を走って谷田部ICまで(>「国道6号渋滞回避方法あれこれ」)。伊奈町を抜けて守谷町みずき野に出る。R294を横断(乙子交差点手前がいつも混む)し,ふれあい道路へ。「わかとら家」はまだ中休み・・・。 ● ちょっと南下して「山下家@取手」へ。今日は「つけめん(正油)・650円」が目的。前回(00/06/18)はいなかったタオルハチマキの「いかにも」といった感じの体格のいい男性がいた。この人が店主なのだろう。ラーメンのどんぶりに多目(たぶん)の麺。もちろん太麺。「丸長@つくば」みたい。手でぎゅっと水気を切って出てくる。同じくラーメンのどんぶりになみなみと(半分ほど)はいったつけ汁。刻み葱多量,海苔3枚にホウレン草,そして角のチャーシューがごろっと入る(固めだった)。なるほど見た目は家系。しかしその味はひたすら酸っぱく辛い。酢と唐辛子がかなり入っているのだ。スープがとんこつ正油なのだがほとんどわからないくらい。でもこれはこれで面白い。多目に感じた麺もサクサク完食。つけ汁はさすがに残した(当たり前?)。酢と唐辛子が少なめだとどう言う感じになるのだろう。 ● 次なる目的は「奥村屋@松戸」だ。東葛のMZ氏に中休みの時間を確認したら,「ご一緒に」と言うことに。馬橋の「100万ドル(PCショップ)」で時間調整して出かける。今日の目的は「つけ麺」。思ったよりしょっぱめだったけど,濃い目のつけ汁がいい感じ。またもサクサク完食。 ● 奥村屋で会った,Cr氏夫妻,H君も加え,向かいの喫茶店で歓談する。僕はフルーツパフェ。こんな時でもないとなかなか食べられないものを食べるわけだ。でも話すのはラーメンのことばかり。本当に変な仲間である。 ● 10時過ぎに解散。さてどうするかであるが,今日の本来の目的は実は「二郎@堀切」なのだ。当然の如く6号をクルマで飛ばして四ツ木まで。今日は「あつもり」。けっこう満腹で「どうかな・・・」と思ったけど,一口食べたら「幸せ」を感じてしまう。この噛み応えのある極太麺にはまっているのだ。たしかに「ジロリアン」の方々から見ればこの堀切店は本流ではないかもしれない。でも日曜の深夜に食べられる店がない以上,僕のような人間にとっては「MY BEST OF 二郎」なのである。まだまだ飽きそうにない。 ● 11時過ぎにこの店を出て,6号を飛ばせば,1時過ぎに自宅に着く。そのいつものパターン。たしかに疲れるが,久々に自分らしい休日の過ごし方ができたと思っている。
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■ 9月15日(祝)武蔵@青山・麺高はし@赤羽・春木屋@荻窪・二郎@堀切
祝日に食べるべき東京のラーメンとは
● 要するに「日曜定休」のラーメン店のことなのである(>『宿題のラーメン店』)。茨城在住の自営業(自由業?)で,いまどき土曜も仕事の僕のような人間にとっては,祝日は貴重だ。日休の店は事実上「祝日」しか行けないからである。もちろん,平日だって休もうと思えば自分の意思ひとつで休めるのだが,目先の金に弱いので・・・。 ● 朝早く自宅を出られるならいろいろ選択肢もあるのだが,午前中も仕事をしたりするので出発は昼近くなる。この時間では東京着はなんだかんだで3時近く。時間が早ければ東京の入口・江戸川区でまず「満天@小岩」と言うのもいいかもしれない。もしくは,最初に都心を越えて「たけちゃんにぼしらーめん@調布」まで行ってしまうのも魅力的だ。「千ひろ@調布」もずっと気になっているのだが未だに食べられないでいる。今日は無理。 ● 祝日営業と言っても,昼のみの営業の店は意外に多い。「べんてん@高田馬場」なんかは,一番気に入っている店なのだが,本来午後3時までの営業で,「行列」「売り切れ」の可能性まで考えると2時前に並ぶのがギリギリだろう。今日は断念。「麺屋ごとう@池袋」も4時前には売り切れるようだ。