まっち棒

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 まっち棒@池尻:世田谷区池尻3-23-3 無休 11〜翌4 <03-3419-2446>

2002年9月08日

今日は親戚一同で世田谷(三宿)にある病院に従兄弟の見舞いに行ったのだが,夕方までに茨城に戻る用事があったので食べたのは昼食の一杯だけ。親戚のリクエストが「東京にはさぞやうまいラーメンがあるだろうから・・・」と言うことなので(汗),三宿交差点そばのこの店を選んだ。ネット的には今さらという感じだが,茨城の人間にとってはまだまだ貴重な店なのである。だって和歌山ラーメンそのものが茨城にないんだもの・・・。東京に行かなきゃ食べられないもので,かつ話のタネになるラーメンと言うことなのである。

8人で行ったのだが,うまい具合に手前の大きなテーブルに座ることが出来た。僕自身は基本の「中華そば」は何度も食べているので,「つけそば・醤油味」(味噌味もある)を注文してみる。刻み海苔がかかった乾いた感じの麺。「中華そば」より太めだ。半分に切ったゆで玉子丸ごと1個分つく。つけ汁はとんこつ醤油で具沢山の印象。FC展開を進めている店だが,こうして店の雰囲気も規模も変わっても,開店当初のスープの「濃い」イメージを維持できているのはうれしい限り。もちろん「スープ割」で二度スープの味を楽しめる。「しそご飯」はホントしそだけだった。大勢で行ったのでいろいろなメニューを見ることが出来たのだが,ここで言う「冷やし中華」はいわゆる「冷やしラーメン」(冷えたスープのラーメン)のことで,一般の「冷やし中華」はここでは「まぜそば」の「冷」と言うことになる(「温」もある)ので少々ややこしい。和歌山ではそう言うのだろうか?いずれにせよカフェバーのようなおしゃれな店内に,白枠の高い扉のおよそラーメン店らしくない意表をつく外装。少し離れたところにあった元々の店とはエライ違い。最初は路地の奥の狭くて古いい店だったんだもの(「まっち棒@豪徳寺」の項参照)。やはりここの若き店主(今や社長と言うべきか)の商売センスはたいしたものである。和歌山ラーメン自体クセがあるから年輩の叔父叔母にはどうかなと思っていたのたが,意外にも評判がよかった。洒落た公式HPがあるので参照されたい。すべてのメニューの写真が載っている。

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 まっち棒@豪徳寺 : 世田谷区豪徳寺 1-8-5 月休 11〜翌2 

「まっち棒@豪徳寺」と「井出商店@和歌山」の違い

1999年5月16日(

和歌山ラーメン」の項でも書いたのだが,僕と和歌山ラーメンとの出会いが「TVチャンピオン・第3回ラーメン王選手権」(1995.11.23)で石神氏がお気に入りの店として紹介した「まっち棒@池尻」なのである。日祝休の店なので,茨城に住み平日に東京には行けない僕が初めて食べたのは 1996年4月27日になった。池尻店もその時はまだ行列もなく,土曜の夜だったがすんなり並ばずに食べることができた。支那そばの形をとりながら,今までにない濃厚こってり醤油味のスープとの組み合わせがとても新鮮だった。「これはおもしろいラーメンだ」と同行の妻ともども,はや寿司を食べながら納得した思い出がある。しかし,その後は平日しかやらないこの店に行きたくとも行けなかった。そんな中「まっち棒」に支店ができ,しかも日曜も営業しているという情報を得る。さっそくその豪徳寺店に食べに行った(1997年11月9日)。日曜の午後10時頃だったが,客は僕1人。店も若い店主1人だった。少し拍子抜けした。しかも,食べた印象はよくなかった。麺が柔らかく感じ,スープも薄く感じたのである。

先日(1999年5月5日),念願かなって初めて「井出商店@和歌山」で食べることができた。3年前に食べた「まっち棒@池尻」の味だと思った。いや,正確には「まっち棒@池尻」が「井出商店」の味だったと言うべきか。だが,記憶というのはあてにならない。美化もすれば鈍化もする。3年越しの味の比較なのだ。「井出商店」の味の記憶が鮮明なうちに「まっち棒@豪徳寺」を食べてみようと思ったのである。

「そういえば ”Let’s 豪徳寺”という映画があったなあ」と考えながら,カーナビの指示通り環七を世田谷代田駅の所から西へ右折し豪徳寺へ。いつ来てもこの辺は迷路みたいである。カーナビがあってもどっち向いてるかわからなくなる。「まっち棒@豪徳寺」は小田急線・豪徳寺駅の南側,世田谷線の線路沿いの商店街の真ん中あたりにある。日曜の夜だからひっそりしていたが,昼間はとても路上駐車できそうもない道幅の商店街である。店より北へ駅に向かって行けば,ますます狭くなるので車では行きづらい店だ。一昨年と違って店は満員だった。白が基調のカウンターのみ10席くらいの明るい店内,店員(店主を含め3人)は皆若く,赤いTシャツにピアス・頭には白タオルとまるで海水浴場の売店のようである。ただ,元気がよいので悪い気はしなかった。

中華そば(650円)を固め・コッテリで頼む。豚骨+トリガラの醤油味の濁ったスープに細麺。スープと麺の色・量ともに「井出商店」のコピーのようだった。蒲鉾が普通の形だった(井出商店は赤い縁取りの花形)のは興ざめだったが,固め・こってりが成功した。伸びやすい麺なので出てきたら即食べきるのがコツである。もちろん大盛りは避ける(このあたりの理由は「和歌山ラーメン」参照)。これなら和歌山まで行かずともほぼ(9割くらい)納得できるかもしれないと思った。こう言えるのも,「井出商店」に行けたからである(ラーメン博物館は未食)。これからはここで和歌山ラーメンを心おきなく食べられそうである。本場はどうなのかなあと考えなくていいからである。(1999.5.16

余談になるが,「まっち棒」はチェーン展開を考えているようである。月間利益計算書まで載ってる「チェーン加盟のご案内」というパンフレットがあった。麺はともかく,あのスープはチェーン店化に向いてるのだろうか。疑問である。

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