● 県西の気になる店 INDEX
ここでのコメントは僕自身がその日に食べた「印象」であり,今現在の味を表すものではありません。
参考程度にとどめ御自分の舌で判断されることを希望します。人の好みは人それぞれですから・・・
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■ 県西の店 《下館・下妻・結城・古河・総和・水海道》
《下館》
● 香月@下館 ●たじま屋@下館 ●夏の便り@下館 《下妻》
●東京ラーメンドラゴン@下妻 ●とんこつらーめん 黒竜@下妻 《岩瀬》
●やまと食堂@岩瀬 《明野》
●松園@明野 《結城》
●純手打ラーメン近江や@結城 ●上杉亭@結城 《古河》
●大徳@古河 《総和》
●観成@総和●藤屋@総和 《水海道》
●人生@水海道 >>> 「どんぶり会議の宿題のラーメン・茨城」
《下館》
■ 手造りラーメン 香月@下館:下館市二木成字鎌田1820 火休 11:30〜15/17〜21(os20:30)
★【茨城のうまいラーメン2】(2002/12)掲載店
● 2001年4月29日(祝)
HP開設時からの宿題の店で(>『宿題のラーメン』・茨城)ずっと気になっていた店。下館市市街地の南部,合同庁舎の東南側を南北に走る幹線道路沿いにある。周りは何もないガランとした交差点。「手造りラーメン餃子香月かづき」と言う大きな看板がよく目立つ。店内は広く,低いカウンターからは調理場全体が見渡せる。「手造りらーめん」は500円(消費税もとる)。味は醤油のみ。『豚骨・地養鶏ガラをベースに厳選した素材からとる』と言うそのスープは,独特の強烈な香辛料(メンマの味付けの影響かも?)を使っている点が好みの分かれるところだが,「ラーメン」で勝負していると言う「想い」は十分に感じることが出来る。『良質の小麦粉を丹念に打ち上げた』と言う麺は平縮れのびろびろ麺。製麺機があったから自家製麺なのだろう。けっこう固め。煮しめたような濃い色と味のメンマも手作り。厨房で奥さん(?)が手でちぎっていた。お土産でも売っているようだ(500円)。あとふちがピンクの香ばしいチャーシューが1枚。鉢巻きをした体格のいい店主が元気よく店を仕切っている。餃子・チャーシューからラー油まで自家製手造りというこの店,下館を代表するラーメン店と言っていいと思う。県西地区が手薄になってしまった今回の「ラーメン本」に是非入れたかった店だ。
>1999年当時のカメさんの詳細なレポートも参照していただきたい
■ たじま屋@下館:下館市乙172-5 木休(2・4木は昼のみ営業) 11:30〜20 <0296-21-0223>■
★【茨城のうまいラーメン2】(2002/12)掲載店
● 2002年2月24日(日)
水戸線の南側のニッポンハムの工場の北東側。周囲はこれまた幹線道路から外れた造成途中の新興住宅地といったところ。店の奥は空き地ばかりでスカスカしている。遠目に目立つ看板は一切なく,路上に置かれた素気ない手書の「営業中」の赤い立て看板だけが頼り。クリーム色のこぎれいな外観から新店かと思いきや,中は細かい部分がそれなりに疲れている。調理場が丸見えの仕切が低いカウンター内にはきびきびした動きの若い店主。和食っぽい雰囲気でヒゲに短髪。実に「期待させる」ものがある。それに一生懸命な感じの若奥さん。カウンター10席に座卓4×5台(奥に深い構造)。効率よくコンパクトにまとめられている。ここのらーめんはなんと450円(醤油・塩・みそでみそは天然みそ使用とのこと)。色は黄色いがピロピロの平打ち麺。細かく縮れた麺に圧倒的な特徴があって,固めで喉越しがいい。スープは和風+油と言う感じでやや単調だが,麺がスープをおぎなって余りある。だって450円だもの・・・。かえしのような濃いめの味付けなので細かく切った白ネギがいい感じだ。コリコリのメンマ。バラブロックをそのまま縦に切ったチャーシュー。よこたえると丼からはみ出すほどだ。縁にしっかり焦げ目がついてホグレル柔らかさ。チャーシュー麺だとそれがどんぶりを覆い隠すようにのるが,それでも650円。このドーンとのったバラチャーシューにインパクトがあるから,人に紹介するにはもってこい。来る客全てが馴染み客のようなアットホームな店だ。
■ 夏の便り@下館:下館市下岡崎114-2 不定休 11:30〜21<0296-22-5210>
● 2002年2月24日(日)
