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今週は「家族でお出かけ」の順番だったのだが,上の娘の都合(ミニバスの試合だそうな)であっさりキャンセルとなる。少し前まではこういう場合,喜んで「単独行動」を楽しんだものだが,最近は複雑な気分だ。子供が大きくなっていくと言うことは楽しみである反面,何となく寂しいものなのである。元々今日は,丁度今週開催されている「東京ゲームショー@幕張」に行って,娘達(ご多分に漏れずそこそこ「ゲーム好き」)を喜ばそうと思っていただけに残念・・・。と言うわけで先週に続きまたも寂しく単独行動。例の如く朝からの仕事を片づけ,出発は12時近い。今日は「千葉のラーメン」と決めていたので,今さら行き先は変更できない(と言うか,それ以外のアイデァがない)。東関東道に乗るべく,R51を南下。鹿嶋〜潮来方面を目指す。 |
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この機会に県東の店を開拓すべきなのだろうが,先を考えると時間がない(ショーは5時まで)。R51沿いの「純輝@潮来」が丁度いい。1時過ぎに到着。駐車場はほぼ満杯だったが,店内は半分ほどの入りだ。今日は前回(2001/07/08)気になった「とんこつ醤油」(570円)を+もやしでいただく(630円・+消費税)。前回に気に入った味噌の「濃厚さ」から,家系タイプのとんこつ濃度を期待していたのだが,実際は薄茶濁スープに背脂の浮いた一般的なもの。味噌ほどの濃厚なインパクトはない。表面の油の膜でスープは熱々。全体的にはしょっぱめに感じた。具はメンマ・チャーシュー・ねぎと油で炒めモヤシ。これはシャキシャキですっきりした見た目。けっこう好みだ。自家製の麺はかなり固め。味噌より細い中太麺で,中身が「つまった」感じの歯応えだ。僕のあとから来た年輩の客が,席に着くや否や,いきなり「味を薄めにして」とオーダーしていた。戸惑う店員のお兄さん。調理場から坊主にひげのごっつい人(店主?)が「何をどう薄くしたらいいんでしょうか」と聞きに出てきた。「スープを薄くなのか,タレの味を薄くなのか・・・」と言いたかったようだ。いずれにせよ,漠然とした注文でいきなり味を変えるのは不本意なのだろう。ラーメン職人ならもっともなことだと思う。 |
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利根川を渡り千葉県に入る。大栄インターから東関東道へ。1時間ほどで湾岸幕張インター到着。1250円(愛車カプチーノは『軽』なのである)。「東京ゲームショー@幕張メッセ」入場(1200円・駐車場は1日900円)は3時過ぎ。閉館は5時なので少々短いとは思うが,この際しょうがない。僕も娘達も,以前ほどゲームに入れ込むことはなくなったのだが,ことグラフィックに関してはゲームソフトの進化にいつも感心する。同じことをパソコンで実現しようとしたらどのくらいのスペックが必要なのか(ちなみに僕は未だにP3の500MHz)と考えてしまうのだ。今日も,もうすぐ発売されると言う「プロレスのソフト」のレスラーの動きと表情に,別にプロレスファンでもないのに感心してしまった。猪木と力道山を対戦させるあたりに我ながら笑ってしまったが・・・。前作が好評だった「鬼武者2」には,なんとあの「松田優作」のキャラクターが採用されているのだが,こちらは(見た目的には)期待したほどではなかったかな。あと,印象に残ったのはソニーの「ブラボーミュージック」。単純なので下の娘(小1)でも楽しめそうだ。そんなこんなで,若者ばかりで場違いな空気を感じながらも,5時の閉館までの時間を過ごす。東側の館はまるごと子供専用の遊びのスペースだったりするので,やはり娘達を連れてきたかった。残念。 |
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お決まりの渋滞につかまりながらも,「パーコーラーメン風@西千葉」へ。千葉大の玄関口のような西千葉駅北口出てすぐ右にある。東西に走る幹線道路沿いだ。6時過ぎには着いた。先客は4組ほど。中央の調理場に背を向けて窓を向いて座るカウンターのみの不思議な造り。店名通りの看板メニュー「パーコーラーメン」を「清湯味」で注文。内側に柄のあるどんぶりにどんとパーコー(排骨・揚げたてのロース肉)とレタスだから,見た目はかなりにぎやかだ。スープ自体は想像していたような透明なものではなく,軽く濁った醤油色で煮干しの旨味がかなり強い。具は海苔とメンマ。それにチャーシューの代わりのパーコーとレタスがのるわけだから,味的には実にややこしい。衣はサクサクで満足感はかなり高いが,麺はザックリした感じのストレート麺で,ますますパーコーが場違いな気がしてくる。メニューをよく見ると,壁のメニューは「スタンダード醤油」(豚骨ベース)と「清湯」(魚介と野菜)のパーコーメニューが中心だが,卓上のメニューには両者をブレンドした「昭和の中華そば・550円」の他,「天然天塩清湯パーコーメン・700円」「Newあさりそば・600円」等々とまるで違った展開を見せる。どうやら本来のこだわりはこちらにあるようだ。パーコーのサクサク感も捨てがたいから,また違う組み合わせで食べてみたいと感じる店である。個人的には別皿でもいいからパーコーはいただきたい。 |
