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こうや@四谷

 こうや@四谷 : 新宿区三栄町8 日祝休 11〜22:30 

昔からの店のようだが昭和53年(1978年)当時はまだ店はなく,屋台だったらしい。昭和59年(1984年)にこの地に店を構え,すぐ評判の店となる。昭和62年のangle「全国版・究極のラーメン屋さん・全609にはすでに登場している。茨城に帰郷した頃にこの店の噂を,当時四谷や高円寺に住んでいた友人達に聞いた。しかし,日祝休の店のためなかなか食べられず,やっと食べられたたとき(昭和の終わり頃),今まで食べたことのないタイプのその味に,いたく感動した思い出がある。今回で4回目くらいの訪問である。

店は四谷駅から新宿通りに平行するひとつ北の路地を入ったところで,「こもり」の少し先のところにある。入口は狭いが奥行きのある店で奥に行くとけっこう広い空間がある。ラーメン屋と言うより,上海料理店と言った雰囲気で,いろいろな乾燥食材が厨房にぶら下げられている。娘二人は興味深げだった。今回,午後6時過ぎに家族で入ったのだが,「お飲物は」と最初に聞かれた。夜の部はは一品料理で酒を飲む客がむしろ多いようだ。

子供が飽きないようにご飯物もと思ったのだが,麺類と一品料理しかない。それではと支那そば(650円)ワンタンメン(850円)高菜そば(950円)と3種類注文。わが家得意の食べ比べである。基本となる支那そばはいわゆる一般的なそれとはずいぶんと趣が違う。まず麺は縮れた平麺,少し固めで食べやすい。タンメンのようなうす茶色のにごったスープはゆで汁に味付けしたような(表現が貧困だが悪い意味ではない)コクが少しあり,醤油味と塩味の中間のようなスープである。この麺とスープは頼んだ3品共通の物であり,ワンタンメンにはかなり肉の入ったワンタンが追加される。このワンタンメンがこの店の昔からの看板メニューである。一方,高菜そばは余り辛くない高菜がのるが,それでもスープは影響されて違う味(高菜の味付けの油の味)に感じた。全体的に,前回(6年前位)来たときより,今回は味が淡泊なような気がした。でも特徴あるラーメンであることには変わりない。まず一品料理で酒を飲み仕上げにこの支那そばを食べるといいのかもしれない。豆腐サラダ(700円)なんていうのもあった。少し気になっている。(1999.5.1)

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 茂木@三軒茶屋  : 世田谷区太子堂2-13-1 日祝休 11:30〜14:30/17:30〜23:30 <こうや系>

「茂木@三軒茶屋」の店主の「気」

黒白基調のすっきりした店内である。246号沿い,新玉線・三軒茶屋駅(地下だが)出口から少し渋谷寄りにある。土曜の夜の閉店間際だったが,水色のタオルを頭に巻いた若い(僕にとってだが)店主の「気」のせいなのだろう,活気があった。キビキビした動き,張りのある声,おのずとラーメンに対する期待も高まる。妻とラーメン・570円を二つ注文,「おいしい」とまず妻が言ったのは冷たいジャスミン茶,蒸し暑い夜だからよけいにそう感じたのかも知れない。ほどなく出てきたラーメンはまさしく「こうや@四谷」の流れをくむもの,少し醤油色のついた「タンメン」のようなスープ。どんぶりの1/3ほどを万能ネギの緑色が占める。でも,スープ自体が甘めの脂とあいまって濃厚なので,ネギのさっぱり感がが丁度いい。チャーシュー・メンマはオーソドックスなものだが,味の方は文句なし。全体としてどうかと言えば,初めて「こうや@四谷」で食べたときのような感動をもった。「〜のような」という分類ができない「こうや」独特のラーメン(こうやではこれでも支那そばといってるが)なのである。麺をきれいに食べた後も,ひとくちスープを飲んでは「う〜ん」,ジャスミン茶を飲んでまたひとくち,「うんうん」・・・結局,6回くらいジャスミン茶のおかわりをしてしまった。それくらいあとをひくスープなのである。閉店時間の23:30をまわり,バイトの女の子はさっと帰ってしまったが,店の方は閉める気配はない。店主はまだきびきびと動いている。店主のラーメンに対する「思い」(=「気」)を感じることの出来る,すがすがしい店である。こうやと同じく「ワンタン」が売りのようである。祝日でも営業してくれればまた来たいのだが・・・(1999.8.28


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