下館駅東側の水戸線ガード下(南側)をくぐらず東へ曲がる。線路の向こうに市立図書館が見える。看板もない白い壁の外観。北側は線路で東は川(五行川)と言う,言わば「どん詰まり」の立地条件。だからだろうかドアも窓もあけっ放し。この店に用がある人以外通りそうもない場所だからか,のどかなものである。新築当初はコギレイな喫茶店風の店だったのだろうが,今やお世辞にもキレイとは言えない雑然とした店内。店やトイレの端っこの方が特にそう感じさせる。カウンター内には店名にそぐわない「オヤジ」と言う雰囲気のタオルを頭に巻いた店主が1人。カウンター4席にテーブルが4+3+3。色褪せた壁の手書のメニューからラーメン500円を注文。+200円で半チャン(半チャーハン)がつくのだがここは我慢だ。キラキラの油の浮く黄金色のスープ。肉系の味?これは個性があっていい感じだ。だが,麺はいたって平凡な中細麺。「味付け海苔サイズ」の小さな海苔はちょっと安っぽい味だ。一方「チャーシュー」は何故か鳥肉のもの3切れなのだが,これはへたなチューシューよりよほどうまい。全体の印象としては「悪くないじゃん」(笑)。情報として価値がある店だと思う。まさにネット情報のありがたさを感じるマニアックな店だ。わかりづらいし,看板もないし,怪しげだし(笑)。
《下妻》
■ とんこつらーめん 黒竜@下妻 : 下妻市南原28-1 月休 11〜14/17〜22<0296-45-1520>
★【茨城のうまいラーメン2】(2002/12)掲載店
● 2001年4月29日(祝)
石岡を抜けて125号線で「黒竜@下妻」へ。どんぶり会議で話題になった店である(>「黒竜@下妻」)。木の外壁に間接照明のチェーン店っぽい華やかな外観。店内は左奥にカウンター席,左手前と右側にファミレス風のボックス席が並ぶという立体的な構造。奥の壁の『らーめん最高云々〜』と毛筆体で書かれた蘊蓄が目をひく。黒竜とんこつラーメン・480円を注文。他にとんこつしょうゆ480円・とんこつみそ480円・黒竜チーズとんこつラーメン580円といったメニューがあった。スープの最初の一口目の印象は「博多と熊本(まぁ僕の場合「桂花」のことだが)の中間」と言う感じ。ニンニクが利いている。麺は細麺だが博多ほど細くない。細切りのキクラゲに糸状の柔らかいメンマが特徴的。半熟の味付玉子に,薄切りだがしっかり味付けされたチャーシューが一枚。あと万能ネギ。けっこう白いところも多い。スープ自体は粘度の低いサラッとしたものだが,味自体は濃い目。このボリュームでみそもしょうゆも480円と言う値段設定は立派だろう。店もキレイで若い店員には元気もあり,もうすっかり地元に根づいたという感じだろうか。いい店である。
■ 東京ラーメンドラゴン@下妻 : 下妻市堀籠968-1 月休 11:30〜14/18〜翌2
>【 茨城のうまいラーメン 2001 】掲載店
● 1999年11月23日(祝)
「どんぶり会議」で紹介された店。祝日の夜,取手から国道294号(常総バイパス)をひたすら北上する。途中から見事なくらい何もない道になる。道沿いに全く店がないのだ。道の駅があっただけ。やっと明かりが見えてきた国道125号線との立体交差を降りた所(つくば寄り)に,遠目にも鮮やかにこの店はある。すっきりした新しいビルの1階。隣はたこ焼き屋。何の囲いもない前の駐車場はかなり広い。店前に大きく「龍」と書かれた垂らした紺のテント幕。店内は新しく,正面に高めのカウンター,右側にテーブル席。先客は二人。がらんとしている。思いのほか若い店主。手伝いのおばさんは母親だろうか?ラーメンは500円。全体として「あっさり・すっきり」の味付け。刻みネギは多量。縮れ麺はやややわらかめ。それに厚めのチャーシューとしっかりした味付けのメンマ。煮玉子は独特の味(プリンみたい)。うまくまとまった和風のラーメンだ。でも,味に厚みはあると思うが,個人的な好みから言えばもう少ししょっぱい方がいいなぁと思った。ちょっとインパクトがないのだ。しかし,茨城には珍しいこだわりの店であることは間違いない。ラーメンに対する「思い・研究心」は充分に感じ取れる。カメさんの情報に寄れば「ちばき屋@葛西」出身の店で修行したそうな。ちばき屋は和食出身の主人(銀座の高級料理店の料理長を勤めたと言う・「POTA」99/10/19より)が「温かいものを温かいうちに食べてもらえるように」とこだわって始まった,マスコミにもよく登場する有名店。ここの若い店主もその「ちばき屋」が目標らしい。それ自体は正しいと思う。問題は地元の求める(であろう)味との融合である。たとえば,にぎやかな街の商店街の中にあり,女性が来やすい環境ならこの味も生きると思う。べたついた感じのないおしゃれなラーメンだからだ。深夜なので周囲の状況はよくわからなかったのだが,下妻の街の中心から外れた街道沿いの立地条件。しかも深夜営業。徒歩での来店は難しいだろう。クルマで来店する地元の男性客相手に,この味を守っていけるかどうか,しばらくしたらまた訪ねてみたい。