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R14の渋滞を避けて,湾岸沿いにR357経由で浦安へ。「マルバ@浦安」が目的だ。20:15着。店外に溢れる若者の行列。やたらカップルが多い。カウンターのみの店内。その壁側にずらっと並んだ椅子に座って待つ内に,次々と注文を聞いていくシステム。回転は速く,席に着くとすぐ麺が出てくる。その客の注文の復唱,味の説明,システムの説明と,ひたすら甲高い声でしゃべりっ放しの若い店主。実はとあるオフ会でこの店主に会ったことがあるのだが,その時の印象はしゃべり方も振る舞いも普通の今時の若者。「この人が最近話題のあの『マルバ』の経営者なの?」と意外に思っていたくらいだ。店の中では商売に徹している印象。しかも口調はとことん「丁寧語」で,それは従業員に対してもそうだから,客として聞いていて気持がいい。立派なものだ。注文はどんぶりを乗せるアルマイトの皿で色分け。赤皿が「こってり」(こちらは背脂をあとから振るようだ)。一方「ぶっちぎり」は「ふつう」ということになる。連食だから注文したのは「ふつう」の方(680円・赤皿でも料金は同じ)。白濁したスープは思ったよりサラッとしたもの。旨味は強い。タレは控え目だ。麺も博多直送というタイプではない。粉の配合がオリジナルなのかな。茹でかたは標準で40秒だそうだから,そういう早茹での麺なのだろう。「博多ラーメン」に似て非なるものと言うことになるが,何処にも「博多」とか「長浜」とか謳っているわけでないのだから文句を言う筋あいではない。その証拠に「紅しょうが」も「辛子高菜」もないもの。あるのは「トウバンジャン」と「ニンニク」と「タレ」。要するに,ここのラーメンはオリジナルの博多「風」トンコツラーメンなのである。具は海苔とキクラゲとチャーシュー。僕としては「こってり」の方が好みかもしれない。スープを飲みきったら底にお礼の文句が書いてあった。隣の女性2人組は「飲み切りありがとうございます〜」の声。喜ぶ女の子達。でも僕は言われなかった。小柄な奥さんが場違いなくらい清楚な感じなのが印象深い。いずれにせよ,人気があるのもうなずける「勢い」を感じる店である。太った店主のパフォーマンスが作り出す店内の雰囲気も,味の内と言うことか。総合的に見れば満足感は高い。理屈ではなく「ラーメンをサクッと食ってきた〜」と言う気持ちになる。 |
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時間的には素直にここから茨城に帰ってもよい時間なのだが,そのまま湾岸線をなんとなくお台場へ向かう。9時過ぎでは「MEGA
WEB@お台場」はすでに閉館。例の観覧車の行列はと言うと,意外に行列が少ないと思ったら,すでに10時の営業終了の1時間以上前に行列制限をしていて,その残りの人が並んでいた。列はそれなりにあったから。最後尾の人はやはり10時近くになる計算なのだろう。いつ来ても1時間以上並ばねばならないことにかわりはないようだ。娘達の希望はなかなか叶えてやれそうにない。西側の「ビーナスフォート」に初めて入ってみる。女性のためのテーマパークというこの施設,石ダタミの通路とリアルな天井の青空の下に18世紀のヨーロッパの街並みを再現したもので,両脇はブティックや雑貨ショップが並び,なるほど女性は楽しめるだろう。途中に広場や噴水まであり,妻や娘達は喜びそうだ。先々月(2001/08/25)に家族でちょっと廻ったのは1Fのサンウォークだった(こちらは今風のショッピング街)から,再度連れてこよう。奥に懐かしの名車を展示した「ヒストリーガレージ」もあるから親子4人でじっくり楽しめることだろう。 |
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さて今日の締めは「二郎@堀切」。どうも最近,どこかの「二郎」をコースに入れないと満足できなくなってきている。23:40でカウンターのみの店内は満席。今日は「つけ麺」を「あつもり」で。調理場にはにこやかな長髪の若者。笑顔で接客をこなしているから,今までとずいぶんイメージが違う。トッピングもトウガラシが卓上に置かれ,辛味に関しては任意に調節できるようになったようだ。ありがたい。根性ありの太麺は相変わらず。きっちり背脂だらけのつけ汁につけて,ぼりぼりと麺を食らうことになる。まさに豪快の一言。茹でただけの野菜も油のくどさを調節するには丁度いい。脂身たっぷりの煮バラチャーシューも素敵なアクセント。一般の人には理解しがたい味の世界(=二郎の世界)がここにある。今日は周囲の人はラーメンが多く,それを見るとそちらが食べたくなるのもいつもの通り。でも1杯が限界なのもまたいつもの通り。いつもこの店にたどり着く頃は最後の(4〜5杯目の)ラーメンの時間帯だからだ。隣の50代の人が完食していたことに感心する。ここにも往年の二郎フリークがいるようだ。 |
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満足して帰途につく。昔は好きなCDをガンガンかけて帰るのが好きだったが,最近はあまり聞かなくなった。夜の風景を見ながら何となく考え事をするのが好きだ。トシをとったかな? |