● 『1999東京モーターショー』 (1999.10.24)
1999/10/23(土)〜11/3(水)の12日間,千葉県幕張の幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で一般公開される,世界15カ国284社,6政府,1団体が参加する自動車ショー。今年で33回目となる。これまで隔年で開催されてきた総合ショーを「乗用車・二輪車ショー」と「商用車ショー」に分け,毎年交互に開催されることになった。今年は「乗用車・二輪車ショー」。テーマは「未来発走。くるまが変わる。地球がかわる。」
開催時間:平日10〜19・土日祝 9:30〜19
◆ 「東京モーターショー@幕張メッセ」攻略法
● 「モーターショー」なるものに初めて行ったのはいつだろう。晴海でやっている頃からだから,15年前くらいか。今では若い頃ほど「クルマ」への情熱はなくなってきているが,一応見ておこうと今回も行ってみた。いわゆるコンセプトカーは未来的な造形で現実味がないのだが,かつて非現実的なクルマだと思ってみていた過去のショーカーが,今そのイメージで路上を走っているのもまた事実である。ことクルマに関しては「未来」はさほど遠くない「近未来」なのである。 ● 世界的に有名な一大イベントなのだから,混雑は必至だ。子供を連れて行っても人の背中を見てるだけで終わってしまうと思った方がいい。もちろん平日いけるなら平日がベストである。が,大多数の人はそうもいくまい。30日(土)・31日(日)・3日(祝・最終日)に行くのにはそれなりの覚悟が必要である。 ● まず,チケットの入手方法だが,ファミリーマートの「ファミネット」というサービスを利用すると,通常大人1200円,小人(小・中学生)600円のところが,それぞれ1000円と500円になる。親子4人連れなら600円のお得ということ。ファミリーマート備え付けの端末(FAXみたいなもの)を,自分で操作して申し込むのだが,前に置いてある(と思う)チラシの商品番号(8桁)と自宅TELを入力すれば,その場で発券される。予約は不要だ。レジで料金を支払っておしまい。関東近辺のレジャースポットはだいたい対象になっている(TDLは割引なし)から,朝5:00〜深夜2:00まで発券されるのは便利だ。但し,いつも潮来あたりのファミリーマートで当日買っていたのだが,今回は10時からしか稼動しないと言われる。「前売り」はないとも・・・。結局今回は現地で買ったのだが,会場でチケット買うのに行列というのを避けたかったらあらかじめ買うべきだろう(24日の午前はさほど並ばなかったが・・・) ● 成田方面から行くなら,東関東道・湾岸千葉IC (上り)を出たら海側へ左折。突き当たり「美浜園」交差点を右折し,「メッセ駐車場」への右折車の長い列を尻目に,左側の「西1駐車場」(病院の先)へ。1日600円(帰るとき)。会場まで少し歩くがそれはどこでも同じこと。空いているのでいつもこの駐車場を利用している。仮設トイレ・自販機もある。 ● 見るべきクルマは何か。これは好みの問題なのだが,正式発表前の市販車の原型を見るのが好きだ。トヨタならレクサススポーツクーペ(次期ソアラ)とHV−M4(次期エスティマ),ニッサンのXVL(FRスポーツセダン),マツダのRXエボルブ(次期RX−7?),ホンダの次期オデッセイあたりが現実的に見て楽しいクルマか。ダイハツのKOPEN(軽オープンスポーツ)というのも気に入った。実は今の愛車「スズキ・カプチーノ」も10年位前のモーターショーでいたく気に入り,市販化されて欲しくなり1年落ちの中古車を買ったくらいなのだ。すでに3回目の車検も取り,走行距離は7万kmを越えているが,一生大事に乗っていきたいと思うクルマなのである。 ● 輸入車のブースもたくさんあるが,どうにも所有してみたい,というか実際にに自分が所有できるという現実感に欠けるので興味がわかない。ベンツの「SLRロードスター」(大型の2人乗りオープンカー)など「カッコウイイ」とは思うが雑誌によると予想価格3500万・・・どういう人が買うのだろうと思ってしまう。BMWの「Z8」なんかもそうだ(こちらは1300万)。