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駐車場の場所を確認しておこうと深夜11時過ぎに北港通りでUSJのある此花区桜島まで。正面入口に近づくと,守衛のおじさんが車を門の中に招き入れている。「もう入れるんですか?」と聞けば「明日見るんやろ」との軽い返事でアゴを入口に向けて振った。喜んでクルマを正面ゲートから入れると,何のことはない,駐車場自体のゲートは閉まったままでその前にクルマが団子状態になっているのだ。でもまぁ駐車違反にならないだけいいかと運転席でウトウトしていると,深夜1時にゲートが急に開いた。めでたく駐車場に入場(1日2000円/もっともすぐそばの大きな24H駐車場は1時間200円だった)。誘導された場所に駐車し,やっとこれで安心して寝ていられるかと思ったら、みんなが入場ゲートに駆けていく。入口でも確認しているのかなと一応確認しに行ったら,なんとすでに入口に並び始めているのだ。係員に聞くと,当日券はいつ売り切れるかわからないとのこと。しかもその売り出しは朝の7時。と言うことはこのロープが張られただけのエントランス前に6時間並べと言うことなのか・・・・。思わず目眩がしてしまう。もちろん当日券は十分用意しているとのふれ込みだが,昨日(3日)は朝9時で入場制限がかかったそうで,しかも今日は出足がかなり早い(だから午前1時に駐車場を開門した・昨晩は午前3時だったらしい)とのこと。覚悟を決めて寝袋持参で妻と並ぶ。一応人数分並べと言うのだ。でもさすがに子供は無理だろう(並んでいる小さな子もたくさんいたが・・・)。何もない地面での夜明かしなんて生まれて初めての経験だが,ここまで来てクルマで待っていたせいで入場できなかったというのはたまらなjい。先のアベックは5時頃から並び直しても間に合うだろうとリタイアしたが,実際にはその時間には駐車場まで行列が延々と続いていたから,入場券を購入(もしくは前売り券を引き換え)しさらにゲートから入場するまでの時間のロスを考えると,やはり黙々と並んで待つしかなかったように思う。実際にこの日は午前7時過ぎには開園(本来は8時開園)してしまったのである。午前6時に起こして列に連れてきておいた娘2人を加えて,さぁ待ちに待った入場である。TDLと同じく入園するとショッピング街なのだがそれには目もくれず(と言うかこの時間ではまだ開店していなかった)右奥のウォーターワールドを目指す(25分かかるショーなので早めにこなそうと思ったのだ)が,第1回公演は10:15とのこと。それではと,その左奥のジュラシックパークを目指す。 |
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ジュラシックパークザライド
:10分待ち/所要時間7分 |
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ほとんど列がない状態で,奥へ奥へと歩いているうちに乗船することができた。実物大のリアルな恐竜(実際に動く)の間を船で移動しながら見ていくスタイルだが,一応ストーリーがあり,機械の故障によりコースを外れてしまい暴走した恐竜に襲われるという設定。最後の3Dの恐竜とその直後のジェットコースターが圧巻で,子供にもわかりやすく,よくできてるなぁと感心してしまう。ビニール製のコートを200円で買うシステムだが,さほど濡れなかったので普通必要ないと思う。この時間で予約ブースに並んでいる人がいて?と思ったが(まだ空いているんだから乗ればいいのにと思った),どうやらこの他にジョーズ,バック・トゥー・ザ・フューチャー等々の人気アトラクションは事前予約(11時〜12時と言う1時間単位で予約する模様)ができるようである。それを知らずに今回は予約なしでまわったのだが,後で「バック〜」に行ったとき,予約有りの人は10分ほどで乗れるのに予約なしは120分待ち。どうやらUSJ攻略のコツは最初に人気アトラクションを予約して(もちろんそれも並ぶが),その時間に合わせてゆっくりまわるのがベストのようである。 |
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ターミネーター2・3D
:40分待ち/所要時間20分 |
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ジュラシックパークからこのターミネーターのあるニューヨークエリアはちょうど対角線上にあり,順番としては効率が悪いのだが,所要時間が長い人気アトラクションだから後にまわせばまわすほど待ち時間が長くなると判断。しかしすでに8時前で40分待ち。もうしかたがない。映画館形式のものだが,会場に入る前のスペースで「綾小路レイカ」なる役どころの妙に張り切った日本人女性が上方のステージで飛ばしまくる。一歩間違えばすべりそうなギャグばかりだが,ギリギリのところで持ちこたえて観客を楽しませてくれた。彼女のテンションはかなり高い。アトラクションのプロローグの実写映像を見てさぁ入場である。3Dメガネで立体映像を楽しむわけだが,シュワルツネッガーと同体格の俳優をステージで演技させて(セリフや顔の表情は本物の映像がサブスクリーンに流れる),うまくリンクさせており感心してしまう。そもそもこのアトラクションのために本編と同じ出演者(当然シュワルツネッガーも)が演技したフィルムが流されるところなんて,さすがハリウッド。必見のアトラクションだろう。 |