もっともこの界隈には「ぶしょう屋」「えるびす」と言う「日休」の店もあるので,抑えとしてチェックしておきたい。「旭川ラーメンのざわ屋@新宿」も気になってはいるのだが,午後3時までと言うのがネックで行きそびれている。「支那そば華屋@中野富士見町」も気になっている店。効率よく回ろうと思うと,「中休み」と「連食」のインターバルの兼ね合いで,なかなか組み合わせが難しいのだ。 ● いまやマスコミの露出度NO.1の「武蔵@新宿」だが,ここも日休。もちろんとんでもない行列店になっている。さすがにあの行列にはちょっとめげてしまう。と言うわけで「武蔵@青山」を思い出す。新宿進出の前の武蔵の原形が今もあるわけだが,最近は全くマスコミに露出していない。3時半過ぎに外苑東通りに着くと,暖簾がきれいに揺れているのが反対車線から見えた。チャンス。入店してびっくり。行列がないどころか,先客が2人だけなのだ。カウンター内には新宿店と同じ格好(当たり前?)の店員が3人。らー麺の食券を購入。味は「こってり」を指定。さて久々のひと口目。ちょっとタレの味が濃く感じるが,麺の歯応えは確かに「武蔵」。初めて新宿店で食べたときのような感動こそなかったが,遠かったり,行列にめげたりしてなかなか食べられない人にとっては,気楽にこの時間なら武蔵の「雰囲気」を味わうことができるだろう。いや,ここも武蔵な訳だから「雰囲気」ではなく「味」と言ってもいいはずなのだが,正直に言うと今日の1杯はスープのインパクトが少なかったのだ。 ● クルマが燃料切れになりそうなので,すぐ南の交差点にある「三菱石油」で給油。会計の時に「なんか高いなぁ」と思ったら,なんとレギュラーガソリンがリッター123円!!ぼられたのか?都心はこれが普通なのか? ● 武蔵のすぐ北側,青山1丁目交差点にある「ホンダウェルカムプラザ青山」[年中無休・10〜18(〜19・5/1〜8/31)]へ。青山通り側からグイッとクルマを入れれば,ガードマンに軽く会釈するだけで地下の駐車場に誘導してくれる。受付で「ショ−ルーム(見学)」と言えばOK。暇つぶし(腹ごなし?)にはもってこいの場所で,はるか昔からの我が家のお気に入りのスポット。新型シビックが展示してあった。さすが世界のHONDAで受付の「お姉さん」たちはモデル並にきれいである。こんなところに「東京」を感じてしまう田舎のおじさんがここにいる。 ● 今日の本当の目的は「麺 高はし@赤羽」なのだ。「どんぶりサミット in TSUKUBA 2000」で,I さんが「今一番気に入っている店だ」と言ったことをお聞きして以来ずっと気になっていて,この祝日を心待ちにしていたのである。江戸川橋から(「姫だるま」なんて店があったなぁ)大塚を抜けて環七へ出る。なんか効率が悪いがしょうがない。赤羽小学校北側の昔ながらの商店街を抜けた路地裏にこの店はある。白い暖簾のこじんまりした店。カウンターのみ7席の和風のきれいな店内。ラーメンマニアならピンと来るオーラに満ちている。華奢な体格のかなり若い店主。つけそばを大盛で(550円+100円)。聞けば量は300グラムと言う。その太麺は浅草開化楼(麺箱が店前に積み重ねてあった)。煮干し油にやや酸味のスープがねっとりとからむ。サクサク完食してしまった。卓上の「辛い酢」を入れるとまた違った味わいが楽しめる。注ぎ口のついた蕎麦猪口にスープ割用のスープが出てきた。満足度は高い。リピート確定の店だ。 ● 「中華そば 凛(りん)@大井」に電話を入れてみる。情報によっては「日休」ともなっているが,やはり「土日祝休」の不定休のようだ。若い声の店主は,営業する時は「とらさん」に告知すると言っていた。もうラーメン店とネットはそう言う関係になっているようだ。 ● このまま東へ向かい帰途につくのはもったいない。環七を今度は西へ向かう。なんとなく「日産アプリーテ@荻窪」へ。日産自動車のショールーム。もう10年以上前から「荻窪ラーメン」と絡めて通っているスポットだ。