年齢と共にクルマを見る目も現実的になり,「夢」がなくなってしまうのはちょっとさみしいが・・・。見るだけなら「TVR」やルノーの「ルーテシアV6・24V」なんかは楽しいクルマである。ショーの花形のフェラーリ・ポルシェなどは,黒山の人だかりだが,それに憧れる時代は過ぎてしまった。 ● 何か見ていてもの足りないと思ったら,今回は「乗用車」ということで「商用車」に分類される(と思う)RV車・キャンピングカー・大型バス・トラックとかの展示がなかったからだった。普通の人は滅多に乗れない,そしていくら車好きでも絶対買わない大型トラックやバスの運転席など,人が順番待ちで並んで乗っていたもの。けっこう面白いのである。来年また来るしかないか。 ● お決まりの「カタログ集め」をするなら,一通り見てからの方がいいと思う。もらい始めるとどんどんたまっていくのでけっこう大荷物になってしまうのだ。帰る前に「カタログ集め」にひとまわり欲しいところをまわろう。もちろん手に持つのは大変だ。布製の「エコバッグ」というのを200円で売っていたのだが,お昼頃には売り切れていた。あとは100円の紙バッグだろう。リュック持参というのも気合が入っていていいかもしれない。もっとも,そうして僕も毎回集めてくるのだが,結局一度くらい見直しただけでなんとなくとってあるだけだ。記念品ということで・・・。 ● さて,もうひとつの楽しみといわれる「コンパニオン」。特に「ナレーターコンパニオン」は惚れ惚れするくらい「いい女」がそろっている。そしてそれをカメラにおさめる「カメラ小僧(おじさん)」がまた多い。僕は真面目だから(?)クルマの写真を7〜8枚撮っただけ。ルノーとBMWとベンツのショーカー。どう間違っても乗ることはない(買えない)であろう「スポーツカー」だから。そして中央北の「イベントホール」に展示してあった「エスハチ」「ヨタハチ」「2000GT」・・・あと子供の頃オヤジが乗っていた「初代カローラ」も写真を撮った。違う意味で「もう乗れない」クルマだからである。 ● もしTVゲームが好きならば,2Fの中央モールに Playstation が30台くらいだろうかずらっと横に並んで名作「グランツーリスモ」の続編「2」ができるコーナーがある。残念ながらゲームショーではないので「体験版」とかはもらえないが・・・。 ◆ 《 「東京モーターショー」に行って感じたこと 》 ● 技術が進歩して夢のような車が並んでいても,会場の片隅(イベントホール)にあったヒストリックカー「ハコスカ」「ヨタハチ」「エスハチ」「2000GT」・・・に惹かれてしまう。今さら所有したいとは思わないけれど,走っているのを見ればつい見てしまう。乗れるものなら乗せてもらいたい。子供の頃の夢のクルマだったから。性能の問題ではない。「思い」「ノスタルジー」の問題なのだ。新しいラーメン店もいいけれど,若い頃よく通ったラーメン店(喜楽・ホープ軒・さぶちゃん・桂花・・・)にふと入ってみたくなるのと同じだ。その頃はそれがベストであり,またあこがれだったのだ。今の車(ラーメン)と比較してみても意味はない。同じ条件で走らせれば当時のスポーツカーも,今の普通の車に負けてしまうだろう。いくら技術が進歩しても「思い」だけは変えられない・・・。 ◆ 《食事について 》 ● もちろん,こういう会場では旨いラーメンなどあるわけがない。弁当が無難だがそれなりに高い。レストランもそうだ。日産と本田のブースの間から外(南側)に出たところにミニカレー300円なんてのがあった。かけそば300円,いなり寿司150円という感じ。どれもそこそこの量で子供連れの人,後のラーメンに備える人(そんなのは僕ぐらいか・・)には丁度いい。そうじゃなければ北側のイベントホール(ヒストリックカーが展示されてた)西側の休憩ゾーンにあるマクドナルドか。前回来た時はセットメニューだけだったような覚えがあるが,今回は「単品」も頼めるようだ。イベントホール2階の客席部分に上がって食べるのが一番落ち着くかもしれない。 ◆ 東京モーターショーのホームページは 「http://www.motorshow.or.jp 」。