カメさん・まちゃあきさんのレポート[ どんぶり会議:99/10/20 ] [99/11/05][99/11/08] がかなり参考になります。
《岩瀬》
■ やまと食堂@岩瀬 :西茨城郡岩瀬町大字岩瀬266 月休 〜18:30 <0296-75-2534>
●2002年4月14日(日)
kimrakunさんのサイトの情報で知った店。R50元岩瀬交差点(マルカワ・マックあり)を南下。小さな川を渡り最初の信号でエネオス(日石三菱)のある交差点角にある。手前の空き地に駐車場4台分。紺色の中華そばの暖簾が下がるコンパクトな食堂風の外観。店はそれなりに古いけどきっちり掃除されていて清潔感があり,ラーメンも450円。かすれた三色の雷文の渋い小ぶりなどんぶり。プルッとした食感の麺。脂身の無いしっかりしたチャーシューに淡い味付けの自家製メンマ。タマネギの「スライス」がのっているのが珍しい。白コショウがスープに混じらぬよう短冊の海苔の上にポンと盛られているのが粋(笑)。今日は腰の曲がったおばぁちゃんが作っていて、五徳コンロの上の普通のナベで麺を茹でていた。程よい量で満足感は高く,「すずき@水戸」にも通じる風格を感じる。気に入った〜。電話で確認した時は営業は午後6時半までと言っていた。渋い営業時間だ(笑)。
《明野》
■ 松園@明野:真壁郡明野町倉持1221 月休 11:30〜14:30/17:30〜19 <0296-52-5010>
● 2003年1月25日(日)
6人掛け3台の座卓と4人掛け4台のテーブルがほぼ満席。地元の定番の店のようだ。板の間の座卓に相席で座る。拉麺が650円で塩と野菜もある。各々にチャーシューと排骨があり,その排骨麺(パーコメン・850円)が看板メニューのようだ。シャキッと炒められた野菜の上にカラッと揚げられた排骨が乗り,双方の油分でスープにコッテリ感が出る。スープ自体は胡椒のきいたオーソドックスなタイプ。麺は縮れ系手打ち麺。どうも排骨と野菜の印象が先立ってしまう。普通のラーメンにするとどういう感じになるのだろう?気になるところだ。全体として勢いのある店。人気店に共通するパワーがある。作っているのは二代目若夫婦とおかぁさんと言う印象だ。
《結城》
■ 純手打ラーメン近江や@結城:結城市結城6174 木休 11:30〜21
★【茨城のうまいラーメン2】(2002/12)掲載店
● 2002年2月24日(日)
九州石油の向側。赤字で「日本盛」黒字で「近江や」と描かれただけの単純な白い電飾看板。カーブの道路を直線にして余った路肩が駐車スペースになっているような感じか。店の脇にも空き地がある。コケの生えたエンジのスレート瓦のえらく年季のはいった外観。入口に煙草売り場。元々は何の店だったのだろう?街道沿いの古い食堂と言う感じか。思わず頬が緩む,実に僕好みのシチュエーション。「旧ラーメン本に載っていたんじゃないか」と思ったほどだ(意外にも未掲載)。手前の土間にテ4+4で奥のかなり広い座敷に6人掛けの折りたたみテーブルが6台。まるで町の集会所のような空間だ。店内もかなり年季が入っていて,畳が擦りきれているわ,座布団が乱雑にちらばっているわで・・・。ふと見ると,おばぁちゃんが土間に置いた鍋の上でチャーシューにタコ糸を巻いている。もうワクワクする展開の連続だ。「純手打ラーメン」は600円。この手の店にしてはちょっと高めかも。スープは薄醤油色。若干背脂と言うか肉のカスと言うか,そういうものが浮いている。見事に手打という感じのビロビロ不揃いの平縮れ麺。色は白っぽい。必然なのか意図的なのか,麺の端の太い部分がかなり混ざっていて,手打であることを思い知らされる(笑)。塩っ気のある脂身のないチャーシュー。コリコリメンマ。刻みネギ。全てはこの麺を盛り立てるための手段,そんな感じである。年輩者もマニアも納得させる独自性があり,これまた普通の人(=ラーメンマニアじゃない人)に紹介するのにももってこいの店だ。
■ 上杉亭@結城:結城市結城13591 無休 19〜翌2 <0296-32-9782>
●2002年4月14日(日)