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ウォーターワールド
:待ち時間30分/所要時間20分 |
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10:15の1回目公演を見るためで9時30分に到着。10時前にこの回は締め切りになった。以後75分おきに開演のようなので効率よく並びたい。そもそもショー自体の客席が,ちょっとした小さな球場の内野席くらいのキャパはあるので,見込みとして初回は開演30分前くらいに並んでおけば大丈夫なのではないか。行列中も,入場前から日本人出演者のパフォーマンスがあり楽しめる。階段状の巨大な客席の前半分は色分けされていて,「前の席は濡れます」とのアナウンス。水しぶきでそれほど濡れるのかしらと思っていたら,日本人出演者による「前説」の段階で景気づけにバケツの水をかけられるのである。ご注意を。ショー自体は,ケビンコスナー主演の近未来映画がベースの,水上バイクと大がかりな仕掛け(最後は飛行機まで飛んでくる)を駆使した流れるようなストーリーのもので,生の演技の迫力に感心させられる。10年前にロサンゼルスで見たときに一番印象に残っているのもこのショーで(もっともその時はインディジョーンズがストーリーのバックだったが),日本でも必見だろう。 |
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午前11時の段階で人気アトラクションの「バックドラフト」「バック・トゥー・ザ・フューチャー・ザ・ライド」ともにすでに120分待ち。「ジョーズ」の予約券はすでに売り切れていたから,予約券をとるためには入園したらすぐに,アトラクションには目もくれず,ひたすら予約してまわる必要がありそうだ。そうすると「ターミネーター」「ウォーターワールド」等,所要時間が長めのアトラクションとの組み合わせが難しいところだが,いずれにせよどこかでは並ばなければならないと言うことか。朝食はワゴンのパンですませ,昼食はサンフランシスコエリアにある屋外のカフェテラス(ワーフカフェ)で軽くサンドイッチをいただく。とは言え,エビやチキンのピタサンドウイッチにクラムチャウダー,フルーツにジュース等々をつけると親子4人だと4000円を超えてしまうのはTDLもUSJも同じ。ここからは,iモードの待ち時間情報で,待ち時間の少ない(=人気のないと言うことだが)アトラクションを一応まわることにする。 |
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モンスター・メーキャップ
:待ち時間10分/所要時間18分 |
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けっこうショーの仕掛は大掛りなのだが,進行役の日本人男女の若手キャストが「前説」段階から浮き気味で,盛り上がりがないままにショーが終わる。あらかじめ観客の中から男女2名が選ばれ,本編に出演することになるのだが,今時,仕掛ナイフで腕を切る真似だけではいただけない。男性の方も替え玉でモンスターに変身すると言うお手軽なもの。本場ハリウッドなのだから,もっと手が込んだメーキャップの実演でもするのかと思っていただけに,激しく拍子抜け。・・・妻にも子供にもいたって不評。 |
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アニメ・セレブレーション
:待ち時間10分/所要時間15分 |
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ウッドペッカーのアニメを制作しているアニメーションスタジオと言う設定。これまた若手の日本人キャストが主人公で,またアドリブではずすのではないかと不安になったが,こちらはセリフも吹き替えで計算されて演出されていて安心して楽しめた。基本的にステージ前のガラスを利用したアニメと実際の人間の「生」合成で感心してしまう。子供は単純に喜ぶ。ステージ終了後のスペースに子供が喜びそうな無料ゲームコーナーがあるから家族連れは必見だろう。これは日本オリジナルのアトラクションだそうだ。 |
◎ |
モーション・ピクチャー・マジック
:待ち時間10分。/所要時間20分 |
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一番前の席に座ってしまい後悔した。名作映画のワンカットを三面スクリーンで目まぐるしく次々と映していくシステムなのだ。前の方では三面の映画はとても見切れない。後ろの方の席で見ることをおすすめする。スピルバークが進行役で出演し,最後は日本語のメッセージまで。退場の仕方に楽しみがあるので要チェック。名作映画好きなら,けっこう楽しめるアトラクションだと思う。 |
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ロッキン・ミッドナイト・モンスターフェスト