「荻窪」と疎遠になるに連れてここも来なくなっていたからけっこう久し振りかな。と思っていたら,ここも20日ごろで閉鎖すると張り紙が出ていた。時の流れはこんなところにも・・・。 ● そんなわけで,久々に「春木屋@荻窪」に行ってみる。8時過ぎで店前に並んでいる人がいないのが見えたからだ。中華そばは現在750円になっていた。しかも大盛は+200円,チャーシューは+500円,ワンタンは+400円・・・。つまり「大盛チャーシューワンタンメン」はなんと1850円と言うことになる。これはラーメンの値段なのだろうか。心配していたことが現実になりつつある(>「1979年当時の荻窪「春木屋」に行列はあったのか」)。そう考えると,「ぁりがとうござぃましたぁ〜」と言う聞き慣れた店員の応対も,何か歌でも歌っているような,感情のない白々しい響きに聞こえる。 ● 「新宿TSUTAYA」で時間を潰し,青山通りの自販機で「カルピスソーダ」を買って(笑),三宅坂〜日比谷〜銀座と進み,銀座4丁目交差点を左折する,いつも通りの帰り道。学生時代「松屋デパート」で1ヶ月ほどバイトしたことあるのだ。この通りを通り「東京」を感じることが自分の中の「お約束」なのである。 ● 締めは「二郎@堀切」の「あつもり」。ここは日休の店ではないのだが,お約束なのでしょうがない。ひところ(5〜6年前まで),「ホープ軒@千駄ヶ谷」を必ず最後に食べていた時期がある(しかも夫婦で)。はまってしまうとそんなものだ。二郎はしばらく続きそうである。本来なら,せっかくの「祝日」なら千葉街道・都県境近くの「らーめん 勝@篠崎」がおすすめだ。完成された背脂ラーメンが食べられる。深夜でも行列は覚悟した方がいい。 ● さて祝日の深夜,いつも通りの午前1時過ぎの国道6号・下り線。「六國家@荒川沖」はガラガラだった。9/4に開店したばかりの「六國家@千代田」(「みそ膳」の向かい・「日本一ラーメン」のあとがま)はさすがにそこそこいて,5割ほどの客。一方「がんこ@千代田」は午前2時でも満席だった。ここも「日休」の店である。しかしさすがにこの時間で「もう一杯」は無理だった・・・。
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■ 9月22日(金) 念願の土日祝休のラーメン!がんこ&勇+ぽっぽっ屋
● まとまった「夏休み」と言うものがなかった我が家にとって,貴重な連休が始まる。平日だが,午後の仕事をキャンセルして出かけることにする。となれば,初めて念願の東京の「土日祝休のラーメン」をからめられるのだ。が,小3の娘は通常どおり授業があったので出発は3時半になってしまう。自宅から5分のひたちなかICから高速に乗り東京へ。順調に常磐道を南下するも,三郷から先が大渋滞。平日はいつもこうなのだろうか。一般道に降り,金町に抜ける。なんとか6時前に秋葉原に到着。 ● まずは「がんこ@末広町」。昔から秋葉原は数え切れないくらい休日に来ているのだが,「日祝月休」のこの店は,開いているのを見たことがなかった。丸窓の開いた黒いドアを「引いて」カウンターのみの店内へ。意外に明るい店内だ。平日のこの時間,周りの客はサラリーマン風の人ばかり(当たり前?)。子連れの,しかも短パンはいた親子連れと言うのは,かなり場違い。ヒゲの店主に「お〜こまいのが来たよ〜」と珍しがられる。その店主から見れば,意外におしゃれな感じの奥さんも,子供のお客そのものが珍しいのだろう,しきりに下の娘(5才)に話し掛けてくる。「いくつ?ラーメン好き?」。注文はまず「塩(しそ風味):800円」を2杯(ひとつ大盛り)。妻も僕も他の「がんこ」にないこれが目的だ。娘には「(醤油味の)こってり:700円」を1杯。食べ比べるのである。あっという間に出てきた。かなり固めの黄色い縮れ麺。スープは濃い目のはっきりした味つけ。しょっぱさは他のがんこにくらべれば抑え気味かな?しそ(大葉)のきいた「塩」は,たしかに特徴がある(でも800円は高めだよなぁ)。