サッシーさんのサイト情報で知った店。午後7時からの営業なので,とりあえず店の場所を確認。結城駅南側を東西に走るR50(旧道)にあるセブンイレブン東側の杉山家具センターわきの路地を北側に入った奥にあった。間口の狭い居酒屋風だが,あれで支那そばにこだわりがあるならいい雰囲気の店だと思う。次に結城に来たときに食べてみたいが,ひたちなかから結城は遠くて・・・。店のデータを参考までに。
《古河》
■ 大徳@古河:古河市旭町1-11-7 月休 11〜15/17〜24
●2002年4月14日(日)
サッシーさんのサイト情報で知った店。古河は,茨城県の東のはずれの僕の自宅からはちょうど反対側の西のはずれで,ある意味東京より遠い地帯だ。4号線から古河に向かう125号線沿い(新幹線ガード下の500mほど東側に黄色い看板の「藤屋」を発見・でも準備中)にあり,4号線旧道との交差点の600mほど東側。正面に古ぼけた赤いテント看板。脇には「究極のとんこつラーメン」の文字。半ラーメン300円,佐野風らーめん550円と言うのはメニューに載っていたが,基本のラーメンがメニューには見あたらなかったので,食べたのは「当店の看板ラーメン」という「とんこつラーメン」。1cm以上厚みがあるのに箸でつまめないくらいトロトロの「特製チャーシュー入り」で950円。具のニンジンも長ネギもトロトロ。彩りに青菜が1枚。熱々のあんかけにスープの表面に散らばる粗めの背脂。麺はしっかりした平縮れ麺。あんかけで元のスープの味わいはわかりづらかったが,甘みのあるこってり系の(とんこつ)正油スープ。中華一品料理がずらっと並ぶが,高級感はなく手軽な感じ。多彩なメニューは店主のこだわりの現れだろう。ラーメン屋というより中華系食堂と言う雰囲気。豚そば850円なんていうのもあった。一般の人が納得しやすい店ではないかと思う。他のニューも試してみたくなる。ちなみに「マスターのおすすめヒット商品」として野菜五目ラーメンに酢ラーメン各800円。海老チリうまにライス900円にレタスチャーハン750円,海老カニチャーハン850円等々。
《総和》
■ 観成@総和町:猿島郡総和町釈迦3103 日昼休 11:30〜13:30/17〜22
★【茨城のうまいラーメン2】(2002/12)掲載店
●2002年4月14日(日)
kimurakunさんのサイトの情報で知った店。北利根北公園の南にある工業団地の西側。永代産業の加工センターの裏手で,川沿いにカーナビの指示どおりに来ても通り過ぎそうなくらい地味な造り。小さな橋を渡って行くため入り口はかなりわかりづらい。店内は完璧に小料理屋の風情で,右半分は土間をつぶした板の間の落ち着いた空間。人の良さそうなご主人は和食系かと思ったら,脱サラで2年前に始めたそうな。と言うと独学だろうか。固めの平縮れ麺に独特の甘みのあるスープ。脂身のないしっかりしたチャーシュー。けっこう甘めだったが,「キャベツの入れ過ぎかな?」と店主。正統派の正油味でこう言う系統の個性を出すラーメンは珍しいのではないか。ラーメン好きが喜びそうなシチュエーションの店だ。よかった〜。
■ 藤屋@総和:猿島郡総和町小堤2010-1 11:30〜21:30 無休? 0280-98-3912
●2002年4月14日(日)
【 茨城のうまいラーメン 2001 】掲載店。その後一時閉店していたようだが「どんぶり会議」の投稿(2002/02/27)でその復活を知る。4号線から古河に向かう125号線沿い,新幹線ガード下の500mほど東側にあった。黄色い看板が目印。でも準備中だったので時間の関係でこの日は未食。そのまま「大徳」に向かう。店のデータを参考までに。
《水海道》
■ 人生@水海道:水海道市豊岡町乙1485-1 月休 18〜翌1 <0297-24-1212>
●2002年3月16日(土)
「茨城のうまいラーメン2001」掲載店で,具のない素ラーメン(その名も「人生ラーメン」)のそのすっきりした掲載写真で評判のよかった店。以前一度来たことがあったのだが、その変則的な営業時間(夕方からの営業)で断念した店である。橋のたもとにある非常にアクセスの悪い店なのだが,ちょっと隠れ家的で,飲む場所としてはいい感じである。強は目印となる,橋の上から見える店の前の信号も「青」。無事,営業中だった。外観はプレハブの造りなのだが,さほど安っぽい感じはしない。不思議に落ち着きのある店内。さてその人生ラーメン(400円),際だった特徴はないものの,基本に忠実に丁寧にまとめられたラーメンと言う印象。「感動」はしなかったが,「納得」はした。スープを飲み干すとどんぶりの底にある文字が現れる。なかなかに楽しい。