/所要時間25分/10:30より70分おきに開演 |
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映画館サイズの客席。主役(進行役)のビートルジュースのみ日本人の配役で,やはり細かいギャグを連発して頑張っている。まさに孤軍奮闘。ギリギリのところでうけているかな。他は外人キャストで,ドラキュラ・狼男・フランケンシュタイン等々と唄い踊るロックショー。フランケンの花嫁役の黒人女性の声量が抜群で実に聴き応えがある。ちょっと選曲が古いのとマニアックなのが難点かな(僕が知らないだけかも?)。いずれにせよ生のショーだから満足感がある。小4の娘も目をキラキラさせて見入っていた。アンコールをしたいくらいの出来(なかったけど)。 |
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バックドラフト :待ち時間100分/所要時間15分 |
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やっと100分待ちに減ったところで意を決して入場。園の左奥に位置する「サンフランシスコ・エリア」のショップでもありそうなふつうのビルが入口で,全く行列はなく甘く見がちだが,ビルの中で行列がトグロを巻き,それがビル横のスペースに大きく拡がり,さらに延々と裏庭まで延びるのを見て愕然とした。でも絶えずじりじりっと大きく前進しているので気分的にはずいぶんラク。赤いゲートには40分ほどで入れた。これからが長いのか?と思いきや,3面の円形ステージ(客席も3段の階段状)を日本人キャストの説明を聞きながら順番に回っていくシステム。実際に炎が吹き出しその熱さまで感じることの出来るリアルさで,頭上からの落下物に思わず首をすくめたりと,わかっていても楽しめる大人のアトラクションかな。あっさり最後の炎の炎上シーンまで見終えることが出来た。予定より50分くらい早くこなしたが,「100分待ち」と表示していたのは何故なのだろう・・・。 |
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ここで早めの夕食。インターネットでも評判の高かったジュラシックパーク手前のラグーンの水辺に立つ「ディスカバリーレストラン」へ。アジアン・エスニックフードのレストランで映画『ジュラシックパーク』に出てくるビジターセンターを模した建物でホール中央に実物大のティラノザウルスの骨格模型を展示しているのがユニーク。牛カルビバーベキュー1100円・タンドリーチキン1100円と言った具合でこの手のテーマパークのレストランとしては無難なところだが,味も量もそれなりでファミレスレベルでもない。何故か坦々麺もあったが,あまりに危険なのでパス。案の定他の人のを見たら発泡スチロールのどんぶりだった。たしか800円もしたのに・・・。普段食べている「うまいラーメン」のありがたさがわかる瞬間である。 |
◎ |
ステージ22 :待ち時間5分/所要時間10分 |
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並んでいなかったので即入場。実際の映画で使われた小道具や舞台装置・衣装などが展示されているアトラクションなのだが,今回のテーマはポップな原始人の映画だった。見たことも聞いたこともない映画の舞台裏を観ても面白いはずもなく退屈だった。展示の内容はその都度変わるのだろうか? |
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スヌーピー・サウンド・ステージ・アドベンチャー
:待ち時間30分/所要時間20分 |
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右奥のスペースはお子さま向けの一帯。室内にジェットコースターがあるのだが午後7時近くでもまだ行列だ。しかも戸外の「スヌーピープレイランド」は100分待ちだから呆れるばかり。子連れは早く帰るだろうと言う見込みはここでは成り立たないようだ。館内にある,スヌーピーに登場するキャラクターの立体アニメ人形と一緒に写真を撮ったりしてお茶を濁していたが,それでも乗りたいと言う娘の要望を受けて妻が並ぶことに。 |
◎ |
ザ・ワイルド・ウェスト・スタント・ショー
:待ち時間5分/所要時間20分/11:00より70分おきに開演 |
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妻子がスヌーピーをこなしている間に,その奥のウェスタンエリアへ。スタントショーの待ちは少ない。19:10の最終回にそのまま入場したが,「ウォーターワールド」と同規模の巨大客席に,客は座席の半分くらいと言ったところか。小柄な日本人男性が主役のコミカルな西部劇スタントショーで,ショーの内容自体はありがちなもの。特にハリウッドと言った大仕掛けなものがあるわけでもない。連休のさなかでもこの入りでは,平日の客がいない時なんてどれくらいの客が観てるんだろうなぁと心配になってしまった。街のはずれという感じで何となく寂しげな場所なのだ。 |
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ハリウッド・マジック