チャーシュー好きの娘は大ぶりのバラチャーシューを喜んで食べる。「けっこう食べちゃうもんだねぇ」おやじさんが感心している。「こんな美味しいラーメン,おうちじゃ食べられないだろう?」「あっ,そう言っちゃお母さんの立つ瀬がないよね〜」「あっ座っているか(笑)」・・・これはネタなのかと思うくらい店主夫婦の会話はまるで「かけあい漫才」。客はみんな食べながら苦笑い。怪しげな外観とは裏腹に楽しい店である。もちろん完食。もっとも,娘には「スープは残してもいいんだ」と言う。塩分多いもの・・・。 ● 続けて「ぽっぽっ屋@小伝馬町」へ。テレビアニメ「ハム太郎」を見てると言う娘達を,店前に駐められたクルマに残して妻と店内へ。奥に続くカウンターのみの店。周囲には何の店もないビルの谷間の店だが,席は満席。ラーメンとつけ麺の食券を買って待つ。この店は僕のお気に入り「二郎@堀切」の出身と聞いているが,まさにその麺は「根性入りのボリボリ麺」。これはわかっていなければ理解しがたい「固さ」だ。隣のサラリーマン風の年配の男性の箸が宙を泳いでいた。妻もそう。「えーっ」と言う感じ。ただそれでも一応食べててしまうのがわが妻の感心するところだ。僕的には「堀切」くらいの固さが限度かな・・・。「二郎」好きの人はこれも許容範囲なのかしら?いずれにせよ「気合い」が必要なラーメンである。何度か通えばクセになるのかもしれない。 ● 本当は我が家のお気に入り「久松温泉@池上」に行こうと思ったのだが,「勇@銀座」を考えていたので時間的にちょっと苦しい。近場の「麻布十番温泉(越の湯)」へ。その間に僕はあと一杯なのである。無茶だとは思うが,貴重な平日の東京。しかたないのだ(何が?)。 ● 目的の「勇@銀座」へ。土日祝休のしかも午後9時までのこの店は,今日食べなければ僕の場合いつチャンスがくるかわからない。僕がこのHPを開設するちょっと前(1999年初め)に「がんこ」から分家した店で,何度もネットで話題になり,食べられない分ずっと「憧れ」だった。銀座のはずれの路地裏にボォッと浮かび上がるこの店,僕の前には「この店が目的で来た」と言う感じのOL3人組。考えてみれば今日は花の金曜日。休日食べ歩きオンリーの僕には滅多に見られない情景である。「あっここよここ〜。ねぇ何が美味しいの〜。ほらほら食券買うみたい。」・・・華やかだ。「味噌らーめん」(なんと900円)の食券を買いカウンターの中程に座る。饒舌と評判の店主(思ったより若い感じだ)は,奥に陣取ったOL3人組の接待に余念がない。がんこ系ではここだけと言うその「味噌」は,独特の複雑な甘味があり,たしかにそのへんの「味噌」とは一線を画すもの。「ふ〜ん」と思いながら食べていた。ただ,この固めの麺と言い,「がんこ」の何たるかを知った人にはそのアレンジ版として理解しやすくとも,そう言う前提がない一般の人にとっては変わったラーメンと思われるかもしれない。値段もかなり高めだし・・・。 ● 麻布に戻り,家族を乗せて青山〜渋谷〜新宿と抜ける。甲州街道を東へ。いつものパターンで,「都下のラーメン」をチェックするつもりだったのだが,さすがに今日は限界を感じた。しかも工事で大渋滞だったので,調布ICから中央高速に乗る。珍しく起きていた妻と甲府盆地の夜景を堪能しながら西に向かう。 ● そのまま松本ICまで。深夜0時過ぎ,野麦街道をひたすら西へ走り,上高地方面を目指す。上高地手前からは新しくできたトンネル(「安房峠道路」=これが出来て奥飛騨〜高山がホント近くなった)を抜けて「奥飛騨温泉郷」まで行ってしまう。旅の始まりである。
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■ 9月23日(土)〜24日(日) 奥飛騨〜高山〜能登半島・ラーメンと温泉の旅
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