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伊豆半島一周『岬めぐり』の旅

 西からの伊豆半島一周『岬めぐり』の旅
ふと思いつきで茨城から伊豆に行ってしまう家族なのである。しかも伊豆半島を1日で一周して帰ってくるのだ。この日も土曜の夕方に自宅を出発し,日祝休のラーメン(つまり僕の場合土曜にしか食べられない)を3杯平らげたあとの話である。
環八を北上し,用賀から東名に乗る。御殿場ICの手前の足柄SAにて車中泊。早い時間ならお風呂にも入れる(23:00まで・上りには宿泊施設もある)。ひとつ奥の駐車場がかなり空いていておすすめである。この時午前3時。
子供は元気だ。5時半ごろには起きてしまい騒ぎ出す。さすがにもう少し寝ていたかったのだが寝ていられなくなった。本来「箱根」あたりでゆっくりする予定でいたのだが時間を持て余してしまうと,急遽「伊豆半島西海岸」を目指すことに決定。沼津ICまで車を飛ばす。普通こういう発想にはならないと思うが,独身の頃には茨城から「伊豆半島一周日帰りの旅」なんてこともやったので,抵抗がないのである。とにかく「遠くへ行きたい」のである。
沼津の町中を抜けてR414で海沿いに行くのが好きなのだが,うっかり「伊豆中央道路」に出てしまう。西側に軌道修正。淡島〜大瀬崎あたりは海(駿河湾)が北側にあるので,新鮮な感じがする。狭い道なのだが,入り組んだ入り江の高い場所を走るので気持ちがいい。子供に「見ろ見ろ」と風景(小島,船,養殖場,海の色・・・)の説明をしながら走るのだ。大瀬崎海岸に下りてみたのだが行き止まりで有料駐車場しかなかった。ダイビングのメッカのようだ。
♪岬めぐりのバスは走る〜窓に広がる青い海よ〜。西伊豆に来ると思い出す唄が「岬めぐり」。山本コータローとウィークエンドの1970年代のフォークソングだ。本当に車窓からはるか下に見おろす「青い海」は絶景である。しかもそれが延々と続くのだ。戸田〜土肥(「世界一の花時計」がある4)〜堂ヶ島とひたすらドライブ。「恋人岬」に寄ってみる。真っ赤なサルビアの花畑の前で記念写真。花が枯れてまだらになってるのが気になったがよく見ると大きく「ようこそ」とかたどってあったのだ。ちなみに妻の名前は「ようこ」。3文字だけ入るように記念写真を撮る。その先の「黄金崎クリスタルパーク」の方が観光地らしいかもしれない。
このあたりでは「沢田公園露天風呂」(堂ヶ島から約1km・「乗浜」交差点右折・500円)が有名だ。が,たしかに断崖絶壁の上にあり,駿河湾を行き交う船や三四郎島を見下ろすことができて景色がいい(絶景)ものの,脱衣場と小さな露天風呂だけのただの「小屋」なのでゆっくりはできない。先を急ぐ。
10時過ぎには松崎に到着。「なまこ壁」が有名。コテ絵の「伊豆の長八美術館」(9〜17)が人気のようだ。町の中央「宮の前」交差点を東に折れ,「大沢温泉」をめざす。「大沢荘露天風呂」が目的だったのだが,すぐ(4km先)花時計のある広々とした「道の駅」があり「かじかの湯」と書いた建物もみえる。中を確認すると施設も新しく空いている。ここに決定。料金も安く(大人500円・小人300円・9:00〜20:00)温泉も肌にまとわりつくような感じ。なめらかな肌になる。2階に上がると露天の岩風呂。景色は平凡(那賀川が見える)だが他に客はいなくて「貸切状態」。休憩室で1時間ほど寝る。子供達は外で走り回っていた。隣にそば屋があった。他で探すのも面倒なので(伊豆でラーメン店の情報はない),ざるそば好きの娘のためにここに決定。ざるそば(600円)は,自分ですりおろす生わさびがついた本格的なもの。「おおっ」と思ってありついたが,肝心のそばは・・・。レジのそばの売店でも売っている袋物のそばを茹でただけのようだ。そば湯もでなかったもの・・・。がっかりしてしまう。
マーガレットラインを南下。ここまで来た以上南端を目指そうとR136から県道16号に入り「石廊崎」へ。「ジャングルパーク」(世界中の熱帯植物3000種が生い茂る大自然公園・大人900円・小人450円)にでもと思ったのだが,遊びつかれた子供は二人とも寝てしまった。R136にもどり下田へ。「開国の街」。「日本海国記念館」(豆州下田郷土資料館・大人1000円・8:30〜17入館まで)が有名。岬にはこぢんまりとした「下田海中水族館」ってのもあった。ここから北上するわけだが,西伊豆に比べると東伊豆は開けてはいるものの「風情」がない。あとは帰るだけである。
以前来たときは海岸沿いの道は下田あたりから渋滞だったが,今日は空いている。R414で北上すれば「河津七滝ループ橋」を通り「天城トンネル」にもいける。順調に海岸線を北上したが,それでも伊東の手前あたりで渋滞し始めた。「中伊豆バイパス」から「伊豆スカイライン」に乗って箱根まで行ってしまう。車もほとんどなくスイスイだった。箱根ターンパイクに乗り小田原まで一直線。こちらもスイスイ。対向車にさえほとんど会わなかった。
小田原から「西湘バイパス」で東に向かう。さすがに平塚あたりで渋滞。全く動かない。一般道に途中から出たらこちらは流れている。国道1号に出たら相模川もあっさり越えることができた。その先はまた渋滞。この時7時近く。本当は横浜中華街まで行って,たまには中華料理コースでもと思っていたのだが断念。
たまにしか来れない「神奈川のラーメンの宿題店」を消化すべく,最近人気の「めじろ@藤沢」へ。なんてことのないスナックのような外観。少し並んだがなんとか親子4人で食べられる。僕達の後のカップルで売り切れ。まだ8時前だったのに・・・。ぎりぎりセーフだった。よかった。妻も納得のラーメンだった。
ここまで来たのだからと,最近横浜駅近くに進出して話題の「吉村家@横浜」へ。しかしかなりの行列。店の周りの駐車も難しそうなのであきらめ,「六角家@横浜」へ。実はこちらも未食だったのである。今まで食べたことのある「家系」との「麺の違い」を感じる
この時21:30。通常ここまで来たら東神奈川ICから北上し,高速1号横羽線で都内に向かうのがすじなのだが,我が家の場合南下して横浜公園方面に向かう。みなとみらい地区や横浜ベィブリッジに向かう高速道から見える「横浜の夜景」が好きなのである。本当に夢のようだ。子供の頃雑誌でよく見た「未来の都市」がそこにある。湾岸線から葛西JCT〜小菅JCTと行くのはいつもどおり。さすがに昨晩の2時間の睡眠では眠くなり,常磐道に入ったら妻に運転を代わってもらう。0:00過ぎに自宅に着いた。(1999.10.3

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