:午後8時開始/所要時間15分 |
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中央の湖に設けられたステージ上で繰り広げられる典型的なスタイルのショーで,どうやら湖上に違う方向を向いたステージが3つあり,同時に3面で同じショーが進行しているようである。可能ならば湖の畔で観るのがベストだが,巨大恐竜が出現したりするものの,TDLの夜のパレードほど大がかりのものではなく,まぁ無難な屋外ショーと言った感じ。もっとも湖畔からちょっと離れて観ていたので,もっと間近で観れば印象は変わったかもしれないが・・・。とにかくこのショーが終わったらみな最後のアトラクションに走るので,そのことも考えて位置取りをして観たいショーである。 |
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バック・トゥー・ザフューチャー・ザ・ライド
:待ち時間100分/所要時間5分 |
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ハリウッドマジックを観た場所が悪かった。急いでこのアトラクションのある園の左奥,「サンフランシスコエリア」のさらに奥まったところに行ったのだが,目的はみな同じようで,けっこう時間がかかってしまった。表示は100分待ちだったが「ジョーズ」や「E.T」はあきらめても,どうしてもこれだけは観ておきたい。意を決して並ぶ。ひょっとしたら実際はもっと早く観られるのではないかと思ったら甘かった。1時間ほど並んだところで上下3段(1〜3F)のスペースに振り分けられるのだが,一番遅い階に当たってしまい,自分たちの列の後方から他の階に呼ばれて順次振り分けられる始末。結局我が家が一番最後の組だったのではないか。アトラクションそのものは,各部屋(6部屋?12部屋?)ごとにある8人乗りのデロリアンに乗り,前方の巨大スクリーンに映し出される映像に合わせて,クルマが上下左右に傾いてGを感じさせ,実際に空を飛んでいるような疑似体験をさせるもので,Dr.ブラウンの依頼を受けて悪役ビフを追って古代・恐竜の時代まで時間旅行するという設定。実にリアルでわかっているのにいい大人が見入ってしまうくらいの迫力と臨場感があった。思わず自分の顔がほころぶのがわかる。半分眠っていた(10時近かったもの)下の娘の顔がひきつるくらいのリアルさ。家族4人,最後の最後で大満足。USJに行ったら絶対に外せないアトラクションだろう。入場したらすぐ予約チケットをどんなに並んでも手に入れるべきだ。 |
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連休大入り満員の特別措置なのだろう,ショッピング街は10:30まで時間延長とのアナウンス。USJの総合ショップみたいなところで娘と色々見て回るもののなかなか決まらない。結局,上の娘はジュラシックパークの財布,下の娘はウッドペッカーのキーホルダー人形に落ち着く(今はランドセルにぶら下げている)。記念に青い陶器製の,鍋敷きのような飾り物を買ってUSJを後にする。もちろん入口にある,『UNIVERSAL
STUDIOS』のロゴが回る青い地球儀の前での記念撮影は忘れない。時間は午後11時近かった。でもかなり客は残っていた。 |
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もうへろへろの状態ではあるがやはりここまで来た以上,HP本来の趣旨通り「ラーメン」を食べたい。さりとて新しい店を探すなんて気力はどこにもない。カーナビは相変わらず不調。2年前の「西日本横断ラーメン強行軍」の際に寄った大阪の有名店「神座(かむくら)」でいいだろう。かろうじて店の周りの地図は覚えている。とは言え「御堂筋,心斎橋,デパートの南側の路地を入ったところ・・・」その程度の記憶である。勘だけで大阪中心部へ。案の定ナビなしではぐるぐる回る羽目になる。その中で理解したのは大阪の最中心部はきれいに碁盤目状で,道頓堀川を挟んで東西に走る南の千日前通り,北の長堀通り,南北に走る道路が西から御堂筋・堺筋・松屋町筋・谷町筋,という構成。ただこの南北に走る「筋」が一方通行なのでやっかいなのだ。 |
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神座@心斎橋 :大阪市南区心斎橋 2-8-26
無休 11〜翌 5 |
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場所的には長堀通りと御堂筋の交差する新橋交差点(心斎橋駅の上・パルコがある)を南下し,道が二重構造なので路肩に寄せるのがややこしいが,東側に並ぶそごう・大丸の南側「御堂筋周防町」交差点を東に折れてすぐにある。ラーメン自体の印象は前回(>『神戸・大阪・広島のラーメン』参照)と変わらないが,味を知っている分安心していただくことができた。大阪に来た以上避けては通れないラーメンだろう。 |
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御堂筋南側の湊町入口から阪神高速環状線に乗り大阪脱出。午前1時をまわっていた。 |